Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

昼下がり

2012-07-30 00:33:47 | 自然
歩くには全く適さない、真夏の昼下がり。
すれ違う人の姿もなく、川は万緑の中に沈んでいる。
     
土手に咲く百日紅、白い小さなこれはヒメジオン?
 
夏の花々に縁取られた川。
今日は全部が息をひそめてじっと暑さをこらえているような・・・。
  
この時期に木蓮は・・・咲かないよなあ。でも、似てるなあ。など真上から見下ろしている。
 
森の中も花盛り。
そこにはただ蝉の声が 響いているだけ。
(あれ?どこかで似たフレーズを聞いたことが・・・あるような、ないような
  
静かな真夏の昼下がり。
 
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暑さのせい?!

2012-07-27 23:34:11 | 旅気分
ずうううっと毎日毎日暑いです~げんなりです~

今日は初台まで出掛けた帰り、オペラシティの地下入口の「成城石井」でチョコとキャンディの可愛い詰め合わせを見つけた。明日聴きに行くコーラスの演奏会に持って行こうと決め、きれいな緑のリボンをつけてラッピングしてもらった。それを茶色の紙袋に入れてもらってにかにかしながら帰りの途に就いた。
初台から新宿まで京王新線に乗り、そこから西武新宿まで歩き、座りたかったので1台待って次に来た電車に乗りこんだ。
その時点で持ち物は3つ。
そのうち2つは膝の上に置き、くだんの紙袋は座った場所がちょっとした荷物なら乗せられるスペースが真横にある車両の一番端だったのでそこにちょこんと乗せてご機嫌で乗っていった。
所沢までは本読んだりしながら乗っていたのだが、暑さを忘れる快い涼しさに入曽を過ぎたあたりでふいっと睡魔がさし気付けば狭山市。
おおっとあぶなかったぁ!!と表面は取り繕って、心中かなり慌てながら膝の上に乗っていたバッグを握り締めて下車した。耳に聞こえる発車サイン音の「たなばたさま」に乗り過ごさずによかったと胸をなでおろしていた。
この時点で持ち物は2つ。 えっ!
駅のスーパーで牛乳を買って持参の袋に詰めた時になって初めて「あれっ?何か足りない!」と荷物が一つ減っていることに気付いた。遅~いっ!
普段は荷物の数を数えて降りるのに、乗り越しそうになって慌てたから最後の確認作業を怠ったのだ。あ~あ
でもめげてはいられない、とその足で駅の「案内所」に駆け込み事情を説明する。降りてから10分は経っていないから終点であの紙袋は保護されているんじゃないかと淡い期待を込めながら返事がくるのを待つこと暫し。
・・・でも、見つからなかった

「どなたか持って行ってしまったのかしら?」
と言うと
「確かにその物があったのであれば、ですがね・・・」
「えっ?確かに持ってたんですっ!」
と答える私。
この人は疑ってるのかしらん、となんだか嫌な気持ちを胸に抱えながらとぼとぼ帰宅した。

でもやっぱり釈然としないので、終点の本川越駅に11時過ぎていたけれど電話して尋ねてみた。
結果は「ありません」だったけれど、明日のお昼頃には今日の全ての忘れ物が出てくるのでもう一度お尋ね下さいと言ってくれた。また乗客の中にはまれに落し物を警察に届ける方もいるのだとか。
そう言われると、窓のところにちょこんと置かれた小さな茶色の紙袋は、怪しいよなあ~
明日、もう一度確認しよう。ってか、その「確認」を電車を降りる前にするべきであった!!

気分転換。
オペラシティ中庭に立っているジョナサン・ボロフスキー作『シンギングマン(Singing Man)』を上から撮ってみた。
彼は口を開けたり閉めたりしているのだということに、<そうか歌っているのか!>今日初めて気付いた。
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電車はもう秋の装い!?

