Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

Io sono l'umile ancella

2005-08-31 00:06:33 | 音楽
これは、F.チレア(1866.7.23-1950.11.20)のオペラ「アドリアーナ・ルクブルール」(ADRIANA LECOUVREUR)、第1幕でアドリアーナが歌うアリアで、「私は卑しいしもべ」或いは「私は芸術のつましいしもべ」という邦訳で知られている美しい歌である。

*アドリアーナはコメディ・フランセーズの名女優で、このアリアが歌われるのはラシーヌの悲劇「バジャゼ」のロクサーヌの扮装で舞台の出を待ちながら暗唱したセリフを楽屋に居合わせた人たちから称賛されたアドリアーナが謙虚に応える、という場面。

このアリア、しみじみとした祈りが感じられ美しい改めて日本語の歌詞を読んでみた。

「私は創造主である神の卑しいしもべに過ぎず、神から授けられた言葉を人々の心に伝える・・・
私は詩の調べ、人生というドラマの響きとなり、神の御手のままに伝えるつたない楽器なのだ。
優しく、陽気に、時には残忍に・・・私はいつも『忠実』に演じている。
声は翌日には消え去ってしまう、はかない吐息なのだ・・・。」
(訳:アウラ・マーニャ)

こういう歌詞だったのか
音楽に対する恩師の言葉が思い出される。ここでこの歌詞に出会ったのは偶然ではないように思われる。

オペラの伴奏をピアノ一台で弾くということは、オーケストラの音を全部引き受けているということである。(えらいこっちゃ!)所詮オーケストラの音と同じにはできないとわかってはいても、無い知恵絞ってこの音の楽器は、とか、どの音を選ぶかなどを考えながら音楽作りをしていく。
まさに、この歌詞は今の私に一番大事なことを、指し示しているようではないか
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ワインの値段

2005-08-29 00:13:44 | 食・その周辺
この間、カルフールに行ったら、大きなワゴンにこのワインをどっさり並べているところだった。
                        
買ったことはなかったが見たことはあった。貼られた値札は・・・各¥200ええ~っ!
思わず品物を並べている店員さんに値段の事を聞いてみた。
「実際は一本1500円以上するものなんです。カルフールが日本から撤退してその時の在庫を出しているのでこの値段なんです、お得ですよ~。在庫が無くなったらこのセールは終了ですしね」
(そうでした!カルフールという名前はそのままですが、実際はイオン・グループになっていたんでした!)

う~む、これは何かの役にたつかもと2本買ってきた。
ついでに、プレゼント用のワイン袋が、これまた一袋¥10だったので買っちゃったよ。
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月曜日に乾杯

2005-08-28 00:19:09 | 映画 か行
* ちょっとヴェニスへ行ってきます*

2002年/フランス=イタリア/カラー/1:1.66/ドルビーSRD/127分/

監督・脚本:オタール・イオセリアーニ
出演:ジャック・ビドゥ
アンヌ・クラフツ=タラナフスキー
ナルダ・ブランシェ

月曜日に乾杯公式サイト

フランスの小さな村に住むヴァンサンは、朝5時に起き、車や電車を乗り継いで工場に通う毎日。仕事は単調でタバコも吸えない。帰宅する彼を待つ家族は(母と妻と2人の子ども)誰も彼を相手にしない。毎日毎日、永遠に続くかと思われるほどの退屈な日々の連続・・・!ところがある日、ヴァンサンは工場に入るのをやめて、突然旅に出る決心をする。まず病気の父親を訪ね、それから列車でヴェニスへ。

同じ事を繰り返す毎日に、ふと飽きること。そしてそこから逃げ出したくなるような息苦しさを感じること。でも結局その中であがいているのが、現実!

