Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

「貴婦人と一角獣」展@国立新美術館

2013-04-26 15:18:44 | 展覧会・建築・器
             
会期:2013年4月24日(水)~7月15日(月・祝)
   毎週火曜日休館(ただし4月30日は開館) 開館時間 10:00~18:00 金曜日は20:00まで
   入場は閉館の30分前まで。
会場:国立新美術館 企画展示室2E

フランス国立クリュニー中世美術館の至宝《貴婦人と一角獣》は、西暦1500年頃の制作とされる6面の連作タピスリーです。19世紀の作家プロスペル・メリメやジョルジュ・サンドが言及したことで、一躍有名になりました。
千花文様(ミルフルール)が目にも鮮やかな大作のうち5面は、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表わしていますが、残る1面「我が唯一の望み」が何を意味するかについては、“愛”“知性”“結婚”など諸説あり、いまだ謎に包まれています。
本作がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけ、1974年のことで、アメリカのメトロポリタン美術館でした。 本展は、この中世ヨーロッパ美術の最高傑作の誉れ高い《貴婦人と一角獣》連作の6面すべてを日本で初めて公開するもので、タピスリーに描かれた貴婦人や動 植物などのモティーフを、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどで読みといていきます。
クリュニー中世美術館の珠玉のコレクションから厳選された約40点を通して、中世ヨーロッパに花開いた華麗で典雅な美の世界を紹介します。 ~チラシより

国立新美術館で開催されている「貴婦人と一角獣」展に行って来た。今年、私の中でこの展覧会は絶対に見逃せない展覧会なのだ。会期は7月15日までと、まだあるのだがGWに入ると激混みするだろうし、まだまだと思っているとあっという間に会期終了間際になっていて、そうなるとまたまた激混みするだろうな・・・と。何しろこのタピスリーが国外に出るのは何と2回目で日本初、次回があるかどうか・・・。
最初の会場にタピスリーが「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」そして「我が唯一の望み」と6枚が展示されていたのだけれど、その色の鮮やかなこと、その文様の細かさ、タピスリー自体の大きさに目を奪われた。下絵を描いた画家とそれを織り上げた工芸の技術とが一つの画面、いやそこにある一人一人、一つ一つの花、動物そして道具類全てに結集され、それが一つの作品を芸術たらしめている、という思いに打たれくらくらすると同時にそれがどこから来るのかわからないが非常な朗らかさとを感じていた。
人出はあったけれどゆったり眺められたので、近くから、また離れたところから、そして会場の真ん中あたりに立ってぐるっとタピスリーを眺めたりすることもできた。これだけの作品が当時の美しさのまま残され、それを目の前に見ることが出来る喜びに満たされた。
また次の会場にはクリュニー中世美術館のその他の貴重なコレクションが展示され、充実した展覧会だった。会期中にまた機会を作って訪れたい。
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あれ?みどり!

2013-04-22 00:37:50 | 旅気分

日暮里駅で山手線を待っていたら、ホームに滑り込んできた最近ではとんと見かけなくなった「みどりの山手線」。
携帯であわてて撮ったのでちょっと色が冴えないのですが、実際はもっときれいな「みどり」です。
この電車はJR東日本が走らせている山手線に車体側面全体を緑色にラッピングした「みどりの山手線ラッピングトレイン」なんですね!よく見ると「みどりの山手線・50年記念」と書かれてます。

ところで↓は5年ほど前にJR奈良線で見かけた車両です。
東京でお馴染だった「みどりの山手線」がここ奈良で元気に走っているとは!!といたく感激して携帯で撮っていたものです。
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牧野邦夫―写実の精髄―展@練馬区立美術館

2013-04-20 23:04:01 | 展覧会・建築・器
          
練馬区立美術館(西武池袋線「中村橋」)で開催中の『牧野邦夫―写実の精髄―展』に行って来ました。
*牧野邦夫(1925~86年)は、大正末に東京に生まれ、1948年に東京美術学校油画科を卒業しますが、戦後の激動期に次々に起こった美術界の新たな潮流に流されることなく、まして団体に属して名利を求めることなどからは遠く身を置いて、ひたすら自己の信ずる絵画世界を追求し続けた画家です。~チラシより

会期:平成25年4月14日(日曜)から6月2日(日曜)
休館日:月曜日(ただし4月29日(月曜・祝)、5月6日(月曜・祝)は開館、翌日休館)
開館時間:午前10時から午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料:一般500円、高・大学生および65~74歳300円、中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)

練馬区立美術館を訪れたのは「磯江毅=グスタボ・イソエ マドリード・リアリズムの異才」展以来2年振り。
なかなか約120点もの彼の作品が一堂に会して鑑賞できる機会はそうはない、とのことで勇躍出掛けたのですが、とにかくその作品に圧倒され、凄い!こんな画家が日本にいたんだ!と感動しました。そして牧野邦夫という名前さえそれまで知らなかった画家を知ることができた喜びを噛みしめてました。
彼の時代順に作品が展示されているので、彼の画業の積み重なり方そして変遷がよくわかり興味深かったです。彼の技術と絵画に対する一途な思いと想像力にとにかく圧倒されっぱなしの展覧会でした。素晴らしかったです。
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サロン・コンサートにて

2013-04-17 00:38:59 | 音楽会
先日は年に1~2回定期的に『女声コーラスふじみ』がうかがっているグループ・ホームでのサロン・コンサートでした。
当たり前の事ですが、プログラムをどう組み立てるか、何を選曲するのかということは、その音楽会の成功の鍵を握る大きな要素の一つであるということを改めて思いました。
歌について思う時、特にこうしたグループ・ホームにお邪魔する時には殊に強く、昔ラジオから流れてきた中西龍アナウンサーの「歌に思い出が寄り添い 思い出は歌に語りかけ そのようにして歳月は静かに流れて行きます」というラジオ番組の冒頭のナレーションを思い出します。
聴いてよかったと感じていただけること、そしてグループ・ホームという場所柄聴いてくださる方々の年齢も考え若かった頃に聴いたであろう懐かしい歌、そして年齢に関係なく素敵な歌を聴いていただきたいものだと、そして一緒にその場にいる喜びを分かち合いたいものだと。
コンサートは「花」(春のうららの隅田川~♪)から始まり、カンツォーネ何曲か、そして信長さんの編曲による「港町十三番地」(この編曲、素敵です)、そして続いての歌の後に一緒に歌う曲が何曲か。歌詞はホームの方で用意してお客様に配布され懐かしい(であろう)曲を皆で楽しく歌いました。そして指揮者のテノールのソロがあり、最後のステージは合唱団が松任谷由実の「春よ、来い」そしてよくTVで流れている「花は咲く」でした。最後にお客様のアンコールに応えて指揮者が「初恋」を歌って盛況のうちに幕を下ろすことができました。

帰宅しましたら去年植えていたチューリップが揃って咲いてました。これは「東日本大震災の復興のためのチューリップの球根なの」と友人から頂いたものなので、それがこうしてみんな咲いたのがほんとに嬉しい。
「花は、花は、花は咲く~♪」
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kindleメモ(続・備忘録)

2013-04-16 21:00:48 | 日々の雑感・近況
何だかんだと便利にしかし模索しつつ使っているタブレット、kindle fire HD。
1台目から2台目に取り換えてもらった時にクラウドに入っていたものは直ぐに2台目に移せたのだけれど、それ以外のものはまた入れ直さなくてはならなくて結構いらっとさせられました。
今まで、メール添付でファイルを送る、USBでファイルを送るという2通りは使っていたのだけれど、今回は無料で5GBのクラウドが使えるというAmazon Cloud Driveを使ってファイルをPCからアップロードしてkindleでダウンロードする、というのを試してみました。
USBで送るのは時間がかからず楽なのだけれど、バックアップをとっておくところとしてAmazon Cloudを使ってみたかったのです。
Amazon Cloud DriveはPCに入れてあったので、それを使ってみるだけ・・・操作は簡単!
しかし、何でこんなにアップロードに時間がかかるの?!と思うくらい時間がかかりました~
画像を送ったのですが、150MBで約25分、210MBで約40分、300MBで約50分・・・ざっとこんな感じ。
アップロードしてからクラウドの中ファイルを整理したのですが、これはヘルプを参照して直ぐにできました。
ドキュメント、ビデオ、写真など同じ方法でできるようです。音楽はどうなんだろう?
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愛、アムール

2013-04-12 23:59:47 | 映画 あ行
            
2012年/フランス・ドイツ・オーストリア/127分
原題:Amour
監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リバ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー、ウィリアム・シメル
ストーリー:パリの高級アパルトマンで悠々自適の老後を送る音楽家の夫婦、ジョルジュとアンヌ。ところがある朝、アンヌが突然の発作に見舞われ、夫婦の穏やかな日々は終わりを迎える。検査の結果、病気が発覚したアンヌは手術の失敗で半身に麻痺が残る事態に。“二度と病院には戻りたくない”とのアンヌの願いを聞き入れ、ジョルジュは自宅での介護を決意する。自らも老いた身でありながら、これまで通りの生活を貫こうとする妻を献身的に支えていくジョルジュだったが…。~allcinemaより

観たいと思っていたのだけれど上映館が意外に少ない気がするこの作品、なんとかバウスシアターで観ることができた。
最初の音楽会場での華やかな雰囲気から淡々としかし現実的に残酷にジョルジュとアンヌの否応なく変化していく日々が綴られる。ピアノの音以外の無駄な音が一切排除されていて、どこか「しん」とした印象なのだが、それが作品の進行とともに観ている側に重くのしかかってくる。これも一つの現実、だけど現実はもっと過酷だと告げられているような、突き放された残酷さとある種の意地悪さを感じて辛くなる。題名である「愛」は、「愛とは?」という問いかけなのだろうか。
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青の世界

2013-04-08 21:34:31 | 自然

強風の日。
雲は吹き飛ばされて、ずうっと青空が広がっていた。
川の水は空の色を映し、一面の青の世界。
向うに真っ白な裾を引く富士山。

おぉ~ぃ、おぉ~ぃ
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ニッポンの、みせものやさん

2013-04-06 22:45:06 | 映画 な行
            
2012年/日本/90分
監督:奥谷洋一郎
出演:大寅興行社のみなさん、大野裕子、西村太吉、西村みよこ、斎藤宗雄
協力:大寅興行社、松坂屋興行社、ワールドオートバイサーカス、カルロス山崎、小池陽子、戸次和歌子、森浩二、門伝仁志、佐藤真、筒井武文、山上徹二郎
撮影・録音:江波戸遊土、遠藤協、奥谷洋一郎、早崎紘平、渡辺賢一
ストーリー:2010年以降唯一の見世物小屋となっている大寅興行社のメンバーたちは津々浦々を回り、旅をし続けるという暮らしを送っている。目的地に到着すると総出で荷物をトラックから運び出し、仮設小屋を組み立て始める。夜のとばりが降りると派手な看板が光を放ち、客寄せの口上が場を盛り上げ、明かりがともった小屋では太夫と呼ばれる出演者たちが出番を待っている。~「シネマトゥデイ」より

川越スカラ座でこのドキュメンタリを観るというのもまた雰囲気がよくて・・・ってどういう雰囲気なんだ
実際には一度も入ったことのない見世物小屋、でもそこで一体何が見られたのかということには興味津々だった。
宮沢賢治の『祭りの晩』で亮二が入った見世物小屋を想像するのがせいぜいで、あとは呼び込みの口上をはるかな記憶にたどるくらいだったのだが、ここで最盛期には300軒ほどあった見世物小屋の最後の一軒『大寅興行社』のドキュメンタリが見られるというのでわくわく出掛けたのである。
「お代は見てのお帰り~」と言う通り、お客は先ず小屋に入って見物しそして出ていく時にお代を払っていく。そこで見られる太夫さんの芸には度肝を抜かれた。「ひょえ~、す、すごい~」
フィルムは大寅興行社を10年かけて追いかけたその貴重な記録である。近い将来、もう見られなくなるかもしれないという危機感と、そこに確かに息づきそしてまた同時に失われようとしている一つの文化の記録と記憶に胸が熱くなりそして締め付けられる

*見世物小屋(みせものごや)とは
好奇心をそそり驚かせるもの(珍品、奇獣、曲芸など)を見せる小屋。
室町時代に始まり、歌舞伎や人形浄瑠璃とともに京都の四条河原をにぎあわせた。江戸時代に、江戸を中心に隆盛した大衆文化のひとつとして発達した。現代でいうところの、サーカス・美術館・動物園・お化け屋敷・芸能パフォーマンスなどに匹敵するような種々雑多の意義を内包していたといえる。
全盛期の江戸後期には全国で300軒もあったが、1950年代末には48軒、1980年代後半には7軒と減少し、1990年代には4軒、2010年以降は大寅興行社1軒のみとなっている。~UPLINKより


映画『ニッポンの、みせものやさん』予告編

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桜2013@稲荷山公園界隈

2013-04-04 00:06:12 | 自然
今日はたいそうな風と雨で寒い日でした。
先日の晴れた日に満開の桜の写真を撮っておいて、ほんとよかった

桜が咲くのは早かったけれど、それから寒くて天気の悪い日が多い今年。

やはり、晴れた空のもとで眺めたい。

開花が早過ぎて、恒例の提灯も灯りもない公園。

なんとなくのどかな一日。

どこもかしこも薄ピンクの桜・・・

桜・・・

桜・・・。
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