定数60の小さな北平田保育園の卒園式が昨日行われた。卒園児は14名で、在園年数は2年、6年とまちまちである。親元を離れて保育園に預けるには、子どもも親も大きなストレスであり、双方に勇気が必要だ。あんなにぐずった子どもの晴れ姿に、感動の一言が似合う。
卒園児ひとりひとりが、保育園の思いでを語る場面があった。もう保育園に来れなくなる寂しさなのか、親の様に接してくれた保育士さんとの別れを思うのか、大粒の涙を流す子どもを見て胸が熱くなった。感受性に違いはあれ卒園の寂しさが分かるまで成長した子供たちに拍手を送った。
場所を変えて保護者会主催の「卒園祝賀会」があった。保育園職員への謝恩会であり、卒園児と保護者、職員、来賓一緒でフランス風昼食会である。セレモニーが終わって余興が始まった。生まれた直後の写真をスクリーンにアップし、この赤ちゃんは誰なのかの当てるクイズが始まった。子供たちが大声で名前を叫んでいた。謝恩会の企画に新しい時代を感じた。子どもたちと一緒に過ごした楽しい時間はあっという間だった。
「保育園落ちた。日本死ね」で話題をさらった保育園問題。北平田保育園には、まだゆとりがある。ひとり一人に丁寧な保育が出来る事もいいのかも知れない。