老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

どこへ向かって走っているのか

2021-03-29 10:12:29 | オリンピック
前回のコラムで、今夏に東京で開催することになっているオリンピック・パラリンピックの聖火リレー走者を辞退された有名人に言及した。その後も走者としてエントリーされていた芸能人や各界の著名人が辞退を表明する、もしくはすでに辞退の意向を運営側に伝えていたという事実が連日のように報じられた。

著名人枠というものの全体の数も明らかにされておらず、その著名人枠で当初走る予定だった人たちの何割が今日までに辞退しているのかは定かではない。しかし、名前を聞けば誰もが顔を思い出せるような著名人が先月末以降に相次いで聖火ランナーを辞退している。「一部の人たち」という言葉で片づけられるような人数ではないように見受けられる。

慧眼を持つ論者だけではなく、市井からも「どうしてオリンピックだけは例外なのか」という疑問が浮上していることに主催者側は気づいているのだろうか。どうして花見は自粛しなければいけないのに聖火リレーは自粛しないのか。何より、日々感染が拡大し蔓延するなかで生活することを強いられているため、もはや聖火リレーを話題にする人がどれだけいるのだろうか。

若者が大人数で会食などのハイリスク行為をしていることばかりが糾弾されるが、その若者たちはまさに「政治家だって会食している」「聖火リレーは普通にやっている」ことを自粛しない理由として挙げている。私たち市民の代表者たちは上から他人を評価するだけではなく、自身もまた評価されることを常に意識していなければならない。

市民に向かって感染拡大防止へ協力せよと言いながら、自分たちは感染拡大が懸念されるようなことばかりを次々に行っている。一般市民にたいして事前事後に検査を受ける機会を与えるならまだしも、これでは結局何がしたいのか、何を目指しているのかがわからない。

市民の行動変容に頼るばかりで、全数頻回検査や都市封鎖などの組織としての感染症対策をほとんど行わない方策では、結局延々とむやみな自粛をし続けなくてはいけなくなる。そして、その方策はもはや通用しないことは誰の目にも明らかである。

幸いにして日本には他の国と地域と比較して感染症が蔓延しづらいアドバンテージが複数あるのだから、せめて検査をして運悪く陽性と判定された人にイベントや旅行への参加を見合わせてもらうように方針を変更したらどうだろうか。自分が今現在感染しているかどうかわからないままでは、旅行やイベントに参加したいのに自粛してしまう人が増加してしまい、経済的にも損失となってしまう。

これまでは「自覚症状がある人」は外出を控えるようにとしていたところを「検査で陽性であると診断された人」と置き換えれば、今よりも状況は確実に改善する。感染のリンクを断ち切れるのだから。

国としてこのまま積極的な対策を取らず見て見ぬふりをして突き進んだら、さすがに五輪への参加を見合わせる国と地域もさらに増えるだろう。どうしても開催することにこだわるのならば、今からでも遅くないから地球上のどこよりも強固な対策を取らないといけないはずだ。

「護憲+コラム」より
見習い期間
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主権在民共生主義という考えと、その考えから生まれる新たな職について

2021-03-28 14:37:39 | 民主主義・人権
先の敗戦で主権者は我々市民となった、筈である。立法、行政、司法の三権は各々分立し、一応市民の監督のもと委任され適正に運用されることで、市民は伸びやかに良き世の春を堪能している、筈である。

しかし残念ながら閉塞感が募る今の世。原因は何処にあるのだろう。市民はその権利を余りに無為に放棄している所に問題があるのではないだろうか。

60%ほどになれば御の字、低い時には40%にも満たない投票率を放置する市民。

開票の作業は機械に任せっぱなし、個性豊かで複雑怪奇な己が字を100%機械にゆだねる呑気さ。そもそもいつ機械に全権委任したのか、もわからない。人力手作業に戻したら良いのに、とつい思う。

大切な世論調査の権利をなぜ放棄。その趨勢が世の流れを変える程の力を持つ世論調査。なのに何故人任せ。マスコミの調査に不信を募り、苦情を言う前に市民の手に取り戻して市民の権利として市民主体の調査をやってみようと何故思わない?

