Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

腕時計

2024-01-13 21:48:38 | 音楽

年が明けるとすぐに誕生日がやってくる私。

妹から宅配便で届いたプレゼントは腕時計⌛

この腕時計、説明書を読むとただ腕時計というだけではなくて『メトロノーム』付きだというのです。

へ~初めて見ました!

私はこのような時計があることすら知らなかったのですが、彼女はPTNA:ピティナ(一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)はピアノ指導者を中心とした17000人の会員から成る音楽教育団体、経由でこの腕時計を求めてくれたということでした。

『メトロノームウオッチ』というのが正式な名称で、時計・メトロノーム・基準音発音という3つの機能がついていて、それらはすべて時計の外側についているボタンを押すことで切り替えるようになっています。

なるほど、なるほど!と説明書とHPとで使い方を確認した後、ボタンを押してはモードを切り替え、音をオンにしたりオフにしたりして遊んでみました

今までいくつものメトロノームを使ってきましたが、これは時計と一緒というのがとにかくユニーク!大事に、そして楽しく使います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2台ピアノ

2023-11-16 15:28:59 | 音楽

コロナ禍を挟みはしたがずっと続けている2台ピアノアンサンブル。今合わせている作品の譜面は2冊ある。

1冊はアレンスキーの『組曲第1番op.15』、もう1冊はメンデルスゾーンの交響曲第3番『スコットランド』op.56、第4番『イタリア』op.90だ。

アレンスキーの楽譜は以前の記事(こちら)によれば2020年9月に購入しているとあるので、もう3年経っていることになる。なんだか信じられないような時間の流れ方である。

リムスキー=コルサコフに師事し、ラフマニノフの師匠でもあるアレンスキー(1861.7.12-1906.2.25)による2台ピアノのために作られた組曲第1番op.15は「ロマンス」「ワルツ」「ポロネーズ」の3曲からなる組曲で1890年に作曲されている。

ロマンスとワルツを弾いているが、とにかく美しくそしてロマンティック。2台で音が出るとその重なりが、こういう音が欲しかったんだアレンスキーさんは、と思わせるしゃれた響きと音の運びにうっとりさせられる。

しみじみとピアノっていいなあ、アンサンブルって楽しいなあ、と幸せになる。

もう1冊はメンデルスゾーンの交響曲第4番『イタリア』を探していて出会った3番&4番が入ったもの、こちらは連弾用。

この楽譜、編曲者はメンデルスゾーンで幅至氏の解説によれば、彼はブラームスと同様に主要な作品のほとんどを自らピアノ連弾用に編曲した数少ない作曲家である、と紹介されている。

そしてまた、なぜこんなに多数のピアノ連弾編曲をしたかと言えば、それは需要があったからに他ならず、音楽愛好家達は発表されたばかりの新曲をコンサートの後でCDを買い求めるようにこぞって購入し、自宅で演奏し楽しんだ、と解説されている。

この曲を弾くと、気持ちが晴れ晴れと朗らかになるのを感じる。ああ、いいなあ、と思う。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リコーダー演奏会@バルセロナ

2023-10-17 21:40:23 | 音楽

スペイン、バルセロナ在住のリコーダー奏者の息子からリコーダー演奏会の知らせが届きました。

開催場所がバルセロナなので、在バルセロナの方、ちょうどそのころに彼の地に行かれる方でご興味おありの方は是非お出かけくださいませ。

日時:10月21日(土)

   18:00~19:30

場所:Església Evangélica de Betiem

出演:守谷敦、Eloi Fuguet、Orquestra de flautes de bec de Catalunya

クリックで拡大します↓ 

コロナ以降、なかなか日本での演奏会ができないでいますが、世の中がもっと落ち着いたらまた日本でも開催できる日が来るのではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

灼熱のタランテッラ カンツォニエーレ・グレカニコ・サレンティーノ

2023-09-29 23:43:20 | 音楽

”地中海の眩いばかりの太陽 

毒グモ、タランチュラの解毒のために踊り続ける伝説の音楽、タランテッラ”

