Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

レント/RENT

2006-11-30 00:10:07 | 映画 ら行
           

2006年/アメリカ/135分
監督:クリス・コロンバス
原作:ジョナサン・ラーソン
振付:キース・ヤング
作詞作曲:ジョナサン・ラーソン
出演:ロザリオ・ドーソン/テイ・ディグス/ジェシー・L・マーティン/イディナ・メンゼル/アダム・パスカル/アンソニー・ラップ/ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア/トレイシー・トムズ/サラ・シルヴァーマン

プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を下敷きに、1989年12月24日のニューヨークに舞台を移し、そこでエイズ、ドラッグ、など様々な現代の問題に悩みつつも懸命にそれぞれの夢、愛、友情を追い求める毎月の家賃(=RENT)も払えない貧しいけれど輝いている若者たちの青春のただ中の一年間を描き出す作品。

ミュージカルというと台詞と台詞の間に歌が挟まれる、というイメージを抱いていたんだけれど、これは殆どすべてが歌でつながれて話が進行していくの、まさにオペラ!!極上の
そこに流れる音楽の素晴らしさ歌もダンスも映像も、ただもう素晴らしいの一言。
あぁ、もおぉぉ~、なんでこんなに素敵なのっ!そして、うまいのっ!!(公式サイトの中の予告編を是非ご覧あれ!)魅了されました
未来はない、過去はない、今日を生きる、と歌う彼らに思わずうるうる~
真っ向、直球勝負!まさにストレートにこちらの胸にずばっと届きました。確かに受け止めたぜっ
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リバティーン

2006-11-28 00:09:28 | 映画 ら行
           

2004年/イギリス/110分
監督:ローレンス・ダンモア
原作戯曲・脚本:スティーヴン・ジェフリーズ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ジョニー・デップ/サマンサ・モートン/ジョン・マルコヴィッチ/ ロザムンド・パイク/トム・ホランダー/ジョニー・ヴェガス/ケリー・ライリー/ジャック・ダヴェンポート

チラシも二種類ゲットして観る気満々だったのに、ちょっと出遅れて結局見損ねた作品。TSUTAYAでもうレンタル始まったので早速借りてきた。
あっという間の110分、ジョニー・デップって凄い~あぁぁ、劇場でやっぱり観たかった。

全編を通じて灰色、全体を覆う暗いトーンがその時代(17世紀、王政復古のイギリス)をリアルに感じさせた。特にぬかるみのべちょーっとした感じ、足の裏にそれが冷たくぺたっとつく感じ、汚い街に顔を見せるチラッと出てくるネズミに病気も蔓延しただろうと納得させられる。そして売春婦、女優の置かれた立場など興味深い。
こうした時代の中でロチェスター卿の本能のおもむくままの自由な生き方、破天荒な言動は自分自身を燃やして光る炎のようだ。持て余すほどの才能を繰る日々、そして同時進行する酒と女性に溺れ破滅に向かって一直線に突き進む日々、それは狂気の日々でもある。灰色の世界の中で彼の燃やす激しい炎は煌きそしてぱたりと燃え尽きる。
ロチェスター卿をめぐる女優のエリザベス、妻エリザベスそして娼婦ジェーンという三人の女性の彼に対する愛、彼女ら自身の生き方が対照的に描かれその姿が深く心に残る。
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メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬

2006-11-27 00:32:38 | 映画 ま行

             *公式サイト

2005年/アメリカ=フランス/122分
監督:トミー・リー・ジョーンズ
出演:トミー・リー・ジョーンズ、バリー・ペッパー、ドワイト・ヨアカム、ジャニュアリー・ジョーンズ、メリッサ・レオ、フリオ・セサール・セディージョ

思いがけない展開と予想だにしなかったラスト。
メルキアデスと親友ピート、そして国境警備隊員マイクの三人がアメリカから心張り裂けるほど美しいメルキアデスの故郷ヒメネスを目指すロード・ムービーである。馬で国境を越える三人の通る道は険しい。山脈の中を縫う道は乾いて、土はぱさぱさし一歩間違うと深い谷が口を開けて待っている。
ピートはマイクから「狂っている!」と言われようが、メルキアデスとの約束を守り抜くために遮二無二ヒメネスに向かって突き進む。傍目からどう見えようと関係ない、それがピートの友情なのだから。
途中の黄色い花畑の中を駆けていくシーン、ロバが落ちていくシーン、そして広がる何となく水気のない、というか湿気を感じさせない景色が印象的。
しかし、この旅の終わりにそれぞれが、それぞれの心の平安を得たのではなかろうか。特にマイクにとっては結果的に、深い贖罪の旅となったのではなかろうか。
見ている側も救われ、ほっとするのを覚える。

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山羊乳のチーズケーキ

2006-11-26 00:30:04 | 食・その周辺
何となくチーズケーキが食べたくなり、ケーキに刻印された山羊さんに惹かれて池袋・西武百貨店で買ってきたチーズケーキ。
            
『nico』というこの店で扱っているチーズケーキは山羊乳で作られたものだと帰宅して気付く。
あぁぁ~、それで山羊のマーク納得!!
かぁいい~
        
牛乳のチーズケーキと変わらないという感じ、気持ちこってりしてるような・・・美味しかった。
子どもの頃、夏に訪れていた祖母の家には山羊が一頭飼われていた。納屋の中でめぇめぇ鳴いて葉っぱをむしゃむしゃ食べていた真っ白な山羊。搾った山羊の乳は、ん~、なんとなく癖があってぐいぐいごくごく飲むというわけにはいかなかったなぁ。なんてことを思い出したのだけれど、その記憶は間違いだったのではなかろうかと思うくらい癖がなかった。
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野菜が安い!!

2006-11-25 00:20:29 | 食・その周辺
キャベツがなかったので散歩のついでに買おうと思った。財布の中には300円、これだけあれば買えるよね~と意気揚々と(?)出かけたら・・・今、思ってた以上に野菜が安いのね~

だって、レタス¥99、キャベツ¥99、ブロッコリーも1/2サイズで¥89!!
おぉぉ、これはっ、三つとも買ってお釣りがくるじゃん!やたー!!

で当然、キャベツ料理ですわなぁ。
ということで、その晩作ったロール・キャベツ~
                          
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2006-11-24 00:11:53 | 自然
通りがかりに鼻先をかすめた上品で爽やかな香り。これは何の花の香りだったろう?ときょろきょろしてみると・・・
  
ん?・・・これは、柊~!!
細かく小さい白い花が枝いっぱいに咲き、そこからいい匂いがふくいくと漂ってくる。
          
強い香りではなく華やかでもないのだけれど、忘れていたことを静かに思い出させるようなひっそりとした香り。夜の方がよく香る気がする。
    
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フォルテとピアノ

2006-11-23 00:12:41 | 音楽
f(フォルテ)は強く、p(ピアノ)は弱く奏するということなんだけれど・・♪

この間、指揮者に合唱団の団員が息の使い方について幾つか尋ねた後で
「フォルテとピアノは息の量が違うのでしょうか?」
と質問した。そしたら先生はちょっと考え込まれてから・・・
「息の量は同じですねぇ
フォルテとピアノの違いは速さ、息を送り出す速さですね。」

この答えに私はピアノと全く同じだっ、って驚いた。

ついフォルテは物理的に強く打鍵し、ピアノは弱くと思いがちなんだけど実は違うんだよね、・・・って私がまだ中学生の頃、先生に言われた忘れられない言葉・・・それは打鍵の速さの違いなんだよ、打鍵する深さは同じなんだから、そう教えられた。そして実際に指をもってもらって様々な音を出したっけ。ほんとに新鮮な驚きだったなぁ~♪

声楽もそうだったのね~!!
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ロウソクの恋しい季節

2006-11-22 00:12:12 | 日々の雑感・近況
日が段々短くなり寒くなってくると、恋しくなるのがロウソク。りんごが可愛い頂き物のフラワーアレンジメントをピアノの上にずうぅ~っと置いてあるロウソク立てと並べて飾ってみた。ピアノの上がふわん、と明るくなる
   

この時期、どうせカードを買うなら、どうせカレンダーを買うなら・・・とユニセフ@カードとギフトをいつも利用している。今回はカレンダーとカードに加えて南アフリカのピラーキャンドルを注文していたのだが、それが今日届いた。
     
「南アフリカ共和国の職人が、ひとつひとつ手描きで彩色をほどこした」という説明のあるこのロウソク、金色が豪華!
しかしロウソクに火を灯すとその炎の明るさと対照的にその周りに広がる暗闇をより一層深く思い知らされる気がする。
           
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ナチョ・リブレ/覆面の神様

2006-11-20 00:28:52 | 映画 な行
              *公式サイト
2006年/92分/アメリカ
監督:ジャレッド・ヘス
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジャック・ブラック/エクトル・ヒメネス/アナ・デ・ラ・レゲラ/リチャード・モントーヤ/ピーター・ストーメア/セサール・ゴンサレス/ダリウス・ロセ/モイセス・アリアス

「実話をヒントに、傾きかけた修道院を救うため、メキシカン・プロレス(ルチャ・リブレ)の覆面レスラーとして奮闘する心優しきダメ男の活躍を描く」(allcinema解説より)この映画は「明日へのチケット」とともに楽しみにしていた作品だったのよ。

