Sunday Song Book #1434

2020年04月05日 | Sunday Song Book

2020年04月05日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
2. MISSISSIPPI QUEEN / MOUNTAIN '70
3. DON'T WORRY BABY / THE BEACH BOYS '64
4. THIS TIME / JACKIE TRENT '65
5. ドリフの早口ことば / ザ・ドリフターズ '80
6. DON'T KNOCK MY LOVE / WILSON PICKETT '71
7. TAKE THIS HEART / DAVID CASSIDY "HOME IS WHERE THE HEART IS" '76
8. ALBATROSS / FLEETWOOD MAC '68
9. ひととき / 山下達郎 "03/03/21 東京FMホール"
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■内容の一部を抜粋
・近況
新年度になり楽天カードがサンデー・ソングブックの冠スポンサーになった。
サンデー・ソングブックはもともとはサタデー・ソングブックとして1992年10月に放送がスタートして、この4月で放送27年半を迎えることになった。本年10月に28周年になる。
達郎さんが今日スタジオに来たら、入り口でサーモグラフィーによる体温チェックが、ガードマンにより行われていて、だんだんすごいことになってきたという。番組は前日に収録していて土曜日の時点で東京都の感染者数は一日百人を超えたとか。相変わらずメディア、特にネットが不満と罵倒の嵐で、心の不安の裏返しでその捌け口や鬱憤ばらしの道具と化しているような感じ。達郎さんはスマホに入れているネットニュースのアプリをCNNとBBCだけ残して全部消したそうだ。一次資料とデマもどきの駄文がまるであたかも等価であるかのように並んでる垂れ流し的なメディアだと、的確な情報が得られないし、アクセス数がほしいだけのネットニュースを見てもしょうがないので消してしまったのだという。
「メディアの情報を鵜呑みにせず他力本願ではなく、そうした市井の良心でできる限りお互い助け合って、思い合ってですね、まぁ、なかなかこうなってきますと、大変ですけれども、こんなことぐらいしか(笑)、申し上げられずすいません。結局は戦前から大本営発表みたいな、ずーっと延々と続く政治屋と官僚とメディアの問題に帰結するんですけれど、そんなこと言ってもしょうがないです。世界中が不安とか怯え、恐怖、そういうふうなもので満ちておりますので、そういうものをですね、再生産しても仕方がないので、私は私の身の丈でですね、できることをやっていきたいと思います」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
こういうときは選曲に悩むそうで、そういうときはパッと思いついたものを並べるのがいちばんいい。今週も「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・色・ホワイトブレンド
「どんなに人間社会がいろいろありましても自然は変わりなく春を迎えております。なのでこの季節この一曲」と達郎さん。竹内まりやさんの1987年のアルバム『REQUEST』から「色・ホワイトブレンド」。もともとは中山美穂さんに提供した曲のセルフ・カヴァー。

・MISSISSIPPI QUEEN
「思いつきです。なんか一曲目はにぎやかな方がいいかなと思いましてですね」と達郎さん。マウンテンの「MISSISSIPPI QUEEN」は1970年、全米21位。

・DON'T WORRY BABY
「こういうときはハードてもソフトでも明るい曲がいいかなと思って」と達郎さん。ビーチボーイズの1964年の全米NO.1シングル「I GET AROUND」のB面に収められていた「DON'T WORRY BABY」、全米24位。

・ビーチボーイズ
千葉県柏市の超常連のリスナーから「ビーチボーイズのアルバムでいちばん大好きなものはなんですか?」という質問。
「『PET SOUNDS』と言いたいところなんですが、ビーチボーイズは1963年の2枚のアルバム『SURFER GIRL』、『LITTLE DEUCE COUPE』。64年の2枚のアルバム『SHUT DOWN VOLUME 2』、このDON'T WORRY BABYの入ってるアルバム。それからその次の『ALL SIMMER LONG』、この4枚。これがベストです」と達郎さん。この4枚聴いておっ!と思ったら『TODAY!』と『SUMMER DAYS』に進む。そうすると『PET SOUNDS』が理解できるそうだ。別にと思ったらビーチボーイズに縁がない方ということになるとか。

・THIS TIME
「こういうときは優しい曲がいいかなと思って。これも思いつきです」と達郎さん。イギリスの女性シンガー、ジャッキー・トレントはトニー・ハッチと夫婦でたくさん名作を作った。1965年のシングルのB面だけど達郎さんの好きな一曲で「THIS TIME」。

・ドリフの早口ことば
「先週、志村けんさんの話題を取り上げまして、ヒゲダンスとテディ・ペンタグラスかけましたら、志村けんさん、お亡くなりになってしまいました。誠に残念です。戦後日本の最高のコメディアンのひとり、お一方でございます。僕がなんで志村けんさんが好きかって言いますと、あの方は絶対に文化人になろうとしなかったんです。いちコメディアンとしての人生を全うされようと努力しましてですね。だいたい、芸人の方でもいろんな方いらっしゃいますけども、やっぱなんか先生になっていく方、文化人、知識人の道を歩む方、そういう方もいらっしゃる中で徹底して志村さんはそういうことを拒否して生きられた方で、僕はそれが本当に尊敬に値すると思いました。心よりご冥福をお祈りします」と達郎さん。
今週も志村さんの洋楽、R&B好きの一面が現れた作品を、とのこと。1980年の「ドリフの早口ことば」。全員で交代で早口ことばをやっているが、すごく長いので最初の加藤茶さんと最後の志村けんさんのだけ。志村けんさんだけなぜかケロケロ声で音声が上がっている。早いから舌が回らないので、正確を期すため倍速でやったのか半速でやったのか、昔から疑問があると達郎さん。

・DON'T KNOCK MY LOVE
「ドリフの早口ことば」のリズムのもとがウィルソン・ピケットの1971年のソウル・チャートNO.1ソングでミリオンセラーの「DON'T KNOCK MY LOVE」。この曲は「早口ことば」のネタというよりもリズム・パターンを参考にしたという感じ。先週の「ヒゲのテーマ」はリズム・パターンが全く同じなので作曲クレジットがギャンブル/ハフになっていたが、こちらはたかしまあきひこ作曲、編曲になっている。

・TAKE THIS HEART
「達郎さんお気に入りのデヴィッド・キャシディの曲を」というリクエスト。1976年のアルバム『HOME IS WHERE THE HEART IS』から「TAKE THIS HEART」。

・ALBATROSS
フリートウッド・マックへのリクエスト。1968年のアルバム『ENGLISH ROSES』からシングル・カットされて全英NO.1の「ALBATROSS」。1973年にリイシューされて全英2位。

・ひととき
兵庫県加古川市の超常連のリスナーからのリクエスト。2003年3月21日に東京FMホールで行われたサンデー・ソングブック10周年記念のアコースティック・ライブから「ひととき」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2020年04月12日は、「スコット・ウォーカー・アンコール(予定)」
http://www.tatsuro.co.jp
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