坂本龍一 Playing The Piano /05

2005年12月25日 | Live

■坂本龍一 Playing The Piano /05
2005年12月11日(日) 神戸国際会館こくさいホール
1F 8列 006番

坂本龍一(Piano)

Set List
01 Amore
02 Asience
03 Fountain
04 Seven Samurai
05 Shining Boy & Little Randy
06 Chanson
07 Energy Flow
08 A Flower is not a Flower
09 Undercooled
10 Reversing
11 Bibo No Aozora
12 Merry Christmas Mr.Lawrence
13 The Last Emperor
14 Tibetan Dance
15 Riot in Logos
16 +33
Encore
17 The Sheltering Sky
18 Thousand Knives
19 Aqua

教授がMCで話していたが神戸でのコンサートは10年振りだったそうだ。この夏、バンドでライヴ・ツアーを行ったが、それも10年振りの坂本龍一名義の国内ツアーだったらしい。僕が最後に聴きに行ったのは2001年のM2S(Morelenbaum2/Sakamoto)で、Antonio Carlos Jobimのカヴァーを披露するライヴだった。

会場には向き合う形で2台のMIDIピアノが設置されていた。教授はしもて側のピアノを弾いていた。最初はモニターの音が小さかったらしくて音量を上げてくれるようにと言ってた。会場内は冷えていて寒く、教授もMCの時はいつも指を温めていた。あまり関係ないですけどスニーカーはNBだった。

ステージの上で教授は線香を焚いていた。リラクリゼーションなのだそうだ。この「坂本龍一 Playing The Piano /05」は夏のツアーと同様の「CO2フリー」のツアーなのだという。全13公演とリハーサルで使用する電気はすべて自然エネルギー(水力発電、バイアモス発電、風力発電を3万キロワット購入)で賄われていて、化石燃料で発電した場合と比較すると、18トンの二酸化炭素の排出を削減できたことになるのだそうだ。

「Shining Boy & Little Randy」のイントロで客席から聞こえてきた子どものぐずる声に動揺してしまったのだけど、「僕も父親ですから動揺して...」と話したところ、客席の誰かが「すごく(演奏が)よかったです」と反応していた。

ピアノ・ソロ・ツアーは今回が実ははじめてになるのだそうだ。なぜ今になってやるようになったのかについて教授は「仕事で地方に行くと『俺たちは生Energy Flowを聴いたことがないんだ』という怒り(笑)の声があって...」と話していた。

教授のピアノはMIDIピアノといって、ヤマハと共同開発した特注のピアノで、確かボタンひとつで生ピアノからシンセサイザーに切り替えられたりすることが可能だったと記憶している。鍵盤には光センサーが通っていて、データを瞬時に再生できたり、コンピュータを使ってもう一台のMIDIピアノにデータを飛ばして、ひとりで連弾することもできるという。その「ひとり連弾」が後半のステージで披露された。

「+33」は8台のピアノで連弾することをイメージして書いたそうで、「一度やってみたいんだけど...」と話すと、誰か(たぶんさっきの彼)が「やってください」と反応していた。経済的な面というよりMIDIピアノが8台も揃わないことや、ピアノの調律に時間がかかってしまうので無理なのだそうだ。

アンコールには3回応えてくれた。2時間ぐらいのステージ。会場からは「東風」のリクエストがあったものの、教授は首を横に振るばかりで演奏してくれなかったが、再び「ひとり連弾」でやった「Thousand Knives」のミニマムな旋律が耳から離れず、しばらく残っていた。

画像は公演終了後に貼り出されたセットリスト。
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Sunday Songbook Playlist

2005年12月25日 | Sunday Song Book
すてきなホリデー/竹内まりや "BONAPPETIT" '01
今夜はHEARTY PARTY/竹内まりや "BONAPPETIT" '01
I CAN'T BELIEVE I'M LOSING YOU/JACK JONES
"MY KIND OF TOWN" '64
GEE BABY/竹内まりや (PRIVATE REC.) '05
待っているわ'05/竹内まりや (PRIVATE REC.) '05
輝くスターリー・ナイト/竹内まりや "BEGINNING" '78
THE CHRISTMAS SONG/竹内まりや "QUIET LIGE" '92
HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS/山下達郎 "SEASON'S GREETINGS" '93
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■今後の予定
01月01日・08日は、恒例「新春放談」(ゲスト:大瀧詠一)
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