Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

それでも恋するバルセロナ

2009-06-30 00:35:54 | 映画 さ行
           
2008年/アメリカ・スペイン/96分
原題:VICKY CRISTINA BARCELONA
監督:ウディ・アレン
出演:ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、スカーレット・ヨハンソン、パトリシア・クラークソン、ケヴィン・ダン、レベッカ・ホール、クリス・メッシーナ

楽しみにその公開を待っていたこの作品、近所のシネコン上映でよかったぁ~!
ウッディ・アレンの作品では彼がもうこれでもか!というほどぺらぺらしゃべりまくるシーンが私には印象的なのだけれど、ここでは彼の登場シーンはなく・・・その代わりのように、ナレーションが多用されて、それが登場人物のように喋りまくる!!それを面白い、と取るかどうかで受け止める印象が分かれる気がします。
話の展開は早く、あれよあれよという間にみんなが泥沼の中。でも、観光客はその場を離れることで泥沼を脱することができるわけだし、まあめでたし、めでたし・・・わかりやすく、どろどろでもあくまで軽く~。そしてバルセロナという街の美しさに魅了されました。
これは案外好みが分かれる作品かも・・・

ところで、最近バルセロナには空港新ターミナルが開港したんですね~!!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガブリエル・リプキン

2009-06-29 23:55:24 | 音楽
かなり前に友人からこのチェリストの演奏会を逃す手はない!!と薦められていたガブリエル・リプキン。わくわくしながら先日、三鷹で聴いた。
          
チェロ:ガブリエル・リプキン
ピアノ:ロマン・ザスラフスキー
曲目:シューマン/5つの民謡風の小品集op.102、ストラヴィンスキー/イタリア組曲、フランク/ソナタ、

チェロの豊かな音によって紡ぎだされる詩情に満ちた音楽に浸る喜び。ロマンチックで瑞々しく、官能的でしかもエネルギッシュ。
リプキンのチェロを抱きかかえて一体化しているようなその姿を見て、弦楽器、また管楽器奏者とその奏する楽器との距離の近さ、また対照的に鍵盤奏者の楽器との間の物理的な距離を思い何だか羨ましいような眩しいような、そんな気持ちで舞台を眺めていた。あんな風に自分が奏する楽器を抱えてそれを鳴らすってさぁ~♪音楽は抱きしめられても、鍵盤とつながっている感覚は持って奏していても、鍵盤楽器は大き過ぎて抱きしめられないからなぁ
フランクのソナタはヴァイオリン・ソナタを彼自身がチェロに編曲した作品で聴く前から興味津々。確かにフランクのヴァイオリン・ソナタだったけれど、楽器が変わるとこんなに変わるかと吃驚。ヴァイオリンの時はピアノに絡み付いてくるように感じていたのだけれど、チェロの音になるともっとピアノとチェロとが自律しているような気がして・・・。
これだけの充実したプログラムの後のアンコールは何と5曲!!
アンコール:ショスタコーヴィチ/チェロソナタ第2楽章、ブリテン/チェロソナタ第4楽章マルチィア、ラフマニノフ/チェロソナタ第3楽章、ショスタコーヴィチ/チェロソナタ第4楽章、ブロッホ/ユダヤ人の生活から 祈り
私は特に最後のブロッホが印象に深く残った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ショートブレッド

2009-06-25 00:15:38 | 食・その周辺
イギリス土産~と友人から『ショートブレッド』と書かれたビスケットと紅茶をいただきました。    
          
”shortbread”を辞書で引くと「バターをたっぷり使いさくさくしたビスケット」とあり、これはその「一口サイズ」。こういうビスケット、だ~い好きっしっかりした厚みがあって甘味控えめ、その分バターのリッチな感じが際立ち、そのさくさく感!!どこか懐かしく素朴な感じに、思わずほっとして・・・幸せな気分~。

