老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「東海地震の前に浜岡原発を停止させよう」報告と講演4/29

2011-03-31 17:30:57 | イベント情報
友人から送られてきたイベント情報をご紹介します。

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【転送歓迎】
「終焉に向かう原子力」第11回
チェルノブイリ原発事故25周年
東海地震の前に浜岡原発を停止させよう
■浜岡原発現地報告 (13:00~)
 ・伊藤実氏  (浜岡原発を考える会 代表)
 ・生方卓氏  (明治大学教員)
 ・内藤新吾氏 (日本福音ルーテル掛川・菊川教会牧師)

■講演 (14:20~)
 ・小出裕章氏 (京都大学原子炉実験所)
   「悲惨を極める原子力発電所事故」    

 ・広瀬隆氏 (作家、ジャーナリスト)
 「原子炉時限爆弾――年々迫る東海大地震と、浜岡原発の危機」

日 時: 2011年4月29日(金) 13:00~17:00(開場12:30)
場 所: 明治大学 地下1階1001教室
     (JR御茶ノ水駅徒歩6分)
     明治大学駿河台キャンパスへの行き方
     http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
     明治大学駿河台キャンパス リバティタワー 
     http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
参加費: 1000円 (予約不要)
主 催: 「終焉に向かう原子力」実行委員会
      浜岡アクション
   (東海地震の前に浜岡原発を停止させよう首都圏アクション)
   現代史研究会
問合先: TEL/FAX 03-3739-1368
 携帯  090-9137-2437
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「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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「選ぶことの大切さと恐さ」・・原発推進か脱原発か

2011-03-31 17:22:02 | 選挙
「私は原発推進論者」・・・の発言、ぜひ石原さんには、この言葉をしっかり選挙の時にも語っていただきたいです。できれば「東京に原発を作ります」を公約として。まさか、東京で使う電力を他の県に押し付けるような「我欲」は無いと思いますから。

五十嵐仁さんのブログ「転成仁語」の「選ぶことの大切さと怖さ」という題の記事を一部転載します。

・・・ここから引用・・・
(前略)
住民の多くが原発を望まず、その建設に反対していれば、賛成派は当選できず、議会で多数派になることもありません。原発推進を掲げた首長も、当選することはできないでしょう。
もちろん、争点は多様であり、政策は多岐にわたっています。原発の是非だけが、選挙での争点ではなかったかもしれません。
もしそうであれば、原発に関する争点や政策を軽視し、それよりも経済的な利益や交付金などを重視したということになります。その結果、原発は建設され、そこに存在することになったのです。

原発が存在していなければ、事故など起こりようがありません。原因がなければ結果もなく、その原因は自らが選んだ結果だったのかもしれないのです。
間違った結果をもたらさないためには、間違った選択をしないことが必要です。そして、自らの選択がどのような結果に結びつくかを想像し、予見するだけの「知力」を身につけなければなりません。
そのためには、正しい情報と賢さが必要なのです。今回の原発事故についても、それを予見して警告を発した人々がおり、原発の建設に対しても、それに反対して「安全神話」に疑問を投げかけた人々がいたのです。

恐ろしいのは、原発の推進に賛成した人々にも、その建設に反対した人々にも、事故によって漏れ出た放射能は等しく降りかかってくるということです。戦争になれば、賛成した人にも反対した人にも、等しく爆弾が落ちてくるのと同じです。
誤った選択については、それを選んだ人だけでなく、その選択を阻止できなかった人もまた、責任を取らされてしまうのです。ここに、「選ぶこと」の大切さと怖さがあると言うべきでしょうか。

間近に迫っている統一地方選挙の投票では、このような大切さと怖さを充分に自覚したうえで、一票を投じなければなりません。後で、「しまった」などと言わずにすむために。
そして、この期に及んでもなお、「私は原発推進論者」などと公言している人物を選ばないためにも……。

