Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ドクダミ、色々

2023-05-28 20:56:23 | 自然

この季節、色々な花が次々咲いて目を楽しませてくれているが、ドクダミもその一つだ。

白い十字の白い花とあの独特の香りを放つ見かけは静かだが強い花だ。

そんなドクダミにいたるところで出会うので面白くなって写真を撮ってみたところ、一口にドクダミと言っても色々あることがわかった。

「白い花だと思っていたのは総苞」で4枚が普通だが、左はちらりと小さいのがついて5枚になっている。

右はやはり小さいのが2枚付いていて合計6枚になっている花。

  

こちらのは何とも豪華な八重のもの。

7年前に別の場所で八重の物に遭遇しているのだがそれ以来だ。→その時の記事

 

思わず、「えっ、もしやドクダミ?!」と足を止めさせるインパクト大の花。小さいのにね

そして、こちらは(↓)斑入りの葉のもの。

しかも、アップして改めて画像を見たら、なんと!真ん中の花は5枚の総苞がついた花だったというおまけ付き。

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ユリノキとモミジバフウ

2023-05-27 22:29:34 | 自然

初めてユリノキの花に出会ってから2~3日後、花の姿は少なくなっていたけれどその代わりにあったのは

花弁を落とした後に現れたこの果実、これからどんな風に変化していくのか楽しみだ。

そして、こちらはモミジバフウの木。

今はこの木も雌花が一杯についている。

 

とげとげの星のような花。 

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ユリノキの花

2023-05-23 20:16:06 | 自然

息子の通っていた小学校の校庭にあったのでユリノキという木の名前と背の高い大きな木だということは知っていた。

しかし、背の高い木は校庭に何本かあって、それらのうちのどれがユリノキかは知らずに過ごしてしまった。

はっきりこの木がユリノキだとわかったのは、初めて名前を聞いた時からずいぶん経ってからだった。

展望台のある稲荷山公園には二本並んで立っているユリノキがある。

葉が落ちるとかさかさした小さい薄茶色の小さな手のような、団扇の骨組みのようなかわいらしいものがその枝についているのは知っていた。

でもそれが一体何なのかがわからなかった。花?にしては乾きすぎているようだし、実?にしては中身がなさそうに見えるし。

この日、ここを通りかかった時緑の葉の中に、緑ではない薄いクリーム色の物があることに気付いた。

えっ、なになに!?あれは何?

 

近寄ってよおく眺めた。

もしや、これは花!!

チューリップのような形をしたクリーム色の花、これがユリノキの花。

初めて見ました。

もっとよく見たくて低い枝を引き寄せてみた。

鼻を近付けて匂いを嗅いでみたけれど、匂いは感じられなかった。

 

なんとも可憐なその花。

 

よくよく木を眺めるとたくさんの花が咲いている。

出会えてよかった‼

ユリノキ

・アメリカ中部及び東部(アパラチア山脈)を原産とするモクレン科の落葉樹。大きな枝を整然と広げる姿が美しく、街路樹や公園樹として各地に植栽される。日本に渡来したのは明治初頭のことで、移入された種子を新宿御苑等に播いたのが始まりとされる。

・ユリノキの開花は5~6月。花はチューリップのような形で、別名をチューリップツリーというが、高い位置で上向きに、しかも葉と葉の間に隠れるように咲くため、あまり人目につかない。

・ユリノキという名は学名「Liriodendron」の訳語。これはギリシア語のユリ「Lirion」と樹木「dendron」を合成したもので、花の構造がユリに似ることによる。・花はまったくユリっぽくないが、ユリノキが渡来した頃はチューリップが一般的ではなく、より馴染みのあるユリをそのまま和名にしたとされるが、大正天皇が皇太子の頃に小石川植物園で本種を見て命名したという説もある。~庭木図鑑より

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パリタクシー

2023-05-20 19:37:19 | 映画 は行

2022年/フランス/91分

原題:Une belle course

監督:クリスチャン・カリオン
出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン、アリス・イザーズ、ジェレミー・ラユルト

ストーリー:パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前、このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする、「ねぇ、寄り道してくれない?」。人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かされていく。そして単純だったはずのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく!~アップリンク吉祥寺HPより

 

登場人物はタクシー運転手のシャルルとその車の客マドレーヌ。(そして若い頃のマドレーヌ)

狭い車内でのこの二人の会話と距離の縮まりように引き込まれ、同時にマドレーヌの辿ってきた彼女の人生にシャルル同様に懸命に耳を傾けていた。

二人の会話から滲み出るユーモアに思わず笑い、彼女の語る壮絶な人生に愕然とさせられるのだが、そのユーモアにどんなに救われたことだろう。

実年齢94歳のリーヌ・ルノーが演じる92歳のマドレーヌは素敵でとにかくチャーミング。

地に足つけて年齢を重ねてきた女性の魅力に圧倒された。

あんな風に年齢を重ねたいものだと、心から願う。

コメント (2)
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しろつめ草、クローバー

2023-05-18 20:01:41 | 音楽

今年は夏の暑さがもうやってきて、目にうつる花も木もいつもより移り変わりが激しいように感じられる。

そんな中で、今そこここの公園や広場ではしろつめ草が真っ盛りだ。

昔からこの花が咲くと、宮沢賢治のポランの広場(ポラーノの広場)を思い、私も一度行ってみたいものだといつも夢想する。

ポランの広場にはこんな風にこの花が描写されている。

<夕方になると青白いぼんやりした円い花にだんだんあかりがつくんだ>

<まるで本当の石英ラムプでできていました。>

足元に誰にも邪魔されずのびのび広がるしろつめ草の広場。(蜂なんかもぶんぶん飛んじゃって。クローバーの蜂蜜って美味しいよね。)

一つ一つの花の可憐さ、美しさ。

そんな宮沢賢治一辺倒だったしろつめ草のに加わったもう一つのイメージが組曲・女声合唱とピアノのための「クローバーの原っぱで」。

その第4曲の「クローバーの原っぱで」(作曲:横山潤子、詩:高橋順子)

この詩の柔軟さとふわっとしたユーモアに包まれると、クローバーの原っぱの中に一人いて色々なことを思いながらその原っぱに吹く風に身を任せてみるのもいいなあ、なんて夢見てしまう。詩に絡むピアノは風のようであり、また揺れ動く心模様のようでもあり、それでいてあくまでも軽やかだ。

こんな春もいいな。

西に傾く太陽の光にいっせいに輝く。

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本の覚え書き

2023-05-14 16:07:03 | 
このGWに読もうと思っていたのだが、未だ読み終えていない本の覚え書き。
それらは次の『短編集 ヘンルーダ』岬書店、『上林暁傑作小説集 孤独先生』夏葉社、『電車の中で本を読む』青春出版社の3冊だ。
岬書店は夏葉社の別レーベルの本で、出版のお知らせをTwitterで読んでからずっと楽しみにしていた。
3冊ともこの4月同時期に一斉に発売ということで、京都の古書善行堂さんに注文をして届くのを待った。
善行堂さんは『電車の中で本を読む』の入荷が遅れているとのことで、『ヘンルーダ』と『孤独先生』の2冊を先に送ってくださり、その後で『電車の中~』(しかも一言&サイン入りでした)を送ってくださった。ありがたかった!
             
『ヘンルーダ』はチリなし製本ということで、実物を手にして初めて「これが”チリなし”ということなのか!」とわかった。
美しいです。
うつくしいといえば、『孤独先生』も。本の佇まい、その装丁、装画どれも最初に触れてみてはっとし、読み手にその内容に大きな期待を抱かせてくれる。
『電車の中で~』は今まさに電車の中で開いて読んでいる本。
本を読むって楽しいね!
『短篇集 ヘンルーダ』
松岡千恵 著
山口法子 絵
発行:岬書店 
 
【岬書店の本】4月27日に松岡千恵さんの初めての著作『短篇集 ヘンルーダ』を刊行します。現役書店員である松岡さんが描く、身近で、はかなくて、幻想的な、美しい世界。書店を舞台にした「備品奇譚集」や女の子たちの友情を描く「ヘンルーダ」など5篇を収録。解説は佐々木敦さん。絵は山口法子さん。「チリなし上製本」という珍しい仕様で、持っていてうれしくなる1冊です。~夏葉社Twitterより引用
 

昭和を代表する私小説作家、上林暁。本書は夏葉社から刊行する二冊目の傑作小説集。
選者は京都・銀閣寺の近くで古本屋を営む山本善行さん。上林暁の書籍を編むのは本書で4冊目。ベストテンを並べるような編み方ではなく、心の片鱗に姿をみせる小説に、しぜんと集まったで作品で構成したという、文脈に精通した選定と美学の詰まったもの。今回は上林の小説の中では珍らしい童話作品ともいえる「手風琴は古びた」という作品を核に編まれたそうです。装画は絵本作家としての顔もある画家・阿部海太さんが担当。筆致を生かした色の表情がうつくしく、「手風琴は古びた」に添えられた挿絵もカラーでお楽しみいただけます。また造本も大変凝っており、本へのこだわり感じる落ち着いた佇まいの1冊です。贈りものへもおすすめです。(原口)~恵文社一乗寺店オンラインHPより

『電車の中で本を読む』

島田潤一郎 著

発行:青春出版社

良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。本書は、高知新聞別刷り「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。~青春出版社HPより

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