一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

座高自慢

2014-08-24 15:19:23 | 雑記


      私は引っこみ思案で小心者、人前で話す
      ことができない子供だったが、ひそかに
      自慢にしていたことがある。

      背も低く、やせっぽち(好き嫌いが激し
      かった)の割には座高が高かったのだ。

      学校で測定した表を家に持ち帰って、
      にんまりした記憶がある。
      (小学3~4年生のころ)

      座高が高いとうことは、その分、脚が
      短いということなのだが、その事実に
      気づいてからも、座高自慢の気持は
      変わらなかった。

      運動もだめ、運動会は大嫌い、
      身体的にコンプレックスをもっていた
      ので、他に自慢するところがなかった
      からである。

      だから、先日のニュースを見たときは
      ん?と思い、それから笑いが止まらな
      くなった。

      「意味なかった!?座高測定」

      近頃の生徒は、少しでも脚を長く見せ
      ようと、背中を丸めて、正確な座高測
      定ができないのだという。
 
      それより何より、座高測定そのものが
      意味がないので、2016年からは廃止さ
      れるというのだ。

      そもそも座高を測るようになったのは、
      日中戦争がはじまった1937年の
      「学校身体検査」からである。

      「戦時体制に入っていく社会情勢があり、
      強靭な兵隊を育てるために健康な児童
      生徒の育成が急務となった」

      なんでも、当時は胴が長い方が健康と
      されており、その確認のために始まっ
      たのだとか。

      それから78年、漫然と継続していた
      のだから驚く。

      なんだか、他にも恒例となって、意味
      なく続けていることがあるのではない
      か、そんな気がしてきた。