老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

沖縄知事、19日未明、国連で演説 基地集中「平和脅かす」と 政府にも司法にも負けず

2023-09-19 09:58:52 | 沖縄
沖縄 玉城知事 国連人権理事会で演説 “民意に反し移設強行” NHK WEB 9月19日 5時46分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230919/k10014199541000.html

基地集中「平和脅かす」 沖縄知事、国連で演説 秋田魁新報 2023年9月19日
https://www.sakigake.jp/news/article/20230919CO0001/
○【ジュネーブ共同】沖縄県の玉城デニー知事は18日(日本時間19日未明)、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれている人権理事会で演説し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設反対を訴えた。沖縄の実情について、過重な基地負担で「平和が脅かされている」と強調し「沖縄の状況を世界中から関心を持って見てください」と呼びかけた。

玉城デニー沖縄県知事、18日から国連人権理事会出席へ 日本政府批判に懸念の声も 産経新聞 2023/9/16
https://www.sankei.com/article/20230916-QUZESCXVOZLKBGRVK5ZWSTILJ4/

沖縄の不条理主張へ 玉城デニー知事、国連人権理事会で声明 17日、ジュネーブに出発 沖縄タイムス 2023年9月16日
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1223518
○玉城デニー知事は17日、スイス・ジュネーブへ出発する。18日以降、国連人権理事会で声明を発表する。知事は名護市辺野古の新基地建設阻止を掲げるが、大浦湾の軟弱地盤工事を巡る訴訟では最高裁で県の敗訴が確定した。知事は民意が顧みられない不条理を国際社会に訴え、新基地建設問題の打開に向けた道筋を見いだしたい考えだ。最高裁判決を受け、国は近く、変更申請を承認するよう県に迫る見通しで、国連訪問中の知事の発言も焦点となる。知事の国連での声明発表は2015年に全国の都道府県知事として初めてスピーチした翁長雄志前知事以来8年ぶり。(政経部・大野亨恭)

 ☆山陰中央新報・論説 辺野古最高裁判決 司法も民意切り捨てか 9/5
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/445335
>2000年の地方分権一括法で、国と地方の関係は「上下・主従」から「対等・協力」に変わった。だが、今回の不承認を巡っては、一般国民の権利救済が主眼であるはずの行政不服審査法を使って防衛省が国交相に審査請求し、国交相が処分取り消しの裁決を出した。これでは地方の声は押しつぶされてしまう。

 ☆信濃毎日新聞〈社説〉沖縄辺野古訴訟 理不尽に目をつぶる司法 9/6
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023090600061
 ☆西日本新聞【社説】「辺野古」県敗訴 国策と民意の矛盾解決を 9/6
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1123949/
 ☆新潟日報・社説: 辺野古訴訟判決 国は沖縄と真摯な対話を 9/6
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/276215
 ☆琉球新報<社説>設計変更敗訴確定 沖縄の不条理を直視せよ 9/5
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1778556.html
 ☆沖縄タイムス[社説]辺野古 県敗訴確定 自治踏みにじる判決だ 9/5
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1216670
 ☆佐賀新聞・論説: 辺野古訴訟の最高裁判決 司法も民意切り捨てか 9/5
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1103034
 ☆高知新聞・社説: 【辺野古敗訴】対話の重要性は高まった 9/5
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/678273
 ☆中国新聞・社説: 辺野古最高裁判決 対話こそ唯一の解決策だ 9/5
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/355714
 ☆秋田魁新報・社説:辺野古で沖縄県敗訴 首相は県民と向き合え 9/5
https://www.sakigake.jp/news/article/20230905AK0019/
 ☆福井新聞・論説: 辺野古、最高裁判決 司法も民意を切り捨てか 9/5
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1863477

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三上智恵さんのメッセージ

2023-02-26 15:08:54 | 沖縄
このところの安保三文書の閣議決定とか、あまりに急速に軍事国家に向かっているようで、危機感を感じながらも消化しきれていない自分に歯がゆい思いをしています。
そんな時に、フェイスブックに書かれた三上智恵さんのメッセージを読みました。
三上智恵さんは、ご存じのとおり、すぐれたドキュメンタリー映画で、沖縄の基地の問題をそこに住む人たちの想いを掬い上げながら私たちに知らせてくれています。

