老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

美味しんぼ: 「うどんの腰」 から 刀狩のご提案

2007-11-30 14:43:40 | 社会問題
http://www.nicovideo.jp/watch/sm593652
ニコニコ動画: 美味しんぼ 第030話 「うどんの腰」

またまたニコニコ動画で、失礼いたします。時間制限がありますので、よろしく願います。この動画には、うどんの表ネタの裏に、ヤクザ(暴力)のうどん屋(営業)への介入があります。さらに、失業・うどん屋への転職問題も含まれていますが。ともあれ、よろしければご一覧ください。
 
ご存知のとおり、警察は民事不介入を原則としています。従って、暴力による介入或いは営業妨害があるからといって、一日中常駐するなどということもありえません。また、この動画のように、相撲取り或いはプロレスラー或いは又柔道家の“卒業生”が、従業員として(同時に)店に入ってくれるなどという、好都合なこともないかもしれませんが、ヤクザ屋さんが、銃刀砲など武器に大差がなければ、善良な市民でも寄って集って圧倒する、排除することもできないことではありません。必ずしも、生兵法を薦めようとするものではありませんが。
 
我々市民が、ヤクザ屋さんと対峙する時(これを想像する時)、銃刀砲による威嚇、傷害、最悪は殺されるとの"畏怖或いは恐怖"が、避けられません。その実績(実例)が過去にも現在においても累々としているからです。これに対抗できる勢力が、国内にいないわけではありません。警察に、圧倒的な火力を持つ自衛隊です。
 
しかし、現状これらは、ヤクザ屋さん(撲滅)対策にはほとんど役に立っていません。武器を一切持たない市民の間には、営々と続く暴力追放や撲滅運動があるというのに、ヤクザ屋さんは、今なお繁栄を誇っております。むしろ減るどころか、この10年増加の一途であるとか。
 
本来、自由な市民社会においては、武器を持って対峙する生活の場面などあってはならず、銃・火器など武器は一掃すべきであり、その手段が現行の取締り法規では適わないというのであれば、ヤクザ屋さんを対象とする有効な手段・法整備を尽くすべきです。 その一つが、かねて私も唱えている「ヤクザ結集罪」の創設です。
 
特別な武器を持たないヤクザ屋さんであれば、話せばわかる、分かり合えることもありましょうし、力で一方的にやられてしまうこともなくなるでしょう。ヤクザの跋扈の原因は、その持つ暴力にあるといって良いと思います。
 
確かに現在では、ヤクザと攣るんで悪事を働く、暴力を伴わないしのぎも大繁盛しているようですが、その場面だけであれば、民間でもありうることですから、対抗する市民もありうるでしょう。困るのは、武器対等でないことです。無論、武器はあってはなりませんが。

結局、ヤクザ屋さんの持つ武器を召し上げなければ、対等な自由社会は実現しない、来ないということです。どうして自由主義社会の為政者は、これを避けようとするのでしょうか。甚だ疑問です。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
蔵龍隠士
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野党 「放送法改正案」を修正に追い込む

2007-11-29 17:40:35 | マスコミ報道
これまで政府与党の法律原案が修正される時は、ザル法か社会正義に反する内容かに骨抜きされるのが通例であったが、今回の放送法案の修正は全く逆である。これも明らかに参議院での与野党逆転の効果の1つである。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071128i101.htm
NHKへの命令放送廃止…放送法改正で自民修正案が判明(Yomiuri Online 11/28)

>捏造(ねつぞう)番組を流した放送局に対する行政処分の規定を削除するほか、NHK国際ラジオ放送に対する命令放送制度の廃止を新たに盛り込んだ。民主党も大筋で受け入れる考えで、与野党共同提出による修正案が今国会で成立する可能性が出てきた。