・・・引用ここまで・・・

選挙でこれから投票するときは、原発推進か脱原発をめざすのか、をしっかり見ていきたいと思います。

五十嵐仁さんのブログ
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2011-03-29

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
コナシ
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菅直人首相と「官位打ち」

2011-03-31 10:13:37 | 民主党政権
官位打ちという言葉がある。昔、宮廷でよく使われた手法。武士など力を持った連中をおとなしくさせるため、能力以上の官位に昇進させ、その官位にふさわしい能力を発揮できなかった時にその人間を失脚させる。軍事力を持っていない宮廷が自らの存在を維持するために編み出された手法。どうやら、菅直人首相は「官位打ち」と言う言葉が似合うようである。

菅直人首相の姿をTVで見なくなって久しい。国家存亡の危機の時、姿を見せない首相とは一体何か。

『第一は彼の威容である。第二は、その雄弁である。第三は彼が勝つことである。第四は彼について行けば利益があったことである。』(統帥綱領 解説大橋武夫)
当然、彼とは菅直人首相の事ではない。彼とはナポレオンの事である。別にナポレオン賛美や英雄待望論を書こうというのではない。危機の時のリーダーのありようを論じようと思う。

今、春の高校野球が行われている。高校野球の監督は、文字通りチームの運命を握る指揮官。その中で智弁和歌山高校の高嶋監督を見てみる。彼は甲子園通算60勝。今年もはや一勝している。彼のベンチに立っている姿は、「威容」という言葉にふさわしい。「雄弁」ではないが、言葉の一つ一つに重みがある。第三の条件は、甲子園歴代監督第一位の勝利数が示すように文句なし。第四は智弁和歌山に多くの優秀な選手が集まる(=甲子園の出られる)事で証明されている。ナポレオンのような英雄でなくても、危機における指導者とは、高嶋監督のような姿だと思えば良い。

リーダーの要件には様々考えられるが、こういう危機の時の要件の第一は、国民を安心させる事に尽きる。甲子園球場でもそうだが、危機の時、選手は必ずベンチを見る。その時、監督が悠揚迫らず、ゆったりと落ち着いていれば、選手は安心する。安心すれば日頃の力を発揮できる。これは、言葉ではない。身体全体から発する一種のオーラのようなものであり、指揮官の人間性そのものから発するものである。

さらに、重要なのは【言葉】である。戦いや危機の時は、長い言葉はいらない。短い一言で良い。例えば、選手を送り出す時「ストレートに的を絞って思い切り振ってこい」のような言葉で良い。良い意味での「洗脳」である。

ところが、菅直人首相の言葉は、「この投手はストレートが多い。一球目はアウトコースのカーブで来て二球目はストレートの確率が高い。三球目はカウントに応じて攻めてくる。その中の甘い球を狙って打て」と言っているようなもの。選手は考えているうちに、バットが出なくなり、凡打に打ち取られる。しかも菅首相は、選手が失敗したら、「俺はきちんと教えたのに、選手が消化しきれなかった」と責任を転嫁する。高嶋監督なら、「わたしの指示が間違っていた。選手はよくやった。すべて私の責任です」というだろう。

この事を統帥綱領では次のように書いている。
●戦争においては、百を知るよりも一を信じるに如かず。百の知識は一つの信念によりて撃倒せられる。
●死生の巷において、一事を遂行する力を有するものは、知識にあらずして信念なり。

戦前の精神主義を彷彿させる言葉なので、引用するのは多少気が引けるが、菅直人や枝野など余りにも言葉が軽い輩が多い菅政権なので、あえて引用した。

教師という職業をしてみると、よく分かるが、若くて優秀な教師ほど、多くの事を完璧に教えたがる。「あれもできない、これもできない」と言う。私も若い時はそうだった。しかし、散々失敗をし、挫折を繰り返しているうちに、「あれができた。立派だ」と言う風に考える事が出来るようになった。「たった一つの事が出来るようになれれば、成功だ」と考える事が出来はじめた。そうなれば、その【ひとつの事】とは何を教えれば良いのか、と考えるようになる。

教えなければならない事が無数にある中で、たった【ひとつの事】をどうして見つけ出すのか。この削る作業にこそ、「教育とは何か。子供を育てるとは何か」を考える契機がある。揺るがない信念とは、この身を削るような作業でしか培えない。『戦争においては、百を知るよりも一を信じるに如かず。百の知識は一つの信念によりて撃倒せられる。』とは、私の解釈ではそうなる。

もう少し詳説すると、現実主義・現場主義とは、「揺るがない信念」があればあるほど、「信念と現実の乖離」が正確に認識でき、現実を変える具体的手段が生み出される事を言う。揺るがない信念のない現実主義などあり得ない。菅直人は超現実主義者と自称しているようだが、「揺るがない信念」のない現実主義は、現実追随主義にしかならない事を理解していないようである。

教師もそうだが、人の前に立って指導すると言う事は、自らをさらけ出す事である。教師の人間性を一番知っているのは子供。漫才師や落語家がお客に受けなかったら、お客が悪いのではなくて、自分の芸がまずいと考えるように、子供が教師に反発し始めたら、全部とは言わないが、その原因の多くは教師の側にある、と考えた方が良い。

どうやら、このきわめて簡単な原則を菅直人首相や菅政権の閣僚は理解していない。菅直人首相は、自分が裸で国民の前に立っていると言う事を認識していない。彼は、人気取りのパフォーマンスで国民を誤魔化せると考えているようだが、国民が菅直人自身の人間性総体に対する疑念を抱いている、と言う事を理解できていない。

菅直人という人間は、それだけ「自分」だけが可愛いナルシストなのだろう。これは「死にいたる病」であり、修復できない。そう言えば、ギリシャ神話のナルシス(ナルシスと語源になった)は、湖面に映った我が顔を見て、それを捉えようとして、湖に身を投げて死んだ。菅直人首相の運命も似たようなものになるかもしれない。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
流水
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サマータイムブルース

2011-03-30 15:37:41 | 原発
3月29日付きの東京新聞朝刊に忌野清志郎の「サマータイムブルース」の紹介が載っていた。

今回の原子力発電事故を忌野清志郎が生きて知っていたら何と言っただろう。

http://protestsongs.michikusa.jp/japanese/summertime.htm

「サマータイムブルース」はカバーズというアルバムに収められていた。これとプレスリーの「ラブミーテンダー」をカバーした「反原発ソング」(「放射能はいらねえ、牛乳が飲みてえ~」という強烈な内容)の曲が入ったアルバム「カバーズ」は、1988年に突然発売中止になり、別のレコード会社から発売されたが、発売中止については、日本の原子力産業の有力グループ東芝との関係も取りざたされたそうである。

この何十年かメッセージソングというのは巷では誰も歌わなくなったけれど、添田唖蝉坊など、日本には街頭で歌って人々の共感を呼んだ演歌師などがいたのである。

今回の原発事故をきっかけに「メッセージゾング」を見直そうという動きも若いアーティスト達の間であるそうで、是非この動きが定着して欲しいと私は願っている。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
パンドラ
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オール電化は原発2基分!

2011-03-30 15:32:22 | 原発
2011年3月23日 読売新聞より

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110323-OYT1T00569.htm
・・・ここから・・・・

東京電力が、給湯や調理などすべてを電気でまかなう「オール電化住宅」の普及を推進してきたことが、今回の電力不足に拍車をかけている。

この3年間で戸数が倍増し、最大で原子力発電プラント2基分にあたる約200万キロ・ワット分の電力消費能力が増えた可能性がある。
(中略)
東電によると、管内9都県のオール電化戸数は2002年3月末時点で1万3000戸だったのが、08年3月末に45万6000戸になった。10年末には85万5000戸に倍増した。「原子力は発電時に二酸化炭素を排出せず、地球温暖化の防止につながる。省エネにもなる」とアピールし、電気料金の割引を適用してきたが、急速な普及策が裏目に出た形だ。

