Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
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三都画家くらべ 京、大坂をみて江戸を知る

2012-04-01 01:44:12 | Weblog
府中市美術館 2012年3月17日~5月6日

 展示替えがあるので行ってきました。地域の特徴はもちろんあると思いますが、年代が離れてるものは時代性もあり(江戸時代後期になると三都の時差はかなり小さくなる)単純には比べられないと思いました。大坂画壇を京・江戸と同等のボリュームで、東京でやることは珍しいので貴重な機会でした。18秦意冲は若冲も学んだ陳伯冲「松上双鶴図」(大雲院)に学んでるんですな(参考 佐藤康宏『伊藤若冲』至文堂日本の美術 256 1987)20岸駒「牡丹に孔雀図」(大阪市立美術館)はいい絵だ。沈南蘋は中国絵画ならではの山水空間の広がりを取り入れていて、岸駒の方は孔雀やボタンは南蘋風だけど日本らしく余白が出てきてる。28 森徹山「狸図」 後ろ姿の動物って森派じゃなくてもよく書いてますよね 芦雪とかね。35椿椿山「鱖魚図」 藻魚図の伝統だ。長沢芦雪か長澤蘆雪じゃないと気持ち悪いのは私だけか。「山水すなわち風景」ですかね? 山水は当然中国的な枠組みだと思いますね。断ち切りのオシャレ図録で全図の左右が切れているものが多くて残念です。103 長沢芦雪「なめくじ図」は面白いし、かたつむりの類品もあるのでこういうのはあったんだと思うが、この「魚」円印は銅で印付き悪いですからね~122狩野山雪「寒山拾得図」(真正極楽寺)顔輝系ですよね。131若冲「垣豆群虫図」 『菜蟲譜』と結構感じ違うな~ 144武田護信「東都愛宕山図」新たな殿様画家登場だ。武田信明の子で妻が柳沢吉里の子というこどですが、この旗本武田家って柳沢信鴻の三男が養子にいってたのとおんなじ家ですかね。
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