今回の放送法の改正案は、安倍内閣の時に提出され、継続審議になっていたものであるが、その政府原案は放送法に規定された「放送の不偏不党」、「政治的な公正」等を侵害しようとする危険極まりない法案であった。しかも菅前総務相は既にNHK国際ラジオへの命令放送ができるようにしており、安倍政権の放送機関への介入は戦前への回帰の悪夢を見る思いであった。

その上安倍前首相はNHKの経営委員長人事にまで人事権を及ぼし古森氏を経営委員長に抜擢して番組編成にまで口を入れさせたのである。このような安倍人事による経営委員長が2年の任期満了の際には、野党は国会の同意人事権を使って同意しないようにすべきである。

以上のように野党が政府原案に反対する最大の理由は、憲法に保障された「言論の自由」がないがしろにされる危険性があるためであろう。20世紀の世界のファッショ独裁政治が、先ず言論統制からスタートしたことは、戦前の日本を見ても明らかであり、また昨今の北朝鮮の独裁政治やミャンマー、パキスタンの軍事独裁政権を見ても同じである。

そのような意味からも政府の「言論統制」に繋がりかねない放送法案改正とNHKへの人事、番組編成への介入には絶対反対である。今回野党により、一部廃止修正されようとしていることは、「言論の自由」のためにも当然である。

「護憲+BBS」「国会ウォッチング」より
厚顔の美少年
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日本政府のなすべき「テロとの戦い」

2007-11-29 13:25:18 | 社会問題
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20071129/20071129_002.shtml
西日本新聞・社説: 市民の怒りは既に沸点に 暴力団抗争 (11/29)

『福岡県久留米市に本部を置く九州最大の指定暴力団道仁会と、昨年5月にそこから離脱して同県大牟田市に拠点を持つ暴力団九州誠道会の抗争が泥沼化し、終息する気配が見えない。

今月8日には佐賀県武雄市の医院で、何ら関係のない入院中の市民が人違いとみられる銃撃を受けて亡くなった。道仁会系組員に殺人容疑の逮捕状が出ているが、あまりにも不条理に命を奪われてしまった本人の無念と家族の悲しみを思うと、言葉をなくしてしまう。
 
24日には大牟田市の病院玄関付近で誠道会系組幹部が撃たれて死亡し、27日夜には久留米市で道仁会系組長ら2人が銃や刃物で殺害された。

今年6月以降の半年間で双方に3人ずつの死者が出ている。そもそも殺人に正当性などみじんもありはしないが、待ち伏せをし、問答無用でいきなり相手の命を奪うのは卑劣の極みだ。とりわけ銃器による犯罪は、市民を流れ弾の危険にさらす点で悪質である。』

「テロとの戦い」と銘打ったのは、勿論ブッシュ政権ら「有志国連合」の自称を意識してのことである。彼らは、9・11のツインタワー事件のことをテロとし、その復讐を契機とする戦争を『テロとの戦い』と称しいている。勿論、その意味合いすら拡大解釈の一途…。ご存知の通り。米軍のイランへの攻撃或いはパキスタンへの介入すら、噂されている。
 
ところで、「テロ」とは元々“暴力”のことではないかと思う。ヤクザの銃の使用・保持などもそうであり、暗殺も暴力であり、米政権による戦争もまた大いなる暴力である。暴力を振るわれて、怒り・悲しみ・復讐を覚えない者があるだろうか?或いは、殺され、傷つけられて、障害を残して、これを覚えない者があるだろうか。
 
「テロとの戦い」を遂行する有志国連合、その政府は、この理を忘れてはなるまい。まして、その「テロとの戦い」に先行して、20世紀以来戦争をしまくっている米政府にあっては、その過去を、被害者を忘れないでおくべきではなかろうか、と思う。その支持者も、また同じだ。

ところで、その有志国連合の一である日本では、テロというと、「オウム事件」などを持ち出す者がいる。また、荒唐無稽な「テロ対策(訓練)」を各地で計画し、実行したりして、ありもしない脅威を煽っているが、森の石松ではないが、何か大もの(戦後も長きに亘り続く)=ヤクザの発砲・銃の保持(現実の脅威)を忘れていませんか、と申し上げたい。しかも官憲も永田町もわざと避けているような気がしなくもない。
 
