もえない(森博嗣 角川書店)
著者自身を思わせるような、醒めた高校生を主人公としたミステリ。
殺人事件は起こるのだけど、伏線とかがしっかり張ってあるわけではなく、ミステリというより青春?小説というべきだろうか。
森さんのエッセイを読むと、森さんは小説を読む時はシーンを映像として把握しつつ読み進めるという。
このために本を読むのにすごく時間がかかるが、いったん読んだ本は映像(イメージ)を頭に焼き付けているので容易に忘れないという。
小説を書くときも内容を映像的に構築してから書くので、書き始めたら執筆スピードがすごく早いという。
主人公が見る夢(自分が小人になって庭にいるときにスコップをもった人間に追い回される夢)を描いたシーンが印象的だった。映像を文章にしているという感覚が理解できるような描き方だった。
実はこのシーンが伏線になっている。森さんが見た夢をネタにすることもあると書いてあったことがあるので、この本はこの夢のシーンに似た夢を見て、そこから発想したものなのかもしれない。
著者自身を思わせるような、醒めた高校生を主人公としたミステリ。
殺人事件は起こるのだけど、伏線とかがしっかり張ってあるわけではなく、ミステリというより青春?小説というべきだろうか。
森さんのエッセイを読むと、森さんは小説を読む時はシーンを映像として把握しつつ読み進めるという。
このために本を読むのにすごく時間がかかるが、いったん読んだ本は映像(イメージ)を頭に焼き付けているので容易に忘れないという。
小説を書くときも内容を映像的に構築してから書くので、書き始めたら執筆スピードがすごく早いという。
主人公が見る夢(自分が小人になって庭にいるときにスコップをもった人間に追い回される夢)を描いたシーンが印象的だった。映像を文章にしているという感覚が理解できるような描き方だった。
実はこのシーンが伏線になっている。森さんが見た夢をネタにすることもあると書いてあったことがあるので、この本はこの夢のシーンに似た夢を見て、そこから発想したものなのかもしれない。