老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

賢者ぶった愚者がうごめく

2013-09-29 02:53:34 | 安倍内閣
人は賢くもあり 愚かなものでもある。愚かさに関しては人後に劣らぬを自認する我が物申すのは、如何なものかと自問自答しつつも、不幸にして我に劣らぬ愚人が賢人ぶる昨今を何と言えばいいのか、言葉もないの思いである。

自分のものだとか我に理ありと言い張るものが彼我複数あり、その正否判断を当事者同士に委ねるとすれば、行き着くところはネクタイを緩め腕まくりをするという、正に知性以前の段階に陥る。こうなればその決着は、泥沼での「どちらが強いか」の競い合いになって、選り抜かれた代表1対1の決戦などというもので終ろう筈もなく、無差別に無垢の者達をも巻き込んだ「阿鼻叫喚図」が繰り広げられることになる。これは、人類の歴史そのものと言っても過言でないほどに繰り返されて来たナンセンスである。

二度と繰り返すまいと世界に先駆けてその決意を固め、それを国是として歩み来たこの国。この間既に68年、武力なるものの競い合いでただ一つの命も、いや、ただ一滴の血すらも流さずに今日まで歩み来た。これを何と見るのか。

賢者ぶった愚者がうごめく。一国の総理とは何なのか。その座に就くことを「花を咲かせた」と表するのか。経済成長とは「物価上昇」に先導されて具現されていくものなのか。「積極的平和主義」とは何なのか。「己が平和」という得体の知れないものにひれ伏せさせる活動を展開しようと言うのだろうか。
 
無人機には話が通じないから、打ち落とすという。正気なのか。「競い合い」は、常に相手より強くなければならぬ。そのための際限のない「軍備拡充競争」に華々しく打って出ようとでも言うのか。

書き連ねてきたことに「正気」の太鼓判を押すこと。それは、愚の骨頂と言わずして何と言えば良いのか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山
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合成の誤謬

2013-09-25 13:58:50 | 政治
「合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、fallacy of composition)とは、それが合成されたマクロ(集計量ミクロの視点では正しいことでも、)の世界では、かならずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語。」ウィキペデイア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E6%88%90%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%AC%AC

わたしは、今の日本を象徴する言葉だと思う。福島原発の汚染水問題。福島原発の地下に流入する地下水は、地下水というものではなく、伏流水と呼ぶ方が正しいくらいの流量と勢いを持っている。

この事は、原発建設当時から良く知られていた。当然、原発事故の後、この汚染水が大問題に浮上する事は、関係者の間では周知の事実だった。当時の民主党政権は、汚染水を防ぐために遮水壁建設を計画、発表する寸前だった。

ところが、東電は、膨大な建設コストを要するこの計画が発表されれば、会社の存続が懸念されるため、政府に猛烈な圧力をかけ、発表を断念させた。会社の論理からすれば当然だが、その結果として汚染水問題は、いまや福島原発最大の懸念事項だけでなく海洋汚染の懸念は世界の懸念事項になった。

JR北海道の問題も、会社、組合問題(三組合の確執)など複合的要因が取りざたされているが、そもそも国鉄が解体された当時から、JR北海道、JR九州、JR四国の経営はきわめて問題視されていた。

特に、JR北海道は、沿線住民の人口減少、冬の雪対策(線路・車体の補修など)の莫大な費用などその経営は当初から危ぶまれていた。その為、政府はかなりの額の補助金を投入している。これが、経営の合理化を阻む要因にもなっている。

また、組合対策を入っている組合によって給料の格差を設けるなど、きわめて不健全な部分がある。(組合分断策)当然、各組合間の関係は険悪になり、仕事の連携も怪しくなる。この関係の悪化は、社員の労働意欲を削ぎ、労働者間の空気を悪くする。

これに加えて、経営の悪化が拍車をかけ、それが費用と人手のかかる補修・点検を遅らせる。これもまた、【合成の誤謬】の典型だろう。

民主党政権の失敗も【合成の誤謬】そのものだった。野田政権の消費税の増税も菅直人の失敗も、その時々の政策判断は彼らなりの正義があった。しかし、民主党政権の政策判断は、結果として民主党政権の消滅、自民党政権の復活、安倍ファッショ政権の誕生という最悪の結果を招いた。