メイン電源に原発はいらないと言いたいし、リニア新線もそもそも要らねと言いたいし、どこの町でも町一番の建物が役所だよ、はおかしくね、と言いたいし、必要性感じない地方空港が多すぎるねとも言いたいし、オリンピックもやめようよ、と言いたいものだ。

上に触れたいろんな言いたい事は、主権在民という考えを素直にベースに置けば、市民の立場としてストレートに出てくる疑念や要望であろう。

敗戦で折角手にした主権は我ら民のものとして、その権利をもっともっと大切にし、もっともっと身近に意識して使いこなしていくことを繰り返して初めて生きてくるものじゃないか。努力の積み重ねが大切です。

もうひとつの共生という考えも、やはり身近に意識したいものです。それには新たに働く場というものを提案していく作業が一つの重要なポイントになると思っています。

3月26日に障害者の外出を促し、補助するヘルパー制度の提案をし、10万人に月10万円程度の新たの職が創造できるのでは、としました。今回の開票作業を人力に戻したらも、世論調査を市民の手でやったらも、同じ方向の新たな職の提案を意識したものです。

市民が手にした主権在民という権利をその都度正当に主張し実践することの重要性と、それを新たな職作りに結び付け、市民皆が共に生きていけるんだという事をその都度確認する作業が、如何に市民として重要な仕事であると考えたい。

小賢しいだけの者に全面委任した今の悪習から何とか逃れたいものだ、と思っております。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
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サイレントマジョリティのままはいやだ

2021-03-27 15:56:47 | 社会問題
社会は進歩していくのか?科学は進歩していくのか?やはり人間は進歩していくものか?

言葉や思いを文字に残す術を人間はある日持った。その偉大な恩恵はその後の人間の社会の動きを今に残す源泉となった。Chemical Abstractsというデータベースが過去200年以上に亘る化学者の活動記録として人類の知恵の集積として今に残る。チリの一片程の貢献をし、その恩恵で生活している者として、一方で、人間は進歩するものだと理解している。

だが他の見方もある。人によりそれぞれに違った見方があろう。支配し徴税する側の都合に忖度された歴史が得てして残ってきた事を考えると、そういった歴史に影響された社会観・人間観が世の中の流れを支配していきがちだ、ということの問題点を指摘したい。

有史以来数十億人が日本で人生を送った事であろう。歴史に残る主な徴税側支配層側の人間は高々1万人程ではないか。百万人に数人程ではないか。そんな極わずかな人間に都合よいように脚色され、出来上がった歴史だけを物差しにして、社会は、人間は進歩するものだ、等の問題を考えていく事が果たして妥当なのか?充分な事なのだろうか?

やはり歴史上に痕跡すら留めない残りの無名の数十億人の声なき声がどうであったかが非常に気にかかるし、今もこの声なき声の無音性が放置されていることに変わりがないことに憂慮する。

声なき声に敢えて発声してもらい、それを集め蓄え、そして誰もが簡単に検索し利用しあえる賢い集音蓄音装置Current Citizens Voice Abstractsのようなものが作れないものか?そしてもしそんな装置が出来、皆で利用し合い、そしてその声なき声をも考慮して形作られる歴史観社会観人間観が出来上がるとしたらどんなものになるか是非見てみたいものだ。

これが今後の私の関心事の一つである。サイレントマジョリティとさげすまれ、無視されたまま利用されるだけ利用されて、声も出せずに死んでいくのは嫌だ、とつくづく思っている。

「護憲+BBS」「 メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
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具体例で考える利権行政批判と市民発信型対案提示

2021-03-26 20:46:38 | 社会問題
数ヶ月前の報道になるが、警察庁は視覚障害者の安全対策上、信号機とスマホの連携システムを作り障害者に横断歩道上での危険を知らせる、事故防止に役立つ新システムを発表。来年度25億円を計上し全国約20万の信号機の1%に相当の約2000基に設置するという。

一見この警察庁の方針は望ましい将来像と映る。が、しかし俗に言われる業界との利権がらみの施策ではないかと思い、信号機-スマホの機械に障害者の事故対応を任せるのでない、障害者の外出補助者としてヘルパー制度という別の対応策対案を提案したいと思う。

警察庁のやり方と対案ヘルパー制度とを経費の観点並びに運用上の是非から比較してみる。

警察庁新システム案  
 全国信号機に組み込む新システム代金として2500億円以上。設置にかかる 工事代や工事期間中の交通整理員の費用等勘案すると2倍の5000億円は下ら ないだろう。 関連業種は情報システム業界、設置工事業界と整理員を斡旋する派遣業界 が予想される。
対案ヘルパー制度 
 仮に10万人をヘルパーとし、ヘルパー1人当たり年経費120万円とするとそ の経費は年1200億円となる。(ヘルパー1人月10万円の仮定は議論ある部分と思います)

経費的には立場の違いで両論があろう。情報関連会社と設置工事業者、交通整理員派遣業界等は警察庁案賛成だろう(そもそもこのプランは警察庁と当該業者間で練ったものともいえるので)。

一方ヘルパー案は直接支持を表明する業種はないかもしれない。がしかし新たに出来る職として、働く機会の少なさに苦しむ人たちに大きな夢と希望を与える可能性がある施策と思う。

更に全国に約31万人と言われる視覚障害者にとって危険な場所は信号機のある横断歩道だけではない。渡る前と渡った先に広がる街の空間全てに当然ながら危険は存在している。ヘルパー制度の利用のほうが障害者にとってどれだけ利点があるかは自明と思う。また視覚障害者に限定する必要はなく他の障害ある人にも及んでいく施策である点も強調出来よう。

基本的に人が相対する相手は人が望ましいとの大前提を大切にする世の中であってほしい。機械がベターの場合でも、あからさまな利権の発想からではない形で施策が組み立てられることを望む。

今回の警察庁のプランは視覚障害者団体の意向にも後押しされている事とは思う。しかし繰り返しになるがここに提示のヘルパー案は全ての障害者に対して生活全般の安心安全に及ぶ応援歌になる可能性のあるプランと思い発信する次第です。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
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聖火リレー強行スタート

2021-03-25 15:29:25 | オリンピック
どちらが必要性大きいか?の観点で最近の世の中の動きで気のなる事柄を紹介していきたい。
今日は本日強行される聖火リレーについて。いかに比較した場合愚行かを表せれば幸いです。

聖火リレー経費:正確な予算額は検索で出てこないですが、昨年の福島順延の際福島県で2億円以上が影響されたとか、他県でほぼ同じ額が県単位の経費として散見されるので、200億円以上をかけてのイベントではないかと思います。

一方の比較対象にWHO等の推進しているCOVAX活動を考えてみたいと思います。これは富裕国ではない国にも、他の国と同じスピードになるように年内にもワクチンを行き渡らせようと活動している団体です。

昨年末に発表の際、更に必要となる2021年度の経費が5000億円不足と算出されていました。
Biden米国がWHOにもどり、ECがやはり600億円強追加報道もあり、Gates財団が数10億円追加提供等の世の中捨てたものでないな、の報道も見られます。

しかるに数100億円(ひょっとすると1000億近くかも)をかけてのリレーを強行する国。この資金をCOVAXに振り向けるとか、ワクチン生産促進のために使うとか、もっと賢い使い方があるのではないか?

今世界の心ある人々は変異株の広がりを如何に遅くすることが重要であるか、その努力がいずれ訪れることが避けられない変異株向けのワクチン研究と生産に余裕を与えることになるか、を訴えております。当然ながらこの努力は現状の医療現場の更なる逼迫化を抑制するためにも必要な考え方です。

やることはいっぱいあるのです。死に金を生き金にしたいものです。
一度決めたら後に戻れない国、現代版口入屋(P社やD社)の利権行政に異議を言えない市民。
閉塞感が相変わらず高まる世の中と思ってしまうのですが。

「護憲+BBS」「聖火リレー強行スタート」より
yo-chan
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オリンピックならぬ、デンツーピック

2021-03-22 11:18:30 | 社会問題
暗雲立ち込めるどころか、土砂降りで押し流されそうな東京五輪。そもそも、「国威発揚」をぶち上げた元都知事・石原慎太郎のオリンピック招致活動からして疑問だらけだった。すでに大手広告代理店・電通との関係はズブズブ状態。一度目の招致活動を失敗した際の税金浪費、二度目に成功した招致活動での不透明な税金支出について、今では誰も検証しない。そこで、このサイトをご紹介する。
「悪質政治家・石原慎太郎の監視小屋」東京オリンピック招致活動 特集ページ
http://camelop.g2.xrea.com/isihara/olympic.html

その土砂降りを招きそうなヤツが引っ張ってきたオリンピックを「フクシマはアンダーコントロールされている」と、土砂降りになりそうな場所を隠して世界的なウソをついたのが、元総理大臣・安倍晋三である。
論座(朝日新聞デジタル)「安倍首相『アンダーコントロール』のウソ」
https://webronza.asahi.com/science/themes/2913091700003.html

ところが当時、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に就任した森喜朗が言い放った言葉を私は覚えている。キヤノン・御手洗冨士夫会長兼社長とトヨタ自動車・張富士夫名誉会長が会長就任を固辞したため、下村博文五輪担当相(当時)に白羽の矢を立てられた森喜朗は「他にやる人がいないから、しかたなく私が引き受けた」旨のコメントをした。“しかたなく”だから、好きにさせてもらうよ・・・と裸の王様が出来上がってしまった。

周囲がイエスマンと太鼓持ちならば、話は早い。電通へ丸投げすれば、良きに計らってくれる。オリンピック精神・理念など何処へ行ったやら、みんなカネが儲かる仕組みに群がった。その結果、東京五輪エンブレムの盗作問題や新国立競技場の巨費問題に至ったのだと思う。
朝日新聞デジタル「新国立競技場、エンブレム問題…混乱続いた五輪への道」
https://www.asahi.com/articles/ASN3T3523N3FUTIL04Q.html
ニッポンドットコム「国立競技場問題の本質:不透明で無責任、時代錯誤の大艦巨砲主義」
https://www.nippon.com/ja/currents/d00188/

そして、ついに森喜朗は土砂降りを呼んでしまった。おそらく、コロナウイルス禍があってもなくても、「神の国」男の本質は変わらない。オレの土俵でオンナはゴチャゴチャ言うな!オレが仕切っているんだから、黙ってイエスマンになれ。細かいことを言うな、オレの功績を認めろ・・・終始、こんな調子で退場した。自称・老害男はきっと、五輪憲章など知らないのではないか。女性蔑視に加えて「芸人は田圃を走ればいい」との差別発言で、聖火ランナーやボランティアの辞退者が続出した。そこへ、脳ミソが二階にあるオッサンが「辞めてもいい、代わりはいる」と言い放ち、火に油を注ぐ。なるほど、自民党の上層部には政治家の矜持を持つ人間がいないのだ。

オリンピック主催者の上層部がこんな無責任体質だから、電通はやりたい放題で責任を問われないとタカをくくっていた。ウイルス禍でテレビCM収入が激減した電通は、オリンピック利権を手放すわけもなく、さらに仕切り始めた。その傲慢な結果が女性タレントにブタの仮装をさせる「オリンピッグ」アイデアになった。それが昨年3月の、単なるLINE上のネタ出しだとしても、世界中に影響を与える東京五輪の開会・閉会式ディレクターの発想なのがお粗末で恥ずかしすぎる。

メディアやコメンテーターの中には「なぜ、昨年3月の話を蒸し返す?」「これは東京五輪を潰したい人間の陰謀」「芸人だから、イジられるのも仕事」「(女性をブタに例えるのは)オリンピックはNGで、お笑い番組はOKなの?」と主張する輩もいるが、これは話のすり替えでオリンピックの本質と国際感覚からかけ離れている。

しかし、最も情けないのはガースーだ。「遺憾である(残念だ)」ばかり連発し、一国の総理として女性蔑視・差別発言を迅速かつ明確に批判しない、煮え切らない。「とにかく、東京五輪はやります」しか言えない。一方で加藤官房長官がアイヌ差別発言を批判して日本テレビに抗議したが、一連の総務省不祥事問題をぼかす意図が見え見え。アナタは、安倍政権の頃から沖縄が不当な政治的差別を受け、戦死者の骨が混ざった土を辺野古基地埋め立てに使っている非道な事実は無視するの?

結局、諸悪の根源はJOC・政府が神輿の上に乗る人ばかりで、しっかりした担ぎ手がいない。その担ぎ手を「電通」神輿連に丸投げしているから、今回も含めて不祥事が続くのだ。実は菅総理~総務省~東北新社(ガースー息子)と同根で、ガースーはテレビ・メディアに君臨する電通とズブズブではないのか?石原慎太郎と電通のズブズブから始まったオリンピックは、すでに”デンツーピック”と呼んだ方がいい。だから、ウイルス禍に関わらず中止にして欲しい。

「護憲+コラム」より
猫家五六助
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YAHOOニュースでもFRIDAY記事をアップ!