ピアノ曲で「タランテラ」といえばブルクミュラーの作品をはじめ激しいまた情熱的な踊りの曲という印象を持っている。

Wikipediaには「3/8または6/8拍子のテンポの速い曲である。曲名は、タラントという町の名前に由来するという。また、同じ町の名を由来とする毒蜘蛛のタランチュラに噛まれると、その毒を抜くために踊り続けなければならないとする話から付けられたという説もあるほか、その毒の苦しさゆえに踊り狂って死に、それを表現したという説もある。」とある。

私が最初に弾いた「タランテラ」で当時習っていたピアノの先生が”毒の苦しさに踊り狂って死んでしまう様を表した”と話してくださったのを、幼心に「なんて怖い!踊り死ぬなんて!」と驚愕したのを今でも鮮明に覚えている。

余談だが、その印象、タランテラという毒蜘蛛を想像すると怖くて怖くて、その当時はやっていた楳図かずおと古賀新一のホラー漫画で蜘蛛女とかページに踊っているのを見ると戦慄したものだ。

それはともかく、戦慄のタランテラではなく、この度は「灼熱のタランテッラ」である。

解毒のために激しく踊って汗と共に毒を排出するためのダンスだというタランテッラ、これは聴いてみたい!

楽器、歌、踊りが舞台上に溢れ、その音楽の中にいる観客もその中に自然に取り込まれ、気が付けば音楽の渦の中に飛び込んでいた。

今回が初来日だという「カンツォニエーレ・グレカニコ・サレンティーノ:CGS」、強烈で熱狂的、そして魅力的だった。

プロフィール:カンツォニエーレ・グレカニコ・サレンティーノ Canzoniere Grecanico Salentino
イタリア南部に伝わる民俗音楽/舞踊「タランテッラ」(の特にピッツィカ)を代表する最重要フォーク・バンド。失われつつあったプーリア州サレント地方の伝統文化をよみがえらせるべく1975年に結成され、タランテッラ/ピッツィカの復興とモダニゼイションの運動を牽引してきた。古来より様々な民族が去来する地中海の十字路プーリア州は、いくつもの文明/文化(ギリシャ、ローマ、トルコ、アラブ、ノルマン等々)が堆積、混交してきた地域であり、C.G.S.の音楽はその結晶とも言える。2007年にバンド・リーダーはダニエーレ・ドゥランテから、タンブレッロの名手である息子マウロ・ドゥランテに引き継がれ、メンバーも世代交代。現在は女性ダンサーを含む7人編成。タンブレッロ(大型タンバリン)、アコーディオン、ヴァイオリン、バグパイプ、ギターなどが用いられ、曲によってはメンバー5人がタンブレッロなどパーカッションを叩き、歌う。

マウロ・ドゥランテ Mauro Durante :タンブレッロ(大型タンバリン)、ヴォーカル、ヴァイオリン
アレッシア・トンド Alessia Tondo:ヴォーカル、パーカッション
ジュリオ・ビアンコ Giulio Bianco :イタリアン・バグパイプ(サンポーニャ)、ハーモニカ、リコーダー
マッシミリアーノ・モラビト Massimiliano Morabito :ダイアトニック式アコーディオン
エマヌエーレ・リッチ Emanuele Licci :ヴォーカル、ギター、ブズーキ
ジャンカルロ・パリャルンガ Giancarlo Paglialunga :ヴォーカル、タンブレッロ(大型タンバリン)
シルヴィア・ペッローネ Silvia Perrone :ダンス   ~チラシより

カーテンコール以降は写真撮影OKということで撮った2枚。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しろつめ草、クローバー

2023-05-18 20:01:41 | 音楽

今年は夏の暑さがもうやってきて、目にうつる花も木もいつもより移り変わりが激しいように感じられる。

そんな中で、今そこここの公園や広場ではしろつめ草が真っ盛りだ。

昔からこの花が咲くと、宮沢賢治のポランの広場(ポラーノの広場)を思い、私も一度行ってみたいものだといつも夢想する。

ポランの広場にはこんな風にこの花が描写されている。

<夕方になると青白いぼんやりした円い花にだんだんあかりがつくんだ>

<まるで本当の石英ラムプでできていました。>

足元に誰にも邪魔されずのびのび広がるしろつめ草の広場。(蜂なんかもぶんぶん飛んじゃって。クローバーの蜂蜜って美味しいよね。)