これは、ミクロの正義を追及した結果、マクロの大義を見失った結果である。マクロの大義とは、日本に本当の意味での【民主主義】を定着させ、真の意味での【国民のための政府】を確立させる事だった。この為には、【既得権益】を破壊し、国民のために奪い返すという血みどろの戦いが不可欠だった。

わたしが、日本における政権交代は、他国における【革命】だという意味はそこにある。このマクロの大義を見失った時から、民主党政権の瓦解ははじまったのである。

安倍ファッショ政権の狡猾さは、口では日本を取り戻すなどと言いながら、米国隷従政策を臆面もなく続けている。【日本を取り戻す】なら、米国隷従政策などできるはずがない。日本右翼の伝統など何もない。

安倍政権の政策は、米国隷従といっても共和党内部の【軍産複合体】の論理に近い。オバマ政権の政策とは、かなり隔たりがある。この証左を一つ紹介しておこう。

映画「ランボウ」のモデルとして有名なアーミテージのレポートである。彼は、ジャパンハンドラーの一人として有名な人間だが、その彼が書いたレポートが「海上自衛隊幹部学校」のHPに載っている。
○第3次アーミテージ・ナイレポート
 「海上自衛隊幹部学校」公式HP
 http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-033.html

~前略~

・日本への提言(9項目)

(1)原子力発電の慎重な再開が日本にとって正しくかつ責任ある第一歩である。原発の再稼動は、温室効果ガスを2020年までに25%削減するという日本の国際公約5を実現する唯一の策であり、円高傾向の最中での燃料費高騰によって、エネルギーに依存している企業の国外流出を防ぐ懸命な方策でもある。福島の教訓をもとに、東京は安全な原子炉の設計や健全な規制を促進する上でリーダー的役割を果たすべきである。

(2)日本は、海賊対処、ペルシャ湾の船舶交通の保護、シーレーンの保護、さらにイランの核開発プログラムのような地域の平和への脅威に対する多国間での努力に、積極的かつ継続的に関与すべきである。

(3)環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加に加え、経済・エネルギー・安全保障包括的協定(CEESA)など、より野心的かつ包括的な(枠組み)交渉への参加も考慮すべきである。

(4)日本は、韓国との関係を複雑にしている「歴史問題」を直視すべきである。日本は長期的戦略見通しに基づき、韓国との繋がりについて考察し、不当な政治声明を出さないようにするべきである。また、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)や物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた協議を継続し、日米韓3か国の軍事的関与を継続すべきである。

(5)日本は、インド、オーストラリア、フィリピンや台湾等の民主主義のパートナーとともに、地域フォーラムへの関与を継続すべきである。

(6)新しい役割と任務に鑑み、日本は自国の防衛と、米国と共同で行う地域の防衛を含め、自身に課せられた責任に対する範囲を拡大すべきである。同盟には、より強固で、均等に配分された、相互運用性のある情報・監視・偵察(ISR)能力と活動が、日本の領域を超えて必要となる。平時(peacetime)、緊張(tension)、危機(crisis)、戦時(war)といった安全保障上の段階を通じて、米軍と自衛隊の全面的な協力を認めることは、日本の責任ある権限の一部である。

(7)イランがホルムズ海峡を封鎖する意図もしくは兆候を最初に言葉で示した際には、日本は単独で掃海艇を同海峡に派遣すべきである。また、日本は「航行の自由」を確立するため、米国との共同による南シナ海における監視活動にあたるべきである。

(8)日本は、日米2国間の、あるいは日本が保有する国家機密の保全にかかる、防衛省の法律に基づく能力の向上を図るべきである。

(9)国連平和維持活動(PKO)へのさらなる参加のため、日本は自国PKO要員が、文民の他、他国のPKO要員、さらに要すれば部隊を防護することができるよう、法的権限の範囲を拡大すべきである。

安倍内閣の政策そのものと言っても良い。安倍内閣の狡猾さは、米国の「産軍複合体」の要請通りの政策を行いながら、【日本を取り戻す】などと嘯き、平然と国民をペテンにかけている所にある。オバマ政権の本音は、何とかしてこの「産軍複合体」の力を削ぎ落としたいところにある。これが、安倍政権に対する冷淡さに表れている。