ビスケットとともに楽しんでいる紅茶は3種類。真ん中の緑の袋のものはペパーミントティー。これは口に含むとぱあっと爽やかさが広がって美味しい~
お茶にお菓子・・・至福の時ですなぁずずーっ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻

2009-06-24 23:40:12 | 音楽
以前『ゴールドベルグ変奏曲』を聴いて、それでも一度機会があったらライブで聴いてみたいと思っていたピアニスト・マルティン・シュタットフェルトの演奏会を聴いた。所沢には今回が多分初登場だったんじゃないだろうか。チケットは問い合わせたら当日券があるというので出かけた。
プログラムは『J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻/Das wohltemperierte Clavier,1 teil,24 Praludien und Fugen BWV846-BWV869』全24曲を12曲ずつに分け、間に20分の休憩を挟んでの演奏、アンコールはプロコフィエフ:トッカータ、バッハ:シチリアーナ。

う~ん、想像していたのと一番違っていたのは彼の音。座席のせい、或いは会場のせいと思おうとしたけれど、結局最後までどうしてもあの音に慣れることができず・・・。そういう意味でもライブを聴いてCDとの違いがわかったことはよかったけれど。
えっ、この曲何番だっけ、と思わず考えてしまう曲もあり、唖然とするようなテンポのプレリュードもあり・・・納得できない点も含めて、なんとも不思議な世界だったなぁ~。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀河鉄道999ラッピング電車

2009-06-21 20:54:10 | 旅気分
何度か見かけて、その姿を撮ってみたいと思っていた『西武3000系・銀河鉄道999ラッピング電車』。そのラッピング電車が池袋駅で目の前に入ってきた~!!しかも、その電車に乗った私~!(車内は普通の3ドア車と同じでしたが、外が「あれ」かぁ!と思うとついついにんまり~!)たまたま8両編成の急行だったので、この電車の出番だったのかも・・・ふっ、ふっ、ふっ!
            
携帯しかなかったのでこれだけ撮るので精一杯・・・でも、大満足!乗る前と降りてからと。
            
そして、後姿~!
            
銀河鉄道999といえば、大泉学園駅には『名誉駅長』さんが立ってたんでしたっけ。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハビエル・ペリアネス

2009-06-17 22:22:02 | 音楽
            
スペインのピアニスト、ハビエル・ペリアネス;Javier Perianesの演奏を聴きに行った。
プログラムはネプラ:ピアノ・ソナタ第5番/ソレール:2つのソナタ/ショパン:4つのマズルカ/グラナドス:詩的なワルツ集/モンポウ:「ひそやかな音楽」より/ファリャ:ベティカ幻想曲、アンコールは2曲。ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女&ハイドン:ソナタト長調Hob.16-40、第2楽章

ネプラ、ソレール、グラナドス、モンポウ、ファリャというスペインの作曲家の作品を中心にショパンのマズルカを含む興味深いプログラムのこの演奏会。とにかく先ず音が魅力的ですうっと音楽に引き込まれていた。そして、音楽とともに流れ、ずうっと語りかけてくる言葉を同時に感じていた。音楽はその生まれた国の言葉で語らずにはいられない。そんな思いを強く感じて、今一度音楽と言葉について考えていた。彼の言葉で語られるショパンのマズルカ、初めて聴いたような気がしたショパンだったよ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合唱祭@さいたま市文化センター

2009-06-15 23:40:20 | 音楽会
先日こちらの記事でご案内いたしましたさいたま市文化センターでの合唱祭終了いたしました。お出かけ下さった皆さま、ありがとうございました。

さて、今回の合唱祭での「所沢 ねむの会」の出番は第一部のNo.3だったので出場団体の演奏をいつにもましてゆっくりじっくり聴くことができたような気がします。第一部の出演団体は26だったのですが、そのうち12団体が中学、高校の合唱部、音楽部というプログラムで内容も演奏もそれぞれ興味深かったです。そして埼玉県民、老若男女に愛される合唱、を感じました。また、5日間の全プログラムをざっと眺めてみると、中世から現代物まで歌われる作品は幅広く、今年は作曲家では信長貴富さんの名前を多く見かけました。