これはねぇ、細かいネタが一々つぼにはまって一人で大笑いしてしまいました。話の筋、展開はこうなるだろうとわかるのにも拘らず、少年の心を持ち続けるナチョの一途さに思わずほろりとさせられました。
しかし、他の観客の笑い声が殆ど聞こえなかったのはなんでだろう?案外、これは好みが分かれちゃうかも・・・です。
出てくる登場人物がまた濃くて・・・ナチョはあの体形で、物凄く機敏!タッグを組むヤセが対照的で、その上、裁縫上手なのが可笑しい~!
臨場感溢れるメキシカン・プロレス(ルチャ・リブレ)の試合もふんだんに盛り込まれ、その見せ方に感心してしまいました。プロレスおそるべしっ!!きゃははっまた、音楽も楽しくて軽快で耳に残りました~♪

そういえばナチョが憧れのシスター・エンカルシオン(彼女がとっても美しいの)に書いた手紙の最後に描かれていた○と×。
○○○×××だとhug,hug,hug,kiss,kiss,kiss
そう読むんだ~!可愛い~。彼女でなくてもこんなの貰ったら思わず笑顔になっちゃうよね!
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もう、クリスマス!!

2006-11-18 00:00:59 | 旅気分
新所沢駅を降りたら新所沢パルコはすでにクリスマス一色!
冬がやってきていると思っていたら、季節はもっとずんずん先をいってるんだ、と実感した瞬間でした。
  
角にあるツリーと建物と建物の間の飾り。
未だクリスマスまでには一ヶ月以上あるのだけれど、こうした飾りを目にすると何となく気がせいてくるものですね。

思わず目に止まって手に取ったチラシ(↓)。インパクトあるわ!
家で出会ったあのヤモリ君はどうしてるかなぁ?元気かなぁ?なんてつい考えてしまった・・・。

これは、J-WHAT'S CINEMAペットボックスという6作品の上映案内のチラシでした。
              
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スペインのセファルディの音楽

2006-11-17 00:22:07 | 音楽
             
スペインのセファルディの音楽/ミゲル・サンチェス(指揮)アリア・ムジカを聴く。
「セファルディとはスペインやポルトガルのユダヤ系民族のこと。彼らはかつてイベリア半島で繁栄したがその後ユダヤ人追放により、改宗に応じなかったユダヤ人たちは放浪の身となりながらも独自の文化を今に守り伝えてきた。ヘブライ語とラディノ語の伝承曲を歌とカヌーン、ウード、ナイ、カヴァルなどの民族楽器で演奏」(解説より)
セファルディの音楽ってどんなんだろう?と興味津々で聴いた。スペイン音楽とは大分違ってました。どちらかといえば、ユダヤの人から怒られそうだけれど、アラブ音楽の方にずっと近いと感じた。それはイベリア半島の歴史にも深く関わっているからだろうか。使っている楽器のせいだろうか。ふと今風の和声の響きが混じるのも面白い。
響きといえば、このCDすごく歌声が響く場所で録音しているのでクレジットを見てみたら、トレドの修道院で録ったとなっている。(el Convento Real de la Inculada Concepcion de Toledo)ほんと、よ~く響いてます。
今年訪れたバルセロナにも昔のシナゴーグがあったし、ジローナ(ヘローナ)には中世のユダヤ人街と博物館になっているシナゴーグがあったことを思い出す。
メノーラはわかるけれど、両側にある樹木と上方にある物は何なんだろう?きっと関係のあるものなんだろうな、などと聴きながらジャケットの絵に見入った。
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フレンチなしあわせのみつけ方

2006-11-16 00:38:38 | 映画 は行
             *公式サイト
2004年/フランス/104分
監督・脚本:イヴァン・アタル
出演:シャルロット・ゲンズブール、イヴァン・アタル、アラン・シャバ、エマニュエル・セニエ 、アヌーク・エーメ、オーロール・クレマン

つい思うじゃない?「フレンチなしあわせ」って どんなんだろう、って。ほんわかしたいな、なんて思ったりして。
あらら~、ちとテイストは思ってたのと違ってました。一癖も二癖もあって曲がりくねって・・・なあるほど、だから「フレンチなしあわせ」なのね。

男の幻想、女の現実、男と女は永遠にすれ違い
というコピーは確かに言いえて妙

自動車会社に勤めるヴァンサンとその昔からの友人、ホテルマンで夫婦喧嘩が絶えないジョルジュと、独身でモテモテのフレッドの男性三人組が話すのはもっぱら女性のことばかり。いい大人なんだけど、なんだかこの三人を見続けていると愛すべき「三バカ大将」に見えてきて思わず苦笑してしまいました。
ヴァンサンと彼の浮気に気付いているが黙っているガブリエルの二人が水やコーラやケチャップやら掛け合うシーンは、実際できたらさぞかし気持ち良いだろうな~なんて。後片付けのことを考えるとできないよねー、はああ~!と思うとある種のカタルシスがありました。
若い彼らと対照的に結婚後40年経っているというヴァンサンの両親の姿が何か、とっても渋くて素敵でした。

