蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ある天文学者の恋文

2017年05月07日 | 映画の感想
ある天文学者の恋文

主人公(エイミー=オルガ・キリレンコ)は、スタントマンをやりながら物理学を学ぶ学生。教授だったエド(ジェレミー・アイアンズ)と恋仲になるが、彼は高齢で子供も二人いる。エドは病気で亡くなるが、エドはエイミーに多数のメッセージ(エイミーの電子メールの送付される動画、手紙、郵送されるCD)を残していた。エイミーは長年苦しんでいる過去の出来事をビデオメッセージで指摘されてカッとなってエドからのメッセージを停止する指示をしてしまうが・・・という話。

「鑑定士と顔のない依頼人」のトルナトーレ監督作品ということで、ひねりの効いたストリーなのかと思ったら、そうではなくてストレートな(しかし、小細工にはに凝りに凝った)恋愛映画だった。

主人公役のオルガの存在感が圧倒的で、かなり歳が離れた教授との熱愛、難解そのものの天文物理学の学位を獲得しながらスタントマンも務める、といった、かなり不自然な設定を見事に克服して十分に納得性がある出来上がりになっていた。

原題は「correspondence」。とてもおしゃれだ。しかし「コレポン」では今の日本では通じない(20-30年くらい前は日本語化してたけど、最近はほとんど聞かない)から、これをしのぐ邦題をつけろといわれても難しいよね。
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