一つ一つの花の可憐さ、美しさ。

そんな宮沢賢治一辺倒だったしろつめ草のに加わったもう一つのイメージが組曲・女声合唱とピアノのための「クローバーの原っぱで」。

その第4曲の「クローバーの原っぱで」(作曲:横山潤子、詩:高橋順子)

この詩の柔軟さとふわっとしたユーモアに包まれると、クローバーの原っぱの中に一人いて色々なことを思いながらその原っぱに吹く風に身を任せてみるのもいいなあ、なんて夢見てしまう。詩に絡むピアノは風のようであり、また揺れ動く心模様のようでもあり、それでいてあくまでも軽やかだ。

こんな春もいいな。

西に傾く太陽の光にいっせいに輝く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲荷山公園でチェロを聴いた。

2023-03-28 21:22:51 | 音楽

先日、21日の夕方連れ合いと稲荷山公園を散歩していたら、チェロのケースを開けて楽器を取り出している女性の姿が目に入った。

「きっと用意が出来たら音を出すんじゃないかな」、

「聴いてみたいよね」、

と、離れたところにあったベンチに腰掛けて待つことにした。

実は公園内では弦楽器、管楽器、邦楽器、民族楽器を練習する人に今まで結構遭遇しているので、この日も楽器を取り出した時点で期待していたのだ。

するとしばらくして、かなり小さな音だったけれど耳を澄ましていたらチェロの音が聞こえてきた。

それは、J.S.Bachの無伴奏チェロ組曲1番のプレリュードだった。

もうちょっと近くのベンチに座ればよかったなとその時になって後悔したが、もう遅い。

音を追いかけようと一所懸命、耳をそばだてていた。

ほどなくして音がやんだと思ったら、そのチェリストが我々の目の前にやってきたのでちょっと驚いた。

そして

「実はもうすぐ軽井沢の屋外のマルシェでチェロを演奏することになっていて、屋外での演奏に慣れるためにここで練習しています。よかったら一曲聴いてくださいませんか」

と声をかけられた。

喜んでその申し出を受けたら、目の前の切り株に腰を下ろし楽器の高さを調節して演奏の準備をし、

「”Amazing  Grace”を弾きます」

と曲目紹介をして演奏を披露してくれた。

夕方の公園で、たった二人の観客のために豊かなチェロの音を響かせて演奏してくれたチェリストに精一杯の拍手を送った。

チェロの音、久しぶりに聴いた気がする。

たっぷりと太くて豊かな音がチェロから紡ぎだされ、その音を受け取り楽しんだひと時だった。

この日からもう1週間経ったが、思い出すと胸の中がふわっと温かくなる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あら、ない?!焦った話。

2023-03-09 21:50:18 | 音楽

先週、ほぼ一年ぶりにウイーン在住のF先生が来日され、彼の声楽レッスンを受講される方の伴奏で出かけた。

F先生は特にドイツ歌曲に造詣が深く、声楽家に対しては勿論のこと、同時にピアニストに対しても多くのヒント、助言を下さるので一回レッスンに伺うと実に多くの発見そして学びがある。

今回も緊張しながら楽しみにその日を迎えた。

前の晩から持っていくものを用意し、当日の朝はレッスン時間から逆算して練習し1時間くらいの余裕をもって出かけた。

駅で荷物を開けた時に、ばらっと中身がホームに落ちたが慌てて拾い集めて予定していた電車に乗った。

席に座り、ちょっと気になったので確かめるために荷物を開けたら入っているはずのクリアファイルにがさっと入れておいた楽譜が、ない!!

え、ちょっと待って、そんなばかな!!

電車の中で慌てふためいて探し回る私。

これはきっとホームに落ちたのに気付かなかったんだ、ああ、どうしよう!

次の駅で降りて戻ろう!

乗った駅から次の駅までの間に決心し、時間の余裕があるんだからとにかく戻ろうと階段を駆け上がって下りホーム・・・

とその前に、階段を駆け上がったところにある事務室に飛び込んで訳を話して戻ることを説明した。

駅員さんが親切な方で事情を話すと、すぐに乗車駅に連絡しておきますからと請け合ってくださった。

乗車駅に戻ってホームを探し、その後事務室に伺うと連絡をもう受けて下さっていて、ホームも線路も見てくださって楽譜はなかったです、というお話だった。

それでもうこれは家に一度戻るしかない、今まで楽譜を忘れたことはなかったがこれだけ探してないのだから、置き忘れているかも、と自宅に戻ることにした。

心ははやれど、その思いほどには歩は進まず・・・しかも、これでなかったらどうしよう、と思うとひゅるひゅると全身の血が下がるような感じに襲われる。

駅からの道が下り坂でよかったとこの時ほど思ったことはなかった。

家に駆け戻ってピアノの横の椅子の上にクリアファイルに入った楽譜を見つけた時は・・・ただただ安堵した。

練習後、楽譜を荷物に入れ忘れていたのだった。なんてこった

ちゃんと確かめること、とにかく楽譜を確かめること。それを忘れないこと!!

駅員の方々の親切が身に染みた一日だった

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢見る子豚のコンサート@早稲田奉仕園スコットホール

2022-06-29 17:27:54 | 音楽

去る6月26日、友人たちが歌うというので(4人の歌手のうち2人)女声四重唱による『夢見る子豚のコンサート』を早稲田奉仕園スコットホールで聴いた。

プログラムは第1部がグランチーニ;ドゥルチス・クリステ、メンデルスゾーン;3つの二重歌曲集Op.77より1曲、6つの二重歌曲Op.63より2曲、そして作品番号なしの二重唱曲より2曲、シューマン;ロマンス第二集Op.91

第2部はブラームス:アヴェ・マリアOp.12、ホルスト;リグ・ヴェーダより合唱賛歌・第3群Op.26-3

第1部、2部ともにたいそう意欲的で充実した構成の音楽会だった。

そしてアンコールは・・・アカペラで木下牧子;ロマンチストの豚

コーラス4人+指揮者+ピアニスト全員勢揃いでの合唱で楽しくこの演奏会が締めくくられた。

コロナに翻弄されているこの3年だけれど、プログラムに書かれていた

「歌っててよかった!歌えるよ、みんな!」

という一文に込められた静かな情熱と思いの深さをしみじみ感じて胸が一杯になる。

ところで、この音楽会の開催された早稲田奉仕園スコットホールは2022年1月に100周年を迎えた[東京都選定歴史的建造物]に指定されており、歴史を感じさせる落ち着いた雰囲気の建物だ。

こんな感じ↓

ホール入り口、ホール内部。

 

設置されているオルガン、窓、二階席もあり。 

  

地階から1階に上る階段から上を見上げる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ファツィオリ/Fazioli

2021-10-29 21:46:58 | 音楽

ほんとに便利な世の中になったものだ!と感激したのはこの10月、ポーランドのワルシャワで開催された「ショパンコンクール」。

このコンクールのアプリがあると知り早速インストールして楽しんだ。

日本人の参加者も多く、ステージが進む毎に彼らを含めその演奏を楽しんだ。こんなにショパンを聴いたことって最近なかったなあ~♪

アプリなので、これから朝のセッションが始まります、とかステージの結果が出ますよ、といったお知らせが届く。

またピアニスト一人一人のページでは経歴からプログラム、その演奏、そしてインタビューまで読む&見ることができるようになっている。

そしてコンクールの本番では司会者がピアニストの名前、曲目そして奏者が選んだ楽器の名前を紹介する。

するとカメラはピアニストが楽屋から細い階段を上って出て、演奏を終え楽屋に戻ってくるまでをとらえる。

確かに朝日新聞の記事でコンクールがピアニストの原石を見つけるという役目を終え、今や一大エンターテインメントとなった、というのもうなずける。

私はピアニストが選んだ楽器にも興味をひかれた。第2ステージまではヤマハを弾くピアニストがいたが、その後はスタインウエイ、ファツィオリ、カワイと3つのメーカーのピアノが選ばれていた。

ピアノの側面にメーカー名が書かれるようになってどれくらいになるのだろう?全くいい宣伝になりますものね。

ピアニスト側から見て右手側の側面、観客からは見えないだろうにと思われる左手側の側面にもメーカー名が入っており、ファツィオリは椅子にも名前が入っていた。

実はファツィオリはずっとその音色を聴きたいと願っていた楽器なので、このショパンコンクールでたとえ機器を通した音であっても、聴けたのは嬉しく、ほくほくした。

今回のコンクールでは1位のブルース・リウさん、3位のマルティン・ガルシア・ガルシアさん、5位のレオノーラ・アルメリーニさんが弾いていたのだけれど、キラキラする輝きのある華やかな音が耳に心地よく残った。

「ファツィオリ」という名前を初めて知ったのは11年前に読んだ「パリ左岸のピアノ工房」という本の中だった。

そこに描かれたパリ左岸にひっそりと存在するピアノ工房を想像してワクワクした。

その中で、現代の名器として語られているイタリア北部の山の中で全て職人の手作業によって生み出されるという「ファツィオーリ」(この本の中では”ファツィオーリ”と紹介されている)というこのピアノについての一章があった。

それを読んだ当時から今に至るまで、この楽器の音色を聞きたいという願いを抱き続けていることを再認識させられた。

こうなると、次は生で聴きたいな~!

パリ左岸のピアノ工房(新潮クレスト・ブックス)T.E.カーハート:著、村松潔:訳

結局、今またページを開き最初から読み返して、ページから立ち上り溢れ出すピアノの音にうっとりする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽譜の話

2021-04-17 22:01:15 | 音楽

先日引っ張り出してきた楽譜がある。

それはもう8年前、某出版社から出版された楽譜なのだがこれが『コピーガード付き』という代物である。

最初にこの楽譜を見たときの印象はもやもやする地模様がある変な楽譜だ、というものだった。

大抵、楽譜は白い紙に黒で印刷されているが、これはとにかくもやもや模様が緑っぽい灰色でその上に譜面が印刷されているというもので、一言でいえば、非常に見辛い譜面だ。

まあ、出版社も横行するコピー譜に音を上げ、対抗措置を講じたのだとは見当がつくのだが、それにしてもこの楽譜ってどうよ!とは思った。

譜めくりを自分でしようと思えば、そのために楽譜に細工をしなければならない。

譜めくりのタイミングを作るために譜面を書き足したり、書き足す範囲が多くなればそこだけコピーをして糊付けしたりする。

この楽譜の場合も同様だったので、原譜に貼ろうと2段分のコピーを取ったのだが・・・

なんとそこには音符が読めないように「この楽譜にはコピーガードがしてあります」という文字が地模様から白抜きでくっきり浮かび上がってきていた!

確かに、最後のページに「この楽譜はコピーガード付きの印刷用紙を使っています」という一文があった。

何度も言うけれど、出版社がコピーの横行に対して対抗措置を取らざるを得ない、という状況は理解できる。

けれど、対価を払って購入し自分のものとして使用していようとしているものに対してこういうことってどうなんだろう?

泣く泣くそのまま貼り付けてはみたけれど、見にくかった・・・ってか読めなくて結局暗譜した。

最近同じ曲を見直したくなり、前のものは書き込みが多かったので新たに注文しなおした。

表紙の感じが違っていたので8年経つと変わってくるところもあるのだろうな、と思いながら到着を待った。

注文して2日後、到着した楽譜の中身は8年前のものと全く同じ!

だがしかし、見慣れた白い紙に印刷された見やすい「普通の」楽譜に変わっていた!!

それはいい、歓迎する。ほんとによかったと思った。

でも、8年前のコピーガード付きの酷い楽譜は一体なんだったのだ!!という思いを抑えられないでいるのも事実だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新春特別企画~♪

2021-01-08 23:24:16 | 音楽

今年はどんな曲を弾こうか、またどんな曲に出会えるだろう、とワクワクする年の初め。

いつも利用している楽譜屋さんから『新春特別企画:[お正月のお年玉企画][新春セット]』というメールが暮れに届いた。

特別企画とかお年玉とか新春セットとか魅惑的な言葉につられてHPを閲覧してみた。

中にはお正月によく見かける朱色の福袋に入っているショパンの楽譜セット(エキエル版)、ベートーヴェンの楽譜セット(ベーレンランター版)もあって楽譜の福袋って初めて見た~!と一人でニカニカした。

私が心惹かれたのは「新春セット」という企画の方。こちらは作曲家でまとめられているのではなくなんとなくばらばらに集めて1セットにして割引している、それもセットによってばらばらの割引率というもの。

気になったのはプリズムが発行している「中南米セット」、初めて聞く作曲家の名前と中南米にひかれて注文することにした。

そして、2台ピアノ用の楽譜も探した結果、合計3冊を注文した。

左から「新春セット」のゴットシャルク、セルバンテスの2冊、2台ピアノ用のロシェロールの楽譜。

そして、右端は出版社オリジナルグッズのボールペンと五線譜ノートが「お年玉」としておまけで入っていた~♪

届いた楽譜をばらばら眺めてからセルバンテスから弾き始めている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020、最後の日曜日に思うこと。

2020-12-28 23:38:08 | 音楽

日曜日は今年最後の仕事、この日は声楽グループの練習日だった。

この日はずっと練習を積み重ねてきているヘンデルのオペラ『リナルド』を順番にとにかく通してみよう~♪とやってみた。

いつもは一曲一曲を順不同で練習しているのだが、頭から通してみると見える風景が違うことが新鮮で面白い。

ある程度予測はしていたものの、実際にやってみると想像以上の面白さ。

いい曲、素敵な曲が目白押しだなあ、と今更ながら思わされる『リナルド』。

今年はコロナに翻弄され、音楽の中でも特に声楽・合唱関係は集まって練習する機会を減らさざるをえないことが多かった一年となってしまったが、その中にあってこうして集まる時を持て、練習を重ねられたことに対する感謝と幸せをつくづく思う。

来年は少しでも日常を取り戻せる年になって欲しい‼

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽譜の話

2020-09-26 22:20:01 | 音楽

本来ならば楽譜は店頭で見て購入するのがいいのだが、最近は求める作品が決まっている場合はネットで先ず探している。

目的の楽譜を複数の店で探すことができるし、輸入版は各店で仕入れた時期によってだろうと思のだが、価格にかなりの差がある。

そして、一つの作品に対して複数の版があることが多く比較がしやすい。

先だって二台のピアノ用の楽譜、アレンスキーの組曲1番を注文した。2番の「シルエット」は国内版もあるのだが1番はすべて輸入版だった。

楽譜の説明を読むと1冊で2部入っている、と書かれているので(二台ピアノの楽譜は一冊で二人分・2部入っているというものもあるが、一冊売りが多い)これはラッキー!と思い、迷うことなくアンサンブルの相手の分と2冊注文した。

待つことしばし・・・注文して2日ほどで届けられた楽譜をわくわくしながら開けてみた。

確かに2部入っている・・・のだがその内容は第1ピアノと第2ピアノの譜面が1部ずつの別刷りである。

これは確かに一冊に2部入っていなければ1曲にならないわ!

いや、私が想像していたのは一冊に第1ピアノと第2ピアノが印刷されている楽譜だったので、(大抵その形が多いということもあり、というか別刷りは多分初めて!)しばらく呆然とした。

よくよく楽譜を読んでみると、相手が何を弾いているのか皆目わからず2冊を並べて首を左右に振りながら読んでみてようやく音の見当がつく、という感じ。

首と目が疲れた・・・。

これはかなり合わせて慣れさせるか、何とかしないと大変だ!と焦る。

で、結局音の構成を感じるために二冊をコピーし、それを左頁を第2ピアノ、右頁を第1ピアノになるように楽譜を作ってみた。

ところが、この楽譜、第1ピアノの方がページ数が多かった!それを調整しながら製本したのだが、やはりこれはあくまで譜読み用、参考用だ。

手元にある「ピアノ・デュオ曲目事典・・・連弾と2台ピアノ」で調べると、この曲に関しては輸入版のみ、そして別刷り、と明記されていたので、注文した楽譜で間違いはない。

購入した楽譜屋さんのサイトを後日見てみたらもう在庫がなくなっていたので、やれやれよかった、滑り込みセーフだったなあ~、と胸をなでおろした。

そして、その後もう一曲、以前にも弾いたことがあるモーツアルトのソナタをもう一度やりましょう、ということになっていたので家で探したのがどうしても見つからない。

これまで何度か合わせているので弾いたことは確かだし、譜面の様子も覚えているのだが・・・見つからない

焦る・・・必ずあるハズ・・・でも見つからない・・・楽譜は大事に扱っているつもり・・・なのにどこにもない。

で結局、Amazonのマーケットプレイスで見つけてポチした。

届いた楽譜の表紙を見た時に非常な違和感・・・中の譜面は勿論欲しかった譜面で間違いがないのだが、見た覚えがこれまた全くなく、初対面といった感じ。

まあでも、きれいな状態の楽譜だし、中古で安かったしね。

これで練習しよう、と思いつつ、それでももう一度探して見ようと思い、何度も見たはずの棚を探して見た。

・・・これが何故かひょっこり目的の物が出現!!

え~!!!

やっぱ、あるじゃん!私、なくしたりしてないじゃん!!

違和感のもとは、版が違っていたから、ということも判明。持っていたのは輸入版で新しい方は国内版だった。

後者は日本語の解説付きなので、新たな発見がそこから導かれるかもしれぬ・・・と思いつつも、やっちまった!感がぬぐえないでいる私である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リモート合唱~♪

2020-06-27 22:37:46 | 音楽

コロナ:COVID-19により、音楽関係、特に歌、合唱関係は軒並み活動の制約が続いている昨今。

ずっと閉館が続いていた公民館などもようやく開き始めてはいるが、そこでも活動が制限されており今後の状況によって活動の範囲が広げられることになっている、と広報されている。

ここでも音楽関係の活動は今はできない。

いつになったら再開されるのだろう・・・と思っていたところ、Twitterでオペラ歌手の方々がリモートで『心の瞳』(作詞:荒木とよひさ、作曲:三木たかし、編曲:井上一平)をYouTubeにアップされていることを知り早速聴いてみた。

この曲、中学の合唱でよく歌われる曲で、私はその昔中学生だった息子の文化祭のクラス対抗の合唱コンクールで聴いたのが初めてだったのだが、印象に残る一曲だった。

何年後かに伴奏していた合唱団でもこの曲が取り上げられ演奏した時は、ああ、あの時に聴いたっけ、と一人で懐かしく思い出したものだ。

その曲を改めて、こういう状況の中で聴いてみると(しかもリモートという特殊な環境で歌われているということもあり)より一層印象が深められ、こうした形で合唱が聴けるのも今現在ならではのこと、素敵だな!と思うこと頻りだ。

[参加アーティスト] イ スンジェ 大音絵莉 川田桜香 神戸薫子 梨谷桃子 藤谷佳奈枝  牧田信乃 加賀ひとみ 鳥木弥生 糸賀修平 佐野成宏 鈴木准  宮里直樹 山本康寛 青山貴 大山大輔 上江隼人  奥秋大樹 妻屋秀和 河原義

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

口琴

2020-05-21 10:08:27 | 音楽

その籠の中には雑多な細長いものが入っていて、一体これは?というような笛だとか、譜面台だとかが無造作に突っ込まれている。

確か謳い文句は「いつでもどこでも持っていこう!」だった小さい首にかける皮ひもがついた笛だとか、お土産にもらったりどこかの雑貨屋の片隅で見つけたアジアの国の笛だとか、東欧のどこかの国の笛だとか、おしゃぶり代わりに赤ちゃんがくわえて盛んに吹いていたドイツ土産のソプラニーノだとか・・・。

その籠の中で見つけたΓ口琴」二種類。

口琴といえばアイヌ民族に伝わる竹製の楽器ムックリを思い起こすが、調べてみると世界各国に存在している楽器だそうだ。

さて、かごの中で見つけた二つの口琴だが、これはどちらもアジアの子どものための図書館活動など様々な活動をしているシャンティ国際ボランティア会が扱っていたフェアトレード商品の中の一つだったと記憶している。(随分前、多分25年以上前の物で今は取り扱いはない)

検索してみると画像の右側のものは、タイの山岳民族アカ族のものらしい。

どちらの竹筒にも装飾が施され、右はそれが染色されている。そして竹筒の中に楽器が入っており赤い紐を引っ張ると中に仕舞えるようになっている。

口琴を出してみた。

もう一つの方には豪華(!?)に2本入っている。

どうやって音を出すのかわからなかったので「口琴入門」というYouTubeを参考に試してみた。

左手で持ち、口にあてて右手で楽器の端を弾くと、おおおっ!ビーンビーン、とかボヨヨ~ンという音が出る。

小さい音なのだが、少しでも音が出ると嬉しいものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする