Sunday Songbook Playlist

2007年03月04日 | Sunday Song Book

<03月04日プレイリスト>
[ひなまつり恒例「ガールシンガー、ガールグループ特集」]
明日のない恋/竹内まりや 3月7日発売ニュー・シングル
WAIT TILL MY BOBBY GETS HOME/DARLENE LOVE '63
TRUE LOVE NEVER RUN SMOOTH/PETULA CLARK "DOWNTOWN" '65
BIG TOWN BOY/SHIRLEY MATTHEWS '63
ALL OF MY LIFE/CONNIE STEVENS '66
ARE YOU SINCERE/THE SHANNONS '69
いつも青空(TOUJOURS DES BEAUX JOURS)/SHEILA '66
A LOVER'S CONCERTO/SARAH VAUGHN '66
告白(2007 New Remaster)/竹内まりや '90
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■内容の一部を抜粋
・竹内まりやのニュー・アルバムのレコーディング
アルバムの締め切りがもうすぐ。発売日は来週か再来週には発表できる予定だそうだ。

・明日のない恋
今週3月7日(水)発売のニュー・シングル。
日本テレビ系で火曜日の午後9時から放送されている「火曜ドラマゴールド」の主題歌。「火曜サスペンス」から長らく続いた火曜日の2時間枠も今年の3月一杯で終了となるそうで、その最後を飾るテーマ・ソングとして、竹内まりやの新曲「明日のない恋」が1月9日より使用されている。かつて「火曜サスペンス」時代に竹内まりやは「シングル・アゲイン」(1989年)、「告白」(1990年)と2曲作品提供しているので、今回のシングル「明日のない恋」はプレミアム・エディションで、「シングル・アゲイン」と「告白」のリマスター・ヴァージョンとそれぞれのカラオケの全6曲を収録して、1000円のお買得パッケージとなっている。

・ひなまつり恒例「ガールシンガー、ガールグループ特集」
ひなまつりにこじつけてやっている特集。
'60年代から'70年代にかけての女性アイドル・シンガーを中心とした製作物は、作曲家やプロデューサーが主導になっていて、しばしば歌い手が向こうに追いやられる。作品とか演奏が秀逸なので歴史の試練に耐えるという皮肉な結果となっている。
二年に一度ぐらいのペースでやってきたが、今年は去年にひき続いてという珍しいパターン。タツローさんは最近、ガール・シンガーものをけっこう買っているので、割りと珍しいものが手に入っているのだという。

・WAIT TILL MY BOBBY GETS HOME
ダーレン・ラブはブロッサムズという黒人ヴォーカル・グループに在籍、スタジオ・ミュージシャン、セッション・シンガーだったが、抜群の歌唱力を認められフィル・スペクターに可愛がられ、覆面シンガーとしていろいろ歌っていた。
「WAIT TILL MY BOBBY GETS HOME」(邦題「ボビーが帰ってくるまでは」)はダーレン・ラブ名義のヒット・ソングで1963年全米26位というスマッシュ・ヒット。ジェフ・バリー/エリー・グリニッチのコンビが書いた名曲。

・海外で好きなギタリスト5人は?
リスナーからの質問で「海外で好きなギタリスト5人は?」に答えて、タツローさんは「海外だと5人じゃとてもすみませんね。パッと名前を挙げるだけで、レジー・ヤングにスティーブ・クロッパー、バジー・フィートにコーネル・デュプレー、ヒュー・マクラッケンにデビッド・スピノザと枚挙に暇がございません。トム・コクヴィル、ジミー・ジョンソン、エディ・ヒントン...」と。海外ギタリスト特集もやってみたいとか。

・TRUE LOVE NEVER RUN SMOOTH
ペトラ・クラークの1965年のNO.1ヒット「DOWNTOWN」を配したアルバム『DOWNTOWN』のA面1曲目がバート・バカラックの曲で「TRUE LOVE NEVER RUN SMOOTH」。「TRUE LOVE NEVER RUN SMOOTH」はジーン・ピットニーの1963年のヒットのカヴァー・ヴァージョン。アレンジはトニー・ハッチ。