・・・・ここまで・・・・

そう言えば、有名タレントがたくさん、コマーシャルに出ていましたね。
快適な生活、エコにもなると。

今近所でオール電化の家に住んでいる方は停電のときに悲鳴をあげています。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
コナシ&コブシ

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災害救援に感謝しつつ…

2011-03-30 15:02:25 | 災害
今回の大地震と津波、そして原発事故に、自らの危険を顧みずに働き続けた方々に感謝したい。消防、自衛隊、各自治体やNPOなど、どれだけ多くの方々が、今も現場で働いていることだろう。ことに津波を知らせようとして亡くなられた方々、そして被曝を承知で原発の消火に当たっている方々には感謝をしてもしきれない。私たちはせめて資金面だけでも被害者への募金という形で応援しよう。それと、電力やガソリン等、使い過ぎない生活をして、その分を被災地に回したい。

ところで、一方で自衛隊がこうした働きをして下さったことに対し、これらの働きは「命を捨てる覚悟のある『軍人』だからだ」という話が出ているのだそうだ。それに対して一こと言っておきたい。

まず、今回、自衛隊の方々の働きは、軍事行動ではなくて、救援活動であったこと。そして消防の人たちはどうなのか? 私が育った田舎では、「消防団」はボランティアで成り立っている。ふだんは、農家や漁師、勤め人の青年・壮年たちが、火事・地震・津波・台風などのたびに、自ら集まって災害予防・救助をする。彼らは断じて「軍人」ではないが、「自らの危険を顧みずに行動する」ことは同じだ。原発事故も震災救援も、まだまだ続くことを噛みしめて日を送りたい。

話を一緒にしてはいけない。自衛隊が災害救助隊として活躍することに関しては深く感謝している。今回の「災害に働く方々への私たちの感謝」を利用して、「日本が平和国家として歩むべき道」への話を、いっしょくたにしようというのは、それこそ、その方々の働きを「自分の主張のために利用」することに他ならない。

この議論を今したくはないのだが、これだけは言っておこうと思う。
「自衛隊は国民の生命、財産を守るものだと誤解している人が多い」と言ったのは、私ではなく、第10代統合幕僚会議議長の栗栖弘臣氏だ。これは災害救助の側面ではなく、「軍隊」としての側面を表す発言である。資料として挙げておく。

http://blog.goo.ne.jp/e-hori/e/cc63f76ee43ae9fe8f270488ace34bf6
http://blog.goo.ne.jp/taraoaks624/e/8ee3aade9097aeb75fe032c89f5023cd

各国からの日本への人的・資金的援助は80か国以上に及んだそうだ。それは他国を軍靴で踏みにじり、武力で押さえつけたからではなく、自衛隊や医療の災害救援活動、NPOなどの地道な海外援助活動、政府や民間の資金援助に対する感謝の思いがあるからだろう。

「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。今回は国連が全力で日本を援助する」(国連からのコメント)

「護憲+コラム」より
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私は原発推進論者と石原氏が福島県知事に

2011-03-29 07:28:02 | 原発
東京都の石原慎太郎知事が福島県災害対策本部を訪れ、佐藤雄平・福島県知事と会談しました。会談後、石原氏は報道陣に「私は原発推進論者です、今でも。日本のような資源のない国で原発を欠かしてしまったら経済は立っていかないと思う」。
9:12 AM Mar 25th ついっぷる/twippleから
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asahi_fukushima
朝日新聞福島総局

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
桃李
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「TPP=自由貿易を問う」レジュメ(「サロン・ド・朔」3月例会)

2011-03-27 21:52:44 | 社会問題
3月25日「サロン・ド・朔」例会内の学習会「TPP=自由貿易を問う」のレジュメを以下にアップしました。
http://yufuu.com/user/goken/tppgakushukai201103.html
====
【レジュメ見出し】より
●2011TPPをめぐる動き
●主な論点
1.TPPは多国間の経済連携協定ではなく「日米自由貿易協定」
2.米国資本の前に「丸裸」になることであり、小泉「構造改革」を上回る規模で地方を破壊する
3.食料自給率は14%へ、340万人が失業、BSEなど危険な食料が大量に食卓へ
4.デフレを促進し、非正規労働者を増やし、賃金はさらに低下
5.TPPは「安保」の延長線上にある「日米同盟の進化」
6.「先進国から中進国への転落」議論の底にあるGDP信仰、環境、社会の持続性への視点を欠いた成長市場主義
====

25日の記者会見で枝野官房長官は、政府が6月に結論を出す予定だったTPP問題は、今回の東日本大震災と福島原発事故の対応で先送りと示唆、それに対し自民党からは批判が出ていると報じられています。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E0E7E2E1EB8DE0E7E2E1E0E2E3E38297EAE2E2E2;at=DGXZZO0195166008122009000000

とりあえずこの問題は先送りされた感がありますが、TPP参加を諦めていない勢力が、いつこの問題を蒸し返し強引に推し進めるか予断を許しません。

今回の大震災⇒原発事故によって私たちは、新自由主義、成長至上主義による「発展」が、国民の命や生活の基盤である「安全」を軽視したものであったことを、痛切に思い知ることとなりました。特にこの災害で農業が壊滅的打撃を受けている今、私たちは自分達の食を守ることを、真剣に問いなおす必要があります。

3.11を境に、日本がこれからどう出直すべきかを考える時、TPP参加問題は、原発存続・撤廃問題と共に、「今まで私たちが辿ってきた危ない道をそのまま突き進むのか否か」私たちの行く末を示す、重要な指標といえそうです。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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原発ジプシー

2011-03-26 12:17:57 | 原発
先日、新聞紙上に福島第一原発で働いていた作業員の方が放射能汚染された水に触れたために被爆したというニュースが載っていました。

皆さま「原発ジプシー」という言葉をご存知ですか。1979年に堀江邦夫氏が発表した優れたノンフィクション書籍で、今は絶版になっているそうです。

内容は、関電プランドなどで保全業務を担当する子会社に一時的に雇用された労働者の劣悪な労働環境、給与のピンハネ、労働者の被爆、外国人労働者との格差などを問題提起として描いているそうで、図書館で入手できたら読んで見たいと思っています。

あの新聞の記事に書かれていた「作業員」もそのような、原発で働く子会社の非常勤労働者だったのではないでしょうか。

原発という極めて危険な労働現場で命が大切にされていないということは、私達国民の命も経営者である東京電力、及びこの国の為政者にとっては、どれほどの値打ちもない、ということになるのかも知れませんね。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ
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復興と民主党

2011-03-25 17:03:52 | 東北地震
まだ復興を考えるのは早い、と言う意見があるかもしれないが、被災者救済は、常に復興と抱き合わせで行われなければならない。そうしないと、他府県へ移住した被災者に対する地域の情報(支援金配布などの行政サービス等)が届かなくなる。

行政と地域住民の意思の疎通がうまくいかないと復興計画自体がうまく機能しない。神戸の時もそうだったが、地域の復興に対するグランドデザインの杜撰さが、無用な行政と住民の対立を生んだりする場合がある。

特に、今回の大震災は、地域全体が全滅に近い打撃を受けた所が多い。地域を捨てようと決心した住民も多いだろう。しかし、わたしは、出来るだけ地域復活をして欲しいと考えている。真の意味で行政と住民が一体となった自治的コミュニテイを作り上げてほしいと願っている。

民主党のマニュフェストは見るのも嫌だ、と言う人がいるかもしれないが、今こそこのマニュフェストの精神が必要な時なのだと思う。民主党が前の衆議院選挙で掲げた【国民の生活が第一】【コンクリートから人へ】のスローガンが今こそ必要な時ではないかと考える。さらにこれを【地域主権】のスローガンで裏打ちする必要がある。東北地方は、壊滅的打撃を受けたが、「共生・共助」の精神は死んではいない。この精神を最大限に生かす復興のグランドデザインを描かなくてはならない。

谷垣自民党総裁と菅直人首相の会談で、震災復興財源確保のために、消費税増税の話が出たそうだが、こういう発想しかでないようでは、彼らに復興のグランドデザインなど描けない。何故か。おそらく、大震災による損害は、20兆円を超す、というのが大方の見方。これをどう補うか。

財務官僚の発想では、子供手当とか農家補償などは官僚の権限拡大に役立たず、天下りの利権も生じないお金は、無駄(バラマキ)そのものと言う事になる。さらに財政規律を重視する立場からは、赤字国債発行など論外と言う事になる。そこから出てくる発想は、消費税増税・子供手当・高速道路の引き下げ中止・農家個別保障などを廃止し、財源を生み出す、と言う事になる。要するに財政収支悪化を防ぐという発想。しかし、この発想はデフレ政策そのもの。

それに対して10兆円、あるいは20兆円の復興支援のための特別国債を発行して、これを日銀に引き受けさせるべきだとする意見もある。これはデフレ対策もかねていて有効。増税による心理的冷えもない。

次に、既に決定した予算の修正を行うべきでない。子ども手当や高速道路無料化などの施策を修正すべきではない。これらを廃止することは、民主党政権が実質的に自公政権に変質することを意味する。

東北地方各地の避難所(多くは学校)で行われた卒業式、避難所で無邪気な笑顔を振りまいている幼児たち。彼らにどれだけ大人たちが救われ、癒されているか。まさに子供は社会の宝である。彼らにこそ、東北地方の復興を託さなければならない。彼らを地域社会の担い手として育てなければならない。だからこそ、民主党の目玉政策「子供手当」を声を大にして主張しなければならない。

現在の菅政権にはよく分かっていないようだが、こういう政策は国の形のグランドデザインというべきもので、大震災復興のグランドデザインと重ならなければならないもの。これを変更すると言う事は、震災復興のグランドデザインそのものが描けていないと言う事を意味している。

次に、福島原発の放射能事故のさまざまな被害に対して、政府と東京電力が完全な補償を行うことである。補正予算には、その内容を具体的に盛り込むべき。つまり、原発事故は、天災(想定外)ではなく、人災であるという事を明確にする必要がある。

このような施策を行う事は、現在の菅政権には出来ない。それどころか、この大震災に乗じて、消費税増税・民主党マニュフェストのなし崩しの変更を行おうとしている。

緊急災害対策本部:副本部長松本防災担当相、被災者生活支援対策本部:本部長松本・本部長代理片山総務相・副本部長仙谷、被災者生活支援各府省連絡会議:議長松本・各省事務次官。原子力災害対策本部:副本部長海江田、福島原発事故対策統合連絡本部(東京電力内):副本部長:海江田・清水東電社長、電力需給緊急対策本部:本部長枝野官房長官・副本部長レンホー。上記の全ての本部長が菅直人。一体全体、誰に責任があり、誰が何をしているのか、さっぱり分からない。

つまり、上記の訳のわからない組織形態が管内閣の危機管理意識レベルだと言う事。これを象徴的に示すのが、菅内閣の主要閣僚の服装。総理、官房長官は揃いの青い作業服。他の閣僚は背広や省庁の作業衣。北澤俊美防衛大臣は、青い作業着、背広、自衛隊の迷彩服と着せ替え人形。緊張感に欠けている。要するに統一感がない。この統一感の無さ=復興のグランドデザインの無さである。

今回の大震災を21世紀日本の再構築の出発点にする事こそ、一万人を優に超える犠牲者の魂に報いる唯一の道であり、21世紀世界での日本の存在価値を示すことである。世界の歴史の中でも例を見ないこの大事業に取り組むには、現在の菅政権は力不足というより邪魔な存在になりつつある。一刻も早い退陣が望まれる。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
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