「産軍複合体」の方は、米国本国での影響力の低下を何とかして日本で補いたい、というのが狙いだ。安倍内閣は格好の獲物であろう。

安倍内閣のミクロにおける論理は、上記のマクロの本質を覆い隠すために展開されている。それに政治家・官僚の自己保身の本能が重なって酷い法律が連発されている。

平成の治安維持法というべき、「特定秘密保護法案」も政治家・官僚の保身本能が満載である。欧米にも類似の法律はあるが、何年かたったら、関係書類の開示が義務付けられている。ところが、今回の法律では、開示しなくて済むようになっている。歴史の審判を受けなくて済むようになっている。これが日本の権力層(既得権益層)の内実である。

最初の問題提起に戻れば、ミクロの大義がマクロの大義(歴史の審判)に矛盾しておれば、ミクロの大義判断をした政治家・官僚は歴史の審判で断罪されるのは当然だ。これを行わなければ、国民は歴史の教訓を学ぶ事ができない。

この審判を事前に避けようというのが、今回の「特定秘密保護法案」の意図である。彼らのいう「歴史」が如何にでたらめであるか、という証左でもある。

【魚は頭から腐る】。現在の酷い政治状況を一言でいえばこうなる。いまや、既得権益層(政・官・業・メデイア)の劣化と品性の劣化は、看過できないレベルに達している。

「護憲+コラム」より
流水
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鎌仲ひとみさんの講演を聞いて

2013-09-24 09:01:38 | 原発
9月22日、映画監督の鎌仲ひとみさんの講演を聞いてきました。

福島原発事故から2年半の歳月が経ち、いまだに何の救済もされていない福島の人達。「子ども被災者支援法」が決まったのに、いまだに何の手当も受けられず福島に留まる子ども達。

福島では10万人の子ども達の内43人に甲状腺癌の疑いがある腫瘍が見付かっているのに、検討委員会は「チェルノブイリの原発事故の後4、5年経ってから子どもの甲状腺癌は発生したのだから、今回の調査結果は、原発事故とは因果関係は認められない」という結論を出したというのです。原発に関係ない地域では、百万人に1人の割合で出来る甲状腺癌であるはずなのに。

鎌仲さんは、原発と地球環境をテーマとする映画を撮る前にイラクに行き、「何でイラクでは白血病で死んでいくこどもが多いのだろう?」と疑問を感じたそうです。それから、色々な事を調べてイラクでアメリカ軍が使用した劣化ウラン弾という爆弾は、原発のゴミから出来ているという事実に行き着き、「劣化ウラン弾や核兵器だけでなく、原発も危ないのではないか?」という結論に達したのだそうです。

そして「六ヶ所村ラプソティー」などのドキュメンタリー映画を制作した後に、あの3.11の原発事故が起きました。

「日本政府はあの原発事故を出来るだけ小さく見せたかった」と言っています。「低線量被曝は(ただちに)健康には影響を及ぼさない」というプロパガンダ情報が大量に流され、マスコミがそれを拡散し、福島の人達だけでなく、私達も確証のある情報は中々得られないという状況に陥ってしまったのです。

私は鎌仲さんの講演を聞いて、低線量被曝と言えどもしきい値は無い、実態は誰にも分からないというのが現実ではないか、と思いました。

福島の方が「放射性物質は拡散し、濃縮し、まった戻って来る」とおっしゃっていた、と鎌仲さんが紹介しておられました。

この汚染された日本という国で、いまだに「原子力が無ければ電気が足りない、仕事がない、経済も駄目になる」と言っている人がいます。

2020年の東京オリンピックの招致の為に、安倍首相は「汚染水は完全にコントロールされている」とウソを言いました。原発の事故は汚染水の問題だけではないのに。いざ、オリンピックが近づいて来るとまた、「経済発展だ、高度成長だ」と騒ぎ立て、「オリンピックのために使う電力が足りない、もしオリンピックが開催されなければ国際社会に顔向けが出来ない」というプロパガンダ情報が大量に「拡散され、濃縮され、また戻って来る」のでしょうか。

そのためにも、何年経っても私達は福島を忘れてはいけないのです。あの、原発事故を無かった事になどさせてはいけないのです。オリンピックや日本の経済発展のために踏みにじられ、黙って亡くなって行く人達のことを忘れてはならないのです。

