蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ビブリア古書堂の事件手帖

2012年06月01日 | 本の感想
ビブリア古書堂の事件手帖 三上延 メディアワークス文庫

鎌倉の古書店の美女店主(入院中)が、その店主に惚れて店員になった主人公が持ち込む本にまつわる謎を解く(派手な事件が起こらない日常生活系)ミステリ。

4つの短編からなる。
①夏目漱石全集のサインの謎解き
②新潮文庫のある特徴に根差した謎解き
③なぜ大事な本を売りに来たか?という謎解き
④美女店主が怪我で入院した顛末に係る謎解き

謎解きの爽快感があるのは①くらいで、あとは、この手のミステリとしては、まあ、平凡なレベルかなあ、という感じ。

でも、出版当初はさほど話題にならなかった本書がたくさん売れているのは、本好きの薀蓄部分が面白いからだと思う。

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