国内では、銃刀砲等の保持・使用は、民間ではヤクザにほぼ限られている。然るに、その規制は手緩い。たまたま使用され、或いは保持が確認された場合にのみ、犯罪として逮捕され、処罰される体たらくである。そしてその立件数は、実態に比べ微々たるものとされる。
 
それより、抜本対策として、ヤクザとして数人が結集すればそれだけで、取り締まる『ヤクザ結集罪』が、実効を挙げうるものと考える。ヤクザの功罪を考えるまでもあるまい。が、仮に実行した場合の“お礼参り”を政府や警察機関が恐れているとしたら、とんでもない矛盾である。外では、平気でイラク戦争等を支持し、勢いをつけたし共闘しているのに。

仮にであるが、政府や復古派の議員たちが、手前の政権維持のため、(その暴力により)自分らのつっかえ棒になるとでも了見してのことならば、言語道断である。日本国憲法の支配下にあっては、民主主義にも、況してや自由主義にも、人権にも仇名す、『暴力による支配』は、勿論許されない。許してはなるまいと思う。官憲や政府らの覚悟や、如何に、と問いたい。また民主党ら、政権担当能力を示したい?参院の多数派は、どうだろう?

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
蔵龍隠士
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シンポジウム「格差×戦争 -若者のリアルと憲法 」(雨宮処凛×堤未果)

2007-11-28 16:32:25 | 民主主義・人権
24日に早稲田大学で開かれた、雨宮処凜、堤未果の「格差、貧困」をめぐるシンポジウム行って参りました。
http://www.event.janjan.jp/event/0711071631.html

当日会場は若い人が多かったのですが、中高年の方々の姿も見られました。私は夕方からの予定がありましたので4時30分過ぎには会場を後にしましたが。

堤さんの基調講演は、著書「アメリカ弱者革命」にも書いてありましたように、アメリカの軍需産業が如何に戦争で使える兵士にするために若者達を如何に上手くリクルートしているかと言う話。そして希望も夢も持てない若者達が兵士に仕立てられ、軍隊で心の傷を負い、退役軍人の4人に一人がホームレス化していると言う話。

興味深かったのは、既にアメリカだけでなく世界各国の軍需産業が人材派遣制度を使い、軍人ではなく一般人を戦場に送り込こんでいる(運転手、一般業務など)。丸腰で戦場に送り込まれた彼らは、戦闘に巻き込まれても一円の保証も見舞金も得られないということ。正に人の命が鉄砲玉よりも軽く扱われているという現実。

振り返って我が国はどうかというと、雨宮さんと堤さんとの対談で語られていましたが、ちゃんと就職したくても枠が減った。仕方なくフリーターや派遣社員になってしまうと正規の社員への道は殆ど閉ざされる、平均年収は100万円と少し。そのまま、30代、40代になっても結婚も出来ない、家庭も持てない。使い捨てられ、希望どころか生きていくことさえ困難な現実。

そして、そんな彼らを「甘えだ、怠けだ、いい加減だ」と右から、時には左からもあがる非難の声。彼らは「かわいそうな人達」でもなく「甘えている、怠けている」分けでもなく、当然声をあげて闘う権利を持った労働者なのです。

「憲法9条があっても、私には仕事がない!」は私達にはショッキングな言葉ですが、彼らは憲法9条をけして否定しているわけではなく、「憲法25条」にももう少し注目して欲しいということなのでしょう。マイノリティーな立場にある人達が自己主張する為には、大声で叫ばなければ、インパクトの強い言葉でなければ、誰も振り向いてもくれないのです。

これから私達は何が出来るのか?「生きることは闘うこと。」昔、私達もそうだったのではないでしょうか?

