そこかしこで様々な春を告げる花々に出会える季節。
風は強く冷たいけれど、花たちはそれぞれの感度で咲く時期を選んでいるようだ。
今年もまた会えたね、うれしいな、とその姿を愛でつつ歩く。
首を傾げ、しゃんと咲くクリスマス・ローズ二種。
毎年咲くのを楽しみにしているお宅のミモザがほろほろと咲いているのを眺める。
「開花2月」と書かれた札がひらひらしていた寒桜の薄桃色が蒼穹に映える。
福寿草の黄金色はいつでもお日様を感じさせて温かい。
そこかしこで様々な春を告げる花々に出会える季節。
風は強く冷たいけれど、花たちはそれぞれの感度で咲く時期を選んでいるようだ。
今年もまた会えたね、うれしいな、とその姿を愛でつつ歩く。
首を傾げ、しゃんと咲くクリスマス・ローズ二種。
毎年咲くのを楽しみにしているお宅のミモザがほろほろと咲いているのを眺める。
「開花2月」と書かれた札がひらひらしていた寒桜の薄桃色が蒼穹に映える。
福寿草の黄金色はいつでもお日様を感じさせて温かい。
友人から頂いた時には蕾だったポピーが次々と花開き色とりどりの景色を見せてくれています。
そこだけ、もう春のよう!!
小分けしたポピーも帽子のような殻を脱いでひらひらとした花弁を開いてます。
と、その時・・・おやあ?
中の一本、黄色のポピーはこうして横から見るとほかの花と同じに見えるのですが、
花の中を覗いてみると・・・
あっ!まさかの双子のポピー~!!
歩いていて真っ青な空を見上げたら・・・
「えっ!?」
葉をすっかり落とした黒々した大きな木に登ってこちらを見下ろす猫の姿が。
いつも通る道の一本隣の小路を入っただけなのに、そこは不思議の国の入り口であったのか!!
「あなた、もしや”チェシャ猫”?」
猫は答えず、だがしかし撮影には協力的。
家にあるチェシャ猫のパラパラ漫画。
同じポーズだ!!
この本はずいぶん古いもので、パラパラパラパラ~とめくるに連れて段々チェシャ猫が消えていってしまうのである。
「ぼくは、かみの ぼうしを かぶり、あたらしい らっぱを もって、
もりへ、さんぽに でかけました。」
と始まるマリー・ホール・エッツの絵本『もりのなか』
昔、これ何度も小さい息子と読んだなあ、と思いつつ背表紙の部分が日に焼けて退色してしている絵本を本棚からだしてみた。
表紙こそ白黒以外に茶色が使われているが、中を開けるとそこはモノクロの世界が広がっている。
とても静かなようで、耳を澄ますと本の中からぼくの声、出会った動物の声、そして最初からずっと流れている森の声が聞こえてくる。
そうだ、私も「ぼく」のように散歩に行ってこよう!
ここでは「ぼく」のような素敵な冒険が待っているわけではないけれど、でも歩いているのは楽しい。
どこへ続いているのだろう?と思わせる階段があり、
開けた場所ではムクドリが集まって何かを探しまわっている。
思わず踏みそうになって、あっと飛びのいた・・・これはスズカケノキの実。
「ぼく」の散歩は次の言葉で終わっている。
「さようならぁ。みんな まっててね。また こんど さんぽに きたとき、さがすからね!」
同じ作者の絵本でこれもお気に入りの一冊『ジルベルトとかぜ』