最近民主党小沢幹事長が党所属議員に「自民党政権でみられた族議員の跋扈(ばっこ)」を排除するとして、党の政策関連会議を廃止し、議員立法も基本的に認めない」とメールで通達したことに関し、10月10日のアサヒコムは民主党出身の横道衆議院議長が「独裁国家では議会は政府が決めたことをただ追認する。日本は民主国家だから国会の自主性を持っていきたい」と述べたとし、「民主党出身の衆院議長が小沢一郎幹事長の党運営に苦言を呈する異例の発言だ」と報道しているが、果たしてどこまで横道衆議院議長と小沢幹事長に真意を質しての報道なのか疑わしい。
http://www.asahi.com/politics/update/1010/TKY200910100305.html
10日のアサヒコムは「小沢一郎幹事長の党運営に苦言を呈する」と指摘しているが、一方10月3日の朝日朝刊はその件について「あれは私がみなやったように誤解されているが、5人で最高幹部が集まって決めたことです」と小沢氏の談話を掲載している。
10月3日の小沢談話の記事に照らせば、今回の民主党の党運営を小沢幹事長が「独断専行」しているような報じ方は、民主党の党運営を正確に報じているとは言えない。最近の朝日の論調はことごとく社を挙げて民主党のあら探しに終始しているが、きっちり事実に基づいて論評して欲しい。
さて本題は小沢幹事長と横道衆議院議長の異見であるが、どちらの主張にも一理はある。小沢幹事長は党(議員)と内閣(行政)との政策協議は否定しておらず、これが機能すれば党(議員)の意見は十分内閣(行政)に吸い上げられるはずである。
小沢氏の言う「自民党政権でみられた族議員の跋扈(ばっこ)を排除する」との狙いも重要である。自民党政権で政権とのパイプを失った業界団体は必ず利権を得ようと民主党議員にすり寄って来ることは明らかであり、時間の問題である。
これが族議員を生み、政官業の癒着と利権を発生させ、国民が納めた税金を国民の生活よりも政官業の利権と票のために重点配分してきた自民党政治そのものである。小沢氏はかつて自民党幹事長まで経験してそのことを百も承知であり、そして一方では自民党政治を根本から破壊しようとしているのであるから、当然の主張であろう。
一方横道衆議院議長は永年野党暮らしで、業界団体から陳情を受け、献金や票を貰った経験は少ないはずである。その利権のしがらみがいかに予算案を歪め、国民のための政治をスポイルするか、ここは双方の理を十分すりあわせて貰いたいものである。
当面は民主党マニフェストにあるように、企業・団体からの政治献金が全面禁止されるまでの3年間は小沢幹事長のメール通達のように、業界・団体の要望を受けやすい党の政策関連会議や議員立法も基本的に認めないとの指針が国民には分かり易い。
「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
紅顔の美少年
http://www.asahi.com/politics/update/1010/TKY200910100305.html
10日のアサヒコムは「小沢一郎幹事長の党運営に苦言を呈する」と指摘しているが、一方10月3日の朝日朝刊はその件について「あれは私がみなやったように誤解されているが、5人で最高幹部が集まって決めたことです」と小沢氏の談話を掲載している。
10月3日の小沢談話の記事に照らせば、今回の民主党の党運営を小沢幹事長が「独断専行」しているような報じ方は、民主党の党運営を正確に報じているとは言えない。最近の朝日の論調はことごとく社を挙げて民主党のあら探しに終始しているが、きっちり事実に基づいて論評して欲しい。
さて本題は小沢幹事長と横道衆議院議長の異見であるが、どちらの主張にも一理はある。小沢幹事長は党(議員)と内閣(行政)との政策協議は否定しておらず、これが機能すれば党(議員)の意見は十分内閣(行政)に吸い上げられるはずである。
小沢氏の言う「自民党政権でみられた族議員の跋扈(ばっこ)を排除する」との狙いも重要である。自民党政権で政権とのパイプを失った業界団体は必ず利権を得ようと民主党議員にすり寄って来ることは明らかであり、時間の問題である。
これが族議員を生み、政官業の癒着と利権を発生させ、国民が納めた税金を国民の生活よりも政官業の利権と票のために重点配分してきた自民党政治そのものである。小沢氏はかつて自民党幹事長まで経験してそのことを百も承知であり、そして一方では自民党政治を根本から破壊しようとしているのであるから、当然の主張であろう。
一方横道衆議院議長は永年野党暮らしで、業界団体から陳情を受け、献金や票を貰った経験は少ないはずである。その利権のしがらみがいかに予算案を歪め、国民のための政治をスポイルするか、ここは双方の理を十分すりあわせて貰いたいものである。
当面は民主党マニフェストにあるように、企業・団体からの政治献金が全面禁止されるまでの3年間は小沢幹事長のメール通達のように、業界・団体の要望を受けやすい党の政策関連会議や議員立法も基本的に認めないとの指針が国民には分かり易い。
「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
紅顔の美少年