上野に出たついでに時間があったら美術館に寄りたいと思った。それで東京芸大大学美術館で開催されている「芸大コレクション展/柴田是真(しばたぜしん)・・・明治宮殿の天井画と写生帖」を見る。
チラシによると柴田是真(1807-1891)は円山四条派直系の絵師及び江戸蒔絵を継承する蒔絵師として幕末から明治前半に活躍した、とある。
とにかく、絵師としては当たり前のことかもしれないが筆の使い方が自在で達者なことに目を奪われた。そして写生帖に描かれた植物、昆虫、魚、動物などのいきいきしていること!(画像はチラシの裏)
戦火によってこの明治宮殿は焼失してしまったということで実物を見ることがかなわないというのは残念なことである。ただ、会場ではコンピューターグラフィックスによってこの宮殿の千種之間の天井が再現され往時の壮麗な様子をしのぶ事が出来る。