津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

享保の比 津連/\草

2013-08-13 12:21:38 | 熊本史談会

 史談会の資料として使おうと思っている、「肥後諷刺文学」にある「享保の比 津連/\草(徒然草)」である。
委しく見ると序段・第一段・第二段の文章をたくみに利用して当時の幕政を揶揄している。
本棚にうずもれていた、角川文庫の「徒然草」をとりだして首っきりで照合しているのだが、なかなかうまいことを考えたものだと感心させられる。
享保と云うから徳川吉宗の時代だが、大猷院殿(徳川家光)の政治を忘れているとし、「公方の御働ハ民を免くむ(恵む)にありとてそ侍連」と強烈である。
江戸の巷間に流布していたものと思われるが、下って熊本の地でも密かに読まれていたのであろう。

熊本に於いては名君・重賢公の治世だが、宝暦の改革や世減の規矩に対する批判めいた落書が多く見受けられる。 

コメント
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