Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

石垣出現!

2009-05-31 00:03:23 | 日々の雑感・近況
今まで見慣れていた建物が最近その建て替えのために取り壊されて、全く違う風景が出現。
今まで屋根の向こうにちらりと見えていた緑が全て姿を現し、しかもその緑の向こうに道路側からは全く見えなかった古い米軍ハウスを発見。
            
しかし、何より驚いたのは二段の「石垣」の存在。とにかく今まではこの石垣の手前には大きな建物があったので、まさかその向こうにこんなきりっとした美しい石垣があったとは・・・!!

この新たに目の前に出現した石垣を眺めながら、日常にある「見えているもの」と「見えているもの」の向こうにあるために「見えなかった」存在のいかに多いことかを何だかしみじみ思ってしまいました。
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手紙~拝啓 十五の君へ~

2009-05-28 00:06:08 | 音楽
2008年の「NHK全国学校音楽コンクール」の中学校の部の課題曲であった『手紙~拝啓 十五の君へ~』(作詩・作曲:アンジェラ・アキ)。

コンクールの課題曲と言う枠を軽々飛び越えて様々なところで耳にします。最近、伴奏に伺っている合唱団でも団員の方から「歌いたい~♪」の声が上がり私の元にも楽譜が届けられました。
先ずはこの曲をとにかく知って歌いたい、ということで合唱譜ではなく独唱用の譜面。ぱっと見て、これはとっても音域的に低い!!アルトさん、大喜び私も声域はアルト、で欣喜雀躍~♪
手元の譜面は変イ長調なので出だしは「一点ハ」(いわゆる中央のド)、アンジェラさんが歌うと、ほんとにきらきらとして伸びやかに聞こえるのだけれど、実際には相当低いところで歌ってるのですねぇ~♪
伴奏している曲は基本、歌ってみることにしているので歌ってみたのですが・・・音楽は無論のこと、その詩に深く打たれました。中学生が共感すると言うのは、勿論とてもよくわかるのですが、年を経た今、この詩を読んでいるとあの頃、思春期とひとくくりで呼ばれるあの頃のことが鮮やかに胸によみがえってきて自分でも吃驚してしまってました。まさに自分に置き換えて、その頃未来であった現在の自分が、過去と今とを振り返りつつ読んでました・・・

ヴィニシウス」の時にも感じた音楽と詩との深い結びつきについて今また考える機会を与えられたことの意味を改めて思ってます。そしてそれはまた、歌詞がある・なしではなく、ね。
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♪音楽会のお知らせ♪

2009-05-27 23:20:06 | 音楽会
気付けば梅雨の季節がもうそこまでやってくる候となりました。そんなうっとおしい気候を吹き飛ばす音楽会が開催されます。お時間、ご興味おありでしたら爽やかな風、また熱い風に吹かれにお出かけになりませんか。

『第54回埼玉県合唱祭』
6月6日(土)埼玉会館
6月7日(日)埼玉会館
6月13日(土)さいたま市文化センター
6月14日(日)さいたま市文化センター
6月21日(日)熊谷文化創造館

私が伴奏しております「所沢ねむの会」は6月13日(土)さいたま市文化センター、第1部の3番に登場いたします。
曲目:女声合唱組曲『二度とない人生だから』より、「つゆのごとくに」「二度とない人生だから」(作曲:鈴木憲夫/作詩:坂村真民)
合唱:所沢ねむの会
指揮:奥村さゆり
ピアノ:守谷としえ

NHK八王子やさしい声楽 発表会
日時:6月25日(木)開演詳細未定
会場:八王子市クリエイトホール
出演:NHK八王子やさしい声楽 受講生の方々
指導:酒向佳子
ピアノ:守谷としえ
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花、さまざま~

2009-05-23 00:22:45 | 自然
さまざまな花が咲き乱れるこの季節。ついついきょろきょろしながら歩いてしまう。ああ、楽しい~ああ、嬉しい~
バス通りに面して置かれているコンクリートの小さな池で、夢見るような睡蓮の花がぽかっと開いていた。蕾を見かけたのが2、3日前だったっけ。ここだけ別世界が広がって・・・。

