Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

テノール!人生はハーモニー

2023-09-10 22:05:12 | 映画 た行

2022年/101分/フランス

原題:TÉNOR

監督:クロード・ジディ・Jr.

出演:ミシェル・ラロック、MB14、ギヨーム・デュエーム、ロベルト・アラーニャ

ストーリー:芸術の中心地パリ、オペラ座・ガルニエ宮。スシ屋の出前でやってきた青年がエリートレッスン生に見下され仕返しに歌ったオペラの歌真似がプロも驚くまさかの超美声!?彼の名はアントワーヌ。ラップが趣味のその日暮らしのフリーターだ。そんな彼の才能にほれ込んだオペラ教師マリーはバイト先にも押しかけ猛スカウト!次第にオペラに興味を持ちはじめるアントワーヌは、“オペラ座とは住む世界が違う”と思いながらも、内緒でマリーとふたりのオペラ猛レッスンを始めるがー。

音楽オーディション番組「THE VOICE」で注目されたビートボクサーのMB14が主演を務め、自らオペラ歌唱にも挑戦。「100歳の少年と12通の手紙」のミシェル・ラロックがオペラ教師マリーを演じ、世界的テノール歌手ロベルト・アラーニャが本人役で出演。~映画.comより

たまたま訪れたオペラ座で出会うスシ屋のデリバリーの青年アントワーヌとオペラ教師マリー。

話の展開の予測はつくのだが、その予想がどうかあたっていますように!と願いつつ画面を見つめていた。

”何年もかけてオペラ座を説得し撮影に成功した絢爛豪華なガルニエ宮、グラン・ホワイエ(大広間)も必見”

ということで、パリのオペラ座の内部もたくさん見ることができて、美しい!と感嘆しながら楽しんだ。

とにかくアントワーヌ(演じたのはビートボクサーのMB14)がオペラに傾倒していく様子が、わかる!いいよね~♪と共感しながら、そして彼が段々オペラ歌手となっていく姿に感動する。

アントワーヌ:MB14もすごいが、アラーニャはすごかった。

ちょこっと歌うだけなのだが、ああ、オペラ歌手だ~!とすうっととその歌声が心に響いてくる。

観終わって、歌っていいなあ~!と改めてしみじみ思う。

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土を喰らう十二ヵ月

2023-01-10 09:51:12 | 映画 た行

2022年/111分/日本

監督・脚本:中江裕司

原案:水上勉

音楽:大友良英

料理:土井善晴

出演:沢田研二、松たか子、西田尚美、尾美としのり、瀧川鯉八、檀ふみ、火野正平、奈良岡朋子

ストーリー:沢田研二が主演を務め、作家・水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々 わが精進十二カ月」を原案に描いた人間ドラマ。「ナビィの恋」の中江裕司が監督・脚本を手がけ、原作の豊かな世界観に着想を得てオリジナルの物語を紡ぎ出す。

長野の人里離れた山荘で1人で暮らす作家のツトム。山で採れた実やキノコ、畑で育てた野菜などを料理して、四季の移り変わりを実感しながら執筆する日々を過ごしている。そんな彼のもとには時折、担当編集者である歳の離れた恋人・真知子が東京から訪ねてくる。2人にとって、旬の食材を料理して一緒に食べるのは格別な時間だ。悠々自適な暮らしを送るツトムだったが、13年前に他界した妻の遺骨を墓に納めることができずにいた。~映画.comより

 

今年の最初の映画は川越スカラ座でのΓ土を喰らう十二ヵ月」、入場してみたら映画館は結構な入り、全体に年齢層高めだった。

長野の、冬は雪深い山荘での暮らしを四季折々の風景とともにカメラは一年間映しだす。これが美しい、四季の移ろいを映画とともに楽しむ。

主人公ツトムの部屋にある大きな窓が壁に掛けられた一枚の風景画のようでその窓からの風景の変化にも目を奪われた。

その山荘でツトムは食べるものを畑で育て、また山で山菜を取り竹の子を堀り旬の野菜を丁寧に料理し食する生活を続けている。

地に足をつけ、どっしりと生きていく日々の暮らしに添えられる美味しそうな野菜料理の数々に魅了された。ただただ、美味しそうだ~!、お腹減った~!と。

料理すること、食べること、そして生きること、丁寧な暮らしがそこにあった。

湖に漕ぎ出したボートのシーンがいつまでも心に残る。

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ちょっと思い出しただけ

2022-05-04 20:29:52 | 映画 た行

2022年/115分/日本

監督・脚本:松居大悟

出演:池松壮亮、伊藤沙莉 他

ストーリー:照明スタッフの照生と、タクシードライバーの葉。
物語はふたりが別れてしまった後から始まり、時が巻き戻されていく。
愛し合った日、喧嘩した日、冗談を言い合った日、出会った日・・・
コロナ禍より前の世界に戻れないように、誰もが戻れない過去を抱えて生きている。
そんな日々を”ちょっと思い出しただけ”。~川越スカラ座HPより

この作品の公開を知って鑑賞するのを楽しみにしていた。やはり近場で観たいものだと思っていたら「川越スカラ座」で上映されると知り、気になる作品を好きな劇場で観られる!!と心待ちにしていたのだ。

そして、『スペシャルポストカード「手と手」Ver.』の配布もあるという案内もあり、もしかしたらもらえちゃうかも!と密かに期待し、公開第一日目に行こうと決めた。

出かけたのはGWが始まったばかりの4月30日。久しぶりの川越だったが、天気も良く、街は大賑わい。

スカラ座も思っていたよりずっと混んでいたけれど、首尾よくスペシャルポストカードも手に入れることができた。(画像の右側にあるのがそのポストカード、左はパンフレット。)

そして劇場の灯りがすうっと消えて本編の上映が始まると、すっかりこの「ちょっと思い出しただけ」の世界に。

過去を遡りつつ、お話は現在と過去を行き来する。

最初はそれに戸惑ったが、話の流れに身を任せることでその時間の経過が自然になっていた。

照生と葉の時間が巻き戻され、二人の間に流れた6回の7月26日を描くことで二人の生きてきた日々、言い換えれば過去が浮かび上がる。

日々を積み重ね・・それらの日々はその時には「今」であるわけで・・・その連なりが過去に変わることで成り立つ今、現在であるということに改めて思い至る。

色々な日があった、それこそ輝く日も、沈み込むような暗い色の日もあったけれど、そのどの一日も欠けては今はないということを、溢れるような懐かしさと温かさと苦さとをもって思い出すそんな日は誰にでもあるよなあ~、なんて観終わってしみじみ思う。

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ドライブ ・マイ ・カー

2022-04-12 09:36:25 | 映画 た行

2021年/179分/日本

監督:滝口竜介

原作:村上春樹

出演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生 パク・ユリム、ジン・デヨン、ソニア・ユアン 他

ストーリー:脚本家の妻を突然亡くした舞台俳優の家福。二年後、喪失感の拭いきれない彼は、演出を任された演劇祭に愛車で向かった先で、専属ドライバーのみさきに出会った。口数の少ない彼女が運転する愛車で過ごす時間の中で、家福は妻の残した秘密に向き合っていく。

鑑賞前は上映時間3時間か、と少しばかり構えていたのだが、観始めたら作品の時間の流れ方が心地よく観終わった時には大事な時間を過ごしたという思いに心が満たされていた。

お話が続いている中に幾層もの(たとえば劇中劇であったり)重なり合うのがまた面白く、話に深みと幅を与えているように思えた。

そして、この映画の間中ずっと音楽を感じていた。それはそこで音楽として流されるものだけではなく、もっと広く、作品の中で聞こえるすべての音に対して、無音の状態の中にも音楽があって、それらすべてが音楽だった。

鑑賞中に色々な感情が心の中に沸き起こるのだけれど、観終わった後に私の心に刻まれていたのはやわらかな希望、励ましだった。心に残ったこの感情を胸に抱え、暗闇から一転して明かりがつけられ現実の世界に戻された劇場を後にした。

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テルアビブ・オン・ファイア

2019-12-27 22:31:07 | 映画 た行

2018年/ルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギー/97分

原題:Tel Aviv on Fire

監督:サメフ・ゾアビ

出演:カイス・ナシェフ、ルブナ・アザバル、ヤニブ・ビトン

ストーリー:パレスチナの人気ドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」の制作現場で言語指導として働くパレスチナ人青年のサラームは、エルサレムから撮影所に通うため、毎日面倒な検問所を通らなくてはならなかった。ある日、サラームは検問所のイスラエル軍司令官アッシに呼び止められた際、咄嗟にドラマの脚本家だと嘘をついてしまう。それを境にアッシはドラマの熱烈なファンである妻に自慢するため、毎日サラームを呼び止め、脚本に強引にアイデアを出し始める。困りながらも、アッシのアイデアが採用されたことで、偶然にも脚本家に出世することになったサラーム。しかし、ドラマが終盤に近付くと、結末の脚本をめぐって、アッシ(イスラエル)と制作陣(パレスチナ)の間で板挟みに。窮地に立たされサラームが最後に振り絞った“笑撃”のエンディングとは──。~シネマ・カリテHPより

 

友人と今月上旬に観た作品。

厳しい状況下にあるイスラエルとパレスチナの関係をコメディという衣をまとって観客に見せてくれた、という趣の作品だった。

しかもそれは単なるコメディーではなく、かなりブラックなコメディーだ。笑いながらも噛みしめていた苦いものが、観終わった後にずんと心の底に溜まっているのを感じるのだが、それ以上にこの状況をユーモアが覆っているのが凄いと素直に思える。

作品中に中東料理の定番、ひよこ豆のペースト、「フムス」が出てくるのだが、その時点でランチはトルコ料理を食べようと決めていた。友人も全く同じことを考えていたので、その日のお昼には美味しいフムスを食べて帰宅した。

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翔んで埼玉

2019-02-26 23:23:50 | 映画 た行

2019年/日本/107分
監督:武内英樹
原作:魔夜峰央
出演:二階堂ふみ(壇ノ浦百美)、GACKT(麻実麗)、伊勢谷友介(阿久津翔)、ブラザートム、麻生久美子
 
以前原作を読んだ時に、その奇想天外さ&埼玉ディスりに驚嘆&爆笑したのだが、その漫画が「まさか」の映画化!!
いったいあの世界をどう表現するのか恐さ&興味に逆らえず、ってか逆らう気は毛頭なく・・観ました。入場プレゼントの通行手形もらってね
映画館はまさかの満席!!しかも、老若男女が一堂に会した感あり。
散々、埼玉がというか、特に所沢がディスられているのだが、それがいちいちおかしく、会場中に笑いの渦が巻き起こる。
健全だなあ~、埼玉県民!!
大ネタ&小ネタで笑わせ、観終わって「ああ、面白かった!!」とある種の爽快感が・・・
そして、音楽の使い方が上手い!!クラシックの名曲を実に上手く使っていて、しかも場面を邪魔しないのが気持ちいい。

劇場も相当リキを入れているようで、様々な小物を使って盛り上げているのも楽しい。
『埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせとけ』看板は丸い穴から顔を出して撮影するためのもの。

すべてが壮大で、壮大にばかばかしいのでチラシの「邦画史上最大の茶番劇」の文言に偽りなしである。

あはははは・・・!!
  
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朝食、昼食、そして夕食

2017-08-16 21:41:28 | 映画 た行
           
原題:18 comidas
2010年/スペイン・アルゼンチン合作/107分
監督:ホルヘ・コイラ
出演:ルイス・トサル(エドゥ)、フェデリコ・ペレス・レイ(トゥト)、ビクトル・ファブレガス(フラン)、エスペランサ・ペドレーニョ(ソル)、ペドロ・アロンソ(ヴラディミル)
ストーリー:スペイン巡礼の最終地で世界遺産にも登録されているガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラを舞台に、食事を通して出会い、別れていく人々の姿を描いたドラマ。前夜から飲み明かし、そのまま朝食へと突入した2人の男、夫と息子に朝食を準備する主婦、兄を昼食に誘いながらも関係を隠し通そうとするゲイのカップル、愛しの女性を待ちながら食事を作る男など、さまざまな人々がそれぞれの幸せを求める姿を、俳優たちの即興演技を取り入れて撮られた。~映画.comより

この映画、5年前に劇場で観ているのだが(その時の記事⇒こちら)私にとって強烈な印象が残ったというより、それはひっそり心の奥に普段は沈んでいて、ああ、あの時観たなぁ、と懐かしく思い出すという作品だ。
またいつか機会があれば観たいと思っていたのだが、「レンタル落ち」ということでDVDが¥600ちょっとで販売されていたので、迷わず購入した。(しかし、最近では新品のDVDも随分安価になっているんですね!!)
それで、コーヒーなど片手にのんびり観たのだが、全く忘れていたエピソードが幾つかあったり、食事も以前観た時よりまた更に種類が豊富でかつ美味しそうだったり、再発見が色々あった。
別にドラマティックなことが起こるわけじゃない。日常生活=食事、それは暮らすことであり、生きることであり、人間関係を構築することであり、再確認することでもある、といったことがさりげなく展開し、朝食で始まり夕食で一日が終わるのだ。登場するそれぞれの食卓にドラマがある。
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テッド2

2015-09-12 22:51:57 | 映画 た行
         
2015年/アメリカ/116分
原題:Ted 2
監督・脚本: セス・マクファーレン
脚本: アレック・サルキン
出演:マーク・ウォールバーグ、アマンダ・セイフライド、モーガン・フリーマン、ジェシカ・バース
(日本語版吹き替え)有吉弘行 他
ストーリー:アルバイト先で出会った恋人タミ・リン(ジェシカ・バース)と愛を育み続け、ついに結婚を果たしたテッド。幼いころからの親友ジョン(マーク・ウォールバーグ)との悪ふざけと新婚生活を楽しむ中、彼はタミ・リンとの子供を欲しいと思うように。だが、自分が縫いぐるみではなくて人間であることを証明しなければ子供を持てないと知った彼は、女性弁護士サマンサ(アマンダ・セイフライド)のもとへ相談に。そして、彼女とジョンの協力を得ながら、法廷に立って自分は人間だと証明しようとするテッドだったが……。~シネマトゥデイより

前作の「テッド」があまりに面白かったので、この「テッド2」は前作と比べてどうだろう?と一抹の不安を抱きながら、でもやっぱり期待して公開されて直ぐに観に行ったのでした。そして前作に引き続き、言葉数は多いだろう、と思い吹替え版で観てきました。
前作は公開劇場が少なかったので、池袋のシネマ・ロサで観たのですが、今回は随分公開劇場が増えており近場で観られたのでよかったです。
で、この「テッド2」期待は裏切られれることなく
相変わらずの毒舌、早口、下ネタ満載、そして人間って・・・という根源的・普遍的テーマを内包し、しかもそれが決してこれ見よがしの独善に陥ることなく、あくまで軽快に話は進んでゆく。面白かったです~
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滝を見にいく

2015-01-09 22:36:10 | 映画 た行
                 
2014年/日本/88分
監督・脚本:沖田修一
出演:根岸遙子、安澤千草、荻野百合子、桐原三枝、川田久美子、徳納敬子、渡辺道子、黒田大輔
ストーリー:幻の滝を見に行くツアーに参加した7人のおばちゃんたち。写真を撮ったりおしゃべりに花を咲かせたり、それぞれの楽しみ方で紅葉のひろがる山道を進んでいくが、ガイドの男性が先を見に行ったきり戻ってこなくなってしまう。携帯の電波も届かない山中に取り残されたおばちゃんたちは、食料も寝床もないサバイバル生活を送るハメになり……。~映画.com

今年2015年の劇場での鑑賞、第一作は川越スカラ座での『滝を見にいく』
出てくるのはぜ~んぶ「おばちゃん」、それが7人。どこにでもいるおばちゃんたちで、ああ、こういう人知ってる、とか誰々さんにそっくりとかどのおばちゃんもとても身近に感じられる。
幻の滝を見て、ゆったり温泉に入るという¥30,000のツアーだったのが、結局参加者の「7人のおばちゃん」が山で迷ってしまう。紅葉した山とおばちゃんたちの右往左往、それがこんなに面白いとは!!
「40過ぎたら女はみんな同い年よっ」など名言!!に笑わされて、同時になるほど!とうなずいたりもしていつか、少女のようになって行く面々を見ながら、私も愉快なツアーを楽しんできました。
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超高速!参勤交代

2014-09-11 00:14:19 | 映画 た行
               
2014年/日本/119分
監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則、西村雅彦
ストーリー:8代将軍・徳川吉宗の治世下、東北の小藩・湯長谷藩は幕府から突然、通常でも8日かかり、さらに莫大(ばくだい)な費用を要する参勤交代をわずか5日で行うよう命じられる。それは藩にある金山を狙う老中・松平信祝(陣内孝則)の謀略で、弱小貧乏藩には無茶苦茶な話だった。藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は困惑しつつも、知恵を絞って参勤交代を完遂させようと作戦を練る。~シネマトゥデイより

遅ればせの夏休みで先週末から新所沢のLet'sシネパークにちょこちょこ通って期間限定で上映されている作品を観てました。
これは、愉快・痛快・面白い、の時代劇~
テンポもリズムもよく同時に参勤の大変さも伝わってくる画面に、大笑いしながら楽しんでました!!

ところで画像は鑑賞した新所沢Let'sシネパークのロビー。
初めて「綿の国星」を観たときからその雰囲気は変わってない気がします。よいねっ!!
    
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チョコレートドーナツ

2014-06-21 23:36:13 | 映画 た行
               

2012年/アメリカ/97分
原題:any day now
監督:トラヴィス・ファイン
脚本:ジョージ・アーサー・ブルーム、トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ、フランシス・フィッシャー、他
ストーリー:ストーリー:1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)はゲイカップル。 母親に見捨てられたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)と出会った二人は彼を保護し、一緒に暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。 しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。~シネマトゥデイより

1970年代アメリカの実話を基にした話だという本作。「偏見」にさらされ、それと戦いを挑む姿が描かれる。
ルディとポールを攻撃する側の、自分の側にないものを異物として排除しようとする姿、またそれを巧みに「正義」(彼らの言う正義)に置き換えすり替えていく姑息な姿に怒りがこみ上げる。
この作品を観て泣く、より私はマイノリティであるが故に差別の対象となっていた彼らを攻撃し続けることで正義面をしている輩に怒りを覚える。それが当時の世間だと、ゲイカップルに対する普通の人々の持つ感情だったとわかってはいても。それはまた翻って自分自身の中にある偏見あるいは差別という感情、普段は多分意識はしていないそういう鬱屈した感情について意識させられることになる、具体的に何に対してということではなく。
しかし、彼らは戦う。劇中に流れるルディ(アラン・カミング)の素晴らしい歌に深く深く感動する

この作品、新所沢Let'sシネパークで観られて嬉しかった~(7/4まで)
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タイピスト

2013-10-31 00:06:59 | 映画 た行
             
2012年/フランス/111分
原題:Populaire
監督:レジス・ロワンサル
出演:ロマン・デュリス、デボラ・フランソワ、ベレニス・ベジョ、ショーン・ベンソン、ミュウ=ミュウ
あらすじ: 女性にとって大人気の職業が秘書で、さらにタイプライター早打ち大会に勝つことが最高のステータスだった1950年代のフランス。田舎出身のローズ(デボラ・フランソワ)は保険会社の秘書に採用されるが、ぶきっちょで失敗してばかり。そんな彼女の唯一の才能であるタイプ早打ちに目を付けた上司ルイ(ロマン・デュリス)は、二人で協力し、タイプ早打ち世界大会に出ないかと提案する。~シネマトゥデイより

最近は都内で上映された作品で観たかったもののうちの幾つかが、しばらく待てば近場の劇場でも観られるようになって嬉しい。
この『タイピスト』も近場で仕事帰りにふらっと寄って観ることができた
1950年代のフランスを舞台に繰り広げられるおしゃれで素敵で可愛らしいロマンチックなラブ・コメディ。そしてちょっぴりの苦みと!!
第二次大戦を引きずりながら、世界が新たな扉を開くように大きく動いていった50年代、どこか懐かしい時代の雰囲気を全編に漂わせて・・それはそう、レトロでモダン、といえばよいのか・・・実話でありながら、まるでおとぎ話のよう、楽しい夢が見られた~観終わってふんわりした気持ちに包まれる。
タイプライターの早打ち特訓の場面は面白かった。タイプライターは見たことはあっても、それを使ったことはないので、この作品を見て初めてタイプライターのキーの深さ、そして押す時にかなりの抵抗がありそうだということ、しかも改行の時には腕一杯使って器械を元の位置に押し戻すという動きから相当な負担が指・腕・手首・肩などにかかってるだろうと想像し、思わず腱消炎の心配をしてしまった。ピアノの練習を特訓に取り入れていたのも興味深かったし、疲れたローズに姿勢をよくしてキーを打てば指・手・腕の負担が減ると教えていたのも理にかなっているなあ、と妙に納得して頷いてしまった。そういえば、フランスの元チャンピオンが肩もんでもらってたりするようなところも見かけたっけ。どこでも肩凝りあるのね~♪
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朝食、昼食、そして夕食

2013-05-09 23:56:04 | 映画 た行
           
2010年/スペイン・アルゼンチン/107分
原題:18 comidas
監督:ホルヘ・コイラ
脚本:アラセリ・ゴンダ、ディエゴ・アメイシェイラス
音楽:イヴァン・ラクシェ、ピティ・サンス
出演:ルイス・トサル 、フェデリコ・ペレス・レイ、ビクトル・ファブレガス、エスペランサ・ペドレーニョ、ペドロ・アロンソ、セルヒオ・ペリス=メンチェタ、ビクトル・クラビッホ 、クリスティーナ・ブロンド

GW最終日に出会った作品。
スペイン巡礼の最終地のガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラを舞台にした作品で原題の『18 comidas』そして邦題の『朝食、昼食、そして夕食』からも容易に推察できるように、食事を通しての出会いと別れが描かれる。
全体は朝食・昼食・夕食の三部で構成され、各部分で食事を摂りながらの登場する人々の様子、会話そしてその背景にある彼らそれぞれが抱えている、あるいは抱えきれない「もの」をさりげなく映し出す。そして最後の夕食を摂って一日が、どの人にとってもそれぞれの一日が静かにまた賑やかに、あるいは苦くそしてまた楽しく終わっていく。
食、という生命に直結する一つの要素を扱うことで描き出される人生の重さ、人と一つの食卓を囲んで食事を摂る、ということの意味を胸の中で反芻していた。
そして、お腹が減る映画だった
そしてこの作品の中での発見の一つは、誕生日のパーティーの中で聴けた&見られたのはガリシア州の伝統楽器「ガイタ」!!(イギリスだとバグパイプ)以前、この楽器の演奏を聴いた時の印象とは全く違い、ここでは生活に溶け込み、人々に愛されている身近な楽器として登場していたことで、以前感じていた違和感が払拭されようやく自分の中ですとんと腑に落ちた気がした。

この日は入場者プレゼントで「Estorella Galicia/エストレーリャ・ガリシア」というビールをゲ~ット  
                 
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テッド/Ted(吹替版)

2013-03-04 00:06:43 | 映画 た行
            
2012年/アメリカ/106分
原題:Ted
監督:セス・マクファーレン
出演:マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、ジョエル・マクヘイル、ジョヴァンニ・リビシ、パトリック・ウォーバートン、マット・ウォルシュ、ジェシカ・バース、ノラ・ジョーンズ、サム・ジョーンズ、トム・スケリット
ストーリー:いじめられっこのジョンがテディ・ベアと友達になりたいと星に祈ると、ベアの“テッド“に魂が宿った。永遠の友情を誓ったジョンとテッドだったが、時は経ち、ふたりとも中年のおっさんに。そんなある日、ジョンは恋人から自分とテッドのどちらかを選べと迫られ……。~ぴあ映画生活より

評判がよいので観たかった作品。一足先に字幕版を観た連れ合いが、すごく面白いのだけれど、とにかく言葉数が多いので観ていて気付くと字幕を追っていた、と言っていたので吹替版を観ることにしたのだが、大正解面白かったから、ともう一度鑑賞した連れ合いが字幕版と全く違和感がないと感心していた。テッドの声:有吉弘行
とにかく可愛い顔したテッドが下ネタ満載トークで突っ走る~『R15+』はだてじゃない
でも、子どもの頃、このお人形が生きてしゃべって友だちになったらなぁ、と夢みたことあった。ライナスのタオルみたいに大事にしていたお人形が確かにこの私にもいた。私が一人二役しなくちゃならなかったけど。笑いながら、夢みた子どもの時代をふと思い出していた。
この作品を観た後クマのぬいぐるみが気になって仕方ない。特に駅中にあるタリーズコーヒーの前にはエプロン掛けて椅子に腰かけている大きなベージュのクマがいるのだが、見かける度にふふふ、と思ってしまう。
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テルマエ・ロマエ/THERMAE ROMAE

2012-05-05 23:59:27 | 映画 た行
             
2012nenn/日本/108分
監督:武内英樹
原作:ヤマザキマリ
出演:阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、市村正親、キムラ緑子、勝矢、外波山文明、飯沼慧、岩手太郎、木下貴夫、神戸浩、内田春菊、松尾諭、森下能幸、蛭子能収

原作を読みたいと思いつつ結局読まずに鑑賞、でもそれでよかった。
特に前半部分のルシウスが「平たい顔族」の所にワープして銭湯に衝撃を受けたり、トイレのウォシュレットにうっとりしたりなんて場面は可笑しくて可笑しくて、ほんと楽しめました。(“第14回ウディネ・ファーイースト映画祭”での上映の時も大爆笑を誘ったとのことですが、拡大上映でイタリア各地でも上映されたらいいな~!と心から思いました。上映しちくれ~!!)
そして、特筆すべきは、俳優陣は勿論のこと、美術も勿論、しかしもう一つ忘れてならないのが使われている音楽!!です。
素晴らしい!流れるのは主にイタリアのオペラのアリア(フォーレもあったけど違和感なし)、これがまたぴったりな場面で絶妙の選曲!!楽しさも倍増~!!よかったです

劇場はまさかの満席で(失礼)、ネット予約して出掛けて正解でした。
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