Sunday Song Book #1353

2018年09月16日 | Sunday Song Book

2018年09月16日プレイリスト
「ノン・ストップ・アレサ Part 1」
1. I NEVER LOVED A MAN (THE WAY I LOVE YOU) / ARETHA FRANKLIN '67
2. RESPECT / ARETHA FRANKLIN '67
3. CHAIN OF FOOLS / ARETHA FRANKLIN '68
4. (YOU MAKE ME FEEL LIKE) A NATURAL WOMAN / ARETHA FRANKLIN "LADY SOUL" '67
5. (SWEET SWEET BABY) SINCE YOU'VE BEEN GONE / ARETHA FRANKLIN '67
6. AIN'T NO WAY / ARETHA FRANKLIN "LADY SOUL" '67
7. THINK / ARETHA FRANKLIN '68
8. YOU SEND ME / ARETHA FRANKLIN '68
9. I SAY A LITTLE PRAYER / ARETHA FRANKLIN '68
10. SEE SAW / ARETHA FRANKLIN '68
11. THE WEIGHT / ARETHA FRANKLIN '69
12. ROCK STEADY / ARETHA FRANKLIN '71
13. OH ME OH MY (I'M A FOOL FOR YOU BABY) / ARETHA FRANKLIN '71
14. REACH OUT AND TOUCH / ARETHA FRANKLIN "LIVE AT FILLMORE WEST" '71
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は相変わらず前倒しで収録。「先日、9月6日、北海道胆振(いぶり)東部地震、大きな地震が起こってしまいました。その前にはですね、台風で近畿地方をはじめとして大きな被害が出ました。北から南から攻められておる日本でございますけれども。被災されたみなさま心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い復興をお祈り申し上げております。お身体みなさま気をつけて。復興努力を続けてください」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2018
6月23日(土)にスタートした「PERFORMANCE 2018」。「9月2日(日)、3日(月)の神奈川県民ホール、6日(木)、7日(金)の中野サンプラザホール。おかげさまでなんとかやっております。神奈川県民の二日目はですね、ちょっとエヘン虫が出たりしましたが。取り戻しました(笑)。一所懸命やっております」と達郎さん。先週の11日(火)、12日(水)の名古屋国際会議場センチュリーホールはうまく行ってるはずとのこと。本日16日(日)、明日17日(月・祝)は福岡サンパレス、ここから九州ツアーがはじまり、今週21日(金)は長崎ブリックホール。「お出でくださるみなさま、お待ち申し上げております」と達郎さん。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・ノン・ストップ・アレサ Part 1
アレサ・フランクリンがちょうど一月前の8月16日に亡くなった。享年76歳。クィーン・オブ・ソウル、レディー・ソウルと言われたアメリカのリズム&ブルース界の巨人。「ちょうど私はアレサ・フランクリン、リアル・タイムで出会いましたので特別な印象があります。リズム&ブルースが好きで聴いてきましたが、基本的に男はJB、女はアレサと、ずっと言い続けて生きてまいりましたが。本当に素晴らしいシンガーであります。こういう人は二度とたぶん出てこないだろうという人です」と達郎さん。先日のチャック・ベリーに続いて、アレサ・フランクリン追悼プログラムをノンストップでオンエア。達郎さんにとってのアレサ・フランクリンはアトランティックが全てなので、あまりにも思い入れが深いため「アトランティックしばり」で二週間。それでも足りないとのこと。今回は当時の達郎さんの思い入れがある私的な追悼プログラム。

・I NEVER LOVED A MAN (THE WAY I LOVE YOU)
それまでコロンビアでジャズ・シンガーとして一定程度の評価があったけれど、アトランティックのプロデューサー、ジェリー・ウェクスラーが南部にアレサ・フランクリンを連れて行って、ここから'60年代サザン・ソウルの強力な布陣が出来上がる。アトランティックの記念スべきデビュー・ヒット「I NEVER LOVED A MAN (THE WAY I LOVE YOU)」。1967年、全米9位。R&BチャートではNO.1を7週続けたミリオンセラー。今聴くとドラムがダビングされてるという新しい発見があったとのこと。

・RESPECT
アレサ・フランクリンの初期の代表作の一作「RESPECT」はオーティス・レディングのカヴァー。全米、R&BチャートともにNO.1。R&Bチャート8週間1位のミリオンセラー。

