津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■御恵贈御礼「隣人 第30号」

2017-08-20 10:24:46 | 書籍・読書

 ご厚誼をいただいている東京在住の近代史家・佐藤誠氏から、氏の論考が掲載された「隣人 第30号」をお送りいただいた。
毎々のことで厚くお礼を申し上げる。今回は 赤穂分家若狭浅野家の家老 前田市右衛門ー新出史料「前田亮正奥書」の紹介を兼ねてー である。
論考から判るように、氏は赤穂義士の研究に携わっておられる。我々が知る表面的な義士に関わる話は勿論、ここから派生する色々な情報を精査されて、この事件の真実を探求されている。益々のご活躍を願うばかりである。
こちらも長生きをして、氏の更なるご研究の成果に触れたいと思う。御恵贈に感謝申し上げる。

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■獏枕

2017-08-20 08:12:06 | 熊本地震

昨日の史談会では「友枝家と祇園社」として、能の友枝家の「覚」(先祖附)を取り上げた。
武家の先祖附とは異なり内容の豊かさに驚かされた。その一つがこの獏枕拝領の記述である。
忠利公が肥後入国の際高瀬町(玉名市)に止宿されていた処に、友枝家は挨拶に参上して「熊本絵図」を差し上げた。
丁度忠利公はお休みの最中で熊本の街中の」夢(夢中)を見て居られたらしい。
そこえ「熊本絵図」が届けられたので、大変不思議に思われるとともに驚かれ、お休みになられていた折使われていた「獏の枕」を下賜されたのだという。
その記述は下記の如くである。

      木地欅か唐桑之類長サ弐尺計横七八寸
      首尾ハ高サ六七寸中四寸計金泥蒔絵
      ニて書跡見ル中ニ細き穴有鋲少出ル鋲ハ押ルは獏

ちょっと寸法が違いすぎるが、東京国立博物館が所蔵する九曜の紋が入った南天獏蒔絵枕」が、まさにその手本ではないかとさえ思える。

      「獏枕」の画像検索結果 
東京国立博物館サイトから(拡大図) 

      

「覚」には文化八年当時「其節被為拝領候を所持仕居申候事」とある。はたしてこの品の行方は如何に・・・

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