お友だちからお願いします(三浦しをん 大和書房)
三浦さんのエッセイ集はどれも面白いのだが、特定の俳優やキャラクター、歌手等に熱をあげて、滑稽な行動に走ってしまう自分自身をメタ的に描く内容のものが特にいい。
古くはヴィゴ・モーテンセン、最近だとエグザイル一族がそういう対象になっているのだが、本作はちょうど端境期に当たっていたのか、その手の内容が少なくて残念だった(少しだけエグザイルの話はあったが)。
いまやベストセラー作家で、相当に忙しいと思うのだけど、「文庫追記」として文庫化にあたって相当量の追補をしてくれているのも素晴らしい。
尾鷲に行った時にうたった短歌がその「文庫追記」で披露されていて、多分冗談半分なのだろうけど「これ、意外にいいんじゃない?」と思った。
“ビーサンは手にはめていけ流れつくさきで履くのだ と河童の師匠”(p210)
三浦さんのエッセイ集はどれも面白いのだが、特定の俳優やキャラクター、歌手等に熱をあげて、滑稽な行動に走ってしまう自分自身をメタ的に描く内容のものが特にいい。
古くはヴィゴ・モーテンセン、最近だとエグザイル一族がそういう対象になっているのだが、本作はちょうど端境期に当たっていたのか、その手の内容が少なくて残念だった(少しだけエグザイルの話はあったが)。
いまやベストセラー作家で、相当に忙しいと思うのだけど、「文庫追記」として文庫化にあたって相当量の追補をしてくれているのも素晴らしい。
尾鷲に行った時にうたった短歌がその「文庫追記」で披露されていて、多分冗談半分なのだろうけど「これ、意外にいいんじゃない?」と思った。
“ビーサンは手にはめていけ流れつくさきで履くのだ と河童の師匠”(p210)