でもヴァンサンは映画の中でそれを実現して見せてくれる。だけど、逃げ出した先でも人々は今の今まで彼がいた世界と同じ思いで暮らしている、それが生きるってことなのかあ!
でも、外の世界を見て帰ってきたヴァンサンは、行く前と何にも変わってないはずの元の生活を新鮮に感じられるようになっている!!光のあて方をちょっと変えて見るだけで、気持ちの持ちようをちょっと帰るだけで、慣れていたはずのものが新鮮なものに変わるのだ
見終わってなんかしら胸の中を涼しい風が吹き抜けていくのを感じていた
*DVDにて鑑賞
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台風一過

2005-08-26 23:45:17 | 自然
昨日は一晩中、雨が降り続き、夜半過ぎから風も激しく吹いて荒れましたねえ!
今朝はしかし、台風一過の青空とは・・・曇ってましたものね。
でも、私「台風一過」と聞くとどうしても頭の中には「台風一家」という文字が浮かんでしまう!
「夕べうちのシマ荒らしたのはどこの組のもんだ?」「親分、わかりやした!台風一家で・・・」「なにっ、台風一家だとぉ!!」みたいな感じかな(てへっ

入間川は水かさがふえていて、茶色の水がどーどー流れていました。山はあまりくっきりしてません。

急に増えた水にする(?)鳥さんたち!いや、喜んでるのかなぁ?
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音楽会@フィリアホール

2005-08-26 00:23:42 | 音楽会
先日の記事♪音楽会のお知らせ♪で紹介いたしました
「65歳からのアートライフ」~みんなで楽しむファーストステージ(声楽編)
24日に終了いたしました。ありがとうございました。

実はこの日、素晴らしい出会いがありましたこの記事を読んでくださった「一人のピアニスト」様にお会いできたのです。
伴奏者としての出番を終えて休憩時間にロビーにいた私を見つけて話しかけてくださったのでした。ほんとに嬉しく、吃驚した出来事でした。
客席で聞かれた感想も伺うことができ、特に歌とピアノのバランスについてお話が聞けたのは貴重でした。
ブログ書いていてよかったぁ

2部は出番も終わっていたので全員の歌を拝聴する事ができたのですが、とにかく皆さんプログラムに記載してある年齢で驚かされ、歌声にまた驚かされ、感動しました歌うということ、は素晴らしいですっ

フィリアホールは響きのいいホールで、ピアノはスタインウェイ。すごくよく鳴る楽器でした。
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小さい秋、見つけた~♪

2005-08-23 23:40:03 | 自然
まだまだ暑い日が続き、秋はまだ大分、先の話と思っていましたら・・・
萩の花がもう咲いてました

私が通った小学校の校歌の中には「萩の花咲く」という歌詞があり、萩の花は身近な「秋の花」であり秋の風にそよぐイメージがありました。秋の七草の一つだと辞書には出ているのですが、こんなまだ暑い夏に咲き始めていたとは
♪・・・小さい秋、見つけた~♪

*辞書:
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赤いアモーレ

2005-08-23 00:05:02 | 映画 あ行
DVDになるのがこんなに早いとは!劇場で見られなかったのでTSUTAYAで見つけて早速借りてみた。「この俳優どこかで・・・?」と思ったイタリア役の女性はペネロペ・クルス。『オール アバウト マイ マザー』での修道女役で強い印象を残していたあの俳優だった。

監督 : セルジオ・カステリット
製作年 : 2004年
製作国 : イタリア
出演 : ペネロペ・クルス
セルジオ・カステリット
クラウディア・ジェリーニ

原題:<NON TI MUOVERE>(動かないで)

傍からみれば満ち足りた生活を送っている外科医のティモーテオ(セルジオ・カステリット)と場末のカフェで出会った女イタリア(ペネロペ・クルス)との愛の形。衝動から始まった関係は、やがて愛に変わる。
赤いアモーレ公式サイト

しかしなあ、イタリアの前では真剣なんだろうけれどティモーテオの態度はどっちつかずで、女性の目から見ると調子いいよなあ、というか優柔不断というか・・・。ただ、イタリアが一途で純真で、愛に真剣な姿に打たれる。だからティモーテオもそこで安らぎを得、本当の愛を感じられたのだと思うけれどね。また、見ている私も彼女の愛とある種の救いとを感じていられたのだけれど。男の身勝手さにいらっとするけれど、それを超える全てを受け入れ、赦す愛が確かに存在すると感じられる。
とにかくペネロペ・クルスは凄いです

