一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

ロンドン五輪とヘイ・ジュード

2012-08-01 06:16:14 | 雑記


     世界トップアスリートの華やかですさまじい競技の
     さなか、あまりドメスティックな話題もどうかと思い、
     五輪の話題をひとつ。

     開会式のフィナーレは70歳のポールマッカートニー
     うたう「ヘイ・ジュード」であった。

     ポールはイングランド出身だし、ビートルズの元メン
     バーとしてジョン・レノンとのコンビ
     (レノン&マッカートニー)
     で代表作の多くを手がけているから不思議ではないが、
     あれっ?と思ったことはたしか。

     「ヘイ・ジュード」はジョン・レノンが前妻と別れる
     際に息子に贈ったことば。
     これまで考えてもみなかった歌詞をあらためてみると
     こんな風になる。

      ♪ ねえ、ジュード 落ち込むなよ
        悲しい歌も少しはましにできるさ
        彼女を君の心に受け入れるのさ
        そのとき すべてが良い方向に向かいはじめるのさ

     一瞬、「彼女」って小野ヨーコのこと?
     って思ってしまったのは下衆の勘ぐりで、実は息子の恋人
     のことらしい。
     
     これは訳者によって多少異なるが、息子が彼女にフラれて
     も元気出せよという、父親からのメッセージのようだ。

     
     でもオリンピックにふさわしくないと思ったのか、朝日新
     聞(夕刊)には、
     「彼女」ではなく、
     「やるのは君自身なんだ」とか、
     「はじめるんだ、きっとうまくいくよ」
     と訳してあった。

     ま、あまり深く考えないで次のように解釈すればいいか。
     いい歌なんだから。

      ♪ さあ始めるんだ
        誰かが助けてくれるのを待つのかい?
        ダメだよ やるのは君なんだ
        やるべきことは君自身が抱えているんだ 

この歌詞がいちばんすっきりした。