公正的戦闘規範(藤井大洋 ハヤカワ文庫)
現代のテクノロジーの延長線で想像できる未来の姿を描く短編集。
著者は職業的プログラマだったそうで、ネットワークに関する知識があればもっと面白く読めると思うのだが、素人にはややとっつきにくい感じだった。
表題作では、人的損耗の減少を目的としたロボット兵器(ドローンを利用した銃撃兵器)の発達が、かえって無差別攻撃に結びついてしまう皮肉をうまく表現していた。
テキサスなどアメリカの保守州連合が独立した世界を描く「第二内戦」は、証券取引所からみの話で、場立ちがタバコを吸いながら注文をさばくシーンが印象的。保守州が独立宣言をするというのは、今や冗談とはいえないような状況ではある。
現代のテクノロジーの延長線で想像できる未来の姿を描く短編集。
著者は職業的プログラマだったそうで、ネットワークに関する知識があればもっと面白く読めると思うのだが、素人にはややとっつきにくい感じだった。
表題作では、人的損耗の減少を目的としたロボット兵器(ドローンを利用した銃撃兵器)の発達が、かえって無差別攻撃に結びついてしまう皮肉をうまく表現していた。
テキサスなどアメリカの保守州連合が独立した世界を描く「第二内戦」は、証券取引所からみの話で、場立ちがタバコを吸いながら注文をさばくシーンが印象的。保守州が独立宣言をするというのは、今や冗談とはいえないような状況ではある。