蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

サイドカーに犬

2008年04月05日 | 映画の感想
サイドカーに犬

主人公は小学生の女の子。その子の父母は仲たがいして母親は家出する。そこへ食事を作るという名目で父(古田新太)の愛人(竹内結子)が出入りするようになる。
主人公と愛人は仲良くなるが、父の愛人への熱はさめて手切れ金を渡される。主人公と愛人はそのお金で海辺に旅行に行く。

怪しげな中古車ブローカーだが、本当のウラの世界には踏み込めないでいる父親役の古田さんには存在感があった。

竹内さんも好演(特に、別れを告げられた後、ピザを食べながら泣き始めるシーンは良かった)だが、「愛人」というムードはあまり感じられなかった。もう少し自堕落なイメージが見えるとそれらしかったと思う。
また、この愛人は「自転車を軽やかに乗りこなす」というのが物語の設定のはずだが、竹内さんの乗り方はかなりぎこちなかった。

事件らしい事件は起こらず、ともすれば間延びして製作者のひとりよがりな作品になりそうな筋書きだが、退屈することなく(また逆に何かを考えさせられるようなこともなく)最後まで楽しく見られた。
コメント
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