昨日の天気大荒れできれいに色づいていた
樹木も素っ裸に。
散歩の途次にみる大イチョウも一日で
すっかり葉を落としていた。
本格的な冬目前である。
毎朝森を歩いていると、春から初夏にかけ
て、あんなにさえずっていた鶯はどうした
のだろう、と思う。
そんなときに、こんな歌を見つけた。
「笹鳴きに逢ひたき人のあるにはある」
三橋鷹女
笹鳴とは春を過ぎた鶯の「チャッチャッ」
という地鳴きである。
それにしても春の、あの麗しい鳴き声と
なんと違うのだろう。
そしてこの歌の「逢ひたき人のある」に
は微妙なニュアンスが感じられて、そこ
はかとなく色気も感じとれるのである。
そんなことを思ってあるいていると、
ちょうどタイミングよく笹藪から
「チャッチャッ」とあっちでも、こっち
でも聞こえるではないか。
やはり鶯はこの森にいるのだ!
と思って、なんだかホッとしたのである。
間もなく冬枯れがふさわしい季節になる
だろう。
その前に、今年もあと半月。
年を越す前にやらなければならないこと
がいくつかある。
まずはそれを片付けることだ!