
此の地図は昭和21年5月に発行された貴重な「大東京區分地図・小石川區明細圖」である。東京在住のTS様から平成18年1月御恵贈いただいたものである。
細川小石川邸があった高田老松町は左側中央からやや下の所にある。朱線が引かれた道路下の一角全てが細川邸である。
私の祖父が細川家のお役間勤めをしていた関係で、私は昭和17年ここで生を受けた。76番地が出生地として届けられているが、まさに現在の永青文庫のあたりである。永青文庫はかっての細川家の家政所の建物が使われており、その周辺にお役間勤の人たちの職員住宅 (?)があったらしい。
日本画家・堅山南風、漆芸家・高野松山といった錚々たる人たちも爰に住まわれた時期があったようだ。
鶴亀の二本の大きな松ノ木があってこれが老松町の名前の由来だという。
前の道路が現在の目白通りである。
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