2021-03-19 09:55:08 | 社会問題
先日週刊誌『FRIDAY』に沢井製薬のラニチジンによる癌発症に関する記事が掲載された事をご案内しましたが、今日(3/18)のヤフーニュースにもアップされました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3cf436a6ba4fba2dd85ab88f24eeed55aea1a46b

アクセス不可の場合は、ヤフー検索に「ラニチジン 沢井製薬」と入れて検索し、さらにタイトルをクリックすれば全文が表示されます。更に画像をクリックすれば逆流性食道炎が癌に変異した画像も表示されます。

「おおひばり 不正叫べよ 雲の上でも」の駄作が浮かびました。

何と言っても、薬剤師・医療ジャーナリスト吉澤恵理さんの、事実に基ずくドキュメンタリー力です。

今日かかり付けの薬局に行ったら、2、3日前沢井製薬から「諸般の事情でラニチジンの販売を中止します」との医療関係者宛の文書が送られてきたとのことで、そのコピーを入手しました。

これまでは自主回収で暫定基準値をクリアすれば再販を考えて居たようです。事実私宛の文書では、基準値を下回る発がん物質NDMAの含有値ならば「服用する人としない人の発癌率に差はない」との主旨の回答をしており、吉澤氏も指摘しています。その思惑が今回崩された様です。

しかし自主回収・販売中止で幕引きさせては成りません。30年以上も発売されたラニチジンでは、当初からNDMAが生成されてきたことが2019年9月迄分からずに、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の患者に処方されてきており、厚労省と製薬会社には、追跡調査は当然だと思います。皆さんの縁者・知人に上記の病の方が居られたら要注意です。

いずれにしろ、私には時間と癌と薬害との闘いです。
「命惜しむな 名こそ惜しめ」
「西郷隆盛おいらの親父、正義のためなら死ねと言うた」
「人はパンのみに生きるにあらず・・」
等の名言・故事に救われています。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔


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全ての道は五輪に通じる

2021-03-15 11:31:00 | 菅政権
(1)緊急事態宣言延長

やはりと言うか、当然と言うか。緊急事態宣言の解除が先送りになった。

まあ、東京都や神奈川、埼玉、千葉などの感染者数が減少するのは当然。理由は明白。PCR検査の母数を少なくするような姑息な制度変更を厚生省が行ったからだ。

保健所の逼迫を理由にして、濃厚接触者を追わないのだから、当然、PCR検査の母数は減少する。(民間の行うPCR検査は数値に入れない。)母数が減れば、感染者数は減少する。だから、全国的に感染者数は減った。
★こういう騙しの手口は日本の公的機関の得意技

※東京都の小池知事の強かさは、このまま緊急事態が解除されたら菅首相の思うつぼ。だから、東京都は濃厚接触者に対してPCR検査を復活させた。(緊急事態宣言が解除できない程度に感染者の数が下げ止まった。)結果、緊急事態宣言を、小池知事の思惑通り延長に持ち込んだ。

政府は、2週間の緊急事態宣言延長の期間に、3万の高齢者施設などのPCR検査を実施するなどと、如何にも新たな対策を講じるように語るが、徹底的なPCR検査の実施こそ感染防止の鍵などという議論は、昨年3月の第一波から指摘されていた。一体全体、この一年政府は、何の対策をやってきたのか。

日本の指導層は第二次大戦の壊滅的敗北の教訓を何も学んでいない。日本と言う国家は、一度決定したものは、失敗だと分かっていても決して止める事ができない。

インパール作戦で紹介したように、戦前の軍部を中心とした指導部は、どうしても勝てないと分かっている戦争を止める事が出来なかった。上司に対する忖度、仲間に対する配慮、失敗者の烙印を押される恐怖などなど、問題に正面から立ち向かい科学的・合理的・論理的判断を妨げる要因を排除できなかった。結果、下士官・兵などの膨大な犠牲を出す結果を招いた。

(2)コロナ対応の失敗

🔶対策の単純化(危機管理の要諦)

コロナの対応も同じ。感染症に対する科学的・合理的思考をするならば、
まず、①患者を見つける⇒検査の拡充以外ない 
②見つけた患者を【隔離】 
③隔離した患者を治療⇒治癒⇒社会に戻す
※絶対避けなければならない事⇒無症状の患者を野放しにして、感染拡大の要因を作り出す事。