帰路に道の向こう側を第二部に出演する団の指揮をされるために道を急がれる「静寂の庭」へ~山下晋平のブログのshim様をお見かけして思わず「山下先生!!」と声をかけました。こんな偶然に出会えるのも合唱祭ならでは、です~♪
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道、遠し~☆

2009-06-14 23:55:01 | 語学
スペイン語に触れる機会を少しでも増やそうと思っていたところで見つけたペドロ・アルモドバル監督が撮った30年ぶりのショートフィルムについての『X BRANDO』の記事。
それによると<この短編のタイトルは『人肉食の女市議(原題)』女優カルメン・マチの一人芝居が中心の、約8分の作品>とのこと。

You Tubeにあったのですが、これが・・・字幕がない!!
駄目じゃん!わかんねーじゃん!!
・・・わかったらさぞかし面白かろうなぁ~、ちぇっ!!
って、スペイン語がんばるべし!!ということか。ummmm・・・こりゃ、道は相当、遠いわ~
ん?!そういえば、ついこの間のラジオ講座で”La letra con sangre entra."(学問に苦労はつきもの)って聞いたばかりだったっけ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鼻白き猫の話

2009-06-12 00:14:32 | 食・その周辺
『鼻白き猫の話』
・・・どんな話?

というと、これが日本酒の名前。
最近の日本酒は中味だけでなく名前にも凝っているのね~!
池袋の西武百貨店の地下の日本酒売場で色々試飲して夫が選んだもの。この日は愛媛県産を特集していたのでこれもそのうちの一つ。私は日本酒は殆ど飲まないので味の良し悪しはわからないのだけれど、彼曰く「美味しい!これ誕生日プレゼントにしよう!」と自ら選んで自ら購入。と味で選んだお酒の名前が『鼻白き猫の話』だったんです
 
ところで、猫が印象的なお酒といえばポルトガル産のヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)『ガタオ』これは微発泡の辛口の白ワイン、アルコール度数は9%でしたが、こちらの『鼻白き猫の話』もやはり微発泡、でもアルコール度数は日本酒の生酒ということで17度です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スラムドッグ$ミリオネア

2009-06-11 00:16:28 | 映画 さ行
           
2008年/アメリカ イギリス/ 120分
原題:Slumdog Millionaire
監督:ダニー・ボイル
脚本:サイモン・ビューホイ
出演:デーヴ・パテル、マドゥール・ミタル、フリーダ・ピント、アニル・カプール、イルファン・カーン

ジャマール、彼の求める少女ラティカ、そしてジャマールの兄サリームの三人が、警察での取調べ、TVのクイズ番組ミリオネア、勝ち進んだスラムの青年ジャマールが語る彼の生い立ちという三つの場面を絡み合わせて一つの物語を紡ぎ出す。これはクイズの勝者になるサクセス・ストーリーではなく、ジャマールとラティカのラブ・ストーリー~
友人の兄上がインドに赴任中で日本で知られていることとそこに暮らしてみて初めてわかることについて、何度か友人から聞かせてもらっていた。特にその貧富の差、カースト制による身分の格差、それはやはり想像を絶したものであると。
しかしそうは聞いても当然の事ながらその状況は想像できない。ここで描かれるインドの社会状況全てに口をあんぐり開けて、胸を痛めながら見ていた、その過酷な社会の様子はその想像できなかった中の一端を少しだけ見せてくれた気がする。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

重力ピエロ

2009-06-09 23:32:24 | 映画 さ行
          
2009年/日本/119分
監督:森淳一
原作:伊坂幸太郎
出演:加瀬亮、岡田将生、小日向文世、吉高由里子、岡田義徳、渡部篤郎、鈴木京香 他

ストーリー:遺伝子を研究する泉水(加瀬亮)と芸術的な才能を持つ春(岡田将生)は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。泉水と春は事件に深く踏み込み、家族を巻き込みながら次第に家族の過去にも近づいていくのだが……。(シネマトゥデイ)

