Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

オーケストラ

2010-07-31 23:16:28 | 映画 あ行
                
2009年/フランス/124分
原題:Le Concert
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
音楽:アルマン・アマール
出演:アレクセイ・グシュコブ、ドミトリー・ナザロフ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ミュウ=ミュウ、バレリー・バリノフ、アンナ・カメンコバ、リオネル・アベランスキ、アレクサンダー・コミッサロフ、ラムジー・ベディア
ストーリー:1980年、ロシア・ボリショイ交響楽団から多くのユダヤ人が連行され、それに反対した天才指揮者のアンドレイも楽団を解雇されてしまう。アンドレイはいつか復職する日を夢見て、30年にもわたり劇場清掃員として働いていたが、ある日パリのシャトレ座から送られてきた出演依頼を見つけ、偽のオーケストラを結成することを思いつく。(映画.comより)

音楽の力を信じ、今一度確信でき、そこに流れる音楽は無論のこと、音楽を媒介として織りなされる人間模様、人間賛歌に胸が一杯になる。ラストシーンのチャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトは圧巻!
出演俳優も多彩でしかも多才、あっという間の124分だった。温かくて切なく、悲しくて時に大いに可笑しい。寄せ集めオーケストラのコンサート・マスター:ヴァシリ役でがタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのカリウ(Caliu Angel Gheorghe)が出演していて、もうもう大興奮!!素晴らしい彼のパガニーニも聴けるよっ!!
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借りぐらしのアリエッティ

2010-07-29 00:06:52 | 映画 か行
               
2010年/日本/94分
監督:米林宏昌
企画・脚本:宮崎駿
原作:メアリー・ノートン
キャスト(声の出演):志田未来、神木隆之介、三浦友和、大竹しのぶ、竹下景子、樹木希林

久しぶりにスタジオジブリの作品を劇場で観た。「もののけ姫」と「千と千尋・・・」はTVとDVDで観たけれど、それ以降は全然観てない。
予告編を見た時から、これは劇場でと思っていたのだが、実際に観てみると、アニメーションの美しさ、その描写の丁寧さにうっとり~。庭のしたたる緑、風のそよぎ、雨のしずく、家の中の徹底してディテールにこだわった描き方etc.etc.そして何といっても、この話の面白さ!日々の生活の中でつい忘れていた子どもの頃の自分のある部分に出会ったような、そうそれはどこか懐かしくどこか切なさを滲ませて語りかけられていた気がする。
ただ、声優はあまりその顔を思い出させない方が私はいいなぁ。
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なるほど~!

2010-07-26 23:11:18 | 食・その周辺
先日、通っている語学学校で出産を控えているクラスの友人のために小さなパーティーが開かれた。先生がトルティージャ:tortilla(スペイン風オムレツ)を自宅から用意していて下さり、パエージャ/パエーリャ:paellaはその場で私たち生徒にも手伝わせてくれながら、さささっと料理してくださった。
カメラを持っていなかったので、思い出しながら描いてみた。卓上コンロの上に平鍋をのせて、へらがなかったのでその代わりに割りばしで材料を炒め、混ぜ合わせ、整えて・・・。全体の流れはこんな具合だったのだけれど・・・この絵でわかるかなあ?(絵の中の「サフラン」、本当は入れたかったけれど実際は入れ忘れてました)

オリーブ油で先ず野菜類を炒め、それから肉・魚類を炒めたら水とお米を手早く入れる。しばらく煮てからエビとゆで卵をきれいにのせ、蓋をしてしばらく弱火でそのまま煮続ける。材料全てに火が通り、お米にも火が通ったら出来上がり。

材料の入れ方、味付けの仕方、火の加減などその鮮やかな手つきを見ていると、スペイン人にとってパエージャがいかに身近な料理であり、大切な一皿であるかということがよくわかる。再認識したというべきか!勿論、とても美味しかった~
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『パリ左岸のピアノ工房』続き

2010-07-22 00:04:29 | 音楽
先日読んだ『パリ左岸のピアノ工房』。この本を読んで以後、ピアノに関する情報にちょこちょこと出会えて何だかわくわくと嬉しい。
プレイエルのピアノに関しては、友人がピアニストの横山幸雄氏が上野学園でのショパン全曲演奏会で使用すると教えてくれた。
そして本の中で現代の名器と紹介されていたイタリアのファツィオーリ。イタリア北部の山の中にあって全て職人の手作業によって生み出されるというこのピアノについての一章は、せちがらい効率と速さを追い求める現代の対極の姿を描いていて、たいそう興味を惹かれた。
この本を読んだ友人がどこかにこのファツィオーリを置いているホールはないかと探したら・・・『仙川アヴェニュー・ホール』に置かれていることを発見!これは、実際に聴ける機会が意外に早くめぐってくるかも!!
など音について色々考えていた時目に止まったのが朝日新聞、月曜日に挟みこまれている7月19日付け『GLOBE』。
ここでは毎号一つのことに絞って特集を組んでいるのだが、この日の特集は『「音探し」の新次元』だった。日常に溢れる様々な音から音楽まで幅広く多角的にそれぞれの音探しをするプロフェショナルな人々の話を掲載していた。音探しとはいっても、それぞれ目的によってそのアプローチも違うし当然のことそれによって導き出される探されるべき音も違っているというのが面白く思わず引き込まれて読んでいた。
と、その5ページめのトップが「ファツィオリ」の記事だったのだしかも、ファツィオリ社長のパオロ・ファツィオリ氏とそのピアノの調律師として日本人の越智晃氏の話が載っていたのである。その記事の中で今年のショパン・コンクールで使用されるピアノのうちの一台としてファツィオリも選ばれ、その調律師として越智晃氏が参加すると書かれていた。
一冊の本を手に取った時から広がっていく世界の不思議さ、面白さを改めて実感している。
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その後・・・オリーブの実の話

2010-07-20 00:03:27 | 自然
オリーブの実、なう

何せ、初めての「実」なので・・・珍しくってたまりません。
梅雨明けしたぎらぎらの太陽の光に、ころんとした実がてらてらと輝いてました。
              
このオリーブ、品種はLECCINO:レチーノ、鉢に植える時に付いていた名札にそう書いてありました。これからどんな風に熟していくのでしょう。
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骨董かっぱ堂、なう。

2010-07-18 00:05:39 | 展覧会・建築・器
狭山の骨董店『骨董かっぱ堂』。
何時の間にか、店先に様々な緑が増え、ちょっと腰をかけたくなるような長椅子が置かれている。時間がある時に店をのぞくのを楽しみにしているのだが、その日お店が広がったことを店先にでていた女主人に伺い初めて知った。
隣の黄色い建物の1階がもう一つのかっぱ堂。扉を閉めかけていたのを、どうぞどうぞと開けてくれ「ごゆっくり」と一声かけてくれた。
中は奥にぐぐっと広くて、種々様々なものが壁に机の上に棚にと所狭しと並べられている。
 
黄色の建物のかっぱ堂の入口。手前の黒い板の看板は、確か以前は前からある黒い建物のかっぱ堂の入口にあった気が・・・。
          
そのガラス扉に貼られていた一枚の「許可証」!!
              
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Number 758

2010-07-17 22:20:52 | 
今年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会は面白かった。普段、サッカーを見ることは殆どないのだが、この大会はどの試合を見てもサッカーって面白い~!の連続だった。サッカーとは運動能力と頭脳、技術と力のバランスの上に成り立っていて、そこで展開されるプレーはまさに「芸術」だとわかった。遅ればせながら、一流のサッカーの美しさに魅了され、TVの前にくぎ付けになった大会だった。そして、どちらが勝っても初優勝というスペイン対オランダの決勝戦手に汗握ったあの日から、もう早一週間が経ったのだなあ。
本屋の前を通りかかったら『SOUITH AFRICA 2010 WORLD CUP/The Final』と題されたNumber 758が並んでいた。ワールド・カップをその手に持ったイニエスタの表情が素敵で、いい記念にもなるしと買ってきちゃった。
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ヒツジグサ

2010-07-16 00:13:41 | 自然
今年もヒツジグサの咲く季節となった。
           
ヒツジグサ(未草):スイレン科スイレン属の水生多年草。
いつもその花を楽しみにしているバス通りに面したお宅の水槽。
ヒツジグサともう一種類のスイレンが植えられ(こちらは今年は見損ねた)水の中を覗き込むと赤い金魚がゆらゆら泳いでいた。

ここだけ別の世界が展開しているような、日常世界と切り離されたような世界が広がっているような、水の上にちょっとかかる棕櫚の葉っぱも面白く・・・しかし全てがしんと静まり返っている。
先日、通りかかった時は2輪の花が咲いていたのだけれどこの日はこの1輪のみがきりりと咲いていた。
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世界報道写真展2010

2010-07-14 00:40:26 | 展覧会・建築・器
「今あなたが息をしているこの瞬間、世界には数え切れないほどの生があり、
死があり、愛があり、憎しみがあり、喜びがあり、悲しみがあります。
そしてその瞬間を一つでも多く切り取ろうと、シャッターを押し続ける報道写真家たちがいます。
今年も世界128カ国、5847人のカメラマンから、101960点もの作品が世界報道写真財団に寄せられました。
その中から選ばれた約200点の作品から、世界の今が見えてきます。
まだ知らない隣人たちの存在、思いから、どうか目をそらさないでください。」(チラシより)

東京都写真美術館で開催中の『世界報道写真展2010』を見た。
               
会期:2010年6月12日 ( 土 ) ~ 8月8日 ( 日 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)

新聞・テレビで報道されて耳にし目にしている世界のニュース、事件、出来事が一枚の写真として展覧会場の壁に固定されているのを見る衝撃。カメラマンの目に写った事実をそのまま切り取った写真のそれぞれが多くを語り、またただ黙ってその向こうにあるものをあぶり出してみせてくれている。そこにある現在の地球に起きていること、真実そして事実。
イスラエル、ガザ地区で起きていることを記事としては読んではいる。しかし、この会場で見たガザ地区を攻撃するイスラエル軍の使用した白リン弾が街の真上で2発空中で爆発する写真を見ると、いかに酷いことがここでは日常的に起きているかを思い知る。今朝の新聞で「女性に石打ち刑 イラン見直しか」という記事を読んだが、石打ち刑がどんな刑なのかをこの展覧会で見たことで、「イラン見直しか」の部分に期待を感じてみたりするのだ。
そしてまた一見なにげない日常の一コマも、実は「なにげない」なんてものはないのではなかろうか、全てに強弱の差があっても何かしらの意味があり、何かしらの意思が働いているのではなかろうかと感じさせられていた。
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2冊の本

2010-07-11 23:26:46 | 
 
パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス):T.E. カーハート (著), Thad E. Carhart (原著), 村松 潔 (翻訳)
背中の記憶(講談社):長島 有里枝 (著)

本を読んでいるのにその感覚は読むのではなく音を聴いている、文字を目は追っているのにそこに見ているのは極めてくっきりとした写真の数々・・・そんな不思議な感覚に陥り、それを楽しんでいたこの2冊の本。
「パリ左岸のピアノ工房」のリュックのピアノ工房に溢れるピアノの音を、そこに並べられているプレイエル、エラール、ベヒシュタイン、シュティングル、ファツィオーリetc.etc.という次々現れるピアノの名前を読んでいるだけで、ああ、聴いてみたい、どんな音かなあとその中に書かれている描写を頼りにわくわく想像してしまう。そして、著者が遂に自分のピアノに巡り会い、彼の家に迎え入れる場面はピアノを迎える喜びに満ちている。ピアノにまつわる音楽の楽しみ方、演奏の学び方、調律師の話など様々なことが散りばめられており、それを読み進みながら自分自身のピアノとの出会いに感謝し、関わり合いの深さについて思っていた。
写真家の長島有里枝氏がペンをカメラで被写体を撮るように使って書き現した一冊の本「背中の記憶」。この本は、「パリ左岸~」が読んでいるにも関わらず聴いていた、と感じたように、読んでいるのに見ている、という感覚を読んでいる間中抱き続けていた興味深い一冊だった。よくこんなに細部にわたって詳しく記憶しているなあと驚かされつつ、詳細に述べられているからこそ、読み手が見ることができるのだと納得しつつ読み終えた。
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闇の列車、光の旅

2010-07-08 00:17:37 | 映画 や行
                
2009年/アメリカ・メキシコ/96分
原題:SIN NOMBRE
監督・脚本:ケイリー・ジョージ・フクナガ
出演:エドガール・フローレス、パウリナ・ガイタン、クリスティアン・フェレール、テノッチ・ウエルタ・メヒア、ディアナ・ガルシア、ルイス・フェルナンド・ペーニャ、エクトル・ヒメネス

突きつけられる厳しい現実に胸をえぐられ、重いものに胸ふさがれる。これが現在の中米の一つの現実なのだと。
ここで描かれる、ホンジュラスからアメリカを目指す不法移民の貨物列車の屋根に乗っての旅。アメリカを目指して移民の旅をするサイラと彼女の父と彼女の叔父、そして彼らが出会うメキシコのギャング団の一員として先の全く見えない生活を送っているカスペル(ウィリー)。彼の所属するMSと呼ばれるギャング団のおぞましさ!
そんな出口の見えない世界から、偶然一緒になった彼らは光を求めて命がけの旅に出る。
常に死と隣り合わせの過酷な旅、貨物列車の屋根から眺める風景の美しさと裏腹の現実に慄然としつつこの先にどうか光があるようにと彼らと共に旅をしていた。
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梅雨空のもと

2010-07-04 00:06:33 | 自然
道を歩いていて思わず振り返ってしまう濃い甘い香りを漂わせて咲くクチナシの花。
濃い緑の葉の中に、冴え冴えとしたその白がくっきり浮かぶ。
 
ふっと見上げた高い木の枝に咲いていた、これはまたふうわりと桃色に煙るように夢見るようなねむの花。

そして、きりりと明るく輝く橙色の、これは柘榴の花。
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ルピシア「夏の福袋」

2010-07-02 00:00:07 | 食・その周辺
             
朝は、紅茶で始まる。そしていつもその紅茶はルピシアで購入している。特にここで扱っているフレーバード・ティーは大好き!そのルピシアでこの夏も「夏の福袋」が発売されることを知ったのが6月の初旬。
「好みで選べる!お得なお茶の福袋」という触れ込みの「夏の福袋」、欲しいなと思いつつぐずぐずしている間にネットでは欲しかった「レギュラー:紅茶フレーバード」が完売してしまった。それでいつも立ち寄る国分寺丸井のお店へ。ぎりぎり間に合って首尾よく福袋を手に入れることができた!!
レギュラーボックス2組という組み合わせの福袋、購入する際に同じ組み合わせでセットされていたのを、違う組み合わせに変えてもらうことができ、大満足。勿論、組は違っていても同じ紅茶は入っていたのだが、それはミス・モーリー♭とフォンテーヌでどちらも好きなので全く気にならず・・。後で調べたら、購入価格の2倍強の紅茶が入っていた~!!やったね
福袋のおまけはマグネット付きミニチュア缶、これは冷蔵庫の扉にぺたりとくっつけてある。
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