蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

アルキメデスの大戦(映画)

2020年05月04日 | 映画の感想
アルキメデスの大戦(映画)

原作はまだ連載中なのだが、人気が出て話を引き延ばそうとしているのか、当初の構想をはずれて迷走中(戦艦大和を否定することがテーマだったのに、主人公(帝大数学科の天才:櫂直)自ら大和をミサイル戦艦!とする建造の先頭に立っている。というか最近では大和建造も脇筋になってしまった)。

映画もなんかヘンテコなストーリーなんだろうなあ、あるいは続編含み?などと疑いながら見始めたのだが、中盤以降、原作の元々のテーマである?大和建造の是非をめぐる櫂(菅田将暉)と平山造船中将(田中泯)との緊迫感のある対決になって、「なるほど、そういう見方もできるわなあ」とそれなりに納得性がある結末にまとめられていて感心した。

冒頭の大和の沈没シーンのCGはかなりよく出来ていて、戦艦同士の砲戦とか日本海海戦をこのレベルで映画にしてほしいなあと思った(とても大変そうだけど・・・「坂の上の雲」を原作にして、海戦シーンだけの映画なんかヒットしそうだけどなあ)

櫂の世話役の田中少尉役の柄本佑がうまかった。

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