ここから・・・


以下に大事なことを書きます
今、長野県佐久市の皆さんとオンライン集会が終わって感無量
内容は,2018年の映画 「標的の島 風かたか」 以降
私がせっせと1人でカメラ担いで撮りちまちまと編集したもので
マガジン9に上がってる動画を抽出してもらって一挙に1時間分見るという
斬新なスタイルでしたが

宮古島に弾薬が運び込まれ中城湾が戦車で埋まりシェルターに入れとはどういうことか?
なぜ頭を抱えて避難訓練するまでになったのか?
この一年の動きをまとめてみるだけでも私自身がまずすごく苦しくなった
全部現場にいたから 編集もしたんだから

わかってるはずなんだけど消化できちゃいなかった
だから胸が抉られる思いで過去映像なのに、衝撃だった
ここまで,ここまできてしまったかと

そしたら佐久市の会場の発言した方々七人のうち4人が泣いてしまった
言葉にならなくなって

佐久市といえば平和の取り組みがずっと盛んで
島袋文子さんを何度も招聘されて
沖縄の動きを即座に自分ごとにして活動を続けて来られた地域で
だからこそ,なんだろう なんでここまでになったんだ?

南西諸島が戦場にされるそんな話が進んできてしまったのか
悔しいし、情けないしと喉を詰まらせて
何かしなければいけないと急く気持ちを表明された方も多かった

それで,実は私は 年初から,今年は一本の映画をまとめる方針を固めて
カメラマンたちと撮影体制を作って動き出している
まだ秘密だったのだが映画として完成して宣伝もして各地の映画館に
準備をしてもらうのにどうしても半年近くかかってしまう
そうでないと届けられないシステムそれは変えられないんです
だけどそのときには沖縄が大変なことになってる可能性すら
考えなくてはならない状況なので
この5年撮りためた私の映像だけでスピンオフを作ります

お金と時間をかけず今沖縄で起きていることをちゃんと正視してもらわないと
日本がどんな危機にあるのか わかってもらえないならまとめて見せないといけない
今日のイベントのように まとめてみるとイヤでも見えてくるものがある
なので新たな作品を作りながら並行して 30分程度のスピンオフ動画を今月中に作ります
上映してくれるグループには無料で渡します

目的は単純です
1.危機感を共有してもらうこと
2.進行中の撮影へのカンパも募ること
次作を公開する前に 今撮ってるのを出しちゃうのは??
というご意見もあると思いますが
私は素晴らしい映画の監督に なりたいのではなく「戦争を止めたい」んです
そこははっきりさせたい
映画祭で評価を受けたいわけではない
なぜ沖縄が犠牲になるのか?
なぜ戦争に向かう国の動きにほとんどの国民が見てみぬふりするのか?
止められるとしたら今しかないけど?
効果的に伝えられる人が伝えている人が少なすぎる
だったら私がやります、というだけの人間です
だから,しょぼい映像でも1人で撮り続けてきたんです
それを繋ぎ直しますからみんな、それをみるために集まってくれませんか?
キャラバンで10人ずつで一つのパソコンで見る でも良いです
身の回りの何箇所かで三上智恵のスピンオフ作品
これみて、見ざる言わざる聞かざるをやめて
何かしないといけないよねって
考えようよ!
と集まり直すキッカケにしてもらえませんか?

今思いついて今書いてるから 暴走気味かもしれないけど
みんなで集まってそれを見たい!という希望者にお渡しする動画
映画にする前の野菜の乱切りみたいなものを 作りたいと思っています
その映像ください!
キャラバンやる!という方は個別で良いので連絡ください。

ここまで・・・

朔のような場所があったら、みんなで集まってみたいな、と思いました。
どこかで、機会を持てたらいいですね!

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
コナシ&コブシ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国連勧告の実施「琉球先住民の権利保障を」

2022-11-15 16:30:08 | 沖縄
「琉球先住民の権利保障を」国連委員会が再び勧告、ヘイト対策も 琉球新報 11/6
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1611431.html
 ○【東京】国連の自由権規約委員会(B規約人権委員会)は3日、日本の人権状況に関する報告書を公表し、沖縄の人々を先住民族と位置付けて権利を保障するよう勧告した。ヘイトスピーチへの対策なども求めた。
 自由権規約委員会の報告書は「(政府は)琉球先住民族のコミュニティーやその権利を認めず、沖縄の人々が自由で十分な事前の情報に基づいて自身に影響を与える政策に参加できる状況をつくっていない」と懸念を示した。また「抗議やデモに対する過剰な制約や、沖縄で抗議行動をする人たちの不当逮捕があるという報告を受け、懸念している」とも記した。
 ヘイトスピーチについて「中国人、(被差別)部落民、琉球人、特に韓国人や在日コリアン」を対象とするオンライン、オフライン両方での広範な人種差別的言説が続いていることに懸念を示した。ヘイトスピーチを明確に犯罪とすることなどを求めている。
 自由権規約委員会は10月に会議を開き、日本の人権状況について話し合った。会議には、米兵による性暴力被害に遭ったオーストラリア人のキャサリン・ジェーン・フィッシャー氏も出席し、繰り返される米軍関連の事件について報告した。委員会の報告書は、性犯罪を含む女性への暴力を根絶する努力を日本政府に求めた。
 国連人種差別撤廃委員会は2018年、日本政府に対し、沖縄の人々は「先住民族」だとして、その権利を保護するよう勧告していた。
(明真南斗)

沖縄への基地集中は「人種差別」 国連人種差別撤廃委員会の2018年の勧告

玉城・沖縄県知事「政府・国会は限界」 辺野古新基地阻止、国連提起へ

▼翁長前知事が国連で訴えたこととは
 ☆〈重荷を負うて道を行く 翁長雄志の軌跡〉51 第9部 知事 国連で「人権」訴える 2019年10月20日

世界のウチナーンチュ大会/Worldwide

☆弁護士の雑記帳: 憲法第95条(地方特別法の住民投票) - 東京中央法律事務所 2019/11/07
https://www.chuolaw.com/blog/2019/11/post-877/
>実はこの憲法95条、適用例は1949年(昭和24年)から1952年(昭和27年)に集中しており、その後は適用された例がなく、死文化しているではないかという批判の声もあります。
 しかし、数年前に憲法学者の木村草太教授が沖縄タイムスの連載コラムにて、辺野古への基地移転問題に関して憲法95条に基づき住民投票が必要だとの持論を展開したことで話題になりました。
 実際に、2019(平成31)年2月には、沖縄県の住民投票条例に則り辺野古への米軍基地移転の是非を問う県民投票が実施され、反対は有効投票中7割を超えました。
 この住民投票の結果について、国は憲法95条に基づく投票ではなく、法的拘束力を有しないという見解を示しています。
 しかし、名護市という特定の地方公共団体に基地移転という負担を押しつける施策であること、そしてそれに反対する住民の明確な民意が示されたことを踏まえれば、辺野古への基地移転を強行することは憲法95条の趣旨である地方公共団体の団体自治権の尊重に反するのではないかとも考えられるでしょう。

 ★今般の琉球についての国連勧告、2018年分も含めれば、『沖縄への基地集中は「人種差別」』『琉球民族は先住民族』益々、沖縄に特別の地方自治体上の地位を与えねばならぬのではないか。無論、沖縄県への人権侵害、その回復など図らねばならぬ。

 ◎その他
概説[第3章 GHQ草案と日本政府の対応] | 日本国憲法の誕生
マッカーサー草案 - Wikipedia

【社説】無通告で訓練準備 域外実施の即時禁止を 【琉球新報】2022.11.13
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1615174.html
 ○米空軍が10日に座間味村の久場島でボートを使ったレスキュー訓練を実施しようとした。米軍への提供区域の外である。
 提供区域外での訓練はことし頻発している。野放図に訓練区域を広げることは断じて許されない。政府は厳しく抗議する必要がある。区域外訓練の禁止を取り決めるべきだ。

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

憲法よりも日米地位協定について議論を!

2022-01-07 17:51:33 | 沖縄
憲法よりも日米地位協定について議論することを求めます。

有田芳生さんのツイッターから

「成田に到着した海兵隊員がPCR検査の結果(陽性)を待たずに、翌日民間機で沖縄へ。
軍の検査でも陽性。
外務省は濃厚接触者の人数さえ答弁しませんでした。
27人のうち6人は行方を辿れないままです。
根本には基地に自由に往来できる日米地位協定の問題があります。」

https://twitter.com/aritayoshifu/status/1479349297464606723

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
コナシ&コブシ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「海をあげる」上間陽子著(筑摩書房)についての反響

2021-12-30 21:00:57 | 沖縄
笹井さんが紹介してくださった「海をあげる」を私の友人が読んで、あるエピソードを話してくれました。

それは50年も昔、彼女が大学生だった頃、沖縄が返還されました。
その日、講義の最中に大学の教授が沖縄出身の学生を前に出し、「挨拶しろ」と命じたそう。
学生は「何を話せばいいのですか?お陰様で有り難うと言って欲しいのですか?昨日まで沖縄は日本ではなかったのです」と言ったそうです。

その言葉が長い年月を経ても忘れられず、彼女の心に残っているとか。そして、その教授の言動に反感を抱き、怒りを感じたそうです。

今回の笹井さんの投稿を読み、早速書店から取り寄せ、
「『沖縄の心に寄り添う』なんて事軽く言っちゃいけない、日本は本当に独立国なのでしょうか。」
「良い本を紹介頂き有り難うございます。一人でも多くの人がこの本を手にする事を願っています。」
と言っていました。

***
>今日は、海に土や砂を入れる日だ。
2018年末にはじまった土砂投入は、19年末までの一年の工程表の1パーセントを終えたらしい。普天間基地を閉鎖するという名目でなされる、じりじりと沈む大地に杭を打つ辺野古基地の完成には、これから100年かかるというわけだ。(略)
>私は静かな部屋でこれを読んでいるあなたにあげる。私は電車でこれを読んでいるあなたにあげる。私は川のほとりでこれを読んでいるあなたにあげる。この海をひとりで抱えることはもうできない。だからあなたに、海をあげる。
***

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
パンドラ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「海をあげる」上間陽子著(筑摩書房)

2021-12-20 17:26:23 | 沖縄
12月16日の参議院予算委員会で、立憲民主党の有田芳生議員が、コロナの水際対策に関連して、20代の米海兵隊員が成田空港検疫で陽性とされながら民間機で沖縄入りしていた問題について、政府に事実確認を求めたところ、「米側との関係」を理由に、北米局長が拒否。

続いて、有田議員は、玉城沖縄県知事の「辺野古『不承認』」に言及し、岸田首相、林外相、岸防衛相に、辺野古の海を見たことがあるか、見てどう感じたかを尋ねたが、3人は「美しかった」「豊かだった」といいつつ、普天間基地の全面返還の必要性を強調し、日米地位協定は不可侵であり、岸田内閣も沖縄に押し付けられた日米関係の歪みを解消する気がないことが浮き彫りになった。

岸田政権に対する「幻滅」はさておき、有田議員が辺野古の問題に触れた際紹介した、上間陽子さん著の「海をあげる」の一説が強く印象に残った。
***
「今日は、海に土や砂を入れる日だから、みんなとっても怒っているし、ケーサツも怖いかもしれない」と言うと、娘はあっさり、「じゃあ、保育園に行く」と言う。
暗闇のなかで、娘は私に「海に土をいれたら、魚は死む?ヤドカリは死む?」と尋ねてくる。
「そう、みんな死ぬよ。だから今日はケーサツも怖いかもしれない」
***
紹介の間、パネルを持っていた女性議員が涙をぬぐっていたが、私もその言葉が胸に刺さり、是非この本を読まなくては、との思いに駆られて、さっそく取り寄せた。

著書「海をあげる」は、琉球大学教授である上間陽子さんが、筑摩書房のコメントを借りれば、『沖縄での生活を、淡々と書いた作品です。過去に傷ついた日々を友人に支えてもらったこと、歌舞伎町で働く沖縄出身のホストの生活史を聞いたこと、海に日々たくさんの土砂が入れられていくこと。具体的なできごとの描写を通じて、人間の営みの本質が描かれてい』て、2021年の本屋大賞・ノンフィクション本大賞を受賞している。

内容は、上記のとおりだが、最後の章「海をあげる」の、結びの言葉がずしりと重い。
***
2018年末にはじまった土砂投入は、19年末までの一年の工程表の1パーセントを終えたらしい。普天間基地を閉鎖するという名目でなされる、じりじりと沈む大地に杭を打つ辺野古基地の完成には、これから100年かかるというわけだ。(略)
私は静かな部屋でこれを読んでいるあなたにあげる。私は電車でこれを読んでいるあなたにあげる。私は川のほとりでこれを読んでいるあなたにあげる。
この海をひとりで抱えることはもうできない。だからあなたに、海をあげる。
***

思えば、2015年から2019年頃まで、私たちは「護憲+」月例会や他の集会で、沖縄基地反対運動に参加している方や、本にも登場する元山仁士郎さんの話を聞いたり、沖縄に呼応した「辺野古埋立てを止めよう・国会包囲」に参加するなど、沖縄の問題を自分事として考え、関与する機会を作ってきたが、ここ2年、コロナ禍に翻弄されるうちに、沖縄基地問題も遠くにかすんでしまっていた。

しかし、今回有田議員の国会質疑によって、この本に出合い、沖縄の苦悩にもう一度向き合わなくてはという気持ちが沸き起こってきた。

有田議員の真摯な質疑に感謝すると共に、皆さんにも是非この本を読んで、沖縄の「海」を自分の胸に受け取ってもらえたら、と願っている。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
笹井明子
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄県[「辺野古」不承認] &「地方自治の本旨」を生かすべき時が来た

2021-12-07 09:21:22 | 沖縄
日本国憲法 第八章 地方自治
 第九十二条 地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。
 第九十五条 一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。

これまでは、政府都合で、機能してこなかったが、もう、一方的な言い条『防衛は国の専権事項』は、止めたが良い。そも、そんな言い条は、最高法規にはない。根拠のないものだ。
 
一方的なものといえば、国会開会請求に対する、無視乃至相当長期の遅延もあるなー
しかし、漸く、地方自治の本旨を生かすべき時が来た。中央も地方も、独立、無関係では有り得ない。島国、狭い日本の事だ。地理的にも、不可分の一体、統治も調和的に実施すべき。主権者も、中央も、地方も。総体的、全体的な視野に立て。

今は、調整機関がない、不都合がある。一方は、「防衛は国の専権事項」といって奢り、他方は、仕方なく沖縄県民投票の挙に出た。いづれにせよ、調整できていないのが、現状だ。

各紙社説・論説も、政府に沖縄県との対話を求めている。
〈社説〉設計変更不承認 「辺野古」見直す契機に 東京新聞 11/26 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/144874
〈社説〉辺野古不承認 国は沖縄との協議に臨め 信濃毎日新聞 11/27 https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021112700113
〈社説〉辺野古不承認 国の強権が招いた混迷 朝日新聞 11/27 https://www.asahi.com/articles/DA3S15124507.html
〈社説〉〉[「辺野古」不承認] 首相は対立より対話を 南日本新聞  12/4  
https://373news.com/_column/syasetu.php?storyid=147669/
〈社説〉辺野古不承認/国は工事を止め対話せよ 【神戸新聞】 12/4 
https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/202112/0014889568.shtml
 
等々、全国の新聞紙が、その旨、時を告げている。
 
かつて、95条の住民投票が、脚光を浴びる時があった。些末な「一の地方公共団体のみに適用」盾に、米軍基地集中の沖縄に適用することを、政府与党は拒否した。
 
そして、憲法に基づかない、沖縄の住民投票は2回実施され、2度とも政府の基地政策を拒否した。が、政府はこれを尊重せず、強権一辺倒で今日に至ってる。

 (1)日本政府、沖縄県民投票の結果受け入れない方向 辺野古埋め立て 2019年2月26日
 https://www.bbc.com/japanese/47366904
   ★2019年2月24日 辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BA%E9%87%8E%E5%8F%A4%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%9F%8B%E7%AB%8B%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%B3%9B%E5%90%A6%E3%82%92%E5%95%8F%E3%81%86%E7%9C%8C%E6%B0%91%E6%8A%95%E7%A5%A8
 (2)1996年9月8日 日米地位協定の見直し及び基地の整理縮小に関する県民投票
 https://www.archives.pref.okinawa.jp/news/that_day/4737
 
政府の決まり文句「防衛は国の専権事項」と、憲法上の『地方自治』との間は、無関係、独立ではない。不作為は、有り得なかったのだ。調整もなければならなかった。本当は。
 
米軍等基地が全国に展開され、米兵犯罪に限らず、航空機、頭上旋回、騒音、空からの落とし物、汚染排水等、基地問題は、沖縄に限らなくなってきた。軍機に限らず、東京のように、政府都合で、航路設定変更が頭上騒音を問題化することにも。
 
今の侭では、主権者の意思を尊重しない、形ばかりの「民主政治」が強行される危険、畏れがある。主権者としては、断然、避けるべきだと思う。

勿論、防衛や安全保障が、国(中央政府)の専権事項などという定めは、最高法規にはない。況して、基地・飛行機を全国展開すれば、全国民の問題、課題となる。地方と中央の調整、調整機関が必要だ。
 
強権支配は、ミャンマー、香港等で足りている。国内では、もう、結構だ。

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地方と中央の調整 沖縄新基地建設問題

2020-04-28 11:01:53 | 沖縄
地方自治と国政の利害調整

『日本国憲法 第八章 地方自治 第九十五条 一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。』というのがある。
 
未だ、適用されたことはない。しかし、国論が沸いたことがある。日本社会党が、沖縄の基地問題をを取上げたからである。当時から、米軍基地が沖縄に過度に集中し、事件事故が多かった。
 
いつかは記憶は定かでないが、日本社会党が衆議院で140名程度の議席を有していた頃だったか。9条改憲など、有り得ない当時の議会でのことだ。
 
只、その時、基地は沖縄県だけにあるのではないから、適用されないとか言って、政府が逃げたかと思う。問題状況=地方と中央の在り方、意思の食い違うときにはどう調整するかなど、把握できたはずだった。しかし、取り掛からなかった。多分、基地問題で地方(沖縄)と調整となると、中央政府が譲ることになると見たからではないか。
 
地方自治を阻害した中央政府の有り方とは別に、地方財政の貧弱さ&中央依存も。永らく、或いは、今でも、国民主権とは相容れない、『陳情政治』という日本特異の行政・政治が行われてきた。例えば、田中角栄元首相のそれ。「今太閤」として高名、人たらしとも。
 
自民党支配が長く続いたからか、こういう陳情政治が機能したからか、調整、改革の動きはなかった。
 
以降も、地方自治と国政の利害調整は動かなかった。これが沖縄絡みの常であった。この時以降、立法府の不作為の違憲状態が継続していると考える。
 
そうした長い歴史の中での、辺野古・新基地建設反対運動であった。沖縄の民意は、常に、反対であったと思う。
 
そして、基地建設の是非を問う沖縄県民投票が、2019年2月24日実施された。結果は、『反対 72.15%(434,273票)』で、否であった。沖縄の民意は明らかになった。多分、日本の主権者の民意も、同様の手続きを経ても、同様の結果となるのではないかと思う。
 
しかし、安倍自民党政権は、埒もない『外交は、政府の専権事項』等と念仏を唱えるだけで、埋め立て、新基地建設を強行しようと、頑なである。今も、悔い改めようとしていない。

そして今、現状の問題点を、沖縄の2紙も取上げている。もう、逃げたり、強行してはならぬと思う。設計変更申請<県の承認後、完成までの工期は12年。総工費は当初の2・7倍の約9300億円に膨らむ>は、途方もないもので、地盤強化、改良などありえない程なのだから。
 
また、県民投票で民意が示された以上、これを議会が、政府がどう受け止めるべきか、立法府に於いて、議論、結論を得べきであろう。

国民主権は、憲法に明記且つ根本である。地方自治法の一解釈など、比べようもない。無視はならない。県民の意思も、主権者の意思なのだから、尊重せよ。

 ◎参照
 琉球新報<社説>辺野古設計変更申請 建設断念しコロナ対策を 4/23 https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1111426.html
 沖縄タイムス社説 [県の「普天間」対応] 局面打開へ行動を示せ 4/25 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/564406

 【いま読む日本国憲法】(54)第92条 地方行政 住民の意思で https://www.tokyo-np.co.jp/hold/2017/imayomu/list/CK2017072402000177.html
 辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票 ... https://ja.wikipedia.org/wiki/辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票
 沖縄の米軍基地 - Wikipedia - ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/沖縄の米軍基地
 日本社会党 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/日本社会党
 55年体制 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/55年体制

 飯島勲"この国の礎は田中角栄がつくった"  https://president.jp/articles/-/22587?page=2
 議会政治家の申し子としての角栄その2、陳情采配能力 http://www.marino.ne.jp/~rendaico/kakuei/sisosiseico/gikaiseijikaco2.htm

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真藤順丈 「宝島」

2019-12-21 16:54:22 | 沖縄
私が今年読んだ本の中で一番に押したいのは、真藤順丈作「宝島」である。

今年の直木賞を受賞したこの作品は、ノミネートされていた時から大変な話題を呼び、不覚にも気付かなかった私は図書館で予約番号200番台という後れを取ってしまった。面白そうな本を探してネット、新聞の書評、書店の店頭をさ迷い気を付けているのに、何故か宝島だけは引っかからなかった。

さて「宝島」。

戦果アギャーと呼ばれ、米軍基地に忍び込み、様々な物資、価値ある物を強奪していた彼等。その中でも豪胆で賢く強かで、誰よりも優しく、貧しい島の農民達に戦果を分け与えていた英雄がいた。オンちゃんと呼ばれた彼は米軍基地に忍び込み突如失踪した。

共に行動していたオンちゃんの弟レイ、親友のグスク、恋人のヤマコ達は、オンちゃんは生きていると信じてその行方を必死に探し回るが時は空しく過ぎ、やがて彼等はテロリスト、警察官、教師となり戦後の沖縄の社会を生きていく。

これは三人の若者の青春グラフィティを横糸に、米軍機小学校墜落事件、米軍人の女児レイプ殺害事件、コザの島民轢殺事件とそれに触発された暴動という、沖縄の戦後史と社会に刻み付けられた事件を縦糸に、怒りと涙と汗で紡がれた戦後沖縄の一大叙事詩である。

英雄は既にこの世には居ない。しかしその最期に思わぬ戦果を生み、オンちゃんが助けた基地の子ウタの物語へと繋がって行く。

一つだけ疑問が残るのは、オンちゃんが命をかけて守ったウタが何故物語の終盤で命を落とす事になったのか?それが分からないのは、私がこの壮大な叙事詩を未だ読み解いていないからなのか。

作者の真藤氏は7年の歳月をかけて沖縄に取材しこの作品を書き上げたという。

未だこの叙事詩は終わってはいない。沖縄の基地とそれと闘う人々の戦後史は今も未だ続いているのだ。

作者は語り部となってバイオレンスに満ちた世界を、踊るように唄うように軽快にリズミカルに描いている。12月という慌ただしい季節に読んだ540ページという大作ではあったが、期待に違わぬ作品でさすが直木賞!と思わされた。

ぜひ、来年も「宝島」を一人でも多くの人に読んで頂き、なぜこの物語のタイトルが「宝島」なのか、答えを見付けて欲しい。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
パンドラ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メディアよ、辺野古埋め立て批判はこれに尽きる

2019-07-16 16:20:08 | 沖縄
巷間、安倍自公政権は沖縄県民投票や各種選挙結果による県民の意思(辺野古基地反対)を無視して、辺野古基地建設を強行しているとのメディアの報道は見てきたが、しかし批判は小さい。今回の参議院選挙に「れいわ新選組」から東京選挙区に立候補した野原ヨシマサ氏の勇気ある言動に勝るものはないであろう。

ネットで「れいわ新選組」を検索し、YOUTUBEで東京都での街頭演説で彼の訴えを見れば一目瞭然である。かいつまんで言えば、彼は沖縄の創価学会員で、「平和と福祉の党」と言ってきた公明党が自民党の辺野古基地建設に反対しないのはおかしいと地元でも主張してきたが、期待できないとの判断で、ついに破門覚悟で山口公明党代表が立候補する同じ東京選挙区から立候補。公明党の言行不一致と辺野古基地建設反対を全国に訴え、山口代表と真っ向勝負しているのである。

二人の得票数と当落はどうなるのか、全国から注目される選挙区であろう。「れいわ新選組」の街宣にうなぎ登りで人が集まるのもうなずける。

しかし大手メディアはこのビッグニュースを一切報じない。何故か?この不条理、不公正を自ら質してほしい。視聴者在っての企業広告、主権在民であろう。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする