告発
たった5ドルの盗みでアルカトラズ刑務所に収容されていたヘンリー(ケビン・ベーコン)は、脱獄を企てるが、仲間に裏切られて失敗し、処罰として地下牢に1000日間閉じ込められ、精神の平衡を失ってしまう。
地下牢から出されれたヘンリーは裏切り者を食堂のスプーンで殺害し、殺人罪に問われる。担当した新米弁護士のジェームス(クリスチャン・スレーター)は、次第にヘンリーの心を開いていき、アルカトラズにおける囚人虐待を告発しようとするが、彼には様々な圧力がかかる・・・という話。
ステレオタイプな筋書きながら、実話に基づいているということもあってか、ハラハラしながら最後まで楽しめる。ただ、ハッピーなのかバッドなのか、なんだかんだ言ってもトクしたのは弁護士だけ、みたいなやや微妙なエンディングはちょっと後味が悪い。
それにしても、5ドルの盗みで数十年間収容とか、刑務所内での公然の暴力とか、およそ生き延びられるとは思えない懲罰房の環境とか、半世紀前ちょっと前のアメリカってけっこうひどい社会だったんだなあ、と思えた。
反面、新米弁護士の告発であっても、うまくやれば世論を動かして制度を変えられるという面は、他の国にあっては現在でも望めそうにないことで、この点では素晴らしい側面もあるといえる。
たった5ドルの盗みでアルカトラズ刑務所に収容されていたヘンリー(ケビン・ベーコン)は、脱獄を企てるが、仲間に裏切られて失敗し、処罰として地下牢に1000日間閉じ込められ、精神の平衡を失ってしまう。
地下牢から出されれたヘンリーは裏切り者を食堂のスプーンで殺害し、殺人罪に問われる。担当した新米弁護士のジェームス(クリスチャン・スレーター)は、次第にヘンリーの心を開いていき、アルカトラズにおける囚人虐待を告発しようとするが、彼には様々な圧力がかかる・・・という話。
ステレオタイプな筋書きながら、実話に基づいているということもあってか、ハラハラしながら最後まで楽しめる。ただ、ハッピーなのかバッドなのか、なんだかんだ言ってもトクしたのは弁護士だけ、みたいなやや微妙なエンディングはちょっと後味が悪い。
それにしても、5ドルの盗みで数十年間収容とか、刑務所内での公然の暴力とか、およそ生き延びられるとは思えない懲罰房の環境とか、半世紀前ちょっと前のアメリカってけっこうひどい社会だったんだなあ、と思えた。
反面、新米弁護士の告発であっても、うまくやれば世論を動かして制度を変えられるという面は、他の国にあっては現在でも望めそうにないことで、この点では素晴らしい側面もあるといえる。