昨日は快晴。悠々の杜アイアイひらた駐車場の近くの特設会場で「庄内絶景芋煮会」が催された。眼下に庄内平野が一望できる里山の丘に出かけてみた。山道を散策するもの、芋煮の調理に余念のない人、竹筒でご飯を炊いていた人もいた。飲み物は有料で参加費は800円。集まった人それぞれ思い思いの秋を楽しんでいた。
「NPO法人ひらた里山の会」の活動の中で、荒廃竹林間伐整備ボランティアに注目している。孟宗竹林は手入れをしないと、たちまち荒れ放題になり、景観を壊し、災害にも直結して里山崩壊へとつながる。
この法人は「里山は自然エネルギー資源の宝の山」と位置付け活動のテーマとしいる。早速、竹林実証窯と農機具小屋を建設し、竹炭製造実証作業と伝統的な竹細工加工品の開発を始めた。その前に、肝心の竹間伐採事業がある。竹林の景観を保つ最大の事業だ。
竹を使った生活用品は生活の中にあふれていた。その需要で里山が守られ、山間地は潤っていた。安くて便利なものはその循環を奪ってしまった。元に戻れないと知りつつも、守ろうとする貴重な活動も増える現代も捨てたものではない。
竹筒のご飯はおいしかった。それは里山で炊飯した心の味である。