Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

狩野派 400年の栄華

2009-11-07 23:25:59 | Weblog
栃木県立博物館 2009年10月10日~11月23日

 自然も含めた総合博物館なんですが、こちら結構古美術の日本絵画お持ちなんです。今回はそのうち狩野派を活用していますが、そのほか室町水墨、関東文人画なども。所蔵品を生かして、上手に借用して構成したいい展覧会でした。借用先は江戸の狩野派が多い板橋が特にたくさん出しているようでした。あと新出を出したから偉い、というわけでもないですが、結構新出ってあるんですね。狩野派における「擬古」が気になりました。伝正信「松下二仙図」、16世紀後半、よりもかなり遅いような気もします。元信様式「花鳥図屏風」これ擬古と私は思うのです。初期狩野派「朱衣達磨図」擬古にもみえるんだけど・・・・・・「四季耕作図屏風」語彙は守景も共通 常信の画巻 鑑賞できる手本というのもあるんだろう 周信「山水図屏風」雪舟様 栄川古信「林和靖鶴亀図」梅と鶴を伴う林和靖は吉祥画題化するのだ 栄川院典信「山水図」個性でもあり擬古でもあり 堀田正衡、擬古で殿様なんて萌え~ 一信は五百羅漢以外もすごいのだ。新・奇想の系譜とかしたら入るな。吉澤記念美術館の雅邦はなかなか素敵。幻想的だ。で、芳崖・雅邦まで狩野派で入れてくるのはまあ普通なんですが、観山まで入れてるところも工夫ですかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする