Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

音楽の捧げ物

2005-08-20 00:20:30 | 音楽
音楽を聞くと心が温かくなったり或はざわめいたり、ある光景や風景がフラッシュ・バックしたりということはよくあることで、そのことで私は改めて音楽の持つ力を感じ、音楽に対する思いが一層深まる気がする。

幾つかあるそういった曲の一つにJ.S.バッハの「音楽の捧げ物」がある。バッハの作品の中でも殊に好きなものの一つである

初めてこの曲を意識したのはあるFM番組のテーマ音楽として流れていたのを聴いた時。(番組の題名は忘れてしまったが・・・)その時、私は受験の只中で高校の先輩の下宿にお世話になっていたのだが、そこではラジオのスイッチを入れるといつもFM放送が流れていた。緊張と心細さの中にいた私が流れてくる第一曲目の3声のリチェルカーレを耳にした時に・・・そういったことを全て超越し、遥か高みを垣間見せてくれる圧倒的な「音楽」の存在を感じ、また同時にその音楽によって深い慰めを得たのである。
この曲を聴く度にその感動はいつも新鮮に甦り、その後、レコードと共にスコアを買い求めそれを手によく聴いた。

こうして聴く側ばかりだったのが、なんとっ今度その中のトリオ・ソナタを合わせようという話があった。当然、二つ返事で引き受けて・・今、苦労シテマス!
弾いてみて、またまたこの曲に対する思いが深まると共に、その難しさも同時に感じている。やっぱり、すごい曲弾ける事がほんとにありがたいと、感謝して曲に向っている。
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