Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

John Cage/ジョン・ケージ

2006-09-30 00:06:31 | 音楽
          *Wikipedia
初めてジョン・ケージの作品がまるごと一枚になっているCDを聴いた。

曲目:SIX MELODIES/THIRTEEN HARMONIES
演奏:Irvine Arditti(ヴァイオリン)
   Stefan Hussong(アコーディオン)

ジョン・ケージというとつい「4分33秒」⇒前衛、というイメージで捉えていたのだが、これは・・・全く違いました!!とにかくいわゆる前衛的な音楽を想像していたので、誤解を恐れずに言えば、とても聴きやすかった。
アコーディオンは「これがアコーディオン?」って音で(聞くところによるとStefan Hussongは現代アコーディオン奏法を確立したという有名な奏者らしい)そこにノン・ヴィブラートのヴァイオリンが絡む。しかしぼけっとしてると「えっ、今のはどっちの音?」なんて耳が混乱するくらい・・・。美しい~♪吃驚した~♪ほんとに前衛ということにとらわれて聴くのを今まで敬遠していて惜しい事したな、というのは正直な感想。作品と奏者ともに幸せなんじゃないかな、なんて思ったりして。
そんな事を考えながらふと手元にあった「レ・ヴァン・フランセ」のチラシを読んだらその曲目のトップが『ジョン・ケージ:管楽器のための音楽(木管五重奏)』とあるじゃありませんか。ジョン・ケージ彼のCD聴いた直後にその名を目にするなんて・・・
こういうことって「いやあ、すごい偶然!」と思うんだけれど結局、自分が気になっている事にはアンテナを知らず知らずのうちに張って、感度が上がっているからほんのちょっとの事でも反応できるようになっているってことだよね、違うかなあ?(確かこういうの何とかっていったんだけど・・・忘れた。あとで調べよう)そうはいっても、こういう偶然って嬉しい~
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オリーブの木@所沢

2006-09-28 00:07:59 | 自然
植えてみたいけれど、「温かいところで」という但し書きがあって諦めたオリーブの木。だって、冬はここはけっこう寒い!雪も降るし、積もる時だってあるし・・・。
ところが、所沢で、それも駅前の鉢にオリーブが植えられているのを発見
        
しかも、なんと「実」までなってるぅ~
 
毎週この木の前を通っていたのに、これが憧れのオリーブの木だとは今まで気付かなかった。所沢でこんなに立派に育つなら・・・と思って回りを見てみたら・・・
     
どう見ても、オリーブだわっ!!立派に育ってるじゃん!
オリーブの実って美味しくて大好き植えてみよっかなぁ~(う~ん、とらぬ狸の皮算用♪)
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曼殊沙華

2006-09-26 00:09:59 | 自然
曼殊沙華がそこここで咲いている。この花で思い出すのは山田耕筰の曲、北原白秋の詩による「曼殊沙華(ヒガンバナ)」♪ゴンシャン、ゴンシャン~♪ 名曲だけど寂しーい気持ちにもなるなぁ・・・。
この花、華やかな花だと思うと同時に毒というか一種の妖気を感じてしまう。確かに「鱗茎にアルカロイド(リコリン)を含む有毒植物」(Wikipedia)だとのこと。幼い頃からヒガンバナには毒があるから気をつけなさい、と言われたものだ。

白い曼珠沙華があるとは聞いていたが、こんなに近くで咲いていたとは気付かなかった。赤いのとは全くその花から受ける印象が違う。ずっとやわらかい気がする。

赤と白を並べてみた。どう?


100万本の曼珠沙華を標榜する(Wikipedia)高麗の巾着田は今頃きっと一面真っ赤でしょう。私は未だ一度も訪れた事はありませんが・・・。話に聞くとそりゃあ幻想的なんですって。*巾着田
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無花果

2006-09-25 00:02:25 | 自然
庭はないから植木鉢でなんとか木が育てられないだろうかとこの夏に植えてみた無花果。
           
最近、おいしそうな無花果を店先でよく見かけるようになり、もう気になって、気になって。はるか昔、子どもの頃に食べたかも・・・くらいの記憶しか残っていない。で、買ってきて、食べてみた!
 
ふ~ん、何となく青っぽくてほのかに甘く、ちょっとさつま芋を食べた時口の中に残る感じと似ているなぁ~。素朴な味というか・・。
運がよければ、いつか植木鉢に実る無花果を食することができるかも。そういえば、葉っぱも同じ香りがする。
そこに今日はお客が来ていた。「こんちゃーすっ
    
だけじゃなかった・・・ど、どこから来たんだい?
            
そして、どこへ行くんだい?
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トリノ、24時からの恋人たち

2006-09-24 00:18:45 | 映画 た行
         *公式サイト

2004年/イタリア/93分
監督:デヴィデ・フェラーリオ
出演:ジョルジョ・パソッティ/フランチェスカ・イナウディ/ファビオ・トロイアー

夜に優しく包まれ、都会に広がる夜の中に一緒に漂う心地よさ。
主人公マルティーノはトリノのモーレ・アントネッリアーナの中にあるシネマ・ミュージアムで夜警の仕事をし、そこに突然飛び込んできたアマンダは24時までハンバーガー・ショップでアルバイトしている。その恋人のアンジェロは車泥棒でその稼ぎ時は夜中である。男2人に女1人の不思議で危うい関係がトリノの夜の世界に展開する。
大都会の夜の景色、暗闇に浮かんでいるように感ずるトリノの街、夜空を彩る頭上に輝くイルミネーションの美しさ、そして何よりマルティーノの働くトリノのシンボル、モーレ・アントネッリアーナの中にあるシネマ・ミュージアム・・・螺旋階段、深海に沈んでいるような建物の雰囲気、そして乗ってみた~いエレベーターチラシにも散っている数字、フィボナッチ数列の話、数字という無機的なものが生命を得て息づき夢のようふと、宮島達男の作品を思い出したりして・・・。
昼間の景色も何故か夜を感じさせる。マルティーノが愛用している手回しのカメラに映し出されるモノクロの世界、挿入される無声映画の場面、そして寡黙な彼の姿があいまってのことだろうか・・・。
「色々な名作が引用され、映画へのオマージュが捧げられている」ということなので、そうしたものを知っていればまた違った面から観られて楽しみ方も異なっていたかもしれないとは思う。しかし引用・出典がわからない私だが、そういうことを越えて全編通じてその根底に流れている映画に対する温かい思いで胸が温かくなり、映画というものの魅力に触れた喜びを感じて満足した。
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♪音楽会のお知らせ♪

2006-09-23 00:23:10 | 音楽会
10月~11月にかけては、文化祭、合唱祭のシーズンです。
ということで・・・ご案内です

人の輪 心の和 ところざわ
第52回所沢市文化祭 ♪2006年所沢市合唱祭♪ が開催されます。

日時:2006年10月9日(月・祝日)
開演:10:30
場所:所沢市民文化センター ミューズ・アークホール(大ホール)

所沢市合唱連盟に加盟する35団体が参加しての合唱祭です。
私が伴奏しております所沢「ねむの会」は8番目の登場です。

プログラムは・・・
<「抒情小曲集 月の角笛」より>
♪夕顔(金子みすヾ:作詩/木下牧子:作曲)
♪白いもの(北原白秋:作詩/木下牧子:作曲)
♪千の風になって(新井満:日本語詩・作曲)

合唱:所沢「ねむの会」
指揮:奥村さゆり
ピアノ:守谷としえ

★富士見集会所文化祭★

日時:10月29日(日)
   14:00開演
場所:狭山市立富士見集会所

出演:女声コーラス富士見
指揮:三村卓也
ピアノ:守谷としえ

曲目:旅愁/竹田の子守歌/夢路より/機織る星・・・その他

爽やかな秋の一日を合唱の響きとともに過ごしてみませんか。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
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Coro della SAT

2006-09-21 00:25:36 | 音楽
            
ジャケットからして面白そう~というCD聴きました。
演奏者は『Coro della SAT』、ピエモンテ、ロンバルディア地方の民謡(Folk songs)を収録しているんだけれど、あのピアニストのA.B.ミケランジェリがその音楽に魅せられ彼らの歌を採譜したというCDなんだって!このパンフレットの中にミケランジェリの写真も掲載されているんだけど、それは彼らが歌っている(多分)酒場で上機嫌で手叩いているの。確かにこの音楽には惹かれますア・カペラの男声合唱、古い時代の歌なのにおっと思うような近代的な和声がひょいと挿入されていたりして、飽きる事がなかったです。最後の曲は何だかやたらに♪ラ・マンマ・ミーア、マンマ・ミーア♪ってリフレインされて終わってました!ぎゃははしかし、ぱっと聴くとえらくきれいなんで、時代がよくわからんとも思う不思議な響きに満ちてます。
持参した友人の話だと歌詞はどうも相当Hできわどいものがあるとのこと・・・我々向きじゃん今度調べとく!って張り切ってました。楽しみだねぃ聖と俗の間を振り子のように中世の民衆は行き来していたんだろうねー、楽しみったってそうあるわけじゃなし・・・なんちって
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消滅!狭山のアメリカ村

2006-09-20 00:30:30 | 日々の雑感・近況
航空自衛隊入間基地は終戦後アメリカ軍が進駐しジョンソン基地と呼ばれていた。*入間基地の歴史
その当時、進駐軍の住居となった「米軍ハウス」が特に集まっていたのが狭山市の通称「アメリカ村」。
私はこのアメリカ村と道を挟んだ家に2年前まで住んでいたので現在の激変振りにがっくりしている。ハウスは公的な機関で管理されているものと民間のものと二種類あり、詳しい経緯は知らないが前者が全戸立ち退きとなっているのである。引っ越して空家になったハウスは片端から潰され更地にされていく。
  
写真の空き地のところはすべてハウスだったんです!!

それが、こんなすかすかになっちゃって
その上、道沿いに植えられていた立派な桜並木も軒並み切られちゃって
♪そこにはただ、風が吹いているだけ~♪

(余談だが、切られて横たえられていた桜の樹のそばを通ったら素晴らしい香りがした。皮肉にも初めて桜の香りを知った)
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今日の夕焼け

2006-09-18 23:00:51 | 自然

夕焼け空に誘われて外に出た。そこへ偶然お向かいさんも出てらして、二人でちょっと感心して空を眺めた。
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マッチポイント

2006-09-18 00:00:24 | 映画 ま行
            *公式サイト

イギリス/2005年/124分
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ジョナサン・リス・マイヤーズ / スカーレット・ヨハンソン/ エミリー・モーティマー/ マシュー・グード/ブライアン・コックス/ペネロープ・ウィルトン

「ボールがネットの上に当たってはずんで
ツイている時は向こう側に落ちて、勝つ
ツイてない時はこっち側に落ちて、負ける
勝敗は運が決め
人生はコントロールできない


混んでると聞いてはいるけれど、公開から日にちが経ってるしひょっとしたら空いてるかも・・・平日、立川・・・混んでました(がくっ)
それは「ニューヨークにこだわり続けてきたウディ・アレンが初めてロンドンで撮影を行なった」から?スカーレット・ヨハンソンの妖しい魅力のせい?それともジョナサン・リス・マイヤーズに惹かれてなの?
まあ、理由なんてなんでもいいです、面白ければ。

BGMはオペラの名曲、エンリコ・カルーソー(*Wikipedia)の歌声が多く流れる。特に彼の「人知れぬ涙」はいつまでも耳に残る。作品の中でもオペラは重要な役割を果たしている。実際、振幅が大きくて何でもありの展開はまさにオペラ的。
野心・愛・背信・不倫・殺人、行き着く先にあった結末!この結末は「え!」とも「へ!?」ともなんとも複雑な気分にさせられてしまうのだけれど、何故か後味は悪くない。これはそう思わせるように巧妙に仕掛けたウディ・アレンの罠にいつの間にかはまってしまった結果だろうか。
そんなことを観終わって思ったりしたのだが、とにかく目の離せない緊張感が続く。クリスとノラの周りの人物は終始一貫して変わらないのに対し、二人がどんどん変わっていくのが対照的で面白い。男はエゴ丸出し、女は妖艶で肉感的、息を呑むほど官能的、そして一転二人の関係を守るために髪振り乱す。ノラを演じるスカーレット・ヨハンソンの迫力に思わずたじたじでした。
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街角にて

2006-09-17 00:35:36 | 自然
涼風渡る秋を感じた一日、雲は多目ながら日も射して・・・。
風に吹かれながら歩いていて街角で出会った。

これは睡蓮、えっとえっと確か・・ヒツジグサ!
      *ヒツジグサ
水の中からすうっと茎を伸ばして、爽やか~ひっそり歌、歌ってるみたい。ふんふん~♪

そして裏通りに突如出現した鉛筆に驚くよく見るとここは公園の入口。今日は影もくっきりだ。
            
しかし、ヒツジグサが咲いてることで大体の時刻の見当がついちゃうのねあっ、影でもわかるか・・・。
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北欧料理@吉祥寺

2006-09-16 00:30:31 | 食・その周辺
以前にお薦めされていた吉祥寺にある北欧料理店「ALLT GOTT(アルト ゴット)」にようやく行くことができました~  (*アルト ゴット
地図を見ながら歩くことしばし・・・あら、案外駅から近かった!そして落ち着いた雰囲気。もう2:00に近い時間だったんだけれど店内満席で席が空くのをしばらく待ちました。人気のお店なんですね。
初めての北欧料理でドキドキしながらA、B、Cと3つあるランチのコースの中でA(¥1,575)を注文。
パンはハーブが生地に入っているふんわりしたもの。そしてニシンのディルマリネ。甘酸っぱくて美味しい
 
キャベツサラダに続いてはメイン・デッシュ。魚と肉とどちらか選べるのですが迷わず魚料理をチョイスくろ鯛(だったと思う)のムニエル、きのこのソースにからまって出てきました。
 
デザートはアールグレイのプリン、そしてコーヒー。花柄の器、きれいでした。
  
あ~美味しかった!!階段を下りたところにあるディスプレイ
           
すっかり満腹&満足してお腹をさすりながらお店を後にしました。

LUNCH 11:30~14:00/DINNER 18:00~21:30
武蔵野市吉祥寺本町2-28-1シバタビル2F
TEL/FAX 0422-21-2338(月曜定休)
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土の色

2006-09-10 23:50:22 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
今回のトリエンナーレの最後は旧樋口邸、ここは1階にエルネスト・ネトの作品、2階に栗田宏一の作品が展示されていた。

栗田宏一「ソイル・ライブラリープロジェクト/越後」
750種類の土が2間の部屋いっぱいに展示されている。
       
これ、すべて作家自身が採集したものだそうだ。
 
こんなに色の種類があり、それが和紙の上にきっちり並んでしんとしていることに感動する。あなたはどこの方?なんて、ね。
どこの土かといいますと・・・
         
新潟県全域、赤い点の所だそうだ。

この作品を前にして、私は関東に来たときにその土の色が、それまで見慣れていた色とは全く違う色だったのに驚いたこと、夏に土を集めていた小さい息子のことなどふいに思い出していた。そして土って身近で、とても魅力に満ちたものなんだと。

今日は大地の芸術祭:越後妻有アートトリエンナーレ2006の会期の最終日。
地域を巻き込んで繰り広げられたこの美術展、行ってよかった。5分の1でこんなに楽しめるなんて、凄いです!!
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こころの花ーあの頃へ

2006-09-10 00:15:19 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
<ブナ林の中に集落の人々とつくった2万本を超えるビーズの花が咲く>(解説より)
菊池歩「こころの花ーあの頃へ」

よくよく見ると、色々な花が咲いていることに気付く。
 
足音さえも地面に吸い込まれる。
           
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鉢集落で

2006-09-09 23:07:47 | 越後妻有アートトリエンナーレ2006
十日町エリアの奥深い山の村「鉢集落」は「地図と看板を信じて進めば必ず目的の場所に着きますよ」というこへび隊の方の言葉を信じてうねうねした山道を奥へ奥へと行ったところにある。路傍にひっそり咲く花に心奪われる。
 
郵便マークは山の郵便局?切手を扱っているという印?
   
険しい山道で郵便配達のバイクに何度か出会ったっけ。
ここで畑仕事をしていた女性としばらく話した。中越地震の時にはとにかく恐ろしく揺れた事、道の向かいにある墓地の墓石が落ちたり向きが変わったりしたそうで相当な被害があったことなども伺った。このトリエンナーレでは作家が集落の中に泊り込み住民と交流を深め、帰国の際にはお互いに名残を惜しんで分かれたことなども聞かせていただいた。そして、そしてお土産までいただいちゃいました
    
おいしかったです
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