蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

廃都の女王

2021年12月06日 | 本の感想
廃都の女王(グイン・サーガ137 五代ゆう ハヤカワ文庫)

続編シリーズ第7弾。ザザとウーラに導かれてスカールとスーティはフェラーラに赴く。グインが訪れた頃は栄えていたフェラーラはキタイ兵に破壊され女王リリト・デアとごく一部の住民が廃墟の神殿に潜んでいるだけだった。スカールは打開策をさぐるが・・・という話。

主に外伝で登場したフェラーラの後日談という感じで序盤は盛り上がらなかったが、グインとスカールがカギを握る世界生成の秘密の謎解きがちょっと進むなど、続編シリーズ特有のいきなりのドラスティック?な展開で、けっこう面白かった。

後半は、ヴァレリウスとその弟子志願のアッシャの会話が延々と続くのだが、これも栗本本編でもよく見られたもので、これが退屈という人もいたようだが、私にとっては魅力の一つだったので、こちらも楽しめた。

ところで、続編シリーズの刊行が1年以上止まってしまっているようだ。不人気のせいなのか、著者の具合が悪いのか原因はわからないが、ちょっと心配だ。
ついに「豹頭王の花嫁」を読める日は訪れないのだろうか??

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