老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

幸福実現党のスローガン「国防を強化して国民の命を守る」

2009-10-29 22:07:04 | 政治
先日私の住む神奈川で、参院の補選が行われた。そこで幸福実現党という妙な政党のスローガンの最初が、「国防を強化して国民の命を守る」とあったのに呆れ、かつ世の中が怖くなった。 

国防を強化して戦争をすると、国民の命がものすごく沢山失われる。(どこの国のどんな戦争も、自称自衛戦争なのである。)前の戦争を少し知る人間として、こういうスローガンが戦争を知らない人たちにはもっともらしく聞こえるのかと、とても怖い。

国防力を自国の経済の限界まで高めた結果、私の知る日本は、戦争をして、国民の三百何十万の人間を遺棄死体にして、その何万人かを小さな島々にごろごろ転がし、戦災死者も何十万と作って、隅田川には死体が川いっぱいに浮かんでいた。

この国防力を作るときも、国防力が強ければ戦争しないですむと軍は強弁していた。それでも、日本がアメリカに降参した後では、ほとんど一人も戦死者はいない。

今世の中が閉塞状況にあって、こんどの民主党政権もうまくいかないと(自民党がここまでひどくした世の中を、若者たちの気に入るような世界にするのは容易なことではない)こういうせりふを吐く変な政党が意外に人気を博すようになるのが一番怖い。公明党だって、はじめはとても小さかったのである。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
鈴木建三
コメント (1)
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「知らない誰かの痛み」について

2009-10-29 11:16:53 | 暮らし
「知らない誰かの痛み」に鈍感なのは、日本人だけじゃないと思います。超保守派のアメリカ人(おそらく人口の20パーセントくらい)など、レイプか近親相姦で妊娠した若い女性が中絶しようものなら「人殺し」と決めつけるのに、「テロとの戦い」のためには他国の人たちを殺し、生活をめちゃくちゃにしても平気などころか、それが絶対的に正しいことだと信じているのですから。

それとは別に。もともと日本には、自殺を「悪」としてタブー視しない文化的土壌があると私は感じています。「他人に迷惑をかけるくらいなら死んだほうがいい」という短絡的極まりない考えが「潔い」とか「立派」などとプラス評価される。おかげで、自殺の理由は何であれ、自殺を決断することの心理的ハードルが低く設定されているのではないでしょうか。小泉政権が喚き立てた「自己責任」という考え方も、ハードルの低下に拍車をかけたと思います。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
ゆるふんネコ
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