この三点を如何にして実行し、最大の効果が上がるような政策を①立案②実践③検証するかが、政治の役割。これを何の忖度もなしに行わなければ、国民に対する責任は果たせない。

コロナのような国家的、社会的危機に対する対処の要諦は、何が無駄かを見分ける事にある。政策決定プロセスの可視化と単純化。政策実践主体の明確化。責任者の明確化。これこそが危機管理の要諦である。

🔶日本の政治と官僚制度の実態(余分な事の集積体)

しかし、現実の政府は、全く逆の事を行っている。

人間は余分な事を考え出す動物。日本の官僚制度は、ありとあらゆる【余分な事】を集積した制度の上に成り立っている。

政治家の顔を立て、経済界の要請に応え、労働界の要請にもいくばくかの配慮をし、【弱者切り捨て】の大方針は堅持しながら、「弱者」を配慮したふりができる福祉政策を立案している。それでいて、最後は自分たち(官僚たち)が得をする(損しない)ように配慮しなければならない。

このように、普通の時の国家運営は、「ありとあらゆる所に配慮した余分な事」が、嫌というほど詰め込まれている。

こういう組織や中に生きる人間たちは、思考の中心に【科学的・合理的・論理的】真実を置くことは不可能に近い。「科学的・合理的」真実を追求するために払わなければならない途方もない努力を考えると、努力する前に気力が萎えてしまう。これが実態に近いと思う。

しかし、国民や野党、メディアなどの批判の矛先が自分たちに向くことも避けたい。となると、とりあえず【科学的・合理的】真実を追求しているように見える形を取る。追及されても、自分たちはきちんと「実践」していると答える事が出来るように制度設計をする。しかし、その実態は骨抜きに近い。

これが戦後一貫して行われてきた日本の政治だと言って過言ではない。(「・・・等」と付け加えられている法律の条文などがその典型。)

政治家や官僚の答弁が何を言っているか即座に理解できないのは、上記に描いたような【余分な事】に配慮した含みの多い答弁をするため。この役割を担うのが東大法学部などを卒業した日本の頭脳と呼ばれる官僚集団。こういう答弁が、【東大文学】と呼ばれるのも無理はない。

(3)菅政権の腐敗堕落 

🔶【無理が通れば道理引っ込む】組織の現出

公安関係を手駒にした菅政権の怖しさについては、以前にも書いた。

スキャンダルを極度に恐れる政治家や官僚たちが、菅政権に怯え、怖れ、イエスマンに堕するのも無理はない。菅義偉の統治の基本は、心の底が冷え込むような【恐怖】を土台にした支配であることは間違いない。

菅首相の【天領】と呼ばれた総務省の支配もこのようにして行われた。総務省の大半の官僚は、亀の子のように首をすくめ、怒りの矛先が自分に向かわないよう必死で勤務したに違いない。

しかし、こういうタイプの上司の下には、必ず上司の権力を笠に着て、権力を振るう人間が出てくる。理由は明白。全ての事を権力者一人が行う事は出来ない。必ず誰かに任せなければできない。その任された連中が権力を振るうのである。

絶対権力者のお気に入りと言う事は、絶対権力者の【権力】執行の代行をする事を意味する。通常、権力を執行すると言う事は、それに対する反発、目に見えない批判、不信などもろもろのマイナスを引き受ける事を意味する。

通常の権力執行でもかなりの跳ね返りがある。まして、誰もが理不尽と感じる権力執行の場合、その跳ね返りは深刻。その時だけの一過性の反発にとどまらない。時には、権力執行者の人間性否定まで考えなければならない。だから、通常、官僚は権力執行には、かなり慎重である。

官僚の権力執行はこのようにかなり慎重に行われる。しかし、菅絶対権力者支配下の総務省はそうではなかったのではないか。

通常の人事序列を無視した形で人事が行われれば、官僚たちはその人事執行の根源(誰が決めているか、誰がなぜその権力者に気に入られたか)を必死で探り、その人事に潜り込もうとする。その人事のポイントに権力者に対する絶対服従があるならば、当然、官僚たちはそれになびく。

このメカニズムから、「ひらめ」(目が上に付く)官僚が大量に生み出される。今回問題になった山田女史も次期事務次官確実と言われた谷脇氏、その他の総務官僚もそうだったに違いない。

しかし、こんな組織の中で出世した彼らに対する反発は大きかったに違いない。いわく「茶坊主・ごますり・色仕掛け」等々。

このように湿った形で示される反発は、出世した人間にとっては、あまり気持ちの良いものではない。この気持ち悪さが、彼らをさらに権力者に摺り寄せる動機になる。一言で言えば、【開き直り】。

彼らの権力行使は、絶対権力者の権力行使よりはるかに理不尽で強権的になる場合が多い。多くの場合、絶対権力者の意図をはるかに超えて行使される場合が多い。彼らの「権力行使」は、露骨になり、理不尽になる可能性が高い。

だから、今回の総務省接待問題は起きた、と言って良い。

虎の威を借りる事に慣れた官僚たちは、菅首相の息子の誘いなど断れるはずがない。同時に、自らの権力を誇示する事も忘れない。放送行政という【公】の職分と自らの出世(権力獲得)とが心の中で不可分に結びついたのが、今回の接待問題。

多くの「独裁国家」で同じことが行われ、人々の怨嗟の的になった事は、歴史が証明している。こういう組織は必ず腐敗する。

「科学的・合理的・論理的」に追及された【真実】が捻じ曲げられる現実を目の当たりにした人間はどうするか。真正面から批判し、警鐘を鳴らす人間は、大方の場合、人事で左遷され、排除される。人間は弱いもので、こういう現実を見たら誰もが委縮し、自分の意見は封印し、上司のイエスマンにならざるを得ない。何より、自分が生き延びる事を優先する。【大人の知恵】がはびこる組織にならざるを得ない。

人間の道徳観や倫理観、自らの自尊心すら、捨て去らなければ生きていけない組織になる。要するに、【無理が通れば道理引っ込む】組織の現出である。

(4)菅政権危機脱出術

🔶とかげの尻尾切り

菅首相が総務大臣、官房長官時代からの子飼いの総務官僚である山田氏と谷脇氏などを切り捨て、この危機を乗り切ろう、というのが官邸の作戦。

ところが、接待漬けは政治家に飛び火した。通信事業の許認可に直接関わる総務大臣、副大臣、政務官、およびその経験者に狙いを定めたNTTの接待攻勢の話が文春で報道された。

さらに、現在の武田総務大臣や菅首相本人にまでこの接待攻勢疑惑は拡大している。その数、過去7年間で実に計15人、延べ41件。その接待場所が、東京・麻布の迎賓館KNOX。NTTの政府・政界工作の秘密の会員制施設。ここで歴代総務大臣から旧郵政官僚(現総務省官僚)たちがねんごろな接待を受けていた。言うまでもないが、NTTは旧電電公社。政府が30%以上の株を有する会社である。

当事者たちは、「接待ではなく、プライベートな会合という認識」(野田聖子元総務相)だとか、「完全割り勘を事前に伝えた」(高市早苗前総務相)などと、信じがたい弁明を繰り返している。

NTTの接待出席者を見ても、親会社の社長をはじめとする企業の幹部。菅首相の息子の勤務先は大会社ともいえない東北新社の子会社、本人はそこの一介の部長。この肩書で、総務省の官僚トップなどを接待できるわけがない。出席理由は明白。菅首相の息子だからだ。

自分の息子のみならず自分の子飼いの官僚たちの総汚染。「自分と息子は別人格」などという言い訳が通るはずがない。通常の神経の持ち主ならば、恥ずかしくて、そんな事が言えるはずがない。

しかし、菅首相には大丈夫という確信があるのだろう。それは、安倍首相が、桜問題などを始めとする一連のスキャンダルを、嘘八百を言い散らかして何とか乗り切ったのを見ているからだ。

この成功体験が、菅首相の精神状態を何とか保っているのだろうと思う。だから、下品な言い方をすれば、「面の皮が厚い」とか「カエルの面に小便」がぴったりくるような対処を繰り返している。

🔶五輪強行で国民の関心をそらす

さらに彼にはもう一つの秘策がある。東京オリンピック、パラリンピックの強行だ。

何が何でもオリンピックを開催し、日本選手の活躍でTVメディアを席捲。コロナも不祥事もメディアから消え去れば、その後の選挙で何とか酷い敗北だけは免れる。そうすれば、もう一期、首相が務められる。

そうなると、強権を発動して、気に入らないメディアは一掃。気に入らない党内勢力は干し上げる。菅首相の気質に合う「独裁的権力」を振るう事ができる、と考えているに違いない。

緊急事態宣言延長、解除、スキャンダルのもみ消し。彼の打つ政策自体が全て「東京オリンピック、パラリンピック」開催への布石だと考えて間違いない。

究極の「オリンピック」の政治利用である。

「護憲+コラム」より
流水
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薬剤師・医療ジャーナリスト吉澤恵理さんのブログ紹介

2021-03-12 11:09:23 | 社会問題
先日ご案内した「FRIDAY」に掲載された『沢井製薬のラニチジンによる癌発症』の記事の1頁目が、吉澤恵理さんのブログの、3月10日付『プレスセンタービル』の記事の中に掲載されていますので、紹介しておきます。

コンビニで「FRIDAY」を購入できなかった方は、この記事のキャッチコピーからその内容をお酌み取り戴けると思います。目をこらせば私の本名も1段目記事の終わりにルビ付きで読めるようです。

下記URLでアクセス不能な場合は「吉澤恵理ブログ」で検索出来ると思います。
https://ameblo.jp/strongsinglemom/page-2.html

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔
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話し言葉で政治を語る

2021-03-09 10:09:51 | 政治
少し古い話になるが、2月23日BS-TBS「報道1930」に、衆議院議員小川淳也氏と橋下徹氏が出演した。
この日のテーマは「コロナウイルス、緊急事態宣言と行政の対応」だった。

途中で大阪の日本城タクシーの坂本社長が中継でインタビューに答えていた。
この社長が実に良かった。お見事としか言い様がない。

「何で韓国、イスラエルとか外国から学ばないの?」
「何で無症状で陽性かも知れない子をそこらへんウロウロさせているの?」
「中国は1週間でプレハブ作ったって嗤っていたけど、大阪は医療従事者足りなくて2か月半掛けて医療従事者募集していたのに、オリンピックGOにはお金掛けて医療従事者にはお金かけないの?」

本当にその通り。極め付きは、「大阪市長は雨ガッパ着て知事はイソジン飲んでコロナ治るって言ってはったけど、知事はあんなにテレビ出まくって仕事する時間あるのかな?」

何故聞いていてこんなにストンと胸に落ちるのか?普段使っている大阪弁で、隣に居る人に語り掛けているように答えているからだ。

途中で橋下徹が坂本社長の話に割って入ったが、何度もしているうちに司会の松原仁に止められた。
「橋下徹テレビにだすな!」「橋下徹うるさい」といういうコメントが「1930」へのツイッターでも多数見られた。

この坂本社長、大阪では結構有名人で、別のツイッター情報によると、タクシーの後部窓に「ヘイトスピーチを許さない」というステッカーを貼って大阪の街を50数台のタクシーが走り回っていたという。

「何故ステッカーを貼ったのか?」という質問には、「目立つやろ、大阪はたくさんタクシー走っているさかい目立ったら、あのステッカー貼ってるタクシー使おうか、という気になるお客さんいるかも知れへん」という答えが返ってきた。そして「な、悪徳社長やろ」と人なっつこく笑ったという。

彼はかつて大阪でヘイトスピーチに遭遇した時、「朝鮮人は皆殺しにしろ!」「大阪湾に沈めたる!」という汚い言葉でカジュアルに叫ぶ者達の姿を見て寒気を覚えたという。

日本城タクシーのホームページを見てみたら、「ヘイトの様な考え方の方には向かない職場だと思います」と赤い文字で目立つように記載してあった。

その日本城タクシーは今、コロナの影響でタクシーも貸し切りバスも99%もの仕事が減って、1億9千万の借金を抱えているという。従業員は解雇せず大切なバスを売却して何とかしのいでいるという。「人はなによりも大切、人ひとり育てるにはバス1台分くらいの経費がかかる」のだそうだ。

皆さんコロナが落ち着いて大阪に行ったら、日本城タクシー利用して坂本社長を応援しましょう!
あれ?私も「悪徳社長」の作戦に引っ掛かったかな?いや、これが本来のお商売している人の姿かも知れない。

気の毒に小川淳也さん、坂本社長の存在感と橋下徹のうるさい横槍に圧倒されて目立たなかったけど、まぁ、次回をお楽しみに。

顧客が喜び、会社が儲かり従業員にも還元する。三方良し。大阪商人の心意気ではないだろうか。

「護憲+コラム」より
パンドラ
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