一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

片づいた?

2012-08-22 21:26:44 | 読書


     今回の特集号に反響が(数えられるほどだが)寄せられて
     いる。

     笑い話でいえば、この私の写真。

     実を言うと、過去に2度ほど身辺を整理する機会があった。
     一度は今から10年前。
     夫のガン闘病のときで、死期も早いと医者から言われていた
     ので、自宅介護(わずか3ヵ月であったが)と葬式を見込ん
     だもの。

     
     このときは正直言うと自分のものまで手が回らなかったが、
     二度目は引っ越しのとき。
     このときは一軒分の荷物を(自分用の)二部屋に移さなけれ
     ばならないという物理的な理由から、思いきった整理を余儀
     なくされた。

     溜まりに溜まった本は真っ先に整理し、過去の写真も、
     もう思い出にひたっている時間はないのだと、思いきって
     処分した。

     それで今回ーー
     あるはずの写真はなく(当然!)、それでも本に挟まってい
     たり、子どものアルバムに残っていたのをかき集めて、
     かくしてこのようなハズカシ~イ年譜紹介となったのです。

     そして今日、執筆者の一人の高木護さんから葉書がきました。
     高木さんは「最後の詩人」といわれる人(85歳)で、まあ
     伝説の詩人です。
     概要を記すと、

     森崎さんの話は活き活きとしていて、聞き出されたなと
     思った。読み応えがあります。
     ずんだれ文章のわたしのもの以外は、いうことなしです。
     これで、雁さんは片づいたな、という気がいたします。

     といったもの。
     谷川雁、森崎和江さんとも旧知の間だから、こういったこと
     も許されるのでしょう。

     それにしても、
     「雁さんは片づいた」にはやっぱり笑ってしまいます。
     高木さんは谷川雁の対極にある人ですからね。