それは明日の自分達につながる事でもあり、ふみにじられる人達の側に自分達もいるのであり、「無知は罪である」という言葉と共に、それが福島からの電力を使ってきた私達が多少でも出来ることではないかと、鎌仲さんの講演を聞いて思いました。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
パンドラ
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明日へのビタミン!ちょっといい映画 (「天使の分け前」、他)

2013-09-21 22:59:49 | 暮らし
笹井さんお勧めの、「ウィスキー」!が重要な役割をする「天使の分け前」を観てきました。
飯田橋のギンレイで、1本分の値段で2本見られます。たいていは1本がオマケって感じなのですけれど、今回は「世界でひとつのプレイブック」もなかなかです。来週の金曜日まで。

傷害罪を犯した若者が、支援者の趣味のウィスキー工場を一緒に訪れ、そこでティスティングの才能を開かせる…、「おお、若者の更生して行く姿を清く正しく…」と思うでしょうが、一筋縄ではいかないのがケン・ローチ監督。

「天使の分け前」とは、樽に詰められたウィスキーが、年月を経るたびに少しずつ蒸発して行く、そのわずかな減量分を言うのだそうです。

スコットランドと、イングランドと、アメリカ、ロシアとか、 お国柄の違いや、キルトスカートなら認められるとか、大金を払って古酒を買ったのに、混ぜられていても見極められないとか、随所に意味深な可笑しさをちりばめながら、貧しい若者たちへの思いが見えるのは、ケン・ローチ監督ならでは。

清く正しくスッキリ…とはいかないけれど、ハリーへの1本が泣かせます。しかし…父親になったロニーは仕事も得て、なんとか罪を犯さずに生きて行けそうだけれど、あとの3人は、あぶく銭を使っちゃったらどうなるのかな…。

+++

「世界にひとつのプレイブック」は、奥さんの浮気を目撃して以来、躁うつ病?を発症した男性と、夫が事故死して精神的なバランスを崩した女性が出会い、女性の趣味のダンス・パートナーに誘われるお話。

男性の父親は、ギャンブル依存?と思わせる設定ですが、不器用な父親の息子への愛情もなかなかで、面白い設定でした。というわけで、お時間があればお勧めです。

+++

それからこちらはちょっとお値段の高い岩波ホール上映ですが、「楽園からの旅人」は秀逸でした。イタリアの取り壊される教会を舞台に、カソリックの神父と、そこに一夜の宿を求めてきたアフリカからの違法難民たち。

難民の中には、教師もテロリストも娼婦も少年も妊婦もいて、その夜赤ちゃんも生まれます。「善を行うことは信仰にまさる」とつぶやく老司祭の言葉は、キリスト教を越えた、キリスト教の神髄ではないかと思わせます。

そうそう、なださんの「ためらうなよ、人を救って罪になるなら、罪を犯しなさい。ちょっとおっちょこちょいになりなさい。ぼくほど、ひどくならないほうがいいけれど」という『おっちょこちょ医』の本の中の言葉を思い出しました。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
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「サロン・ド・朔」9月26日例会のお知らせ

2013-09-19 16:23:32 | イベント情報
「サロン・ド・朔9月26日(木)例会(学習会)を下記の通り開催します。

今回は俳優・声優の矢田稔さんを講師にお招きし、「元昭和軍国童謡歌手、今老俳優が、平成の恐怖を案ずる」のテーマでお話ししていただきます。

『1.戦前・戦中時代より更に巧妙な手口で国民を操り「改憲」に導くマスコミの姿勢について考える。
1.芸能界の推移と、それを支えるマスコミの危険性について考える。
1.今回のオリンピック招致への熱狂と、決定後の狂喜乱舞する国民、それをリードするマスコミの姿は、一歩間違えると「改憲」から戦争に向かう危険性を孕んでいることを、皆で考えたいと思います。』(矢田稔さんより「趣旨」)

興味のある方、参加ご希望の方は、「護憲+HP」上にあるメールにてご連絡ください。折り返し会場、ブログラム等の詳細をご連絡します。

■日時:9月26日(木)18:30~21:30
■場所:「フリースペース 朔」(JR水道橋駅近く)
■テーマ:「元昭和軍国童謡歌手、今老俳優が、平成の恐怖を案ずる」
■会費: 500円

