津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■「縫箔・黒字紋尽し模様」のバッグ

2023-01-04 13:37:31 | 徒然

                            

 去年末ある所へ出かけた折この袋を持って出かけたら、同じものをもったご婦人に出合った。
何となく照れくさいもので、顔を伏せていたら近づいてこられてそして声を掛けられた。
「同じ袋ですね」「私は図書館で細川家の大きな図録を買ったときに入れてもらいました」と言われる。
私は、「幽齋公500年忌が催された時にお手伝いをし、前日に旧泰勝寺の細川家にご挨拶にお伺いした時に記念と共に頂戴しました」と申しあげたら、「えっ、うらやましい事・・」と仰る。
そして、「この模様は何なのでしょう」と仰るから、「能衣装の図柄をそのまま使われているようですよ」と申しあげた。
その後、ご婦人は待ち合せだったらしい方が来られて去って行かれたが、周りの人も気づいた人がおられて注目を浴びたような気がした。

 実はこれは永青文庫所蔵の能衣装の名前で「縫箔・黒字紋尽し模様」からデザインされている。
黒地の絹の緞子に「縫箔の紋=宝相華」が散りばめられている。能の衣裳にしてはいささか華やかさには欠ける様に思えるが江戸末期ころのものと思われる。
厚手のビニール地で製縫されていて、頑丈だし雨が降っても大丈夫だし、A4のファイルや資料も収納されて重宝している。
史談会のM氏もお持ちである。

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■仕事始め

2023-01-04 07:24:47 | 史料

 今日から仕事始めだという方も多いことでしょう。今年一年又健康に留意されますようお祈り申し上げます。
細川藩に於ける政府(奉行所)の仕事始めも四日からです。しかし、中旬位までは早引きも許される緩やかなもののようです。
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○ 四日政府出初

一、麻上下着四時出仕之事 但上張有無勝手次第
    麻裃を着け四つ時(10時)出仕の事 但上っ張りの有無は勝手次第
一、御熨斗坊主持出候間座順之通頂戴仕候事
        御奉行
        御目附
        御郡御目附
        御勘定頭
    御熨斗は坊主が持出すので、座順の通り頂戴する事
          御奉行・御目附・御郡御目附・御勘定頭
  右之通一切ニて詰間江罷出候事
     右の通り一切にて詰間へ罷り出る事
    右之外御勘定所御目附御郡代根役等有之候節ハ本行一同ニ罷出候事
      右の外、御勘定所御目附・御郡代根役等之ある節は本行一同に罷り出る事
一、正福寺定例御祈祷之神酒供物等出候間坐順之通頂戴欠席之人江者供物等少完包分出席之坊主より差出候事
     但追々御祈祷之品々出候節右之通ニ候事
      正福寺定例御祈祷の神酒・供物等出されるので、坐順の通り頂戴し欠席の人へは供物等少し完包分出席の坊主より差出す事
        但追々御祈祷の品々出される節は右の通り事

  付紙
     文化十三年正月四日神酒供物出不申候付寺社方江承候処戌年より御省略中ハ御礼計出候由
    付紙 文化十三年正月四日神酒・供物出申さずに付、寺社方へ承れば戌年より御省略中は御礼計り出る由
一、五日頃まてハ御用番茂見計早引不苦加番も十五日まてハ早引勝手次第之事
     五日頃まては御用番も見計い早引苦しからず、加番も十五日まては早引勝手次第の事

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