常に権力の頂点にいて、身体で言えば、足に「踏め」と、手に「殺せ」と常に命令していた「彼ら」に、いや今でも命令している「彼ら」に、「憲法9条」と「25条」を突きつけて、今一度闘いを挑む必要があるのではないかと思いました。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
パンドラ
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「兵器に価格表示を」

2007-11-26 16:46:49 | 戦争・平和
「兵器に価格表示を」という見出しの25日の朝日新聞の記事の紹介です。

「題14回全国高校デザイン選手権大会」で優勝した神戸市立科学技術高校チームのアイデアだそうです。

・・・・ここから引用・・・・・

兵器に製造国や企業名、価格などを示すラベルを貼り、本当に必要なものか考え直そうと提案した。戦争に真正面から向き合った姿勢とアイデアのユニークさが評価された。
(中略)
「戦争をなくすには」というテーマから出発。産地や消費期限の偽装など食の安全が問題となるなか、兵器についての情報は何も知らされていないことに気づき、食品には今や当たり前となった表示ラベルを兵器につけるアイデアを膨らませた。
ラベルには兵器を買う金額で水や食料、薬品などをどれだけ買えるかも表示することにした。

・・・・ここまで・・・・

一番上に製造した国の国旗、その下に企業名や価格、例えばHIVの薬なら何人分とか表示できる大きなラベルの写真が載っています。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
コナシ
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風船爆弾

2007-11-26 09:57:33 | 戦争・平和
日本が敗戦間際に開発した新兵器「風船爆弾」については、私も勤労動員先の東京第一陸軍造兵廠で、その信管を作っていたからある程度のことは知っていたつもりでした。桜井誠子さんの「風船爆弾秘話」は内外の取材が行き届き、私自身戦争に加担していたことを、改めて気づかせてくれる貴重な労作です。

1944年11月から45年4月まで、陸軍が打ち上げた風船爆弾は9300個(海軍は布製を3個)。うち900~1000個が秋から冬にかけて時速200~300キロで吹く偏西風に乗ってアメリカに到達しました。しかし数箇所で小規模な山林火災が起きたほか人的被害はありませんでした。

風に乗ってはるばる太平洋を越えてやって来た爆弾に驚いたアメリカは、大空からいつ爆弾が降ってくるか分からないとなったら、国民がパニックに陥る恐れがあるとして厳重な報道管制がしき、放送局や新聞社も全面的に協力したため、日本で次の事実が知られたのは戦後もかなり後のことでした。

日本が打ち上げを止めてから1ケ月以上たった5月、オレゴン州ブライでピクニックに来ていた日曜学校の生徒が、立ち木にぶら下がっていた風船に触り、妊娠中の牧師夫人と子供5人が亡くなりました。アメリカ本土唯一の死者としてブライの悲劇と呼ばれ、慰霊碑が建っています。

もっとも辛く手間のかかる和紙をこんにゃく糊で貼り合わせて風船を作る作業は、手先のやわらかく繊細な女学生が大量動員され、昼夜2交代制で働く乙女たちには栄養剤としてヒロポンが支給されました。敗戦後大量の覚せい剤中毒者を生んだ元凶は国、いや戦争だったのです。

小倉造兵廠で働いたいくつかの女学校の生徒は、自分たちがお国のために懸命に作った風船爆弾によって、犠牲者が出たことを知り動揺しました。しかも被害者が妊娠中の若い女性と子供とあって深く悲しみ、せめてものお詫びのしるしとして千羽鶴を折って慰霊碑に捧げ、遺族も快く受け入れました。

彼女たちもはじめは日本はアメリカの無差別爆撃と原爆投下によって数十万人の犠牲者を出しているから、自分も被害者だとばかり思っていた。それだけに自己の行為が他者の命を奪うことになった事実に受けた衝撃は大きかったに違いありません。