・CHAIN OF FOOLS
1968年初頭のヒット「CHAIN OF FOOLS」。ドン・コヴェイの作品。全米2位、R&Bチャート1位を4週間のミリオンセラー。

・(YOU MAKE ME FEEL LIKE) A NATURAL WOMAN
キャロル・キングの作品「(YOU MAKE ME FEEL LIKE) A NATURAL WOMAN」は全米8位、R&Bチャート2位。のちにキャロル・キングがセルフカヴァーした。アレサのヴァージョンのフェイドアウト間際に一瞬声が掠れるのがたまらない、と達郎さん。

・(SWEET SWEET BABY) SINCE YOU'VE BEEN GONE
1968年の「(SWEET SWEET BABY) SINCE YOU'VE BEEN GONE」は全米5位、R&BチャートNO.1のミリオンセラー。

・AIN'T NO WAY
「(SWEET SWEET BABY) SINCE YOU'VE BEEN GONE」のシングルのカップリング「AIN'T NO WAY」は全米16位、9位。アレサの姉妹キャロリン・フランクリンが書いた作。このあたりからアリフ・マーディンがアレンジに関わってくる。「(YOU MAKE ME FEEL LIKE) A NATURAL WOMAN」のスコアは絶品であります、と達郎さん。

・THINK
1968年の「THINK」は全米7位、R&Bチャート7位のミリオンセラー。アレサ自身が弾くピアノのイントロがたまらない、と達郎さん。

・YOU SEND ME
「THINK」のシングルのカップリングがサム・クックのカヴァーで「YOU SEND ME」。全米56位、R&Bチャート28位。アレサのひとり三重唱は後にナタリー・コールの「THIS WILL BE」でこの手法が使われる。前半はここまで。

・I SAY A LITTLE PRAYER
後半は1968年のアルバム『ARETHA NOW』からシングル・カットの「I SAY A LITTLE PRAYER」。ディオンヌ・ワーウィックがヒットさせた曲との競作盤。全米8位、R&Bチャート3位。このころからポピュラリティーも同時に追求してゆく。達郎さんが高校一年のときでFENでかかりまくって、達郎さんは圧倒的にディオンヌ・ワーウィックよりもアレサのヴァージョンのほうが好きだったとか。

・SEE SAW
1969年初頭のヒット・ソング「SEE SAW」はドン・コヴェイの1965年のヒット曲のカヴァー。ドン・コヴェイとスティーヴ・クロッパーの共作。全米14位、R&Bチャート9位。

・THE WEIGHT
この頃は黒人のアフリカン・アメリカンが白人のヒット曲をカヴァーして黒人コミュニティーにアピールする手法が出てくる。アレサがその草分け的存在。ザ・バンドの1968年の「THE WEIGHT」をアレサが1969年にカヴァー。全米19位、R&Bチャート3位。ギターはデュアン・オールマンが参加していることで当時話題になった。

・ROCK STEADY
だんだんサザン・ソウルからニューヨークに場所が移ってきて、1971年の「ROCK STEADY」は全米チャート9位、ソウル・チャート2位。このときはスライ&ザ・ファミリーストーンの「FAMILY AFAIR」とアル・グリーンの「LET'S STAY TOGETHER」の二大モンスター・ヒットがあってソウル・チャートで1位が取れなかった。

・OH ME OH MY (I'M A FOOL FOR YOU BABY)
「ROCK STEADY」のカップリングで発売されたルルの1970年の作品「OH ME OH MY (I'M A FOOL FOR YOU BABY)」。全米73位、ソウル・チャート9位。

・REACH OUT AND TOUCH
1971年のアルバム『LIVE AT FILLMORE WEST』から「REACH OUT AND TOUCH」。もともとはビル・グラハムの手によりサンフランシスコにオープンしたロックが主体のアリーナ会場。そこにアレサがキング・カーティスをバックに登場して、当時ひじょうに話題になった。2005年には完全盤『DON'T FIGHT THE FEELING:THE COMPLETE ARETHA FRANKLIN & KING CURTIS LIVE AT FILLMORE WEST』が発売された。「REACH OUT AND TOUCH」はアシュフォード&シンプソンの作品でダイアナ・ロスのソロの第一弾作品。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年09月23日は、アレサ・フランクリン追悼「ノン・ストップ・アレサ Part 2」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
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