展開する話、テーマは重いのだが、どこかさらっとした感じが漂う。重さを内包しつつ爽やかな風がどこかでいつも吹き渡っているような。
泉水と春の兄弟その家族の現在、それまでたどってきた彼らの軌跡を見ていくことで明らかにされて行くそれぞれが抱えてきた悩みと互いに対する思いそして愛とが交錯する。いつまでも耳に残った「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」という言葉にぽかっとした妙な明るさを装った深い闇を感じさせられ、原作を読んでみたいと思っていた。

宣伝の効果と水曜レディース・デーのためか、観客は多かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイサンボク(泰山木)

2009-06-04 00:11:23 | 自然
泰山木の白い花が静かに開いていた。この花、手の届かないような高いところに毅然として咲く花というイメージだが、通り掛かりに出会ったこの花は低い枝にも花をつけていた。ふわりとした香りが花に顔を寄せると漂う。

*タイサンボク(泰山木)
・木蓮(もくれん)科。
・学名 Magnolia grandiflora
この華やかな花はモクレン、コブシなどと同じ仲間。宮澤賢治の作品の中に出てくるマグノリアは「宮澤賢治語彙辞典」で読むとコブシを指すとある。

この木の名前を初めて知ったのは学生時代、寮の窓からのぞく大きな木に咲いた花の白さと濃い緑の葉との対照がいかにも鮮烈だった。それがタイサンボクだと教えてくれたのが誰だったのかはすっかり忘れてしまったが、その名前はこうして記憶に留まり続ける。この時期になると今更ながらあの当時、この木を知りその名前を覚えられた幸運に感謝している。

この花は日が経つにつれて真っ白だった花びらが茶色に変色し、そしてはらっ、と風もないのにその重さで(だと思う)地面に一枚一枚散っていくのだ。地面に散らばる花びらは実に大きい。花だけでなくこの葉も大きいのだが、その葉に負けないような大きさなのだ。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラテンなCD~♪

2009-06-02 23:48:53 | 音楽
秋に聴きたい演奏会があったのだが、気付いて電話をしたのが予約開始日の翌日。案の定、やっぱり~♪の即日完売キャンセルされるかもしれないチケットの販売は今月末だそう・・・。まっ、今回は潔く諦めよう。
と、そんな著しくテンション下がりまくっていたところに届いた2枚のCD、思いがけず早く届けられて吃驚。
          
左が『Adelantanndo』(試聴可)Jarabe de Palo/ハラベ・デ・パロ:Pau Donésを中心としたスペイン・バルセロナ出身のロックグループのアルバム。このアルバム名になっているAdelantandoはラジオの「まいにちスペイン語」のテーマ曲で、ラジオから流れるこの曲が気になる気になる・・・、ノリのよい音楽と耳に残る単語の響きが心地よく。語学に歌は最適っていうし・・・でも、どの曲もとっても言葉の数が多くて、しかも速い~♪
このアルバム、ノリのよさと同時に、どこか不思議に懐かしく、何故だかふと歌謡曲を思い出したりもして・・、それでいてとっつきがめちゃいい曲揃い!!
Jarabe de Palo公式サイト

もう1枚はドゥダメル&シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラによる『フィエスタ』(試聴可)何枚も発売されているCDの中から南米作品集であるこのアルバムを選んだ。TVでライブを見た時にそのアンコールで演奏された『ウェスト・サイド・ストーリー』の「マンボ」が収録されていたことも選んだ理由の一つ。弾けてたもんなぁ~。これからじっくり聴くんだけれど、ぱっと聴いた感じでは意外にきっちり、という印象が・・・。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする