2021年製作/112分/アメリカ・フランス・カナダ合作
原題:CODA
監督:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ、トロイ・コッツァー、マーリー・マトリン、ダニエル・デュラント、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、エウヘニオ・デルベス、エイミー・フォーサイス 他
ストーリー:家族の中でただひとり耳の聞こえる少女の勇気が、家族やさまざまな問題を力に変えていく姿を描いたヒューマンドラマ。2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイク。
海の町でやさしい両親と兄と暮らす高校生のルビー。彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえる。幼い頃から家族の耳となったルビーは家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、都会の名門音楽大学の受験を強く勧めるが、 ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられずにいた。家業の方が大事だと大反対する両親に、ルビーは自分の夢よりも家族の助けを続けることを決意するが……。
コーダ(CODA:Children of Deaf Adults)がそのまま作品名となっているこの作品、2015年に観た「エール!」にそっくりな設定だと思ったら、リメイクだという説明で納得。(家族の置かれている状況は農家だった「エール!」に対して漁業を生業とする「コーダ」と対照的)
登場人物それぞれがくっきりしていて、一人一人が抱える重荷、苦しさそして喜びが鮮やかに浮かび上がってくるので、感情移入して見入っていた。
なにより、音楽がすべてを結ぶ鍵となり、そしてとにかく魅力と力強さで迫ってくる。
素晴らしい~