私も自分を軍国主義と東京空襲の犠牲者としか捉えていなかったから、なんと加害者でもあったと知ったときは驚きました。加害者よりも被害者のほうが居心地がいいから、どうしてもそこにあぐらをかいてしまうのです。

戦争は勝者敗者を問わずほとんどあらゆる者を被害者であると同時に加害者にしてしまう。戦後62年余り日本は平和憲法の下、一人として殺すことなく殺されることもなかった。被害者も加害者も生まなかった。とても貴重な事実ではないでしょうか。

「護憲+コラム」より
宮天狗
コメント (6)
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豪州総選挙の結果が予見するもの

2007-11-26 06:52:39 | 選挙
24日開票されれたオーストラリアの総選挙結果は、下馬評どおりハワード首相率いる与党が労働党に惨敗した。しかも現職のハワード首相も落選するという前代未聞の結果のようである。

野党労働党は、ハーワード政権による米国の対テロ軍事作戦に追随したイラク派兵や、地球温暖化による干ばつで国内の農作物に莫大な被害が発生していることに関連して、これも米国に追随して京都議定書を批准していないことをやり玉に挙げ、国民の支持を得たらしい。
http://mainichi.jp/select/world/news/20071125ddm001030023000c.html

一方ポーランドでも政権交代があり、新政権は米国主導のイラク派兵から来年中の撤退を表明したとの報道である。
http://mainichi.jp/select/world/news/20071126k0000m030077000c.html

今や米国の対テロ作戦は総スカンのようだ。どうやら日本政府が「インド洋での給油は外国から喜ばれている」と言っているのは、その国の政府が勝手に言っていることであり、国民の声を代弁しているものではないようである。

その証拠に、米国の対テロ軍事作戦に協力してきた首相は次々に辞職したり、選挙で政権を交代させられている。安倍首相、英国のブレア首相、イタリアのベルルスコーニ首相、スペインのアスナール首相然りである。

しかし福田総理は、このような状況を見ても強引に憲法2/3規定に則り新テロ特祖法を成立させるつもりらしい。果たしてこれで自民党は次の総選挙で過半数の議席を国民から得られるとお考えなのであろうか。どうやら政府与党はブッシュ政権と新テロ特祖法に殉じ犬死にするつもりのようである。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年
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「殺すな!」と「生きさせろ!」は表裏一体

2007-11-26 06:43:20 | 民主主義・人権
講演と映画の会『市民と国境・脱走米兵「イントレビッドの4人」から40年』の報告中パンドラさんの、

>憲法九条と、プレカリアートの問題は相反するものでもなく、どちらか一方が大事で片方を切り捨てるものでもなく「殺すな!」と「生きさせろ!」の問題はコインの裏と表、表裏一体のものではないでしょうか。

という言葉にとても共感しました。

雨宮処凜さんのことはマガジン九条で知り、いま毎週書いているコラムも興味深いです。
http://www.magazine9.jp/karin/index.html

雨宮処凜さんのそのコラムにもときどきでてくる「NPO法人自立生活サポートセンターもやい」の湯浅さんの講演会の模様がJANJANに載っていましたが、その記事を読むと、さらに上記のパンドラさんの言葉に深く頷いてしまいます。
http://www.news.janjan.jp/culture/0711/0711226058/1.php

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
コナシ
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爆笑問題の「日本史原論」シリーズ

2007-11-24 21:45:16 | 社会問題
「爆笑問題の戦争論」爆笑問題 幻冬舎 2006
「爆笑問題 日と米(ひとこめ)」爆笑問題 幻冬舎 2007

「ダ・ヴィンチ」という月刊誌に毎年テーマを決めて連載されている「日本史原論」シリーズをまとめた本です。「日と米」で8作目ということです。

「漫才の台本」という形式で、田中が進行役で太田がボケ、田中がそれにツッコミながら話を進めていますが、内容はシリアスで、各回の後に資料や関連する本の紹介があります。(ご存じと思いますが本番の台本と同様、太田光ひとりで田中聡という監修役にレクチャーを受けながら執筆したものです。資料や本の紹介は田中聡によるものと思います。)

