津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

歿後四百年

2009-07-25 16:50:42 | 歴史
 23日のブログで、加藤清正公の歿後400年が来年であることを書いた。熊本では加藤神社や本妙寺で何らかの行事が行われることだろう。

 歿後400年といえば、今年がその年に当るのが細川幽齋公である。慶長十五年年八月廿日京都三条車屋町の館で薨じた。享年七十七歳。法号泰勝院徹宗玄旨、京都南禅寺天授庵及び小倉泰勝院に分骨葬られた。
細川家肥後入国後寛永十四年七月立田山の麓に一寺建立、泰勝寺と号し、ここに遺骨が移された。夫人・麝香、嫡子・忠興、忠興夫人玉(ガラシャ)とともに「四つ御廟」と称して仲良く並んでおられる。
熊本では年忌が執り行われるのかどうか承知しないが、細川家内々で行われるのであろうか。当日とはいかないかもしれないが、泰勝寺を訪ねお参りしようと思っている。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨明けは八月ですか・・・

2009-07-25 11:57:22 | 熊本
 山口県防府の災害はなんとも痛ましく、毎年のようにおこるこのような災害は避けようのないものなのかと気持ちを暗くさせる。長崎・福岡では一時間に100㎜を越える猛烈な雨がふったと報道しているが、熊本も雷鳴がとどろき時折叩きつけるような雨が降っている。

 昭和28年の熊本大水害は6月26日だったが、その四年後32年にも水害に襲われている。(この時も床上浸水の被害を受けた) この水害があったのは7月26日であった。月は違うが同じ26日だったからよく記憶している。この年の梅雨明けは何時になったのだろうか? よくよく考えると今年はまだ梅雨明けしていなかった。この調子だと八月に入ってしまうのではないか。

 冷房を入れているわけでもないのに、冷気が足にまとわりついている。温度計は27℃を表示、靴下をはこうかしらと思案したりしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉村文右衛門上書 - 5

2009-07-25 07:58:54 | 歴史
            御百姓の害
         御郡方所役人不正賄賂を受申す所より其賄賂落る所ハ
         御百姓の出方と成り申候 惣躰御惣庄屋小頭等私
         欲をほしゐまゝに仕候故御百姓の滅亡ニ御座候 中ニも
         甚しきものハ御座候 江戸
         御上下之節其外人馬入申候節村ニ不応人馬を申掛人馬
         不足之分を夫銀馬銀を出させ取申候而己か私欲ニ仕候 ケ様ニ
         仕候而取申候故不勝手之者も小頭ニ成り申候へハ三年
         之内ニ蔵を立申様ニ相成申候と承り申候 此小頭と申者
         前ハ三人か五人かニ而事済申候処只今ハ十人餘或ハ廿人餘ニも

         成申候由是ハ御惣庄屋贔屓之者ニ富を付可申ため小頭ニなし
         申所よりケ様ニ小頭増申候由ニ御座候 小頭多御座程御百姓之
         衰微ニなり申候近年次第ニ御百姓の害多なり申候故
         御百姓倒申候而家の七拾軒も御座候処に高を作り居
         申候 御百姓ハ十人二ハ過不申様ニ成申候由唯今通ニ而ハ
         作毛之事ハ召置御百姓皆々滅亡可仕候 気之毒千万共可
         申上様も無御座候 惣躰小役人多ク成り取集り申候而者
         皆私欲専一ニ仕候と相聞申候
               御百姓出方承り申候分大概之覚
         一、御代官江取立前之賄賂
         一、御惣庄屋江賄賂

         一、御内検江賄賂
         一、御塘奉行 小者給
         一、庄屋給
         一、小頭給     出方人数之多少ニ寄申候由
         一、帳書給
         一、手代給     人数之多少ニ寄申候由
         一、常走給
         一、かゝへ夫給
         一、夫銀      小頭申懸次第
         一、馬銀       右同
         一、四ノ口     前々ハ一ノ口ニ而御座候処段々増申候而
                     只今ハ四ノ口ニ御座候由 

         一、三加子     前々者一加子ニ而近年増申候由
         右之通ハ承り申候処之趣ニ御座候 委細之儀ハ不奉存候 御百姓ハ
         御國之本ニ而御座候得ハ御百姓害少ク相成り力を得申候而
         耕作仕候様有御座度奉存候故ケ様之儀迄申上候
         御勝手向是程迄ニ 御差支ニ至候へハ孔明か如きもの
         出申候共俄ニ成申間敷様ニ奉存候 今年よりハ来年ハ宣
         来年よりハ又其翌年ハ宣 次第/\立なをり申様之
         基出来仕候ハゝ恐悦ニ奉存候
         
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉村文右衛門上書 - 4

2009-07-25 07:57:57 | 歴史
          しゅうれん
           聚斂        出典  聚斂の臣あらんより寧(むし)ろ盗臣あれ   「礼記」大学
                           重税を取り立てて人民を苦しめる家臣よりは、主家の財をかすめ
                           取って私腹を肥やす家臣のほうが、まだしも害は少ないということ。

         聚斂の臣とて悪しきものと申伝へ申候 其故ハ民の怨を取
         申候事聚斂より甚しきハ無御座候 貨を積ミ申事滋多
         御座候へハ怨を蓄申事も滋厚御座候 民の怨ミハ國の災の本に
         御座候 君の為を奉存候而も民の為に仕る儀を不奉存候へハ實ニ君の
         為ニ成不申候 民の為ニ仕候ハ取もなをさ須君の為ニ御座候 古より
         民の為ニ仕候而ハ君の為ニ不仕ものハ無御座候 君の為ハかりを仕候ハ

         一旦は君の為と見へ申候へ共年々國衰へ民痛ミ申候故
         衆民怨ミ悲しミ申候 其心天に通し自然に大雨・大旱等の
         ことき災志きりにつゝき申候而五穀不熟仕り如何程志へたけ
         取り申候ひても倉廩に積かたく成行申ものに御座候由 少しく
         民の為に仕候へハ大きに効し御座候而終にハ
         君の御為に成り申候事を御役人等不奉存こそ誠ニ気の毒ニ
         奉存候 只今ハ聚斂の臣盗臣二ッなから御座候と可被為
         思召上候ほのかに承り申候へハ何レの御役人に御座候ゐしか
         其御役人に心安キ者申候ハ御國中銀札通用之儀被 仰出候得ハ
         無程色々評判仕諸人さはき穀物直段上り諸色も高直ニ成り
         其後銀札すたり申候とて不怪噪動に及ひ町人等穀物を隠
         して買不申故飢ニ及申者おひたゝしく御座候諸式も一切

         買不申候へハ其難儀之様子ハ誠ニ/\不怪事ニ而前代未聞の
         事ニ御座候 ケ様ニ下方迷惑仕ル事に御座候へハ銀札ハ 御止メ方に
         成り申様ニ有御座度事と申候へハ 彼御役人答て申候ニハいか程下方
         迷惑ニ及申候共
         太守様之 御為にさへよく御座候へは無御座候諸人何程御役
         人之事をにくミ申候共或ハ落書ニ作り笑ひ申候共苦しき
         事ハ無御座候ただ
         君御一人の御為に成申候へハ苦しからす候 よくおもひ
         見給へ
         太守様か大切ニ御座候歟 下方か大切ニ御座候歟
         太守様にハかへら連しと申候由誠に利口なる申分之様子

         御座候得共是聚斂の臣ニ而御座候 御國不安して諸民死亡ニ
         及候而も御為と可申哉 返々も御外聞之程気の毒奉存候
         國之廣堂大厦ハ倉廩の積より起り倉廩の積ハ民の
         耒耜より出耒耜の微積て斗升の粟となり 斗升の
         粟積廩の積溢連て廣堂大厦と成り申候 廣堂
         大厦倉廩ニ起ル事を人皆奉存候得共本耒耜の微に出る
         事を不奉存候 誠ニ廣堂大厦倉廩の積本皆民の辛苦
         より出不申ハ無御座候 邦の邦たるハ民有候故ニ御座候民無御座
         候ハゝ國立申間敷候 志かるに此民を飢て死しむる時ハ何を
         もつてか
         君の御為と成り可申哉 君の御寶民に志くハ無御座候 聖主賢才を求メ給ふも此民を
         治め安せんか為ニ御座候
         君の為に事を謀り申候ハ先利害を思慮して後 取計
         可申事に奉存候ハゝ民にも利御座候ハゝ是を行被可申候 若民ニ
         利無御座害ををなすへき儀御座候ハゝ 君に利益御座候共是を
         行ひ申間敷候たとへ目前に金銀米銭の山出来申候共
         民を害し申す候而は益更に無御座候 民ハ邦の本
         基本を害し申候へハ國不安事必然ニ御座候 國安
         からさ連共君独り安きの理可有御座哉君を憂し
         め他邦之嘲を招き國人を苦ましめ後年無貢の
         基をなし候ハゝ何を以てか君の為と可申哉聚斂の

         臣 聖賢深く戒しめ給ふハこの故に御座候

         

         
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする