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2009年/アメリカ/152分
原題:Inglorious Bastards
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ワルツ、イーライ・ロス、マイケル・ファスベンダー、ダイアン・クルーガー、ダニエル・ブリュール、ティル・シュバイガー、ギデオン・ブルクハルト、ジャッキー・イド、B・J・ノバク、オマー・ドゥーム、アウグスト・ディール、デニス・メノシェ、シルベスター・グロート、マルティン・ブトケ、マイク・マイヤーズ、ジュリー・ドレフュス、ロッド・テイラー、サム・レバイン、マイケル・バコール、ポール・ラスト、サミュエル・L・ジャクソン
以前ユナイテッドシネマ入間で『グラインドハウス』を見逃し後でDVDで観てこれは劇場で観るべきだったと後悔していたので、この『イングロリアス・バスターズ』は予告編を映画館で見た時から絶対劇場で観よう!と決めていた。ただR15だし、当然バイオレンス・シーンも盛り沢山だろうと・・・期待というか予想は裏切られなかったんだけど、思わずわおおっ!と腰が引ける場面もあり。
しかし、とにかく最初から最後まで激しい緊張の連続で目が離せない。会話一つ一つがきっちり作られ、一言でもなくなったら、それは1ピースでも欠けたら永遠に完成しないジグソーパズルのように感じさせるのだ。
そしてこの中で語られる言語の適切なこと!劇中でのフランス人はフランス語を、ナチスはドイツ語を、アメリカ人は英語、そしてドイツ語のアクセントによってその正体を見破られもするし、イタリア人に化けるアメリカ人におかしなイタリア語をしゃべらせる。どれも至極、自然だ。
次がどうなるのか予想させない展開に気付けばどっぷりというか、作品世界に絡みとられてしまっているというか・・・。様々な伏線が引かれ、それが互いに交錯しあい呼応しあう。一つの伏線であるプロパガンダとして映画、映像を巧みに利用してきたナチスがその映画によって復讐されるという展開でのスクリーンを挟んで裏側で燃え上がるフィルムと、炎に包まれるスクリーンの場面は妖しくも忘れられない印象を残す。
そして、ランダ大佐を演じるクリストフ・ヴァルツを始めとして、登場する俳優の誰もが魅力的で素晴らしい!!
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