維新の会が実質分裂した。27日、橋下と松井が離党すると発表。昨日、橋下市長は、維新の会の大阪の国会議員は離党しないように説得。安保法案の重要性を強調した。ところが、今日は、大阪維新の会は、全員離党、改めて、国政政党として出発するという。
橋下が嘘つきである事はよく分かっていたが、政治活動から引退するという前言も取り消し、離党はしないと言いながら、今日は離党。これだけ言う事がくるくる変わる政治家も珍しい。
何故、今なのか。御用評論家どもがしたり顔の解説をしているが、本当の理由は一つしかない。8月30日の国会前反安保10万人デモ報道ニュースを薄めるためだ。31日のTV報道を見れば、如何に30日の国会前デモニュースの量が少ないか、一目瞭然。報道管制か報道自粛か知らないが、かなりの圧力がかかっているとしか思えない。
しかし、何も大きなニュースがないのに、報道をしないと余りにも不自然。だから、無理を承知でニュースの材料を提供した。それが維新の会の分裂騒ぎというわけだろう。
30日の大デモは相当前から告知されており、政権側は菅官房長官を中心にそれに対する対抗策を練っていたに違いない。維新の松井大阪府知事や橋下市長などに相当な根回しがなされていたと想像するのが自然だ。橋下や松井は、維新分裂を主導し、政権に恩を売った、というわけだ。橋下が言う事をくるくる変え、前言を撤回したのも、出来るだけインパクトを強め、ニュース価値を高める計算に基づいたパフォーマンスだ。
しかし、これだけでは、所詮野党内の内輪もめ。ニュース価値もそれほど高くはない。もう少し、インパクトが必要。それが、山口組の分裂騒ぎというわけだ。おそらく、この分裂騒ぎ警察は相当以前から掴んでいたに相違ない。30日の反安保10万人デモの衝撃を弱めるための発表のタイミングを図っていたのだろう。
維新分裂騒ぎと山口組分裂騒ぎ、この二つが重なると相当なインパクトがある。しかも、この二つの分裂騒ぎ。山口組も維新の会どちらも創業者側が権力を失い、それを奪還するための分裂騒ぎだという共通点がある。権力に取りつかれた『人間の業』がよく分かる騒ぎで、興味をそそられる。橋下という欲望の塊のようなキャラクターは、こういう騒動にはぴったり。これが、ニュース価値を増幅したというわけだ。
まあ、政治家もやくざも権力を利用して、利権を独り占めしようという剥き出しの欲望の持ち主であり、それを獲得するためには、手段を問わない。やくざ流にいうなら戦争、政治家流にいうなら抗争も厭わない。というより、そういう事が大好きなのが、やくざや政治家である。
政治という世界。どんなに美しく魅力的な絵を描いても、それを実践するためには、何が何でも権力を掌握しなければならない。権力を掌握するためには、泥水も呑まなければならないし、綺麗ごとだけではやっていけない。
本当の意味で魅力的な政治家は、『蓮の花』のような存在でなければならない。一言でいえば、美しい花は、泥水の中から生まれるというわけであろう。
問題は、大半の政治家は、泥水に慣れて、『蓮の花』を咲かせないと言う点にある。最初から持ち合わせていない人間も多数いる。そうなると、あるのは、武藤議員のような『お前たちはルールを守れ。俺は別だ』という剥き出しの権力欲のみということになる。こういうのを本当の『OUT OF LAW』という。
これでは、やくざと政治家の相違点など見出せなくなる。山口組の分裂騒ぎと維新の分裂騒ぎが同じに見えるのも無理はない。だから、合わせて報道することにより、30日デモのインパクトを弱めたのであろう。
「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
橋下が嘘つきである事はよく分かっていたが、政治活動から引退するという前言も取り消し、離党はしないと言いながら、今日は離党。これだけ言う事がくるくる変わる政治家も珍しい。
何故、今なのか。御用評論家どもがしたり顔の解説をしているが、本当の理由は一つしかない。8月30日の国会前反安保10万人デモ報道ニュースを薄めるためだ。31日のTV報道を見れば、如何に30日の国会前デモニュースの量が少ないか、一目瞭然。報道管制か報道自粛か知らないが、かなりの圧力がかかっているとしか思えない。
しかし、何も大きなニュースがないのに、報道をしないと余りにも不自然。だから、無理を承知でニュースの材料を提供した。それが維新の会の分裂騒ぎというわけだろう。
30日の大デモは相当前から告知されており、政権側は菅官房長官を中心にそれに対する対抗策を練っていたに違いない。維新の松井大阪府知事や橋下市長などに相当な根回しがなされていたと想像するのが自然だ。橋下や松井は、維新分裂を主導し、政権に恩を売った、というわけだ。橋下が言う事をくるくる変え、前言を撤回したのも、出来るだけインパクトを強め、ニュース価値を高める計算に基づいたパフォーマンスだ。
しかし、これだけでは、所詮野党内の内輪もめ。ニュース価値もそれほど高くはない。もう少し、インパクトが必要。それが、山口組の分裂騒ぎというわけだ。おそらく、この分裂騒ぎ警察は相当以前から掴んでいたに相違ない。30日の反安保10万人デモの衝撃を弱めるための発表のタイミングを図っていたのだろう。
維新分裂騒ぎと山口組分裂騒ぎ、この二つが重なると相当なインパクトがある。しかも、この二つの分裂騒ぎ。山口組も維新の会どちらも創業者側が権力を失い、それを奪還するための分裂騒ぎだという共通点がある。権力に取りつかれた『人間の業』がよく分かる騒ぎで、興味をそそられる。橋下という欲望の塊のようなキャラクターは、こういう騒動にはぴったり。これが、ニュース価値を増幅したというわけだ。
まあ、政治家もやくざも権力を利用して、利権を独り占めしようという剥き出しの欲望の持ち主であり、それを獲得するためには、手段を問わない。やくざ流にいうなら戦争、政治家流にいうなら抗争も厭わない。というより、そういう事が大好きなのが、やくざや政治家である。
政治という世界。どんなに美しく魅力的な絵を描いても、それを実践するためには、何が何でも権力を掌握しなければならない。権力を掌握するためには、泥水も呑まなければならないし、綺麗ごとだけではやっていけない。
本当の意味で魅力的な政治家は、『蓮の花』のような存在でなければならない。一言でいえば、美しい花は、泥水の中から生まれるというわけであろう。
問題は、大半の政治家は、泥水に慣れて、『蓮の花』を咲かせないと言う点にある。最初から持ち合わせていない人間も多数いる。そうなると、あるのは、武藤議員のような『お前たちはルールを守れ。俺は別だ』という剥き出しの権力欲のみということになる。こういうのを本当の『OUT OF LAW』という。
これでは、やくざと政治家の相違点など見出せなくなる。山口組の分裂騒ぎと維新の分裂騒ぎが同じに見えるのも無理はない。だから、合わせて報道することにより、30日デモのインパクトを弱めたのであろう。
「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水