未だにあやめとかきつばたの違いがわからないのだけれど、でもいいや、「美しい」に理由はいらない。
  

信号待ちをしている足元に一群れのカモミールが・・・美味そう~風にほわほわ揺れていた。そして、右の青い花は何という名前なのだろう?⇒『ブルースター』というのだそうです。mokaさまが教えてくださいました。ありがとう~
    
美しいなぁ~。しんとなった心全部で思っていた。
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インドネシア料理@渋谷

2009-05-21 00:49:43 | 食・その周辺
先日久しぶりに友人と『ヴィニシウス』を観た後、渋谷駅南口からとことこ歩いたところにあるインドネシア料理店「モンキーフォレスト」で食事をしました。初めて行ったお店でしたが、渋谷の喧騒からちょっと離れたところにあって、店内も落ち着いた雰囲気。ゆっくり話をしながら、食事を楽しむことができました。
インドネシア料理というとその辛さを先ず想像してしまうのですが、ただ辛いだけじゃなく甘くて塩気があってそこに香草が利いて、と複雑な美味しさ~そして、あのエビせんべい(!?)、ねっ!
エビせんべいを割りながら野菜と混ぜて食べるサラダ。ソースはピーナツが利いてました。そして、インドネシアの春巻き、中身が複雑。付け合せのきゅうりもきれいでした。

二人分ずつ皿に乗って料理が出てきます。地鶏と羊肉の串焼き、羊肉は生の玉ねぎとほんっと、合いますなぁ~。そして、ココナッツと辛味を利かせたカレー。

そしてこれもインドネシア料理の定番、ミーゴレン!もうお腹一杯~ と、そこにインドネシア・コーヒー。砂糖とミルクを入れかき混ぜてからしばらく置き、上澄みだけ飲んでね、と店員さんが説明してくれます。デザートはアイスクリームだったのですが、これが全くけちけちしてないの!!バニラアイスクリームに3つのフリッター付き。2つはバナナでもう一つはパイナップル。冷たいアイスクリームに、熱々のフリッター~

味のハーモニーをお腹一杯楽しみつつ、話に興じたこの日でした。
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ヴィニシウス ~愛とボサノヴァの日々~

2009-05-18 23:14:27 | 映画 あ行
                 
2005年/ブラジル/122分
監督:ミゲル・ファリア・Jr
出演:ヴィニシウス・ヂ・モライス、スザーナ・デ・モライス、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、バーデン・パウエル 、カエターノ・ヴェローゾ、カルロス・リラ、シコ・ブアルキ、エドゥ・ロボ 、フランシス・ハイミ、ジルベルト・ジル、マリア・ベターニア、ミウーシャ、トッキーニョ

ストーリー:20世紀はじめ、ブラジル・リオデジャネイロの中流階級の家庭に生まれたヴィニシウス・ヂ・モライスは、外交官の職を得ながらブラジルを代表する詩人として活躍していた。ボサノバの生みの親としての顔を持つ彼は、自宅を若いアーティストに開放。同時代を生きたアーティストたちが、その当時の様子を語る。(シネマトゥデイ)

ディス・イズ・ボサノヴァ』がBOSSA NOVAとは、ということを明らかにしてくれた作品だったのだけれど、この作品は「ブラジル音楽史上最も偉大な作詞家」(チラシより)であるヴィニシウス・ヂ・モライスに光をあてることでBOSSA NOVAにおける音楽と詩との深い関係を浮き上がらせてくれる。