シャルロット・ゲンズブールは、きゃー♪あのセルジュ・ゲンズブールの娘なんですね!そしてイヴァン・アタルとは現実にも夫婦だということもまるで何にも知らずに観てました。その上、すっごくジョニー・デップに似た俳優が出てる~、ほんとそっくり!と感心してたら・・・それもその筈、ジョニー・デップだったぁと話の筋と全く関係ないところで一人で盛り上がってしまいました
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♪音楽会のお知らせ♪

2006-11-15 15:45:32 | 音楽会
秋たけなわですね。
ということで音楽会の案内です。

声楽をカルチャー・センター、個人的に声楽のレッスンに通われる方、また合唱で楽しまれる方などその入口は様々ですが、それぞれ熱心に歌われていらっしゃる人口が増えている気がします。いつも伴奏していて思うのは、とにかく皆さん真摯に自分の曲と向き合っていらっしゃるということです。素晴らしいです!
ご興味、お時間ございましたらお出かけくださいませ~♪

H.I.T.S. 第7回 声楽発表会
日時:2006年11月18日(土)
開演:12:50
場所:相模原市 杜のホールはしもと(JR横浜線橋本駅北口隣)
   入場無料
♪懐かしい日本の歌やオペラのアリアなど楽しい歌が盛り沢山です♪

★第30回 狭山市合唱祭★
日時:11月19日(日)
開演:12:30
場所:狭山市市民会館大ホール
   入場無料
私が伴奏しております「女声コーラスふじみ」はプログラム1番に登場します。
曲目:旅愁/機織る星
指揮:三村卓也
ピアノ:守谷としえ

第7回ヴィオレッテコンサート
♪<音楽の秋>へのお誘い♪
日時:11月30日(木)
開演:19:00(開場16:45)
場所:目黒GTプラザホール(東急東横線中目黒駅徒歩2分)
        
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富士山二題

2006-11-14 00:16:50 | 自然

風が吹いて美しく晴れた日曜日、富士山もくっきり見えました。入間川にかかる橋のうちの本富士見橋の上からパチリッ!
こんな風に山がはっきり見えてくると、いよいよ冬がそこまでやってきているのだなぁ、と感じます。今日は富士山だけでなく秩父の山々をはじめ随分色々な山が望めました。
夕陽がかかっている辺りは秩父の山々が連なっています。
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雨天炎天

2006-11-13 00:12:57 | 
            
『雨天炎天』~ギリシャ・トルコ辺境紀行~
村上春樹 著(新潮文庫)
思い立ってこの本を読み返した。「ギリシャ編:アトス--神様のリアル・ワールド、トルコ編:チャイと兵隊と羊--21日間トルコ一周」と二部で構成されている。
どちらもとてもタフな旅行なのだけれど、ユーモアが漂っているので電車の中で思わず笑い出したくなるのをこらえるのが大変だった。しかし、みっともない顔でにたにたしてたんだろうなぁ~

アトス半島は「こちらがわの世界とはまったく違った原則によって機能している世界」であり「その原則とはギリシャ正教である」(本文より)宗教的聖地、巡礼の地、20の修道院と約2千人の僧が厳しい修行を積むところ。だから女性は一人も住んでいないし、足を踏み入れることも決して許されないところなのである。
TVでこの半島の旅を放映したのを見たことがある。かなり以前なので記憶も曖昧になってはいるのだが、太古からの自然だと紹介されていた風景の厳しさだけが印象に残っている。村上さんの旅も山道が相当険しいこと、またその天候がくるくると変わり厳しいことがよくわかる。そして修道院での食べ物についての記述も詳細で面白い。女性である私はいくら願っても行けないこのアトスを垣間見ることができた。

そして21日間で周るトルコの旅も厳しいことこの上ない。トルコは兵隊の多い国だというのはどこで読んだんだっけ、と思っていたら、あら!この本だったのね。犬猿の中のギリシャとトルコを続けて旅すると、そりゃあその違いが際立って感じられるものなんだろうな、と納得させられる。アジア語楽紀行ののんびりとして気さくな、そして平和なトルコのイメージとは全く違うトルコの顔がここには記され、陸続きの国という厳しさ、内包する民族問題などについてもここでは語られる。ガイドブックには絶対載らないであろうトルコの別の顔がここにあった。それでも、いつか一度は行ってみたい国~。
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