「戦争論」では日本が「近代化」された後の「日清戦争」から「太平洋戦争」までがテーマです。「アヘン戦争」を「対岸の火事」とは見ることのできない明治政府は、帝国主義列強に侵略されないために、自らが「帝国主義国家」となって「侵略する」側に加わり、ひたすら「侵略戦争」を繰り返してきたことがよく分かります。

「日と米」はもちろん日米関係がテーマです。各回のテーマは「ペリー来航」「ジョン万次郎」「咸臨丸」「日米野球」「人種間戦争」「GHQ占領」「日米安保条約」「ベトナム戦争」「沖縄返還」「日米地位協定」「東京ディズニーランド」「バブル経済」です。

「日米野球」というのは戦前ベーブ・ルースらが来日したときのものです。また「太平洋戦争」を「人種間戦争」としてアメリカ側の「白人至上主義」という観点から話題にしているのもユニークだと思いました。

読んでいて「アメリカ合衆国」の身勝手この上ない態度にまさに「ムカツク」ばかりなのですが、「ペリー来航」が日米関係のスタートというのが現在までの関係を象徴しているように思いました。

「護憲+BBS」「 「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽」より
千葉の菊
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まさに「隣に脱走兵がいた」

2007-11-23 21:10:27 | 民主主義・人権
17日の「講演と映画の会」について、私は別の面からのご報告をさせていただきます。

私たち夫婦はべ平連が活躍していた時代、ベトナム反戦運動には共感はもっていましたが、ノンポリでした。それで、彼らがどういう活動をしたか知ろうと思って、「となりに脱走兵がいた時代」と言う本を買ってきました。650ページもある重い本で、まだ200ページも読んでいませんが、私たち夫婦にとって大変興味ある発見をしました。

読んだ部分には、脱走兵を助けるようになったいきさつ、べ平連の中から脱走兵を助ける部門として発足したジャテックのこと、イントレピッドの4人をどうやってソ連経由でスエーデンに送りだしたか、送り出した後の記者会見の反応などから、その後2次、3次と送り出したあと、スパイがもぐりこんできて米兵にも日本人にも逮捕者を出し、その結果として海外に送り出す道がつぶれたことなどなどが書かれており、一つ一つのエピソードがどれも興味深いものです。 

実はそこまで読んでから改めて目次を見ると思いがけない名前がありました。くぬぎ林の元同僚が一人の脱走兵を引き受け、どのような生活をしたかを書いていたのです。その方は独身で、間借り生活でした。短期間で大学を辞めてスペインに定住されましたが、数年前に亡くなっています。けれど彼が脱走兵をかくまった頃?くぬぎ林はその部屋を訪れてもいますし、私たちの公団住宅にいらして一晩明かしたこともありました。
 
この本によると、脱走兵を泊めたといっても、一晩か二晩の家は非常な数にのぼったし、記録は残していないので、ジャテックもつかんでいないといいます。その中で彼、永川氏は脱走兵クリス(仮名)を何ヶ月もかくまい、こもりきりの生活でまいってきたときには山に連れて行ってテント生活をしたり、その兵隊の書いた小説を自身が訳して「すばる」に掲載させたり、親身の世話をしています。
 
永川氏がスペインに定住した後も、パリに脱出していたクリスとあったとかメキシコに旅したときも医学の勉強をしていたクリスにめぐり合えたとか、小説よりも奇な出会いがあったりして、1998年現在、クリスはアメリカで医者をしているとのこと。ジャテックの人の依頼で、自分の脱走以後の体験を書いたものも送ってきて掲載されていました。大勢の脱走兵のなかでも特別な例だとおもいますが、それに深くかかわったのが永川氏だったとは!!! 
 
まさに「となりに脱走兵がいた時代」だったのだと実感しました。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
松林
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