全編に流れるBOSSA NOVA、貴重なフィルムの中で語り歌う映像、ヴィニシウスをよく知り、ああ彼を愛していたんだなぁという事がこちらにひしひしと伝わってくる人々のインタビュー、作品の中で進行する舞台劇が組み合わされその中からヴィニシウスが活き活きとよみがえる~
彼がどんな人物なのかという知識なく見たのだが、その型破りな人生と人物像にある意味呆気にとられた。観終わってあの時代だから生まれえた人物だったのかもね~、などと一緒に行った友人としきりに感じ入って話し込んでいた。
あれだけ愛し、愛されて生き抜いたという、そのことに感動するのだ。あんまり可笑しくてげらげら笑っちゃったりもしながら、同時に彼の詩人としての凄さをまざまざと感じていた。彼の詩とともにあったBOSSA NOVA、その音楽と詩との深い結びつきを改めて知ることができたことで、これからの聴き方に変化があることを予感している。
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まどのそとの

2009-05-13 00:03:35 | 自然
まどのそとのそのまたむこう』はお気に入りのモーリス・センダックの絵本なんだけど、この季節、道の向こうの「まどのそとのそのまたむこう」には芳しい香りが満ち満ちている。まさに借景ならぬ借香か!!爽やかで秘めやかで上品、甘すぎず、その香りはいつまでもずうっと嗅いでいたくなる。その香りをかいでいるとふうっと音楽を感じるの。

そんな香りの主は・・・大きな一本の木に咲くこちらの花々。
         
惜しげもなくその香りをあたりに漂わせているこの木。上方に丸い黄色の実が見えるでしょう?
そう、夏みかん!今その花の咲く季節なんです。ああ、香りを届けられたらなぁ~。
           
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マカロン@狭山

2009-05-10 00:21:02 | 食・その周辺
西武新宿線、狭山市駅近くにその前を通るたびに何となく気になっていたケーキ屋さんがある。普段、甘い物に執着はないのだが、この日は何となく、というか踏切が閉まっていたし、つい入ってみた。歯医者の治療の帰り道だったというのもあるかなぁぁぁ・・・!!

その気になっていた店の名前は『パティシエ・ハル・ヨコヤマ』小さなお店なのだけれど、ウィンドウからのぞいた店内はいかにも可愛らしく清潔な感じ。
ケースに並べられたお菓子をしばらく眺めた末に色々な色の並ぶマカロンのうちから2個(カシスと名前を忘れた一個)を選んだ。
            
ほんのり甘酸っぱくて中にクリームが入っているマカロン、とっても美味しかった~(しかし、何で同系色のものを選んじゃったんだろ・・・あんなに色とりどり並んでたのに)
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井の頭公園、晩春

2009-05-09 00:31:31 | 旅気分
一日、降ったり止んだりして空は曇天だったけれど、夕方になってようやくぱあっと日が射して、噴水の水も若葉の緑も輝いた日。去年の以来、久しぶりに井の頭公園に寄ってみた。
           
井の頭弁財天の鮮やかな朱色と周囲の緑が水面に映ってきれい。もう閉門していたけれど、外から弁天様にご挨拶~!

去年、初めてここに足を踏み入れた時に見たのは冬に向かって色付く木々の葉だったが、今はもうただただ輝く緑一色、あおあおした葉が生い茂る木々の眩しさ。

どこかに続く一本の大きな木が一番上にある階段、そして林の中にひっそり座っている一匹の猫さん。カメラを向けたらちゃんとポーズをとってくれました。
      
帰りの電車の中でふと外を見たら虹が出ているのに気付いた。虹の足元しか見えなかったのだけれど、いかにもしゃんとしたその足元に宮澤賢治の短い詩「報告」を思い出していた。
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朗読者

2009-05-08 00:14:18 | 
           
先日、池袋のジュンク堂で本を探していたついでに文庫本を一冊買った。帯に「愛を読む人」の原作とあるベルンハルト シュリンク/松永美穂訳の『朗読者
この本の著者のベルンハルト シュリンクの作品は『逃げてゆく愛に続いて2冊目。「逃げてゆく愛」が短編集だったのでこの「朗読者」もそうかと思ったらこれは長編、といっても247ページという長さ。しかし、内容はその何倍も何十倍もあるかのように感じさせる。
全体は3部構成になっていてハンナと主人公ミヒャエルの出会いと別れ、裁判所での再会、朗読の再開と別れといったらよいのだろうか、時間の流れに沿って話は展開する。戦争犯罪をあくまで徹底的に検証していく姿勢と、国家が犯した罪とそれを個人のレベルに置き換えて断罪していくことと・・・。戦後何年経とうと、過ちを正して行こうとする国としての姿勢、そして国を構成する一人一人の個人とは・・・。重くて深い。
ところでこの題名「朗読者」だが、訳者あとがきを読むと、ドイツ語原題の「Der Vorleser」は男性単数形であり、明らかに主人公ミヒャエルのことを指しているという指摘があり、性の区別のない日本語の「朗読者」英語の「The Reader」との違いを興味深く思った。
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グラン・トリノ

2009-05-06 23:24:03 | 映画 か行
              
2008年/アメリカ/117分
原題:GRAN TORINO
監督・製作:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ビー・バン、アーニー・ハー、クリストファー・カーリー、コリー・ハードリクト、ブライアン・ヘーリー

あらすじ:妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく。(シネマトゥデイ)

ミスティック・リバー以来、久々に観たクリント・イーストウッド監督の作品。ミスティック・リバーが作品の良し悪しではなく、内容が重過ぎてそれ以降の彼の監督作品は全然観てこなかった。しかし、グラン・トリノ直前のチェンジリングは見逃しても、これは是非とも観ておこうと予告編を観た時から決めていた。何てったって、クリント・イーストウッド主演作だ!!
その期待は裏切られることなく、しかもその先に待っていたラストは衝撃だった。頑固で人の言うことには耳を貸さず心を許さず、口を開けば差別的な言葉の洪水状態の老人コワルスキー。その言動に最初は戸惑うのだが、その言動の裏にある彼の心に抱える傷を知ることで、呆気にとられるほどの差別的言葉に滲む思いを知ることになる。
作品全体に流れる温かで大らかな愛とユーモアに笑いと涙を禁じ得ず、そしてともすれば悲観的、絶望の淵に沈みそうになる未来に対して希望の光を感じて胸がぎゅっとなるのだ。
どの登場人物も忘れがたい印象を残すのだが、やはり特にコワルスキー、隣家のモン族の少年タオとその姉のスーとのやり取り、そして犬のデイジーの忠実さが強く心に残る。

モン族については少数山岳民族で独特の刺繍シャンティ国際ボランティア会)を思い出すだけだったのだが、ベトナム戦争との関わりのことなどこの作品の中で初めて知ることができた。     
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月桂樹の花

2009-05-02 00:38:57 | 自然
今年も鉢植えの小さな月桂樹の木に、白く透き通った花が付きました!!
ああ、うれしい~

その葉は香り高いけれど、花の香りは殆ど感じません。そのそっとした小ささと言い、控えめな印象の花です。
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半生菓子

2009-05-01 00:25:19 | 食・その周辺
           

「ここの半生菓子大好きなの~和菓子だけれど日持ちするのよ」といただいた東京・日本橋の老舗和菓子店「長門」のお菓子。

皿に出してつくづく眺めるに・・・ほんとに何て繊細で美しいんでしょう~!!口に入れると、これがまた美味しかった~!!それぞれの形が違うように、味も食感も違っていて楽しい。

で、あまり美味しかったので出たついでに東京駅・八重洲北口から徒歩3分弱ほどのところにあるこの「長門」に寄って一箱買ってみました。可愛らしい千代紙の小さな箱(絵柄は選べます)入り。何となく華やかなのが気に入って御所車の模様の箱を選びました。蓋を開けると季節の花も入って目にも美味しい半生菓子の詰め合わせです。
           
ところで「半生菓子」という言葉が気になって、その種類について調べてみると『水分を30%以上含むものは生菓子、水分が10~30%のものは半生菓子、水分が10%以下のものが干菓子とされます』とのこと。なるほど~
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