====
☆「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。皆さんの参加を歓迎します。

昨年取り上げたテーマは以下のとおりです。

(2012年)
2月: 「地域で開く勉強会・映画会」
3月: 「3.11から1年 被災地の現状と正念場を迎える原発再稼働」
4月: 「原発国民投票の意義・都民投票を実現させるには」
5月: 「本土復帰から40年、沖縄の現状と課題」
6月: 「暴走する政治にどう対抗するか(緊急討議)」+「内部被ばくを生き抜く(DVD鑑賞)」
7月: 「日本の政治・社会状況と東京新聞」
8月: 「一人一票の実現に向けて」
9月: 「人権・正義・真実-私の関わった在日難民・朝鮮農耕隊」
10月:「三一一とハート島(いわいしま)」
11月:「都知事選、衆院選に向けて、私達にできること、やらなければならないこと」
(2013年)
1月: 「2012衆院選の分析と2013参院選に向けての課題(小選挙区制の弊害をどう克服するか)」
2月: 「海外で活動することの意味・意義と安全対策」
3月: 「2012年総選挙に現れた選挙制度の問題点」
4月: 「経産省前テントひろばの現状」
6月: 「自民党政治と参議院選挙」
7月: 「STOP 戦争への道」(DVD)+「参院選の結果と今後」(自由討論)
8月: 「ホームレス支援の現場からの報告と、そこからアベノミクスを考える」
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「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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NHKスペシャル「シリーズ新生日本 決断間近どうする消費税」を見て

2013-09-17 21:59:06 | 消費税増税
「ああ、こうして、世論というのは作られていくのか…。」9月15日 NHK総合スペシャル「シリーズ新生日本 決断間近どうする消費税」を見ての私の感想です。

この番組には、政権与党の甘利経済再生担当大臣、大和証券チーフエコノミストの熊谷亮丸氏などが消費税増税の持論を述べ、江川紹子氏が消費税増税に疑問を投げかけるーというような立場で発言していました。

熊谷氏はNHKがボードまで用意して、「消費税を上げないと日本経済は国際的信用を無くし国債が暴落する。国債を大量に保有している企業、行政は大変な事になり、長期金利の上昇、従業員の大量解雇、行政の市民生活へのサービスの打ち切りや著しい低下、また長期金利の上昇により住宅ローンの金利が上がり、国民生活を苦しめる事に成りかねない。ハイパーインフレまで引き起こしかねない」など、恐ろしい事態を招きかねないと発言しました。テレビカメラは満足げに頷く甘利大臣の顔を映していました。

更に熊谷氏は、「企業の法人税を下げれば、企業は従業員の給料を上げる。そこまで行くには時間差があるが、日本の企業の法人税は高すぎるので下げるべきだ」と言っていました。

流石に江川氏が「企業は法人税を下げ、国民は消費増税に晒される-それでは国民には何も恩恵がないという事になりませんか」と言いましたが、熊谷氏が「企業が儲かれば恩恵は国民にも次第に移っていく。(あれ、これどっかで聞いた話だわ。)今は企業は一時金という形でしか上げてないがその内給料も上げるようになる」と言い、

「小泉政権の時も同じような事を言われましたが、結局勤労者の年収は上がらずその内景気が下がり、ボーナスカット、リストラなどが行われたのですよ」と言った江川氏の言葉には、甘利大臣が「企業は今は自信がないから従業員の給料を上げないだけ」と企業寄りの発言をしました。

更に熊谷氏は、「日本には1000兆円を越す借金があります。それを次世代に残す分けにはいかない」と言い、さらに「東京にオリンピックが招致された事により、これからは次第に景気は上向いて来る」と言いましたが、「オリンピックが招致された事により、公共事業が息を吹き返し、税金が公共事業にばらまかれたら、消費税を上げても意味がないのでは」という江川氏の意見は、司会者が何故かそれを遮ぎって「皆さまからのご意見」を読み上げたため、全部を聴き取る事ができませんでした。

昔、日本の「特別会計」のことを「母屋でお茶漬けを食べているのに、離れではすき焼きを食べている」と言った政治家がいましが、何故消費税を上げる前に「特別会計」を取り崩さないのでしょう。企業が儲かれば従業員の給料も上がる-というのは正しく悪い夢だと、私達は学んだ筈ですよね。

そもそも、消費税増税は「社会保障の為に使う」筈だったのが、何時の間に、景気刺激や、公共事業の為にばらまかれるようになったのでしょう。分からない事ばかりです。

本当は分からないのに分かった気分にさせる、それがテレビの力なのかも知れませんね。ニュースを見るときは気を付けましょう。それによって誰が一番得をするのか、よーく考えましょう。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
パンドラ
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「タカ派の平和ぼけ 危険」田岡俊次氏(9/14朝日)

2013-09-16 13:42:28 | 集団的自衛権
9月14日の朝日新聞「問う 集団的自衛権」シリーズの中で、軍事ジャーナリストの田岡俊次氏は、「タカ派の平和ぼけ、危険」として、以下のような現状認識を示しています。

===以下転載===
――米国は、集団的自衛権の行使容認に熱心な安倍晋三首相を評価していると思いますか。

 「今の米国の国家目標は財政再建と輸出倍増だ。そのために、巨大市場を抱える中国を封じ込めるのではなく、抱き込もうと努力している」
 「行使容認は中国の猜疑(さいぎ)心を招きかねない。もはや米国にとって集団的自衛権は無意味・・・。」

===転載終わり===
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309130724.html

続いて、田岡氏は「日本は1人だけ泳ぐのが遅い水泳選手が、ターンを終えたほかの選手達と反対方向に泳いでいるようなものだ」と、安倍晋三氏とその取り巻きが、前の内閣時代に抱いて実現できなかった野望を、6年以上たった今、国際情勢の変化を認識しないまま、持ち出している愚を、的確に表現しています。

その上で、安倍総理らが言う「安全保障環境の悪化」について、
「北朝鮮が核を使う確率は低い。」
「中国が尖閣諸島の領有権を主張しながらも『棚上げでいい』と言うのは、日本の実行支配を認めているに等しい。」
とし、
「安全保障の要諦は敵を減らすことだ。敵になりそうな相手はなんとか中立にすることが大切で、あえて敵を作るのは愚の骨頂だ。タカ派の平和ぼけは本当に危ない」
と結んでいます。

アメリカ政府でさえ、シリア情勢で一旦振り上げた拳を下ろそうとしている現在、「改憲」の夢実現を追い求めて、わざわざ敵を作り出そうとする日本政府。自分の意向に沿って物をいう「安保法制懇」の虚言を流布し、法制局人事に手を突っ込み、反対意見や批判に対しては菅官房長官に「不快感」を表明させるという、独裁的手法を好んでとり続ける安倍総理。

こうした総理とそれを諌めることのできない今の政府が、私達をどこに連れて行こうとしているのか、私達はよくよく注意しておく必要があります。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
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「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見募集について

2013-09-15 11:57:11 | 秘密保護法案
コナシ&コブシさん紹介の「秘密保護法案」について、
パブリックコメントの募集期間が9/3~17(締め切りまであと3日)までとは知りませんでした。
早速 反対理由、住所および氏名を書いてメールしました。 
(ブラックリストに残るのかも知れませんが)

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
tetsujinn

====

私もtetsujinnさん同様、住所・氏名と意見をフォームに記入して送付しました。

「概要」発表とパブコメ募集自体が、そっと行われ、パブコメ募集期間はわずか2週間。「誰も気付かないうちに変える」・・・麻生太郎氏ご推薦の‘例の手口’でしょうか。

今日の東京新聞「こちら特報部」で「秘密保護法案の危うさ」が分かり易く纏められています。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013091502000137.html

『政府が臨時国会で成立を狙う特定秘密保護法案の概要が発表された。国民の知る権利を侵害するとして、批判が強い法案だ。秘密の指定方法は、自衛隊法の「防衛秘密」がモデルになっていることが分かる。自民党政権が一九八〇年代に画策し、世論の反対で廃案となった国家秘密法案の一部が復活したものだ。一度は葬り去られた国家秘密法案がよみがえろうとしている。 (佐藤圭)』

全文を読みたい方は、関東エリアの駅売店、コンビニエンスストアなどでお求めを!とのことです。

今日も入れて、あと3日残されています。「反対世論が盛り上り廃案になった国家秘密法案の二の舞を避けるために、一気呵成に事を運ぼうとの思惑が見え隠れ」と「こちら特報部」も指摘していますが、是非私達の声を届けて、政府の暴走を押し止めたいですね。

「パブコメ:案件説明と提出フォーム」
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060130903

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
笹井明子
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怖ろしい法案「秘密保全法」

2013-09-14 20:03:31 | 秘密保護法案
怖ろしい法案「秘密保全法」が、今秋にも通ってしまうかもしれません。

それについて女優の藤原紀香さんがブログで書いています。
芸能人がこのようなことについて発言するのはとても勇気がいることと思います。

パブリックコメントの受付が2週間で17日までとのこと、あと3日です。

・・・・ここから引用

放射能汚染、被爆などのことや、他に、もし国に都合よく隠したい問題があって、それが適用されれば、私たちは知るすべもなく、しかも真実をネットなどに書いた人は罰せられてしまう。。。なんて恐ろしいことになる可能性も考えられるというので、とても不安です
・・・(略)
この法案のこと、周りに聞いたら、知らない人が多くて。賛成するのも、反対するのも、こんな法案が秋から実施されることになっているんだよと、まずは‘知ること’が大事ですよね。
だから、皆さんに伝えるために書きました=(*^_^*) 賛成の人、反対の人、それぞれ、意見は政府へのパブリックコメントに書きましょう~。

・・・引用ここまで・・・・

紀香さんのブログにはパブリックコメントのページにリンクも貼ってあります。

どれだけ力になるのか疑問もありますが、「反対」だけでもいいとのこと、とりあえず出してみようと思います。

でも本当に知らない人が多いです。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
コナシ&コブシ
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9.11 経産省前抗議行動・参加報告

2013-09-12 22:53:16 | 原発
安倍総理が「原発の状況は完全にコントロールされている」「汚染水は港湾内0.3平方キロの範囲で完全にブロックされている」「日本の首相として、責任を完全に果たす」と世界に向けて大見得を切り、オリンピック東京招致が決まった3日後の9月11日、経産省前「てんと広場」で「汚染水垂れ流し!緊急抗議行動」があり、私も友人と参加して来ました。

3時からの抗議集会では、最初に原発施設を持つ泊、伊方、若狭、川内からの現状報告があり、夫々に安全が保障されているとはとても言えない環境、万一事故が起きた場合のダメージの大きさ、地元民の事情や経産省による再稼働の圧力の中で苦闘しつつ頑張っている様子などが報告されました。

次に登壇した福島県双葉町の女性は、次のように訴えました。

「オリンピックが決まった時、悔しくて涙が止まりませんでした。」
「今朝の新聞には、原発関連死がこの半年で121人、この2年半で910人と出ていました。」
「安倍総理は、汚染水はブロックされているとウソを言いました。IOCの竹田さんは、東京は250キロ離れているから安全だといいました。それを聞いて泣きたくなりました。」
「私達はこんなに苦しんでいる。国会議員の先生たちがオリンピックのように一丸になってくれていたら放射能対策も避難ももっと早くできていたのに。」
「オリンピックの準備が始まると、私達の復興はもっと後回しにされます。」
「こんな苦しい思いをしている私達はオリンピックを喜ぶことができない。そのことを皆さん、分かって下さい。」

被災地の血の滲むような訴えは、深く胸に突き刺さり、事故収束まで絶対に福島の現実から目をそらさないとの決意を新たにしました。

言葉によるメッセージの他に、「イマジン」に合わせたフランダンスや「あたりまえの地球」という歌、こぶしを突き上げ、手を合わせて祈る福島の女性達の「かんしょ踊り」など、多彩な表現による「脱原発」のメッセージも発信されました。

5時までの第一部が終ったところで、私達は失礼しましたが、第二部は7時半まで続き、最後に「怒りのヒューマンチェーン」で経産省を取り囲む段取りになっていました。IWJの中継によれば、第二部が始まった時の参加者は約350人位だったとのことですが、首尾よく経産省を囲めたでしょうか。

これからオリンピック開催までの間に原発事故が収束に向かうかどうか、決して楽観はできません。何も解決されないまま、安倍総理の意識から「完全にブロック」されたり、世の人々の関心から「250キロ以上離れて」しまうことのないように、私達は今までにも増して福島に寄り添い、声を上げ続けていかなければなりません。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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