2012-07-21 23:13:13 | 旅気分
猛暑の後は一転、肌寒い日。
先取りの「秋」の装いの電車に遭遇。しかし、ちと早過ぎる感も無きにしもあらず

東村山駅で見かけた「西武園」行きのラッピング電車。

コスモスの上を飛ぶ赤とんぼ・・・ですか。
夏の盛りに涼を呼ぶ、趣向なのかなあ?
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2つのコンサート:「中世末期の世俗音楽」&「アリアと歌曲の3世紀」のご案内

2012-07-20 00:26:36 | 音楽
この夏に開催されます2つのコンサート、「中世末期の世俗音楽」&「アリアと歌曲の3世紀」のご案内をいたします。

一つ目は8月31日、東京・初台のオペラシティ3F「近江楽堂」で行われます『fumeux à l'automne/中世末期の世俗音楽』。
こちらは毎年恒例となってまいりました愚息の守谷敦がリコーダー&音楽監督を務めます中世音楽のコンサートです。
今年はフランス中世末期の世俗音楽を多く伝えるシャンティ写本からソラージュの作品を中心に楽しい作品をお送りいたします。
            
詳細:クリックで拡大いたします。↓
 
fumeux à l'automne 中世末期の世俗音楽
出演:
歌:阿部早希子
ゴシックハープ:久保田潤子
オルガネット:矢野薫
リコーダー&音楽監督:守谷敦

出演者より~「フランス中世末期の世俗音楽を多く収録するChantilly写本の中から、Solageと彼の同時代人の作品を取り上げます。
中世独特の美しい旋律と、ルネサンス以降のものとはまた一味違ったハーモニーをお楽しみいただければと願っております。」

日時:8月31日(金) 19:00開演 (18:30開場)
会場:近江楽堂(東京オペラシティ3F 京王新線初台駅より徒歩5分)
全自由席:前売3500円 当日4000円

チケット取り扱い:
AM音楽事務所:04-2953-1459(tel&fax)
東京古典楽器センター:03-3952-5515
mail:gandharva.am♪gmail.com
   または、t_bene♪ja2.so-net.ne.jp                                                 
*メールをご利用の方は、♪を@に換え、件名に「8月31日演奏会」とご記入の上、ご送信下さい。

そしてもう一つはスペインから来日初リサイタルを開催いたしますメゾ・ソプラノのミレイア・マルティネス・モレラの演奏会です。
どこかできっと耳にされたことがある後期バロックから近代までのアリアと歌曲をお届けいたします。
ピアノは私、守谷としえです。
           
詳細:クリックで拡大いたします。↓
 
ミレイア・マルティネス・モレラ声楽リサイタル:アリアとオペラの3世紀
出演:
メゾソプラノ:ミレイア・マルティネス・モレラ
ピアノ:守谷としえ

出演者より~「今回は後期バロックの作品から20世紀の作品までを取り上げます。
またプログラムにはスペイン歌曲も取り上げます。スペイン人によるスペイン歌曲の演奏をお楽しみ下さい。」

日時:9月8日(土) 15:00開演 (14:30開場)
会場:汐留ホール(地下鉄大江戸線汐留駅7・8番出口すぐ、ゆりかもめ汐留駅徒歩3分、JR新橋駅烏森口汐留方面徒歩7分)

チケット取り扱い:
AM音楽事務所:tel.04-2953-1459/FAX.04-2953-1459
東京古典楽器センター:03-3952-5515
mail:gandharva.am♪gmail.com
   または、t_bene♪ja2.so-net.ne.jp                                                 
*メールをご利用の方は、♪を@に換え、件名に「9月8日演奏会」とご記入の上、ご送信下さい。

豊かな音楽を皆さまと分かち合える一時となることと思います。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
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トマトとオクラのナムル

2012-07-19 00:16:08 | 食・その周辺
梅雨が明けたと思ったら、早くも始まったこの猛暑
この間TVで冷たい食べ物、ってアイスクリームとか氷とかではなくて冷たいお茶漬け、かつ丼、ラーメン、パスタなど色々紹介しているのを見て「へえぇ!」と吃驚

今日も暑かったので、さっぱりしたものが食べたいと日曜日の朝日新聞に掲載されていた『トマトとオクラのナムル』というのを作ってみました。
もっとも「ナムル」が韓国料理であることは知っていたけれど、正確にはどういう料理を指すのか今一わかってなかった私。
要は野菜をごま油と調味料で和えたもののことをナムルというのね~。

オクラはくったりする位まで塩ゆでし、トマトは一口大に切り胡麻油、塩、ニンニクのすりおろし、すり胡麻と順番に混ぜ合わせて・・・はい出来上がり!!
胡麻の風味とトマトの酸味が利いて夏向きなさっぱりした味の一品となりました
            
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狭山市駅西口地区再開発事業完成記念イベント

2012-07-18 00:18:39 | 音楽
ずっと工事していた狭山市駅西口の再開発事業が完成しその完成記念イベントが『市民交流センター』で開催され、その中の公演に知人が古楽の演奏会の企画で関わっていると友人から知らせがあったので15、16日の公演時間に合わせて聞きに出掛けた。
完成したばかりの中央公民館が3階に入るという『市民交流センター』の中も見られ、1階の『コミュニティホール』も15日の公演はそこで行われるのでどんなホールなのか客席で音響など体験できるまたとない機会となった。
センターの外観、ガラス張りの壁面が特徴的と言えばそうだろうか。全体、明るい感じだ。
1階の一隅にはサンドウィッチの『サブウェイ』が入っていた。
色々な場所に椅子或いはベンチ、またテーブル&椅子が置かれているのでちょっと話し合い、とかちょっと休憩なんていうのにも便利だと思った。
ここはガラスを通して日の光が十分入ってくるので、建物内のどこも明るい感じがする。
 
私が聴きにいった古楽の演奏会は、15日はホールでの20分ほどのプログラムで「ルネサンスの宮廷舞踏と音楽」(画像なし)ホールは音楽ホールというのではなく、いわゆる多目的ホールなのだが、それにしてもどうも音響が相当よくないらしく、それはこの日出演していた団体は全てPAを使用していたことからも伺えた。
16日は「古楽器によるバロック音楽の饗宴」と題する1時間強のもの。こちらは1階のエントランスでの開催だったのだが、吹き抜けで足元も周りも硬い素材で囲まれているためか、ホールに比べると音響はとてもいい。マイク使わずで全然OK!だったし。
出演者は歌(ソプラノ)、チェンバロ、ビオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、バロック・オーボエ+オーボエ・ダ・モーレ、そしてバロック・ダンス。
演奏は楽しめたのだが、曲間に行われた楽器紹介で多く聞かれたフレーズ、「この楽器知ってる方」そして「知ってる方は手を上げて」という言い方は個人的に辟易。小学生の子どもに聞くような質問の仕方はどうなんだろう。なかなか普段目にする機会の少ない楽器を会場に来られた方に知って欲しい、という気持ちはわかるのだけれど・・・トークは難しいですね。
 
2階入口に飾られていた見事な生け花。
たまたまこの花を活けられた方がいらしたのだが、それが何と伴奏でお世話になっている合唱団の団員の方だったのだ。すご~い!!こちらのお花は草月流とのこと。
 
暑い一日の終わりに広がっていたきれいな夕空。
       
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横笛を吹く陶器人形

2012-07-16 00:27:32 | 展覧会・建築・器
収集するつもりはないのだが、気付くと手元に幾つか集まっていたのが焼き物の笛を吹く人形。
最初は子どもの頃、父の出張の土産にもらった、足元にアヒルがいる笛を吹いている少年だった。その首をちょっと傾げてアヒルたちに音を聞かせているような少年とその音を聞いているようなアヒルたちが如何にも可愛くて子どもながらいたく感心したことを今でもはっきり思い出す。
そして学生時代、友人が土産にと仲間に持ってきてくれたのは、それぞれが3cm程の楽器を手にした人形たちだった。その時私がもらったのがまた笛を吹いているものだった。
それから2,3個笛を吹く人形が何となくやってきていたのだが、先だってPukuPukuで見かけたのが横笛を手にした人形だった。
高さ12cm程の小さな笛吹く人。いかにも輸出用に作られました、という感じ、ちょっと色がはげているようなところは60年ちょっと経っている時間の長さを思わせる。

裏を返すとそこには「MADE IN OCCUPIED JAPAN」と印されている。⇒オキュパイド・ジャパン
             
そんな訳で、もう一人笛吹く仲間が増えた。
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ブラック・ブレッド/Pa Negre

2012-07-12 00:10:03 | 映画 は行
                
2010年/スペイン・フランス/113分
原題:Pa Negre
監督:脚本:アウグスティ・ビリャロンガ
原作:エミリ・テシドール
出演:フランセスク・コロメール、マリナ・コマス、ノラ・ナバス、ロジェール・カサマジョール、リュイサ・カステル、マルセ・アラーナガ、マリナ・ガテイル、アリザ・クラウェット、ライア・マルール、アドゥアル・フェルナンデス、セルジ・ロペス

スペイン内戦を終えたばかりのスペイン・カタルーニャを舞台にカタルーニャの森で起きた事件を発端に畢竟、戦争とは何なのか、戦争によって人間はどうなるのか、ということを11歳の少年アンドレウの成長を通して描かれた作品。起きていることは全て彼の視点で描かれる。
小さな一つの村の中に存在する勝ち組と負け組、しかしそれで全てがぱきっと割り切れるほど世界は単純ではないことが直ぐに明らかになる。
政治、思想、社会の仕組みによって家族は翻弄され続ける。何が正義で何が真実なのかということもわからなくなる。信じていたものが次々に覆され、信じていたが故に裏切られた傷を抱くことになるアンドレウは望むと望まないに拘わらず変わらざるをえない。彼の変貌によって、戦争の持つ一つの恐ろしい断面を見ることになる。
原題の『Pa Negre』はカタルーニャ語。作品の中ではカタルーニャ語とスペイン語が使われているが、その使いわけ方、使われる場の違いに内戦がカタルーニヤにもたらした一つの面を見せられた気がした。
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スペイン語を巡るあれこれ

2012-07-11 00:30:27 | 語学
先週水曜日に、丁度1年前にスペインのサンチャゴ・デ・コンポステラから盗まれて行方不明になっていた「カリクストゥス写本(Codex Calixtinus)」を盗んだ犯人が逮捕されたという大ニュースが飛び込んできて大興奮!!カリクストゥス写本(Codex Calixtinus)⇒こちら
犯人は捕まったけれど、写本が無事だったかどうかはその時点ではわからなかったのでどきどきしてたのだけれど、運よく次の日がスペイン語の日だったのできっと詳しいことがわかるに違いないと思い質問してみた。たまたま、NHKのスペイン語ニュースのある曜日を担当している方もいて「知ってる!知ってる!」と大盛り上がりとなった。
先ず、写本は無事でサンチャゴ・デ・コンポステラに戻されるということがわかり、皆でよかったね~
犯行は犯人(犯人は以前大聖堂に勤めていて解雇されたという人物だそうだ)と彼の妻、彼の息子とその嫁と、なんと一家総出でことに及んだとか。なんてえこった!!しかも盗んだのは写本のみならず他の宝物とかお金とかとにかくどっさり盗んだんだそうだ。しかしすごい大荷物だっただろうなあ!!
そこで疑問に思うのは、一体、大聖堂の警備体制はどうなってたのだろうということ。まあそういうことがやすやすと出来てしまうような大聖堂の警備だったんでしょう。てか、それが一番問題なんじゃなかろうか。
その後は、スペインの警察と日本の警察の違いなど色々話題は発展してなかなか面白い一日となった。交番で道を尋ねたらそこは遠いからタクシーで、と言われた話には一同爆笑

ところで、思うように語彙が増えないのが悩みの種である私のスペイン語なのだけれど、同じクラスの方がとにかく色々読むことだと前から言ってくれているのでちょこちょこ読むことを心がけている。ということで先日、スペイン語の子どもの本専門ネット書店『ミランフ洋書店』に注文していたのがこちら↓
                   
ガウディ自身が、ゴヤ自身が本人についてその生涯、作品についてを語る形の本で、子ども向けとは書いてあるけれど、とても丁寧に解説されイラスト・写真もきれいで読み応えがある。しかも本文の後はクイズで楽しめるようになっている上に、年譜、作品の見られる地図(ガウディ)・作品の見られる美術館(ゴヤ)付き!!
この週にはカタルーニャ州サバデイにある広場でのフラッシュモブのことを知ったり、またPa Negreも観たし、なんだかとてもスペイン語な一週間だった。
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音楽って素晴らしい!!

2012-07-06 00:23:06 | 音楽
2012年5月19日午後6時、スペインのカタルーニャ州サバデイにある広場でのサプライズ演奏のフラッシュモブ。
サバデイ銀行の130周年記念のイベントだそうですが、素晴らしい!!
特にこの場、この時間に居合わせ、集った演奏者・観衆全ての人々の表情が印象に残りました。


このyoutubeの画像はフルスクリーンモードで見てもきれいです。
ついでに、この映像に付けられていた文章をペーストしてみました。(英・西)
<On the 130th anniversary of the founding of Banco Sabadell we wanted to pay homage to our city by means of the campaign "Som Sabadell" (We are Sabadell) . This is the flashmob that we arranged as a final culmination with the participation of 100 people from the Vallès Symphony Orchestra, the Lieder, Amics de l'Òpera and Coral Belles Arts choirs.

En el 130º aniversario de la creación de Banco Sabadell hemos querido rendir un homenaje a nuestra ciudad con la campaña "Som Sabadell". Esta es la flashmob que realizamos como colofón final con la participación de más de 100 personas de la Orquestra Simfònica del Vallès y los coros Lieder y Amics de l'Òpera y la Coral Belles Arts.>
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フンフルトゥ/Huun Huur Tu

2012-07-03 23:10:19 | 音楽
先月6月は、6月水無月、歌の月、みたいな月だった。合唱祭、歌の伴奏があり楽器にかじりつきつつ、また12,3世紀のスペインの歌、17世紀のモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」などなど歌をどっぷり聴けた6月だった。その最後に「フンフルトゥ/Huun Huur Tu」の武蔵野市民文化会館での公演を聴いた。

武蔵野での昨年度の公演演目は私にとって「これ」というものが少なかったので会員の更新をしなかったのだが、今年度はそれとは打って変わって「これは!」な公演が企画されているという皮肉。会員になってたら元は取ってたのに、とついケチくさいことを呟いてしまう。しかし、武蔵野は会員も非会員も発売日は同じでPCも同様に使えるのがいいところだ。

で、この時初めて聴いた「フンフルトゥ/Huun Huur Tu」はロシア連邦のトゥバ共和国の産んだ世界的音楽グループとの紹介だが、とにかく彼らの喉歌フーメイを聴きたかったのだ。フーメイという言葉を知るまではモンゴルのホーミーしか知らなかったが、(しかもそれも映像でしか聴いたことがなかったのが)ライブで聴けるというので勇んで出掛けた。
この喉歌、彼らはスグット・フーメイ・カルクラーの3種類を使い様々な音楽を聞かせてくれた。等々力さんという方が的確で興味深い解説を随所に加えて下さったのもたいそうよかった。どういう方かは存じ上げないのだが深く彼らの音楽に共感し関わっていらっしゃる方のようだった。
コンサートは先ず「祈祷」から始まり、これはまさに祈りを捧げる曲で朗々とお経が響く。音楽の根源、源にある祈りを再確認して思わず背筋がしゃんとする。舞台のホリゾントがばあっと広がり、無限の空間が広がっているように感じられた。
様々な曲が聴かれるが、それらは全て彼らのお国の自然と深く結び付き、またそれを感じさせ想像させる。草原に木霊する鳥の声のようなホーメイ、それを聴いていると、どうしてもこの自然を音楽で表したいという思いが多様な喉声を生んだのではなかろうかなどと思ってしまう。
人の声の多様性と、可能性をつくづく思い知らされた演奏会だった。

youtubeにあったフンフルトゥ/Huun Huur Tu。これは演奏会でも最初のプログラムに演奏された「祈祷」:今回のメンバーと左端の奏者が異なっていますが。

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