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♪音楽会のお知らせ♪

2005-08-22 00:07:28 | 音楽会
こんなユニークな音楽会が開かれます。

8月23,24日、1時より横浜市青葉区のフィリアホールにおいて
「65歳からのアートライフ」
~65歳からの人生の生きがい創りの画期的な芸術文化イベント~

この音楽会は、主催者によりますと・・・
65歳以上の音楽の好きな人にとって、これからの人生において生きがいや励ましとなるイベントです。出演者は全員65歳以上。声楽及び器楽編を行いますが、今回は声楽のみです。独唱・独奏に加え、デュエット・トリオ・カルテット等での参加も可能です。(中略)・・・
このイベントはコンクールではありません。自己を楽しく表現するコンサートで、65歳以上で歌の好きな方なら経験の有無を問わずどなたでも参加できます。

*詳しくはこちら

近年、お年をめされてから人生の楽しみの一つとして音楽を楽しまれる方が本当に増えてきたと感じます。勉強される事で、生きがいを見出され、また新しい発見をされているように見受けられます。舞台で拝見しますと、皆さんお若いですこんなユニークな音楽会・・・なかなかないのではないでしょうか!

私(Pf.守谷としえ)は今回その中のお一人の伴奏を去年に引き続きさせていただきます。(あー、伴奏者は年齢制限がないんで・・・)去年プログラムを見て吃驚したのは、歌われる方の年齢が発表されていることでした。
いや、皆さんすごいですっ!難しい歌曲、アリア、どんどん歌われて・・・。年齢を見てまた吃驚です。

お時間おありでしたら、お出かけになってみてはいかがでしょうか。
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我が家でジャージャー麺

2005-08-21 00:36:13 | 食・その周辺
上海バールのジャージャー麺を参考に作ってみました

*上海バールのジャージャー麺についての以前の記事は・・・こちら
                     
山芋はあったけれど、椎茸がなかったのでエリンギにしてみました。

反省1:もうちょっと、たら~っ、とした感じにすればもっとよかった。汁を煮詰め過ぎちゃったな。
反省2:山芋に火が通り過ぎて、しゃきしゃきした感じはなくほっかりしてしまいました・・・。

でも、まっ、いいか
今度は山芋は最後に入れよう!いつもの作り方で、新たな味を発見しましたよん。
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音楽の捧げ物

2005-08-20 00:20:30 | 音楽
音楽を聞くと心が温かくなったり或はざわめいたり、ある光景や風景がフラッシュ・バックしたりということはよくあることで、そのことで私は改めて音楽の持つ力を感じ、音楽に対する思いが一層深まる気がする。

幾つかあるそういった曲の一つにJ.S.バッハの「音楽の捧げ物」がある。バッハの作品の中でも殊に好きなものの一つである

初めてこの曲を意識したのはあるFM番組のテーマ音楽として流れていたのを聴いた時。(番組の題名は忘れてしまったが・・・)その時、私は受験の只中で高校の先輩の下宿にお世話になっていたのだが、そこではラジオのスイッチを入れるといつもFM放送が流れていた。緊張と心細さの中にいた私が流れてくる第一曲目の3声のリチェルカーレを耳にした時に・・・そういったことを全て超越し、遥か高みを垣間見せてくれる圧倒的な「音楽」の存在を感じ、また同時にその音楽によって深い慰めを得たのである。
この曲を聴く度にその感動はいつも新鮮に甦り、その後、レコードと共にスコアを買い求めそれを手によく聴いた。

こうして聴く側ばかりだったのが、なんとっ今度その中のトリオ・ソナタを合わせようという話があった。当然、二つ返事で引き受けて・・今、苦労シテマス!
弾いてみて、またまたこの曲に対する思いが深まると共に、その難しさも同時に感じている。やっぱり、すごい曲弾ける事がほんとにありがたいと、感謝して曲に向っている。
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入間川の水鳥

2005-08-19 00:11:51 | 自然
入間川で遊ぶ水鳥・・・。みんなで、すいすい楽しそう


橋の反対側を見ると、こんな感じ。「皆がいる向こう側に、いっそげ~


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上野(3)ジャージャー麺

2005-08-18 00:05:25 | 食・その周辺

ジャージャー麺@上海バール

お皿の中で、ぜ~んぶをよーくかき混ぜていただきます。
ちょっと甘辛の味噌だれの中には、挽肉だけじゃなくて山芋と椎茸が入っていて食感に変化があっておいしい。
暑い中で汗だらだらかきながらの麺類もありだけれど、この日はとてもそんな気分にはなれなかった。ジャージャー麺、大正解
今度、家で作る時には、私も山芋入れてしゃきしゃきさせてみようっと!
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大妖怪展

2005-08-17 00:21:01 | 展覧会・建築・器
                    
散歩ついでに公園内にある狭山市立博物館に寄った。ここでは現在『大妖怪展』を開催中である。(9月11日まで)
館内は親子連れが多く、入り口には妖怪グッズのお店も出て館内賑わっていた。
1階は「水木しげるロード」コーナーということで、はるばる鳥取県境港からやってきた妖怪ブロンズ像が3体ほど展示され、水木しげるの「妖怪道五十三次」が壁を飾っている。
おなじみ、一反もめんも登場・・・
                  
そして2階展示室では映画「妖怪大戦争」の衣装などが並べられていた。
まあ、私はこの映画を見てないし、見る予定もないので何とも「?」な感じであったが。
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えっ、地震!

2005-08-16 20:29:08 | 日々の雑感・近況

今日8月16日、午前11:46頃にまたまた地震があった。

この時、私はピアノの練習中で、今度弾く曲の伴奏パートを作りながら弾いていた。結構、のってきたところで急に激しいめまいを感じ吃驚して弾く手を止めた
話には聞いたことのある「めまい」ってこれなのね~、うっ、いや~な気分!
でも体調は悪くないのに・・・おかしい立ってみた。全然平気じゃん。

と、ここまできて、ようやく「はっ、地震かも」と気付く私。(にぶすぎっ!!)

部屋を見回すと明りから下がっている紐がブラブラ揺れている。窓外の紐も揺れている。あわててTVのスイッチを入れると・・・やっぱり「地震情報」が流れている。
宮城で震度6弱・・・埼玉でこんなに揺れたのだから、当地ではどんなに揺れた事でしょう!足元の地面が揺れるのは、ほんとに恐いよう(埼玉は震度4)

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ブエノスアイレスの夜

2005-08-16 00:20:02 | 映画 は行
今、ラテン系の国の映画を集中的に見ている私(まあ、結果的にそうなっているということもありますが)・・・ということで『ブエノスアイレスの夜』を見た。(DVD)

監督 : フィト・パエス
製作年 : 2001年
製作国 : アルゼンチン=スペイン
出演:セシリア・ロス
   ガエル・ガルシア・ベルナル

あらすじはこちら、<goo映画>

「オール アバウト マイ マザー」で強烈な印象を与えたセシリア・ロスがこの映画でも、孤独で消しがたい心の傷を抱えながら生きていく女性、カルメンを好演している。そして、彼女に雇われるグスタボを演ずるガエル・ガルシア・ベルナルの若々しさがまぶしい話の展開はまた彼のその若さ故に、二人はどうしようもない悲劇に引き込まれてゆくのだけれど・・・。
ただ、悲劇なんだけれど、どん詰まりの逃げ場の無い後味の悪さは何故か残らない。なんというのだろう、先に希望が見えるというか、悲劇を乗り越える人間の強さを感じていられる。その強さがあるから、人は生きていける。生きていさえすればやり直すこともできる。だから、後味は全然悪くない。ふと、頭の片隅をパンドラの箱の話がよぎる。パンドラの箱に最後に残されていたものは・・・『希望』。

*パンドラの箱についての詳細はWikipedia
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