・BIG TOWN BOY
タツローさんが最近手に入れた1枚。歌っているのはシャーリー・マシューズでアメリカでは全く泣かず飛ばずだった。「BIG TOWN BOY」は1963年の暮れにアトランティック・レーベルから発売された。カナダではミリオン・セラーになった。シャーリー・マシューズは全くどこの誰かはわからないが、プロデュースがボブ・クリュー、アレンジがチャーリー・カレロ、曲を書いたのがエディ・ランボー(ボブ・クリュー・ファミリーの作家)。ボブ・クリューの製作物なので品質は保証付き。タマラックというインディ・レーベルで一度発売された後でアトランティックが買ったものと思われる。

・アレンジャー
アレンジャーは印税が入ってこない。1曲いくらという契約なので数をこなさないとお金が入ってこない。だから日本に限らず編曲家が育たない。流行廃りも激しいので難しい。アレンジャーやエンジニアは優遇しないと大変。立場を向上させるには政治意識の高い人が必要。例えばシンセのオペレーターに二次使用料が入ってくるのは政治意識の高い人がいたから。

・ALL OF MY LIFE
コニー・スティーブンスはワーナー時代のポップ路線のアルバムがない。ベスト・アルバムも10数年前に日本のワーナーから出たものしかない。そこから洩れた曲は未だにCDでは聴けない。これもタツローさんが最近手に入れた1枚。
「ALL OF MY LIFE」は1966年のレコーディング。作曲はヘレン・ミラーとトニー・パワーのコンビ。アレンジはアーニー・フリーマン、プロデュースド・バイ・ジミー・ボーエン。

・ARE YOU SINCERE
これもタツローさんが最近手に入れた1枚。歌ってるのはシャノンズだが全くどこの誰かはわからない。メル・テイラーがプロデュースしているシングルなので買ったそうだ。そのシングルのB面が「ARE YOU SINCERE」。「ARE YOU SINCERE」はアンディ・ウイリアムスの1958年の大ヒット曲のカヴァー・ヴァージョン。アンディ・ウイリアムスのオリジナルはカントリー然としていたが、ジョージー・ティプトンのアレンジでウエスト・コーストのソフトロック仕立で展開している。タツローさん好みのシングルだそうだ。

・いつも青空(TOUJOURS DES BEAUX JOURS)
日本ではクリフ・リチャードとこのシェイラーのヴァージョンが競作でしのぎを削った。オリジナルはシェイラーのフランス語ヴァージョン。最近ようやくCD化された。今回はオリジナルのLPからリアル・ステレオ・ヴァージョンをかけた。

・アイドル
リスナーからの質問「人生最高のシンガーはジェームス・ブラウンだそうですが、2番、3番はどなたなんでしょうか?」に答えて。
「そう2番、3番はなんて順位はつけられませんがジェームス・ブラウンは突出しているので。私にとってのアイドル、ジェームス・ブラウンのように2週間も3週間も特集をやろうと思うのは、スモーキー・ロビンソン、カーティス・メイフィールド、あとブライアン・ウィルソンですね。シンガーでありながら、その枠に留まらない。シンガーとクリエイターが共存している方々に影響を受けやすい。ダニー・ハザウェイ、フェリックス・キャバリエと枚挙に暇がございませんが」とタツローさん。

・A LOVER'S CONCERTO
リスナーからの「タツローさんの好きなサラ・ヴォーンの曲を」というリクエストに応えて。
サラ・ヴォーンはジャズの大家なのでこういうポップス系のオールディーズ番組ではなかなかかからないが、サラ・ヴォーンの異色のシングル、これが最後のヒット曲となった「A LOVER'S CONCERTO」。トーイズとの競作となったがサラ・ヴォーンのほうが好きだという方もたくさんいる。1966年全米63位というチャートだが、今聴くと素晴らしい表現だとタツローさん。
バッハの「メヌエット」のメロディーでサンディ・リンッツアー・ランデルが作った。間奏のウッドベースが間違ってるとタツローさん。

・告白(2007 New Remaster)
今回のシングル「明日のない恋」のカップリング。ニュー・リマスター・ヴァージョン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月11日は、「100%リクエスト」

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